超シンドかった(>_<)爺が岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,609m
- 下り
- 3,205m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:53
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 10:50
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:46
山行計画は自分のペースと体力で無理がないよう作っていますのでご了承ください。
天候 | 9/24:晴れ 9/25:晴れ 9/26:晴れ 9/27:晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢 臨時駐車場(無料)に駐車。紅葉時期で混雑していたため一番奥でした。 無料、有料とも昼までには満車になりそうな感じでした。 今回は縦走で遠見尾根からアルプス平へ下山のため、ゴンドラで遠見駅に下り扇沢までタクシーで車を回収に行きました。 白馬五竜テレキャビンアルプス平→白馬五竜テレキャビンとおみ駅:ゴンドラ 1000円 白馬五竜テレキャビンとおみ駅→扇沢駅:タクシー 10800円(交通状態によって変わります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
写真のメモ参照ください。 |
その他周辺情報 | 扇沢の登山口に登山ポストあり。 登山口にはトイレがないため入山前のトイレは扇沢駅を利用。 途中山小屋ごとにしかトイレはありません。 このコースの山小屋はほとんどが要事前予約です。 山小屋によって運営会社が異なるのでそれぞれの会社に予約を入れます。 当日キャンセルの場合は直接山小屋に連絡となります。 種池山荘・冷池山荘:http://www.kasimayari.jp/annai.htm 五竜山荘・八峰キレット小屋:http://www.hakuba-sanso.co.jp/huts |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
Wストック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
スマホ
時計
サングラス
タオル
カメラ
ティッシュ
ウエットティッシュ
ボディ用さらさらシート
歯ブラシ
クマ鈴
ヘルメット
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感想
後立山連峰の尾根でまだ行っていないコースを踏破したいと長年憧れていた今回のルート、ここ2、3年の闘病で年々弱っていく体力を思うとこのタイミングしか行ける時がないのでは。。。と思い立ち山行計画を練りました。
リハビリ登山が例年より2ヶ月も遅れ、先々週の唐松岳ではリハビリになったかどうかも微妙な山行でしたが、通常のコースタイムの2、3倍見てゆっくり歩けば体力は温存できることがわかったので、今回もコースタイムをかなり多めに見繕い1日の山行時間をできるだけ縮めて挑むことにしました。
朝も夜中に神奈川を出て早朝からそのまま登山することをやめて、充分な休憩、充分な余裕を優先。
厳しいルートで疲労し行動不能の遭難者にならないために、体力の温存を第一に考えました。
山小屋はすべて予約、到着が遅くなる場合は連絡、そもそもそうならないよう努力はしますが、だからといって無理をしては体調に影響します。
予想通り、1日目は登る途中で気分が悪くなり、回復に大幅な休憩時間をかけたため山小屋到着が遅れてしまい、申し訳ない限り。
最初からもっと少しずつ高度を上げるよう焦らずにいればこのようなトラブルはなかったと思います。
山小屋の方には親切な言葉をかけていただき大変恐縮しました。
二日目は今回のコースのなかでは比較的易しいルートでしたが、登りに時間をかけないと気圧差で気分が悪くなるのでマイペースでの山行。
予定よりかなり早く出発しましたが途中であとから登ってくる方にどんどん抜かれていきます。
鹿島槍のあたりでは、その日に扇沢から上がってきた方にも抜かれる始末(^^;
それでも焦りは禁物なので自分の体と向き合ってマイペースで歩き続けました。
八峰キレット小屋は有事の際は救助に駆けつけるような山猛者さんがスタッフをやってらっしゃると聞いたことがあります。
人によってはスタッフが塩対応だとクレームをつける方もいますが、私はとても心地よい小屋だと感じました。
無愛想で必要な応対しかしない、ダメなことはダメ、とキッパリしていて登山者に媚びていないところが好感度UPです。
実際、それでこちらが不機嫌になることはなかったし、スタッフが少なくて忙しいのに対応していただいてありがたいし、ご飯はめちゃめちゃ美味しいし、そもそもこの場所に小屋があってくれてありがとうなので、サービスに走らず今のスタンスを貫いて欲しいです。
三日目は五竜岳までずっと気の抜けないコースなので、朝から慎重に進みました。
特に岩場を下っていく箇所は靴が滑って踏ん張りが利かないため秒速何十センチかよ!ってくらいに時間がかかりました。
登山靴も何年も使い込んでいるので靴底のグリップも落ちていたのだと思います。
そろそろ買い換えようと決意(^^;
地味に登り下りのあるルートを本当にマイペースで遅々と進み、無事バテずに五竜岳まで辿り着けました。
人に迷惑をかけず「無事に」が一番大事なので、山頂では本当にホッとしました。
この日も何人もの登山者に追い抜かれ、同じルート・同じ小屋泊まりでお顔を見知った方々に次々と励ましの言葉をかけていただき、なんとも胸の熱くなる思いでした。
山荘までは見知ったルートでしたが、さすがに三日目の夕方ともなると足が疲れてきて楽なザレ下りでも思うほど歩が進みませんでした。
やっと山荘に着き、夕飯後はそのまま爆睡でした。
四日目は遠見尾根を下るだけですが、この尾根は前回とても嫌な思いをしたのです。
中遠見過ぎたあたりに両足の親指の爪を剥がしてしまい、そこからはまさに地獄の尾根下り。
最後は痛みに耐えて泣きながら足を引きずってゴンドラ駅に到着したのでした。
なので、中遠見以降の記憶がほとんどありません(^^;
どんな道だったか、全く思い出せませんでした。
今回はそんな悲しいトラブルもなく、自分にしてはまずまずのタイムで下りられたと思います。遅いですけど。
景色をみる余裕もありました。
あと、前回悪天候で念願叶わなかった「逆さ五竜岳」の写真が撮れたので、もうこの尾根に思い残すことはありません(笑
ゴンドラのとおみ駅からはタクシーで扇沢へ車の回収に向かったのですが、運転手さんが地元で採れる小さなリンゴを下さって、食べてみたらものすごくフレッシュでさわやかな甘みがあってその美味しさにただただ驚きました。
運転手さん、ご馳走さまでしたm(_ _)m
扇沢からは、平日だったこともあり中央道の渋滞もなくスムーズに帰ってこれて何よりでした。
温泉をスルーしてきてしまったけど、帰りが遅くなると集中力がもたなくなるのでさっさと帰宅して正解です。
自宅のお風呂にゆっくり浸かって疲れをとりました(笑
今回いちばん感じ入ったのは、出会った登山者がみなさん暖かく優しかったということです。
平日だからなのか、登山慣れしたベテランさんばかりで気持ちにも余裕があるのだと思います。
私がヘナヘナしているように見えたのか、笑顔で話しかけて励ましてくださる方ばかりで、抜かされて遅れて山頂に着くと「お!きたきた!」と声をかけて労いの言葉をくださったり。
山小屋でも気さくに話しかけてくださったり。
やはり休日より平日の方が気持ちよい登山ができますね。
なんだか不帰ノ嶮の縦走の時を思い出しました。
そうそう、タクシーの運転手さんも良い方でした。
扇沢まで10800円という値段が高いのか安いのかわかりませんが、たとえ高かったとしても外から来た人間が観光資源にお金を落とすと思えばそれで良いです。
八方から猿倉までもタクシーによって値段が違いますから、細かいことは良いんです。
気持ちよく登山をして、自分もなるべく他人に不快な思いをさせず、気持ちよく帰る。
それで良いと思います(^^)
今回の山行で、厳しい縦走はもう無理かなと思ったりしたので、今年このルートを歩けて本当に良かったと思います。
心残りは剱岳なんだけど。来年またリハビリ登山して行けそうかどうか判断しようと思います。
この冬も、もしかしたらまた体調が悪化して寝たきりになるかもしれません。
体力づくりは怠らないようにしていても、インターバルが長いと復帰するには時間がかかります。
でも、リハビリ登山でその年の調子をみながら、日帰りを1泊で、2泊を3泊で歩くことで、マイペースで登山を続けられたら良いなと思います(^^)
自分もこの同じコースを先週末歩いてきました
鹿島槍から八峰キレット、五竜岳に至る区間はエスケープも無く
体力的にはもとより、精神的にかなり厳しかったんじゃないでしょうか?
計画通りに無事故で乗り切られたことが、何より素晴らしいと思います。
キレット小屋、自分も泊まって良かったと思いました。五竜も好きな山になりました
リハビリに励まれ、剱岳目指してください(自分もですけど・・・)
おつかれさまでした!!
はじめまして。
コメントいただきありがとうございますm(_ _)m
同じコースを歩かれたとのこと、お疲れさまでした。
shevaさまのレコを拝見させていただきました(*´∇`)
たいへんベテランさん、、、というか猛者さんでいらっしゃるのですね!
登山歴もさることながら、健脚登山者さんならではの醍醐味ある山行で、こちらまでワクワクさせていただきました。
今回のルートのご感想、私も同じように感じたことが多くてとても嬉しく思います。
同時に、ベテランさんも、私のような永遠の初心者も、分け隔てなく懐に受け入れてくれる山が、ますます好きになりました(^^)
剱、やっぱり行ってみたいな。。。
今回の縦走をやり終えて、もしかしたら今年の冬は元気で頑張れるかもしれない。。。と少し前向きな自信になりました。
来年の登山を目標に、頑張ります!
心からお疲れ様でした。
新田次郎の長編を読んでるようで、、
長文のコメントまで拝読させて
頂きました( ̄▽ ̄)
健常者にも厳しいルートを、、、。
私は未踏ですが、厳しさは良く分かります。
私には鹿島槍の南峰で充分でした(^。^)
何故にそこまでしてとか、山に無関心の人は
言いますが、
好きだから、達成感が半端無いから、
地球の営みを俯瞰できるから、、、。
御嶽山の噴火1年前に大動脈瘤で生死を
彷徨いました(ー ー;)辛い半年でした。
身辺整理もキチンとして手術。
後期高齢者少し前の話ですが、、。
Saiさんのレコ他人事と思えず見入ってしまい
ました。
人生初の入院、手術を経て生還。
翌年に御嶽山、その後もあちこち
少しづつですが、、。
Saiさんもまた充電して次なるチャレンジに、
決して無理なさらずに(老婆心⁉)
はじめまして。コメントいただきありがとうございますm(_ _)m
teheさま、私よりもずっと重い病気で辛い思いをされたのですね。
本当に苦しかったことと、心中お察しいたします。
また、過分なお褒めのお言葉、たいへん恐縮に思います。
新田次郎といいますと、剱岳 点の記 くらいしか存じ上げませんが(>_<)
私は若い頃に肺結核をやって死にかけてるので、そもそもの体力がありません。
持久力がないので瞬発力をうまく利用して、細かく休憩して体力を回復させては歩く、ということを繰り返すことで縦走を攻略しています(笑
病気はいくら医師のいうとおりにしていても、なかなか思うようには良くなりませんよね。
もどかしいけど、自分はそれも個性の一つで癖のようなものと捉えるようにして、弱い部分をどうカバーできるか考えるようにしています。
リハビリはシンドイし、毎日のお薬も面倒だし、だけどリハビリはお茶を飲みに行くついででお薬はデザートと思うと生活の一部になっちゃいます(笑
痛みや思うように動けないのも、そういう体だからと当たり前におもうと気になりません。
辛いことや悲しいことはそれを受けている時も思い出した時も、いいようもなく胸のつぶれる思いですが、それは山と同じで辛い道もあれば景色の良い気持ち良い尾根道もあります。
そう思って、山のように楽しめたらなと思います(*´∇`)
遠見尾根は当て字で、本当は「たわみおね」というのだそうですね。
登ったり下ったりたわんでいる尾根だからそう呼ばれていたそうですが、たわむって、なんだか柔軟なイメージがあって私は素敵だなと思いました。
人生も柔軟にたわんで、楽しく笑っていけたら良いですね(^^)
私が生まれる前から山をやってるteheさまですもの、きっと素敵に人生を織り上げてゆかれることと思います。
季節柄、昼夜の温度差もありますから、どうぞお体ご自愛の上日々大事に楽しくお過ごし下さいませ。
病気( ̄▽ ̄)は還暦迄、ほぼ無縁でした。
Saiさんの方が病気との格闘が大ですね(ー ー;)
私は子供の頃から大の注射💉嫌い(今も。
風邪を引くことも少なくメタボでも無く
健康でしたが、原因不明の腹痛と異常な
発熱、、、特定出来たのは2ヶ月後。
その後は正常に、ただ齢は重ねてますが、
(大動脈に人工血管有りのサイボーグ❓)
Saiさんからしたら笑われてしまいます。
お山に対する情熱がヒシヒシと感じられます。
(過去の山行き履歴を見させて頂きました)
相方は病気知らずで大学の時に表銀座や、
槍が岳など、最長1週間ぐらい縦走した
そうですが、、。
今は三人の親で、二人の孫のお婆さんです。
仕事は技術系で、まだ現役です(^。^)
多趣味なので、長く登山してます(半世紀)が
百名山は45座、60回ぐらい⁉
里山は数えた事ありません( ̄▽ ̄)
縦走も二泊三日ぐらい、、。
下手の横好きです(^。^)
行きたい時に、フラっと、というスタンスです。
長い間には死を覚悟したり、あわや遭難(ー ー;)
なども複数回有りますが何とかなってます。
これからも楽しんでいきたいです(^。^)
さすが大ベテラン様ですね(*´∇`)
きっとお山で鍛えた体が窮地を救ってくれたのでしょう!
お仕事も現役でいらっしゃるとのこと、寝込んだり起きたりの自分からすれば頭が下がる思いです。
奥様も、1週間もの縦走をご経験とは、なんともカッコイイ!!
憧れます(´∀`*)
お子様、お孫様にも恵まれて、いろいろあってもお似合いの素敵なご夫婦と想像いたします。
どうぞこれからも心のままにお山に出かけて素敵な山行を楽しんでくださいね(^^)
G5から先の岩場の登りで追い越した男女二人組みです。翌日大遠見の下りでもお会いしましたね。
とおみ駅に降りましたが、恐るべし大糸線のお陰で扇沢にてマイカー回収出来たのが午後6時でした💧
またどこかで!
コメントいただきありがとうございますm(_ _)m
G5の岩場で先に行っていただいたお二人、覚えています!
そうそう、遠見尾根でも(笑
どうしてあんなにスタスタ登っていけるんだろうと、休みながら尊敬の念でお姿見ておりました(^^)
私もそれだけのスタミナが欲しい!(>_<)
大糸線は時刻表のコピーをもっていて、何時間も時間を潰せないし帰りが遅くなると中央道が渋滞するだろうし。。。で、万が一の山小屋停滞時にと取っておいた予備予算をタクシー代に使ってしまいました(^▽^;
しかし18時ですか、、、、それはかなり悲しかったのでは(^^;
18時には談合坂SAで夕飯買ってました(笑
今度は丹沢表尾根あたりで遭遇しそうな気がします(笑
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