白山、夏山シーズン直前
- GPS
- 06:55
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,955m
- 下り
- 1,967m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:56
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | 今年の大型連休は鹿児島登山だったので今月残りは積極登山の計画はなし。 13日の土曜日に登山同行の声掛けがあったが仕事が入っていたこともあり辞退。 月末も地上活動の予定があるので今月の週末登山はもう無いかなと。 で、この週末は、録り溜まったTV番組を見ようとユルい生活を選択。 土曜日の夕方、家内から「明日の日曜は家に居るの?」と。 どうやら家内も韓国番組を見たいようで、私が邪魔なようだ。 ならば「どうぞごゆっくり、私は山に行きます。」との流れで急きょ日曜登山が決定。 いつも声掛けしていただいている子には「さすがにこの理由では失礼」と思い、声掛けはせず。 ヤマレコの投稿を見るとどうやら白山が良さそう。 「白峰風嵐(かざらし)〜市ノ瀬線」では一般車が通れるようになったようなので白山に決定。 その後の別当出合いまでは5/31まで工事で残念ながらここは無理のよう。 夜のうちに娘が通学で使っていたママチャリを軽四(Honda Life)の後部座席に積んでみた。 何とか収まりで一安心(乗らなければ多分行かなかった。) ここ数回の登山でファストパックの効用に目覚め、今回の装備も軽めにして翌朝3時の金沢発に向けて就寝。 |
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感想
市ノ瀬に着いたのはまだ薄暗い時間。自転車を降ろし、装備を担いでちょうど4:30にスタート。
本職の自転車乗りではないの平たん路以外は素直に押して歩く。
二人の先行者に追いつくがそのまま間を空けて後ろに着く。
しばらくすると見るからに健脚の男性が後ろに、私を抜き去り前のお二人と山談義をされながら進んでいく。
別当出合い前の平たん路で自転車に乗る。前の方々に失礼をさせていただき別当出合に到着。
自転車をバスターミナル、階段横のスペースに停め、登山届を書きにセンター裏口に。
かすかな明かりの元で氏名、行程を記載しポストに入れる。
トイレを探すも、先に居た方の「きれいではない。」との言葉を受け、下山まで我慢することに。
準備も整い、いよいよ出発。
健脚の男性はすでに出た模様。
おりしも3名の方と一緒に、私はその後ろで吊り橋を渡る。
渡り切ったところでお1人の方から気遣いの言葉をいただき先行させていただく事に。
木道を通り、石段を登り、すでに雪が消えた乾いた土道を中飯場まで進む。
前日のヤマレコチェックでは「中飯場を過ぎたあたりから雪が始まる」との事、工事道のトンネルの上を渡った先の「登り下りの距離を記した標識前」でアイゼンを着ける。
4月の立山アルペンルート開通に合わせて用意した12本爪は未だ登場せず、今回もKAJITAXの6本爪の軽アイゼン。
装着中に3名さんと陣笠が素敵なソロ男性が抜いていく。
技術の不足分は道具を使う、時間も体力もだんだん限られてきた年代、歳には勝てぬ。
しばらくして3名さんにまたも先行をさせていただき、立木の赤テープを頼りに雪の上を進む。
距離は短くなるが斜度はきつくなる直登。
時間に余裕があるので急ぐ旅ではないが夏道の所在が不明なので先行者さん(健脚の男性)の足跡を追いながら上を目指す。
ここ数日の気温のせいか雪はゆるく、しっかり爪を立てないと滑る、これが後々の疲労蓄積となる。
今年の3月に登った取立〜大長の時も新雪で思うように進めず、下肢の痙攣でひどい目にあった事が頭をよぎる。
甚之助小屋までは夏道には申し訳ないが木立を抜けショートカットさせてもらう事に。
この先の十二曲りまで足がもってくれればいいんだが。
木立を抜けると目の前が開け、右手に甚之助小屋が。
遠くを見るとすでに(健脚の男性)が小屋をスルーし南竜分岐の壁に取りつく様子。にしても早い。
こちらは素直に甚之助小屋に。行動食の「大福」を一口し、アイゼンを締め直す。
後続の陣笠さんが小屋をスルーして登っていくのが見える。
こちらも休憩を終え、次なる雪壁に。
分岐下の雪壁、下りはいいけど登りはねぇ?という感じで10歩おきに休憩が必要になる。
陣笠さんの後ろを頑張って登る、もちろん無理はしないし追いつけもしない。
ちょうど下山の男性2名とすれちがう。
昨日上で泊まったのか、それとも今朝登ってもう降りてきたのか?
十二曲りから黒ボコまでの様子を聞く。
「凍ってないよ。トレースもあるし大丈夫。でもちょっと厳しいけどね。」の声をいただく。
さあ、エコーラインにするかどうするか!?
エコー方面の登りは今いち自信が無いので大事を取って十二曲り方向へ向かう。
分岐上部の平坦なところで陣笠さんがドリンクボトルを出して小休止中。こちらもひと休み、そして一言、二言。
彼曰く「私も黒ボコ経由でピストンします」との事。多数意見に従う事に。
「お先に」と言って先を進む。
雪の斜面、先行者の足跡を使わせていただき十二曲りまで。
ここで左の崖を落ちるとひどい目に遭うな。
去年のこの時期この山で下山時にエコーラインの雪上で滑落した悪夢を思い出す。
後ろを振り返ると別当出合でCANONの1眼で石碑+山バックを撮影していた「トレラン」の方が。
毎回思うがこの人たちの体「一体どうなっているんだろう」と思う。
抜かれる際に少しお話を。
「早いですね」と聞くと「昨日(土曜日)の利賀村の40Kmレースでサポートとして選手の後ろについていました。」との事、で今日はこの山ですか。いやはや。
この先の弥陀ヶ原、室堂、頂上までの時間を聞かれる。
私のペースではトレランさんの参考にはならないので説明は難しい。
あっと言う間に見えなくなる。
こちらは「延命水はどこ?」と思いながら足跡をトレースする。
無い訳だ、今は雪の下。
まずは目の前の目標、観光新道分岐の黒ボコ岩。早く雪、解けてほしい。
何とか黒ボコを通過し、さあ、弥陀ヶ原に。
真っ白の平原、右手はエコーラインへ、左手奥にライブカメラの屋根がぽつん、いよいよ雪が緩くなり歩きにくい。
トレランさんは室堂下のハイマツの中に消えていく。
別の先行者さんに追いつき、少しお話を。
「左手の大汝下の雪原に(健脚の男性)がいるよ、もうあんなところ。私は彼の1時間前に出たんですが、エコーラインを通り、すでにあそこだ」との事。
いやはや鬼の様に早い方もいるもんだ。
また「左手はこの時期しか登れないルート、私も帰りはそこを通ります。」との事。
一緒に進むことに。藪の中に入って双方アイゼンを外す。
とても歩きやすくなり、そのまま室堂まで。
おお、正面玄関は空いている。いよいよシーズン到来か。
中に入ってぐるりと一回り見渡す。スタッフはこれからの準備かどこかに、不在なり。
祈祷殿前のベンチで「大福」を1個と再度アイゼン装着。
「ばちが当たる」か、心配しながら「鳥居の頭」にタッチ。
開山1300年記念の準備も進んでいるよう。
祈祷殿右横を通って積もった雪の上を青石まで進む。
アイゼンを外し、乾いた石道を頂上を目指す。
下山してきた方が1名、少しお話を。
どうやら深夜1時に下を出たそうで、夜間に道を見失い、藪漕ぎをし、何とか南竜の方で一夜を明かしたそう。
室堂で何か飲食できるかどうかを聞かれ「カップラーメン食べれますよ」とお答えし別れる。
私の体はこの辺でそろそろ電池切れの様相。
トレランさんは上でゆっくり写真撮影をしている様子。
さすが余裕。
ようやく奥宮に到着。無事登頂のお礼を述べ、頂上に。
丁度トレランさんが下山開始。
挨拶をかわし別れる。
ふと見ると(健脚の男性)が祠の先の岩場でゆっくり休んでいる。
天気よし、風もなし。記念に1枚。ガラケーのデジカメでも1枚。
家内に「無事登頂、今から下ります。」とメールする。
Softbankでも頂上は繋がる。
この後は頂上を過ぎ大汝峰下の雪原から下る事に。
アイゼンを再度締めなおし「大福」を1個。
やあ、下りは楽だ!
おまけに全く登りの人を考えなくてもいい自由な道、靴スキーで軽快に下る。
室堂が左手に見える。すると何名かが頂上に向けて登り始めている。
こちらはそのまま谷に、4名の方が「ピッケル&アイゼントレーニング」
生徒さんは2名、サポートとコーチがその2名に指導している。
私もちゃんと受けてみたい。
その横を通って弥陀ヶ原に出る。
ライブカメラの裏側を1枚撮影。以外と大きな設備がある。
確かにカメラだけではこの環境下では映せない訳だ。
黒ボコに到着し、下を見る。
まだまだ何名かが登ってきている。
道を壊さないように降り、場所によっては道を外して待つ。午前中なのでまだ雪の状態は持ちこたえているよう。
十二曲りを下り終え、少し緩くなった道を。進むと高校生でしょうか、10数名の団体が指導員を先頭に待機中。
こちらは大変恐縮、待っていらっしゃる方の道の下に1名の踏み後があったのでその跡を借りてすれ違う。
南竜分岐あたりで山頂下でお会いした方に追いつく。
下からは2名の男子、結構イケメン。
雪の緩み方がちょうどいい感じなので靴スキーがとても楽しい。
軽快に滑り下り、すれ違いに元気に挨拶し、甚之助小屋に。
ノースフェースのシャツが似合う男性とサングラスが素敵な女性のカップルが休憩中。
ザックの中から最後の「大福」を出し、ちょっと休んで、お二人に「お気をつけて」と言って下る。
後はもうだいぶ壊れた足跡のそばを大股で重力に任せて降りる。
最初にアイゼンを付けた場所に着き、標識前でアイゼンを外す。
さすがに疲れた足ではアイゼンはもつれる。
じきに中飯場に着くが、誰もいない。
向かいの尾根と崖下の黄色い重機を1枚に収め、他何枚か撮影。
乾いた登山道、崩れ落ちた岩をよけながら下る。
木漏れ日が差す土道をありがたく歩いてると登りと下りのルート分岐点に。
そろそろ着く頃か。
木道が表れ、吊り橋が近づいてきた。
無事この橋を渡れば到着。
鳥居をくぐり、振り返って無事下山のお礼をし、石碑と一緒に撮影して登山終了。
置いてある自転車にまたがり気持ちのいい舗装路自転車タイムに。
登りは1時間10分ほどかかったが、下りは10分。
この爽快感はなんとも言えない。
(健脚の男性はすでに舗装路の半分ほどの距離まで来ていた。早い!)
下の橋手前のゲートに到着。脇を通って駐車場まで最後の道。
微妙に上っているので最後はひとこぎ。
車に到着、ドアを開けると熱い空気が、自転車を後部座席に乗せてザックを積み混む。
停まっている車は全部で30台程でしょうか。昨日はすごいことになっていたんだろうな、と。
ビジターセンター側の洗面所で顔を洗いさっぱりと。
クーラーボックスに入れて来た「冷えた赤コーラ500」をいただき
「やっぱり白山はいい」
まだお昼前なので中宮温泉スキー場中腹にある「ロッジおいずる」にいる知人を訪ねるべく帰路に着く。
天気、体調、そして気持ちの良い山行でした。
黄色いパンツはいている。みずがめです。スカイラインに写っている写真お気に入りになりました。また どこかで・・・21日ありがとうございました。私は陣笠さんとおいつぬかれつ ぬかれぬかれで12時半頃別当でした。それにしても皆さん健脚です。
mizugameさま、コメントありがとうございます。
そして返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。
写真、気に入っていただけたようで何よりです。
どなたも思うところは同じ、やっぱり白山はいいですねぇ。
7/1の山開きの日にも上りたいと思っています。
またお会いできるかもしれませんね。
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