田代橋から西穂高岳へ【二日間の晴天をありがとう】
onetotani
体力度について
- GPS
- 30:48
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,934m
- 下り
- 1,941m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 8:50
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:12
| 天候 | 9/9 晴れ 午後から霧 【気温】帝国ホテル前：16℃ 西穂高山頂：17℃ 西穂山荘：20℃ 9/10 快晴 【気温】西穂山荘：11℃ 焼岳小屋：15℃ 焼岳登山口：19℃ バスターミナル：23℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
営業時間＝4:00〜18:00 東海北陸・ひるがのSAで朝食・昼食を調達。 《シャトルバス》 あかんだな駐車場→上高地 5:20から30分間隔で約30分 上高地→あかんだな駐車場 毎時00・30分発 最終17:00 片道：1160円 往復：2050円 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
殆どの方がヘルメット装着です。 |
| その他周辺情報 | �々ヅ靴坊辰泙譴燭擦い�、山荘もテント場も盛況で、 布団1枚に二人、食事も３回制という混み具合でした。 �△�湯は無料でいただけました。 |
写真
拍手
ピークから望む主峰・西穂と穂高最難関ルート・間ノ岳方面。
槍の尖峰は見逃してしまった。
感想
onetotani
先週の山行では叶わなかった笠ヶ岳辺りの山並みが無性に見たくなった。
すっかり季節も入れ替わり、週末は好天に恵まれそうだ。
ならば西穂高へ出かけよう！
【一日目 9/9】
何とか始発のバスに乗る事が出来たので、予定を変更して今日中に
西穂高山頂往復ができそうだ。
上高地手前の帝国ホテルで下車する。
上高地から北アルプスへ向かうのも何年ぶりだろう？
上高地散策は明日の楽しみにしてまずは西穂高だ。
田代橋を渡った先の「山の神」に参ってから、うす暗い登山道へ入る。
標高差1400mだが、まずは山荘を目標にペースを保って行こう。
等高線の混み合ったきつい山腹の登りは、陽の射さない深い森で
展望も、お花も無い。慰めてくれるものは何も無いが、標高稼ぎを
励みに黙々と登る。
1900mを越える辺りで明確な尾根筋に出ると僅かに傾斜が緩み、
時々樹間に丸山らしきピークが見られるようになると、「宝水」の
水場に出る。尾根下に流れる美味しい沢水で喉を潤し一息入れる。
緩んだ傾斜も徐々にきつくなり、尾根筋を逸れて？浅い窪地の
苔むした岩を踏んで喘ぐようにしばらく登ると、森も僅かに明るくなり、トリカブトやアザミが増えてくると平坦地に出て焼岳との分岐になる。
右折してお花畑のような急坂を抜けると一気に開けて立派な山小屋・
西穂山荘へ飛び出す。明るい陽射しを浴びてベンチで寛ぐ人々、
目の前に広がる霞沢岳、乗鞍岳の眺望。
開放された気持ちで軽食を頬張る。
時計を見るとここまで3時間、まずまずのペースだ。
西穂山頂往復のコースタイムは5時間か、15時までには戻れそうだが
独標までのタイムで結論を出すことにして出発する。
岩を踏んで丸山へ向かうと尖ったピークが幾つも連なり、
どれが主峰だろうと気が遠くなる距離だが、森林限界を越えた
眺望は素晴らしい。
丸山を越えるといよいよ岩稜の始まりだ。高度を上げるに従い
蒲田川を隔てて笠ヶ岳から北へ延びる山並みがドンドン露わになる。
展望も気になるが足元にも注意して行こう。
圧倒的な高さで立ちはだかる独標を登り切って時間を見ると
予定時間以内だった。これなら思惑通り主峰まで往復できそうだ。
視線を巡らすと北アルプスの名峰がズラリと姿を現し、
贅沢な展望は意のままだ。
さあー、この展望を道連れに主峰を目指そう。
ストックを収め、ヘルメットを被って一気にコルまで下り、
鋭く尖った岩稜のアップダウンを繰り返す。
独標が11峰と記してあるので10回以上この繰り返しか〜。
ピラミッドピークの8峰、チャンピオンピークの4峰を越え
ホールド、スタンスが心細い直下の渋滞を待って西穂山頂に到着！
と思いきや飛騨側の山並みはガスの中、僅かに明るい信州側を
眺めて食事にしよう。
久しぶりに立った北アルプスの3000m峰。満足感に浸っている間に
人影も減ってきたので、これを機会に戻ろう。
すっかり視界が悪くなったが、落石やバランスに気を付けて
慎重に戻ろう。
【二日目 9/10】
朝食後、表に出てみると東の空は僅かにオレンジ色が広がっている。
二日目の天気も良さそうなので焼岳へ向かおう。
お花畑を下った分岐を右へ折れ、主稜線を南西へ向かう。
森のエキスをたっぷりと吸いながら、なだらかな尾根を進む。
樹林帯で泥濘の多い道は、主稜線とは思えないひっそりとした感じだ。
ダラダラと高度を落とした後、初めて登りらしい登りが始まる。
標高からすると槍見台への登りだろう。ピーク手前で樹林が開けて
展望が利くので振り返ると西穂〜奥穂の稜線や抜戸岳がスッキリと
眺められるが、残念ながら角度が悪いのか槍ヶ岳の姿は拝めなかった。
僅かに下ると大きな池が見られたので今のピークが間違いなく
「槍見台」と確認できた。
その後も小さな登降を繰り返し、尾根筋を飛騨側へ絡むと眼下に
新穂高の温泉街やロープウェー越に西鎌尾根辺りが眺められる。
信州側、飛騨側を繰り返しながらピークを越えるが、知らぬ間に
割谷山を通過したようだ。次第に下り一辺倒になり、木の根や露岩を
踏み、雨裂の凹面を下るなど荒れた感じに変わって来ると、
やがて右から道が合流し新中尾峠となり焼岳小屋に到着する。
大岩の脇にひっそりと建つ小屋のベンチで昼食を摂り、焼岳へ向かう。
僅かの距離で焼岳を正面に見る展望台に出るが、どうも腹の調子が
おかしい。便意を催したので急いで小屋へ戻るが、これで気持ちが
変わってしまい焼岳登山を諦め上高地へ下る。
崩壊が激しい焼岳の山肌を見ながら下るが、幸い登りの人が少なく
長い梯子もスムーズに通過し樺の林へ入ると、気分はすっかり
山モードから散策モードだ。
薄暗い浅い谷地形の道で清流を横切り焼岳登山口過ぎると
広い立派な林道に出て、明るい空が広がっている。
素晴らしい秋晴れの中を田代橋へ向かうといよいよ
上高地の散策エリアに変わって来る。
観光客に交じって梓川沿いをのんびりと景色を楽しみながら
河童橋に出て、定番の景色をカメラに収め、晴天に恵まれた二日間に
感謝して山行を締めくくる。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
西穂高岳の最新記録
ピラミッドピークの最新記録
西穂独標の最新記録
絶好の天候
まさにアルプス日和です。
天候や体調に応じて臨機応変にルートを繰り出すonetotaniさんらしいアルプス歩きですね
やっぱり北アルプスは別世界のお山だと思いました
翌日の、上高地散策も味わい深く、のんびり足湯も最高でしょう
アルプスの稜線から上高地の散策まで、山の楽しみを味わい尽くすonetotaniさんらしいレコでした
totokさん 今晩は。
やっと、感謝したいほどの天候に恵まれました。
何十年ぶりかに訪れた穂高の稜線は期待通りの展望と満足感を
与えてくれました。まだ若かった頃はただ歩き抜けた感じでしたが、
今回は足元の花や山座同定も楽しみながら、たっぷり北アルプスの
空気を吸ってきました。
すっかり秋めいてきました。そろそろ鈴鹿の山に戻ろうかと
思います。
追伸：
先日は念丈倶楽部の方々と笹刈りお疲れ様でした、そして
ありがとうございました。またお邪魔したいと思います。
onetotaniさん
こんばんは
私の体力やスキルでは到底行けない西穂の山頂。
羨ましい限りです。
onetotaniさんのレコ拝見しておりますがこの辺りのレコって初めて拝見するような気がします。それがまた新鮮味を覚えてしまいました。
さあいよいよ鈴鹿の季節ですかね。
また楽しく拝見させていただきます。
kazu97さん 今晩は。
無性に笠ヶ岳の姿を拝みたくなりやってきました。
そうですね、約30年前は毎年のように歩いたコースを歩いてきました。
相変わらず穂高や裏銀座の山並みが大きく聳え、堂々としていました。
山襞の一つ一つまでクリアーに見えました。
しばらくは足が遠のきましたが、こうして登ってみると若き日を思い出し、
やっぱり北アルプスは素晴らしいです。
焼岳小屋から、西穂高の区間は、歩いたことがないので
興味深く拝見させていただきました。
絶景の稜線歩きですね。前日登った山が
何度も振り返って見えるのは、いいですね。
焼岳登山は、残念でした。あと４０分くらいの
距離でしょうか。
上高地も、少し秋めいてきましたね。
久しぶりの、北アルプスの山に
登ってみたくなりました。
komakiさん 今晩は。
若かりし頃は紅葉の時期に恒例のように歩いたコースを、久しぶりに
歩いてきました。
多くの人とすれ違う穂高の稜線と違い、西穂山荘から焼岳の縦走路は
ぐっと静かになり、樹林の稜線歩きをじっくり味わえます。
今回、焼岳登山は無理を避けて見送りましたが、充分満たされた気持ちで
上高地へ下り、観光気分で散策してきました。
穂高の岩稜と上高地の組み合わせ。
疎遠になった場所に、久しぶりに足を踏み入れ魅力に浸る。
こうして回帰現象が始まるんでしょうか？
西穂高は自分達には敷居が高く、なかなか近づけないエリアなので憧れます。
と言いますか、北アルプスには憧れと共に恐れみたいなものがあって、学生の頃以来歩いていません。でも、こうして素敵な写真を拝見しますと、行ってみたくなりますね。
花の写真、自分も興味がありましたので調べてみました。
No13 ヤマハッカだと思います
No19 ハクサンフウロ
No57 ゴゼンタチバナの実（木の幹に着生？は珍しいですね）
No58 クロツリバナの実（開く前）
No79 イタドリの実（高山なのでオノエイタドリ？）
間違っていましたらすみません。
teppan2013さん 今晩は。
約30年ぶりに西穂高の岩稜を歩いてきましたが、
久しぶりの山頂もガスに囲まれ、またもや槍ヶ岳に連なる稜線の眺めは
叶いませんでしたが、手前までは素晴らしい展望に酔いしれました。
気が遠くなるほどのギザギザピークの繰り返しで、緊張の連続でしたが
山頂に立った気分は達成感いっぱいでした。
季節もすっかり入れ替わり、遠征もこれが最後かな？
これからは鈴鹿三昧になりそうですので、いろいろ楽しいコースを
紹介してください。
重ねて、今回も花のご指摘ありがとうございました。
onetotaniさん こんにちは。
9日に西穂まで登っちゃったんですね。
上高地から西穂山荘まで登り、その足で西穂本峰まで行っちゃうなんて相変わらずの健脚振り、脱帽します。
10日の朝に小池新道の秩父沢辺りから西穂が見え、今頃onetotaniさんも岩と格闘しているのかなと眺めておりました。
西穂山荘から割谷山、焼岳小屋のルートは紅葉がきれいだそうですね。
紅葉の時期にいつかは歩いてみたい道です。
お疲れ様でした。
sugi-chanさん 今晩は。
二日とも好天が予想されたので、出発予定を早めて始発バスで
入山できるように行動しました。
おかげで西穂高、焼岳、そして上高地もしっかり楽しむことができました。
sugi-chanさんがこちらを眺めていた頃は、槍見台からそちらを眺めていた
頃ですね。視線は繋がったかな？
10月上旬になれば西穂山荘から焼岳小屋へ通じる稜線は
紅葉が見頃を迎えると思います。しっとりした尾根から眺める紅葉を
楽しみに歩くのも悪くはないですよ、ぜひ機会を作って訪れて下さい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する