残雪期富士へ再び
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- GPS
- 06:41
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,419m
- 下り
- 1,426m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:41
天候 | 快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
残雪期富士へ再び。
「富士に一度も登らぬバカ、二度登るバカ。」
ということで2度目の富士山に登ってきました。
昨年は強風で剣ヶ峰まで登ることができなかったのが心残りだったのでゴールデンウイークに家族旅行を兼ねて川崎の親戚宅にお世話になり、滞在中の好天日を狙って富士登山を行う計画です。
5月2日(火)午後8時 熊本IC出発。
高速道路を休憩・仮眠を挟みながら無理せず妻と交代で運転しながら向かいます。
ほぼ丸1日がかりで川崎へ翌日午後6時着(熊本−川崎間1,250km)。
ハードなスケジュールだが夕食後にそのまま登山口へ出発。
再び高速道路に乗り120kmを引き返す形で富士宮口登山口を目指します。
富士山スカイラインは事前情報通り夜間通行止めもなく23時五合目駐車場に到着。夜景鑑賞、登山前泊組の車が数台停まっていた。
買っておいたビールを飲みたかったが明日を考えて我慢し23時30分に就寝。
午前4時半、気温4℃。周りで準備を始めたようでトランクの開け閉め音で目が覚める。冷え切った不味いオニギリを食べながら登山準備。
5月4日(木)
午前5時20分 富士宮口五合目(2400m)登山開始。
寒くなければ風もない。上着はインナー、中間着、ハードシェルで丁度良かった。
息が切れないように体を慣らしながら小刻みのステップでゆっくりと進む。
昨年はありえないほど心臓バクバク状態だったのが懐かしい。
午前5時41分 六合目雲海荘(2490m)
ここらから残雪と雪渓が始まった。ルートは夏道の砂礫帯どちらも通ることができる。前を行く人達がほぼ雪渓を登っているようだったので続くことにした。
安全第一にとアイゼンを装着して直登していくのだがこれが大変でヒーヒー言いながら登る。ザクザク刺さって気持ちよく登れるのだがその分キツイ思いをするのである。
まだ始まったばかりというのにこれでは山頂までは持たないぞとペースダウン。
七合目辺りで夏道を軽快に登ってくる2人組が追いついてきた。
こちらが速そうだとアイゼンを外して逃げるように夏道へルート変更。
軽くなった足で砂礫と岩場を利用して楽に登ることができた。
午前7時38分 八合目池田館(3220m)
今年は残雪多く診療所の扉も開いていない。
池田館上には鳥居と金のなる木、そして山頂をようやく捉えることができる。
小屋上の岩場でアイゼンを再装着しながら休憩を取り雪渓直登に備える。
眼下には続々と登山者が登ってきている様子も伺える。
午前8時42分 九合目万年雪山荘(3460m)
悪くないペースで登っているが山頂まで同じ景色で進んでいる気がしない。
変わってくるのは雪質で表面がアイスになるところも出てきて緊張感が増す。
午前9時11分 九合五勺胸突山荘(3590m)
少しだけ休憩後、いよいよ最後の登りへ。傾斜は更に増して高度感に包まれる。
岩が飛び出している周りは完全にガチガチのアイスになっているがアイゼンはしっかり効いて問題ない。
酸素も薄くなり10歩も歩けば立ち止まって呼吸を整えるといった感じで正念場だった。
午前9時46分 富士宮口山頂!(3720m)
空と雪のコントラストの中、富士宮口山頂へ。新しい鳥居が素晴らしく映えていた。
昨年同様に雪に埋まった浅間大社奥宮を懐かしむ。
そして日本最高峰富士山剣ヶ峰へ。
午前10時3分 雪の馬の背を進み念願の剣ヶ峰へ!(3776m)
観測所から全貌が見渡せる日本アルプスと広すぎるお鉢周りに富士山の大きさを再認識する。念願の3,776mに自分が立っている喜びを実感した。
午前10時27分 下山開始
重々承知だったのだけれど風も出てきて九号五尺への下りが怖いのなんの。
バランスを崩して滑落するわけにはいかないが、へっぴり腰で降りるほうが危ない。
勇ましくズンズンと蹴り込んで降りればいい。危ない時はピッケルを刺せばいいと思ったら颯爽と下ることができた。
午前12時 富士宮口五合目着
8合目から先は傾斜も緩くなりあっという間に下れる。
そこをアイゼンなしで滑走していく常人離れした人たちもいるのも富士山だ。
下山後の駐車場は観光客で大賑わいだった。
川崎で待つ家族に連絡を入れ無事に親戚宅へ。その日の酒は格別だったこと!
最後まで天候も崩れず、絶好のコンディションに包まれた富士に感謝しかありません。
最後に富士に2度登ってみてわかったことは3度目も登ってみたいということ。
富士に3度登るのは何というのだろう。
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