大日岳・奥大日岳・弥陀ヶ原散策(称名滝バス停〜弥陀ヶ原バス停・夜行バス使用)
- GPS
- 23:46
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 2,781m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:10
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 7:38
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 3:11
- 合計
- 8:28
2日目:新室堂乗越-劔御前小舎-別山-内蔵助山荘泊
3日目:内蔵助山荘-真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山-一ノ越(以降は同様)
天候 | 28日(月) 晴れのち曇り 29日(火)霧のち晴れのち霧 30日(水)雨のち霧ときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り 弥陀ヶ原バス停(立山高原バス)8:15-8:50美女平駅(立山ケーブルカーに乗り換え)9:00-9:07立山(富山地方鉄道に乗り換え)9:33-10:39富山駅(高速バスに乗り換え)12:10-17:45阪急梅田バスターミナル 乗り物・交通費補足 高速バス:大阪梅田〜富山間、夜行5,600円、昼行4,200円(いずれもトイレ付3列シート。夜行は休憩1回、昼行は休憩2回あり) 称名滝行きバス:季節運行(4月~11月)15分500円(乗車は始発便) 立山高原バス:途中乗車のため予約が必要(弥陀ヶ原ホテルにて乗車予約ときっぷ購入) 立山ケーブルカー:乗車混雑がなければ、待ち時間10分で美女平の近辺散策可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト 立山駅のバス案内所に提出 危険箇所 天狗平から弥陀ヶ原間の獅子ケ鼻岩から一ノ谷付近は鎖と沢沿いの狭い本格登山道(散策気分で行くと驚きます) |
その他周辺情報 | トイレ 称名滝バス停、大日平山荘内、大日小屋、雷鳥平、みくりが池温泉、一ノ越、室堂、天狗平バス停付近、弥陀ヶ原ホテル。 飲食 大日平山荘(自販機)、みくりが池温泉(昼食)、室堂(買い足し)、天狗平山荘(昼食)※立ち寄ったところのみ。 下山後の温泉 温泉ではありませんが弥陀ヶ原ホテル |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
室堂から見える奥大日岳は魅力的な山です。
登るなら称名滝から、と計画を立てて2年越しにようやく実行できました。
さらに最初の山行計画では、大日連山から剣御前経由し、立山縦走後、弥陀ヶ原まで歩く予定を立てていました。
3日目の天候が思わしくなく、2日目スタート時点で無理をせずエスケーププランに変更。
宿泊地は悩みましたが、一ノ越まで登り返して山荘泊。
3日目は天気が悪ければ室堂までと思っていましたが、キリのみだったので最終宿泊地の弥陀が原まで歩きました。
カメラの重さに負けてザックの中に入れてしまったので途中の写真が抜けています。
詳細の感想は後日書きます。
〜感想〜
日本アルプス遠征はいつもどおり夜行バスからのスタートです。
前日21:50の富山行は満席でしたが、山スタイルは自分たちだけでした。
定刻通り富山につき、地鉄に乗るまでの数分で当日の行動食購入を行い、無事立山に到着。
立山ケーブルカーと切符売り場はすでに長蛇の列となっており、平日と思えない人出でしたが、一方の称名滝行きの乗車は数名でした。
15分ほど乗車し終点の称名滝バス停は標高1,000mにも満たない場所で、この日の宿泊地である大日小屋まで約1,500m登り上げが必要です。
将来、剱岳行くなら早月尾根!ともくろんでいる自分たちにとっての試金石になればと思い、今回計画しました。
大日岳登山口より登山道に入りますが、滝を見るなら寄り道が必要です。
今回は立ち寄らず、目的地に向かいました。
大日平まで急坂が続きますが、足場はしっかりしており、鎖やハシゴも整備されています。
大日平に出ると急に視界が広がり、ラムサール条約に同時登録された弥陀ヶ原も見えてきます。
木道とお花畑が広がる大日平の奥に大日平山荘があります。
大日平山荘で昼食休憩を取り、大日小屋への登りに入ります。
最初は大日平の木道が続き、徐々に急坂となっていきます。
沢の渡渉が何度かあり、大きな岩や水場(正式な水場はよくわかりませんでした)を超えると小屋の赤い屋根が見え、最後のビクトリーロードとなります。
天気は良かったのですが、標高が上がるとともにガスが出てきて、コルにたどり着いたときには、真っ白になっていました。
大日小屋で荷物を整理し、大日岳に向かいます。
ガスが広がる中、大日岳までは約15分程度の道を歩きます。
山頂はガスの中でしたが、帰り途中に他の登山客から雷鳥がいることを教えていただき、遠目ではありましたが室堂以外での初雷鳥でした。
大日小屋は、ランプとギターの小屋として有名です。
水は沢から引いており、飲料と提供しているもの以外は、できれば煮沸消毒してくださいとのことでした。
トイレは小屋内にあり、使用者も少ないため、清潔が保たれています。
到着時、目の前の剱岳はあいにくガスの中でしたが、徐々に晴れてきて、夕食後には姿を見せてくれました。
目標の一つでもある早月尾根から剱岳の距離にも圧倒されました。
翌日は完全にガスの中からのスタートです。
3日目の天候が崩れるとの予報だったため、エスケーププランに切り替えました。
この時点ではまだ次の宿泊地を決めかねていました。
小屋に宿泊された方の大半は大日平への下山でした。
大日小屋の方に「今日は風が強いので稜線では気を付けてください」をお言葉をいただいて出発です。
しばらくすると中大日岳の看板があり、過ぎると大きな岩がたくさん出てきて、七福園と書いてありました。
相変わらずのガスの中でしたが高山植物も多く、とても幻想的な場所でした。
その後、鎖場やはしごを歩き、奥大日岳にたどり着くと、室堂側から来られている登山客が増えてきました。
奥大日岳もガスで真っ白でしたが、ようやく携帯電話がつながり、次の予定小屋にキャンセルの連絡ができました。
代わりの宿泊地として、雷鳥平か室堂付近の小屋を考えていましたが、もともと縦走するつもりのプランを立てていたのと、以前から気になっていた一ノ越山荘での宿泊で意見が一致し即予約を入れました。
新室堂乗越へ向かう尾根を歩いているうちに、地獄谷方面のガスが切れてきて、徐々に緑の山容が見えてくるようになりました。
剱岳の最後の展望チャンス付近で粘り、剱岳を再び拝見することができました。
新室堂乗越から雷鳥沢に下り、みくりが池温泉で昼食休憩。
再び登りかえした一ノ越山荘は、またまたガスに覆われていました。
3日目、朝は雨が降っていましたが、出発するころには止んでいました。
ガスは相変わらずで、そのおかげか雷鳥親子を見ることができました。
室堂につくころにはガスは出ていましたが天気は回復傾向となり、天狗平山荘で昼食を取ることにしました。
室堂から天狗平までは石畳と木道の歩き良い道です。
天狗平山荘もとても魅力的な場所です。
点の記ラーメンを食し、弥陀ヶ原まで2時間30分のルートを選択します。
高原バスと並走している散策路はお花畑でとても歩きやすいです。
ガキ田を過ぎたところにある獅子ヶ鼻岩、一ノ谷に地図上では危険マークがたくさんついています。
それでも散策ルート途中なので、そこまでではないだろう、と思っていたら緊張感のある本格的登山道でした。
濡れている岩場、鎖場、沢に架かる橋など、慎重に通過が必要です。
危険ポイントを過ぎたところにちょうど良い休憩場所があり、少し落ち着かせます。
そこから最終ゴールの弥陀ヶ原までは、再び木道の歩きやすい道でした。
初日二日目と制限のある山小屋生活の最終日は豪華ホテルでさっぱりしました。
夕方、急にガスが晴れたので急いで立山カルデラ展望台に行くと、雲海と連なる山々の競演でした。
夕食後にホテルで開催されたアルペンルートのスライド上映会では、立山ガイドの佐藤武彦さんの楽しい立山の話を聴くことができました。
歩くアルペンルートのお話では、この日下山してきた一ノ越から弥陀ヶ原までの風景が思い返され、大変感慨深いものになりました。
翌日のバス乗車時にも佐藤さんに会え、美女平では待ち時間を使ったガイド付き散策まで御同行していただきました。
富山から大阪までは今回高速バスを使用しました。
電車よりも時間はかかりますが、新幹線から特急へのわずらわしい乗り換えもなく、かつ安く、また3列シートはとても快適でした。
〜宿泊補足〜
大日小屋:一泊二食10,000円(2段のかいこ部屋、風呂なし)
一ノ越山荘:一泊二食9,300円(個室でした、風呂なし)
弥陀ヶ原ホテル:一泊二食20,412円(和室、スタンダード食、風呂は天狗山からの湧水)
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