白馬岳 (大雪渓→栂池 まさかの暴風雨テント泊)


- GPS
- 15:12
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,980m
- 下り
- 1,347m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:02
天候 | 1日目:曇り時々晴れ後暴風雨 2日目:暴風雨後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
バスタ新宿 23:05発(往復9870円)→ 5:44着 白馬八方 6:00発→猿倉 6:22着(930円) 白馬岳頂上宿舎テント泊(1000円) 2日目 栂池自然園→栂池パノラマウェイ(1920円)栂池高原 16:10発→バスタ新宿 21:43着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはバス降りてすぐの猿倉荘に有ります |
その他周辺情報 | 栂池高原ゴンドラ降りてすぐの日帰り温泉 栂の湯(700円→モンベルカードで500円) |
写真
感想
去年の夏からずっと行きたくて計画は立てるも天気予報が悪くて先延ばしになっていた白馬岳に初めて行ってきました。
ま、もう山の天気予報なんて当てにしませんが、その話は後ほど。
白馬岳の花が見頃を迎えるこの時期、天気予報も雨マークは無しだったので日曜日の仕事帰りに新宿から夜行バスで白馬へ。
猿倉から入り大雪渓を登り、頂上宿舎でテント泊して、翌日栂池高原へ降りるルートを計画しました。
去年は雪が少なく晩夏は大雪渓がクレバス多数で通行止めとなっていましたが、今年の雪は例年より多いそうです。
登り出しは曇りでしたが、心配していた大雪渓の落石も無く、上に行くにつれて太陽も顔を出し、期待していた高山植物の花々に癒されながら順調に頂上宿舎のテント場に着きました。
明日の天気予報は曇り時々晴れだったので、その日は頂上には行かずにテントでのんびり過ごし夜を迎えました。
しかし…ガタガタという音で夜中に目を覚ますと、外はものすごい風と雨も少々…(汗)慌ててテントの外に出ると固定した張り網が1つ外れてしまっていたので、飛ばされない様にさらにしっかりと大きな石にテントを固定します。
きっと明日の朝には止んで綺麗はご来光を見れるに違いないと信じて横になるも、風雨は強くなる一方。
お願いだからテント壊れないでー!!と祈りながらガタガタ揺れるテントを両手両足を大の字で四隅を押さえて踏ん張り(笑)一睡も出来ずに恐怖の夜を過ごしました。
朝5時になっても暴風雨は一向に止まず、泣きたい気分になりながらとりあえず出発の準備をしますが、外に出るにも出れずにどうしたら良いのか途方に暮れていると、尋常では無い揺れが…!?
ついにテントの張り網がすべて外れてしまったらしいのです。あーもーテントと共にお空に行くのかな?(大げさ)と一瞬思うも、そんな訳は無く、テントから顔だけだして必死でテントポールを引っこ抜き、飛ばされない様にザックは中に残して撤収し、急いで近くのトイレに駆け込み強風をしのぎます。
雨はほとんど止んでいましたが、強風は全く止む気配が無くガスで視界も無し。これからどうするか考えて、とりあえずここから20分登った所にある白馬山荘まで行って山小屋の方に相談してみる事にしました。
猿倉か栂池高原どちらに下山するのがリスクが少ないか尋ねると、猿倉方面は強風で大雪渓の落石の危険が高く、栂池方面は稜線歩きなので強風の影響を受けやすいが、ここから90分の小蓮華山を過ぎれば標高も下がり風も収まってくるだろうと教えて下さいました。
山小屋の方に勇気をもらい、当初の予定通り山頂を通過して栂池へ下りるルートを行く事にしました。
意を決して外へ出て、暴風の中懸命に歩き山頂を過ぎた時、先行する2名の登山者の方が引き返して来られました。聞いてみるとこの先道が細くなっていて危険だから大雪渓ルートで下山するとの事。私に一人じゃ危険だから一緒に引き返そうと提案して下さいました。(ありがとうございますー!)
とても迷いましたが大雪渓も落石の危険があるので、とりあえず進んでみて危険と思ったら引き返しますと答えて別れました。
すると、細い稜線歩きは何度か経験していたからか、特に危険と感じる箇所は無く私には慣れない大雪渓を下る事の方が怖く感じたので、このまま進む事を決めました。
この後の約2時間は暴風との戦いでした。
左から吹き付ける風にまっすぐ歩けずにカニ歩きをして、ケルンのかげに隠れて猛烈な風をやり過ごし、フードがバタバタ打ち付けて顔は痛いし強風でコンタクトは外れそうになるし、散々な目にあいました。
しかし、時々雲が抜けて素晴らしい景色が見え隠れ、小蓮華山を過ぎた頃にはすっかり晴れていました。
すると白馬大池の絶景が現れ、眼下には目指す栂池高原の木道も見えました。標高が下がるにつれて風も弱くなり、無事に白馬大池に到着しました。
ホっとして放心状態で休憩していると、若い女性にこれからどこへ向かうか尋ねられました。栂池高原に下山する事を伝えると、「往復のゴンドラの券を買ってしまったけれどルートを変更して使わなくなったから帰りに使って下さい」と。
いやいや!そんな!悪いですよー!払いますと言って財布を開けると1万円札しか入っておらず…お礼に差し上げる物も無く…結局いただいてしまいました。
その方に心からお礼を伝え、さらに下る事2時間半でようやく栂池ロープウェイの駅に到着し、帰路につきました。
白馬岳からの絶景はお預けとなりましたが、天候が崩れた時の山の怖さや一期一会の素敵な出会いなど、色々な事があった山旅でした。
テント場はくぼ地のようなロケーションだったと思いましたけどそれでもすごい風だったんですね。15日に私も同じところにテント泊しましたが晴れでした。16日の下山の日は雨でした。途中、白馬大池に飛ばされたであろう青いテントが浮いていましたね。雨はしのげますけどカゼは要注意ですよね。張綱も重要です。雨で濡れた登山靴がまだ乾きません。
let it goさん、こんにちは
コメントありがとうございます😊
私もくぼ地になっていたので風はある程度防げるのかと思っていました。
稜線に比べればテント場はまだマシでしたが、それでも大きな石を組み合わせてしっかりと固定した張網が外れてしまう強風はテント泊2年目にして初でした。
風には要注意ですね。
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