阿弥陀岳・赤岳 (行者小屋テント泊)
- GPS
- 15:53
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,835m
- 下り
- 1,817m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:13
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 7:31
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路面は荒れてはいるが、慎重に状態を見極めて轍や陥没を避ければ、 4駆でなくても走行可能。 登り行程の初めの頃のカーブを曲がった先に、 大きめの陥没があるのでそこは注意が必要。 普通車を運転してこの林道を走った後の感想としては、 路面状況がよく見えない夜明け前には走りたくない。 さらに前後の見通しの利かない霧や時間帯に対面車両には出会いたくない。 人気の山域でなおかつ駐車場のキャパも限られているので、 土日連休の時は早朝で満車になりそう。 今回は停められたが、満車の時は下がる場合もあり得る。 暗いうちは走りたくないが遅めの到着だと駐車場のキャパの問題があるので、 結構悩ましい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■中岳のコルから阿弥陀岳までのコースは、経験者?熟練者?らしき人が、 スイスイと進んではいるようだったが、初めて訪れた者の感想としては厳しい道。 山と高原地図などでコースタイム25分になっているが、まず無理だと思う。 ハシゴや鎖がある個所は問題は無いが、ザレてボロボロに深くえぐれた急傾斜の登山道では、足や手を安全に置ける場所を探すのに難儀する。 阿弥陀岳のコースとは直接関係無いが、1日目のGPSログが阿弥陀岳登頂後、 中岳を過ぎた辺りで何故かプッツリ切れて飛んでしまった。 したがって1日目の文三郎尾根手前から行者小屋までの降り区間は、 ただの直線になっている不正確なGPSログ。 ■文三郎道から登る赤岳の西斜面は、厳しい急傾斜の岩稜帯で緊張する「雰囲気」。 周囲の岩峰の風景やそれらが醸し出す現場の空気は恐ろし気で、 山岳信仰の山にふさわしい険しい感じだが、ここには安全に進むための ペイントや鎖がある。 実際は阿弥陀岳の鎖も何もないボロボロの急傾斜の登り降りの方が、はるかに怖い。 |
写真
装備
備考 | 阿弥陀岳は怖さを感じた。 季節が違っても、阿弥陀岳で過去に発生した滑落遭難事故について、 事前にネットで調べてよく知っておく必要はあると思った。 |
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感想
ほぼ夏山も終わりの9月24日、行者小屋にテント泊し、
阿弥陀岳と赤岳を登ってみた。
1日目は阿弥陀岳、2日目は赤岳を登る。
比較的余裕のある計画だが、この南八ヶ岳の山域は初なので無理は出来ない。
まずは美濃戸へ車を走らせる事が、このルート上の第一の関門。
すれ違いの出来ない細い道でなおかつ路面状況もあまり良くない事は、
事前の下調べで分かってはいた。
実際に走ってみた感想としては、慎重に進めば普通車でも行ける道。
ただし夜間や霧など路面や路肩がよく見えない状況だと、対面からくる車との
すれ違いには苦しむだろうとは思った。
駐車場には4駆車が多くて、普通車で行くにはある程度の覚悟はいる。
往路は美濃戸から行者小屋までは南沢を進む。
帰りの復路は北沢を歩いてみたが、この2ルートを比較すると、
北沢の林道歩き区間の長いのが苦痛だった。
長い林道区間を除けば、北沢の方が沢の雰囲気が良く気分は良い。
しかし結局何の感慨も無い殺風景の林道を長く歩かなければいけないので、
それなら山歩きを実感出来る南沢の方がマシだった気がする。
初日は行者小屋にテントを張って荷物を軽くしてから阿弥陀岳に向かう。
中岳のコルまでは淡々と歩く。
中岳のコルから山頂までの区間が厳しかった。
詳しく言えば鎖とハシゴのある個所ではなく、何もないザレた急斜面がやっかい。
慣れた人や熟練者とおぼしき人はスイスイ進んでいるようだったが、
初めて訪れた自分の感想としては、ここはかなりヤバイ気がした。
事前の下調べではコースタイム25分となっていたのでそこまで厳しくないと
思っていたのだが、実際は恐怖を感じた個所。
あとでGPSログを見ると「コースタイム25分」とはかけ離れた時間で移動している。
時間など無視で安全に降りられたらそれで十分な場所だった。
2日目は文三郎尾根から赤岳を登って地蔵尾根を降りる。
文三郎尾根から登る赤岳は、見るからに厳しい岩稜帯を進む。
しかしながら要所にペイントがあり、鎖の補助もあるので、
周囲の岩稜の風景や雰囲気から感じる程には厳しくない。
この赤岳の西側では、初日の阿弥陀岳に感じた「恐怖」は無く、
岩の山を登っているという実感を得られてむしろ嬉しい区間だった。
赤岳山頂到着時は雲海に浮かぶ富士山が印象的だった。
朝の時間帯でないと見れない風景。
短時間だったが、人の数も少なくて、最高の山頂滞在だった。
テントを畳んで美濃戸までの帰りは、赤岳鉱泉から北沢のルートにしてみた。
赤岳鉱泉へ向かう途中の中山乗越には、展望台があって、
帰路の途中、少しだけ登れば尾根筋の展望台に出れる。
赤岳や阿弥陀岳、横岳を一望できるビューポイント。
北沢の最後の林道歩きは退屈だったが、ここと沢の雰囲気は中々だった。
今回の阿弥陀岳・赤岳は自分的には満足度は高い。
余裕のある行程で歩いたのが正解だった。
初めて歩く山域では時間的に余裕を持って歩いた方が良いことが実感できた。
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