記録ID: 1241877
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
塩見岳〜間ノ岳〜北岳【3000m峰&100名山三座】
2017年08月27日(日) 〜
2017年08月29日(火)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 2,469m
- 下り
- 2,714m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 2:28
2日目
- 山行
- 9:47
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 11:19
3日目
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:03
5:48
6:02
28分
2850m付近
6:36
6:36
50分
野呂川分岐
15:03
広河原バス停
■27日 三伏峠までの道は距離が10分の1ずつ標識で明示されておりペース配分も楽で歩きやすい。かつて塩川小屋から5時間かけて急登を喘いで登った時代がウソのように思える。途中の水場で水を2ℓ補給。さらに三伏小屋で幕営手続き後にミネラル0.5ℓを購入して翌日の熊の平までの水分を確保した。深夜、満天の星空に翌日の好天に期待したが・・・・
■28日 4:35ヘッドランプをつけて出発。三伏山で東の空が白みかけ、本谷山に着く頃には完全に明るくなったが残念なことに雲が多い。遠くに中央アルプス、北アルプス、さらに仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳も望めるが雲量が増えてくる気配だ。かつて蝙蝠尾根を二軒小屋ロッジへ下った際に宿泊した塩見小屋で小休止、ついでに新装なった小屋内も覗いてきた。天狗岩の登りに差し掛かる頃には一面ガスに覆われ視界が全くなくなり、塩見岳山頂に着いてもホワイトアウト状態であった。北俣岳分岐では、すでに蝙蝠岳をピストンして熊ノ平へ戻るという健脚女子が休憩中であった。分岐からの下りでガスが切れ始め、嫋やかな北荒川岳へ続く稜線と、雪投沢源頭付近が望まれしばし景観を楽しむ。ここから稜線は西風が強く地図上の2719mを東側に回り込んだ地点で1回目の昼食。崩壊地の東側は、ダケカンバの林の中をまるで公園のように整備?された登山道を通り、北荒川岳キャンプ場跡を経て登り返すと北荒川岳の三角点にたどり着いた。昭文社の地図には「塩見岳の眺望圧巻」とあるが、残念ながらガスガスで何も見えない。
ここから南アルプス特有の森林限界付近の船窪地形を交えた樹林帯の単調な道が延々と続く。竜尾見晴を越えた辺りで2回目の昼食とした。地味な安倍荒倉岳のピークを踏み、ようやく「熊の平小屋20分」とある小ピークに到着し、眼前の西農鳥岳のガスが取れるのを待つために大休止とした。熊の平小屋で幕営料を払い、広々とした幕営地の北側に設営した。水場も近く条件は良かったが、三伏峠と比べると虫が多かった。
■29日 2時40分起床。朝食を準備していると雨がテントを叩き始め、一気にテンションが下がるが、気を取り直して食事を済ませ出発の準備にとりかかる。雨中のテント撤収に思いのほか時間がかかり、予定より1時間遅れの5時に熊の平を出発。途中から雨は弱くなったものの三峰岳山頂もホワイトアウト。間ノ岳が近づくにつれて風が強まり雲も薄くなり山頂に着く直前に視界が切れた。しかし間ノ岳山頂付近は強風で体が煽られる状態で、山頂の記念写真も儘ならない状態であった。早々に山頂を後にして北岳へと向かう。次第に風も弱まり北岳もようやく姿を現し稜線漫歩を楽しめるようになった。それにしても北岳〜間ノ岳間は平日にも関わらず登山者が多く、人気の高さが伺える。北岳山荘で最後の登りに備えて行動食を口にしてから出発。10時30分北岳の山頂に立つ。(33年ぶり山頂)南側の3193m岩塊にも立ち雲間に塩見岳か一瞬見えたが写真に収めることは出来なかった。山頂を後にして肩の小屋で、ラーメンを注文して草スベリの急降下へのパワーを充電した。白根御池小屋で、2回目の昼食と珈琲タイムをとり、ゴールの広河原には予定より15分遅れの15時に到着した。
■28日 4:35ヘッドランプをつけて出発。三伏山で東の空が白みかけ、本谷山に着く頃には完全に明るくなったが残念なことに雲が多い。遠くに中央アルプス、北アルプス、さらに仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳も望めるが雲量が増えてくる気配だ。かつて蝙蝠尾根を二軒小屋ロッジへ下った際に宿泊した塩見小屋で小休止、ついでに新装なった小屋内も覗いてきた。天狗岩の登りに差し掛かる頃には一面ガスに覆われ視界が全くなくなり、塩見岳山頂に着いてもホワイトアウト状態であった。北俣岳分岐では、すでに蝙蝠岳をピストンして熊ノ平へ戻るという健脚女子が休憩中であった。分岐からの下りでガスが切れ始め、嫋やかな北荒川岳へ続く稜線と、雪投沢源頭付近が望まれしばし景観を楽しむ。ここから稜線は西風が強く地図上の2719mを東側に回り込んだ地点で1回目の昼食。崩壊地の東側は、ダケカンバの林の中をまるで公園のように整備?された登山道を通り、北荒川岳キャンプ場跡を経て登り返すと北荒川岳の三角点にたどり着いた。昭文社の地図には「塩見岳の眺望圧巻」とあるが、残念ながらガスガスで何も見えない。
ここから南アルプス特有の森林限界付近の船窪地形を交えた樹林帯の単調な道が延々と続く。竜尾見晴を越えた辺りで2回目の昼食とした。地味な安倍荒倉岳のピークを踏み、ようやく「熊の平小屋20分」とある小ピークに到着し、眼前の西農鳥岳のガスが取れるのを待つために大休止とした。熊の平小屋で幕営料を払い、広々とした幕営地の北側に設営した。水場も近く条件は良かったが、三伏峠と比べると虫が多かった。
■29日 2時40分起床。朝食を準備していると雨がテントを叩き始め、一気にテンションが下がるが、気を取り直して食事を済ませ出発の準備にとりかかる。雨中のテント撤収に思いのほか時間がかかり、予定より1時間遅れの5時に熊の平を出発。途中から雨は弱くなったものの三峰岳山頂もホワイトアウト。間ノ岳が近づくにつれて風が強まり雲も薄くなり山頂に着く直前に視界が切れた。しかし間ノ岳山頂付近は強風で体が煽られる状態で、山頂の記念写真も儘ならない状態であった。早々に山頂を後にして北岳へと向かう。次第に風も弱まり北岳もようやく姿を現し稜線漫歩を楽しめるようになった。それにしても北岳〜間ノ岳間は平日にも関わらず登山者が多く、人気の高さが伺える。北岳山荘で最後の登りに備えて行動食を口にしてから出発。10時30分北岳の山頂に立つ。(33年ぶり山頂)南側の3193m岩塊にも立ち雲間に塩見岳か一瞬見えたが写真に収めることは出来なかった。山頂を後にして肩の小屋で、ラーメンを注文して草スベリの急降下へのパワーを充電した。白根御池小屋で、2回目の昼食と珈琲タイムをとり、ゴールの広河原には予定より15分遅れの15時に到着した。
天候 | 27日=曇り時々晴れ 28日=曇り 29日=雨後曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
27日 新宿駅7:00発のスーパーあずさに乗車、岡谷駅で飯田線に乗換、伊那大島駅に11:51着、12:10発の鳥倉登山口行きバス(今夏の鳥倉登山口行き最終便)に乗車。 ■登山口から甲府駅まで 29日 広河原16:40発甲府行 山梨交通バス(芦安駐車場までは超満員) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山届ポスト⇒鳥倉登山口(バス停横に設置) |
写真
撮影機器:
感想
■今回の仙塩尾根の一部を含む縦走で、光岳から北岳までのトレースが完了しました。
残す未トレース区間は仙丈ヶ岳〜野呂川越までの仙塩尾根となりました。是非、来年にでもチャレンジしたいと思います。
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コメント
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おめでとうございます!
三伏峠から熊の平、熊の平から広河原まで連日長かったですね。
お疲れ様です。
メッセージ有難うございます。
kaoritree さんは白根御池にも泊まられて逆コースを縦走されていましたよね。
広河原からの入山は北岳まで標高差1600m強のアルバイトがあって大変だったでしょう。
私は北岳4回目だと記憶していますが、今回初めて北岳肩の小屋〜草スベリ〜御池小屋〜広河原間を下りで歩いてきました。花も多く稜線の展望も素晴らしく、大樺沢も望める箇所もあって素敵でした。
「因縁のコース・・・」と書いたのは、実は20数年前に(小さな山の会の山行で)広河原から6人パーティーで入山して塩見岳を目指したことがありました。ところが間ノ岳山頂付近で1名が転倒し額を切ってしまいました。その日は予定通り熊ノ平まで行きましたが、翌日以降の行動について、縦走するのか、下山するのかを巡ってパーティー内で(若かったので)意見が対立してしまいました。結果として翌日は三峰岳まで戻り、野呂川越から両俣小屋経由、広河原へ全員が下山して、負傷した本人を甲府の病院に連れて行きました。治療は消毒のみのあっけないものでした。このアクシデントが原因で数名が脱会するなど、後味の悪い山行になってしまい、以来私自身、熊ノ平〜塩見岳間は心のどこかで避けていました。最近になってようやく光岳から北岳まで繋げようとポジティブな気持ちが上回り、今回のチャレンジになりました。
ハイライトの塩見岳〜北荒川岳〜熊ノ平は、ガスで視界が今イチでしたが、南アならではの静かな縦走が楽しめ、過去のわだかまり=モヤモヤも消えたような気がしています。すべて山に感謝です。
※南アは、仙丈岳〜野呂川越間、両俣小屋〜北岳間あたりが未トレースで残っているので、いつの日にか・・・と思っています。
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