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Yamareco

記録ID: 1208494
全員に公開
沢登り
奥秩父

東沢から鶏冠尾根を経て甲武信岳

2017年07月26日(水) 〜 2017年07月28日(金)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
26.8km
登り
2,531m
下り
2,531m

コースタイム

1日目
山行
4:15
休憩
0:15
合計
4:30
15:10
15:10
10
15:20
15:20
20
15:40
15:40
10
15:50
15:50
30
16:20
16:20
20
鶏冠山登山道の途中
16:40
16:40
70
鶏冠谷出合
17:50
17:50
20
18:10
18:10
20
18:30
18:30
10
18:40
18:50
0
魚留の滝
18:50
18:55
15
千畳のナメ
19:10
三段の滝
2日目
山行
7:50
休憩
0:30
合計
8:20
5:50
40
三段の滝
6:30
6:30
30
7m曲り滝
7:00
7:00
160
登り間違えた?滝
9:40
9:50
60
10:50
11:00
90
12:30
12:30
30
13:00
13:00
10
13:10
13:20
20
13:40
13:40
30
3日目
山行
4:30
休憩
0:10
合計
4:40
6:10
6:10
20
6:30
6:30
30
7:00
7:00
40
7:40
7:50
70
9:00
9:00
40
10:00
10:00
5
10:05
10:05
5
10:10
西沢渓谷入口バス停
一昨年にはじめての沢登りで丹沢モミソ沢、昨年は奥多摩の水根沢に連れて行ってもらい今年はいよいよ奥秩父の東沢渓谷か?と思っていたが、友人たちの都合が合わないため一人で行ってみることにした。

※ 途中まで撮っていた画像は携帯本体に保存されていたらしく回収できませんでした。
 写真がないと寂しいので携行した山地図と沢の遡行図の写真を掲載。
 東沢から鶏冠尾根へのルートは地形図と記憶を照らし合わせたイメージ(手書き)です。
 写真がないためいつも以上に文章が長くてすみません(これでも推敲したつもり)。
天候 雨ときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
JR中央本線 塩山駅、山梨交通バス 西沢渓谷入口停留所
地図と遡行図
2017年07月29日 06:45撮影 by  X4, NUU
5
7/29 6:45
地図と遡行図

感想

梅雨明けのこの時期、晴れることを疑いなく計画していた沢登り。
あいにく初日強い雨、二日目普通の雨、三日目弱い雨、と雨三昧の天気予報。
増水して流されでもしたら洒落にならん、と朝方まで悩んだものの結局は出発する。

一日目
新宿駅から特急かいじで塩山駅へ、山梨交通のバスに乗り換えて西沢渓谷入口へ。
塩山駅では晴れ間も見えていたのだがバスを下りてすぐに大粒の雨が降り出した。
滑るのでビーチサンダルからアプローチシューズ(ガイドテニー)に履き替える。
二俣吊り橋を渡って河原に下りて手製の丸木橋を渡ったところが鶏冠谷出合。
ここで道を誤り山の神方面に行くはずが鶏冠山登山道を登ってしまった。
30分ほど登ったところであきらかに道が違うことに気づいて鶏冠谷出合まで戻る。
山の神へ行く道は出合からもう少しだけ先にあり、登り口には目印もついていた。
しかし山の神には辿りつくことができずに沢に下りてしまい沢登りを開始する。
この頃には雨も弱くなっていたし心配したほど増水の影響もないようす。
ナメが主体の登りやすい沢だが苔がついているところは露骨に滑るので注意する。
ちゃんと沢をやる気ならきちんとした沢用のフェルト靴を使った方がよいのだろう。
乙女の滝を左に見て足を進めると正面に巨大な白蛇のようなナメ滝が目に入った。
この滝を登るのは難しいな、と思ったら登る必要はない滝で沢は先に続いていた。
釜の沢に入りすぐに魚留の滝があり、ここでビヴァークするか悩んだが先に進んだ。
左から捲き上段は千畳のナメ、ここで苔に滑り二回ほど強制ウォータースライダー。
二回目に滑った際にお尻をしこたま打って後になったら瘤ができていた。
三段の滝手前7mの滝の滝つぼを泳いだ際にポケットに入れたスマホが水没した。
日が暮れてきたので三段の滝を右に捲いた崖ののテラス状の場所でビヴァーク。
夜はかなり強く雨が降ったようだが朝方には止んでいた。

二日目
5時頃起きて支度をし、新宿駅で買った柿の葉寿司を食べて5時50分に出発。
7mの曲り滝がありこれは捲いて越え次の両門の滝だと思われる滝を登る。
滝を越えたあと遡行図通りにさらに二つの滝があるため間違いないと確信したが
30分ほど登ると水道の蛇口程度の流れしかないような涸沢になってしまった。
ここで登る沢を間違えたのではないか?と思い一旦下へ戻ってみるものの
登ってきた滝を下るのは極めて難しそうなのでこのまま稜線まで登ることにした。
石楠花の林や倒木を越えるのに疲れ、左手に捲いたら少し大きな沢があった。
これが登るはずだった東俣ノ沢かもしれないと思うがやはりこの沢も途中で涸れた。
少し上にキツネがいて、こちらへ来いとばかりに獣道の方へ導いてるように見えた。
キツネは古来から人を騙す動物に例えられるため無視してそのまま涸沢登りを続行。
稜線に辿りつきそこから10分ほど登り岩を越えたところが鶏冠山山頂だった。
ようやく登山道に戻れたことに安堵しつつ木賊山方面へ足を進めたつもりだったが
途中まで下りたところで『←とくさ山』の看板を見て逆に進んでいる事に気づく。
ガスにより視界はせいぜい50m程度なため方向がよく分からなかったのだ。
もう一度鶏冠山へ戻り、地図と自分の立ち位置をフィックスして木賊山を目指す。
鶏冠尾根は綺麗なヤセ尾根で晴れていたら大層眺めが良いだろうと思う。
2177m地点の先は樹林帯で道が分かりづらくなりひたすらピンクテープを追う。
思ったより時間がかかって木賊山に到着、そのまま甲武信岳へ行くことにする。
甲武信小屋近くの分岐で荷物をデポし山頂を往復、途中5人ほど登山者とすれ違う。
甲武信小屋に戻って小屋ランチを食べようと思っていたら荷揚げのため留守だった。
そのまま宿泊予定の雁坂小屋へ行こうと思って歩き出すと大粒の雨が降ってきた。
雨に打たれて落ち込んでいたところ目の前に綺麗な避難小屋があった。
これほどの雨なら緊急避難として使っても構わないだろうと思い小屋泊を決める。
ダルマストーブも置かれていたが『薪は緊急時以外使わないで』と書かれていた。
濡れたものを乾かしたいが7月にストーブを焚くのは問題外だよな、とあきらめる。
今度は薪持参で訪れたいが、最初から泊まるつもりで避難小屋使って良いのかな?
雨は17時前には上がり霧も晴れて登ってきた鶏冠尾根や甲武信岳の姿も見えた。
鹿がこちらを見て鳴いてるのを聞き鳴きまねをしたらしばらくの間呼応してくれた。
こちらが鳴きまねを小さくしたりすると向こうも鳴き声を小さくするのが面白い。
5分ほどそんな遊びを繰り返していたが飽きたらしく突然どこかに跳ねていった。
夕陽が見れるかもと期待していたが18時前には再び世界は霧に隠されてしまった。
持参したウィスキーを飲み、つまみを夕飯代わりにし適当に就寝する。

三日目
20時前には寝たと思うが目を覚ますと4時すぎ、8時間以上は寝ている計算だ。
扉を開けると鹿の親子が目の前にいたが驚いたらしく逃げて行った。
眼下に雲があるもののよく晴れ渡り秩父の山並みも富士山も綺麗に見えた。
夜中にも雨が降ったらしく木や草の葉は雨露をはらんでいた。
朝食をとり5時30分に出発、登りの際に前々日に沢で打った尾てい骨が痛んだ。
破風山、東破風山、雁坂嶺を通って日本三大峠(と書いてある)雁坂峠に到着。
晴れを期待したが峠に着く頃には曇ってしまい周りもガスに包まれ始めていた。
峠からジグザグ道を広瀬方面へ下る、道は整備されていてとても歩きやすい。
途中から久渡沢にあたり沢の流れに並行して下りてゆく、この沢も登ってみたい。
スマホが使えないので帰りのバスの時間が分からないがとにかく下りてみる。
料金所や道の駅などを経由して西沢渓谷入口に着いたのは10時10分。
山梨市営交通の山梨市駅行きのバスが出発直前であった(塩山行きは13時すぎ)。

エピローグ
都内に戻って二本立ての映画を観るが痛めたお尻(正確には尾てい骨の少し上)が痛くて椅子に座っていられず一本で退館、この日は朝まで六本観る予定でそのうち四本は有給とっても観たいと思っていたレア映画だったのでかなり残念。

爪が伸びていたため沢を登るときに爪を割って地味に痛い、沢登りのときは爪を短く切るかグローブをした方がよいかもしれない(実は持ってたけど着けなかった)。

露出したところを中心に30か所ほど虫刺され跡あり、5cm四方の場所にまとまっているためダニなのかな?小さな蟻に咬まれたところも痒い。

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訪問者数:773人

コメント

ひとりで沢は…
( ・`ω・´)危ないよ👹
2017/7/31 18:21
Re: ひとりで沢は…
気をつけます(`・ω・´)ゞ
2017/7/31 19:44
プロフィール画像
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