宝剣岳から空木岳縦走


- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 527m
- 下り
- 2,327m
コースタイム
6:45千畳敷〜7:15極楽平〜8:10宝剣岳〜10:20濁沢大峰〜12:10檜尾避難小屋
2日目
5:20避難小屋〜7:00熊沢岳〜9:00木曽殿山荘〜10:30空木岳(ランチ&Beer)〜12:00空木岳避難小屋〜14:00大地獄〜15:30池山水場〜18:00菅ノ台パーキング
天候 | 晴れ♪ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・岩場、鎖多数ありましたが、特に危険個所はありません。 ・檜尾から木曽殿山荘間は岩場とハイマツのヤブがあり歩きにくく、小アップダウ ンを繰り返す。 ・池山尾根下りはやっぱり長い。 |
写真
感想
○1日目 千畳敷〜檜尾避難小屋
・千畳敷〜宝剣岳
お盆の真っただ中だったので前夜の夜中に菅の台パーキングに入庫。ガラガラで余裕でした。駐車料金1回入庫500円で数日停めても同一料金なのでお得です♪ 明朝のバス、ロープウェイは混雑必至なので朝1番に乗るには4時過ぎには並ぶ必要があります。幸いハイシーズンということで朝から臨時バス、ロープウェイが運行していて6時半には千畳敷に降り立つことができました。
朝からガスが出ていて宝剣岳の頭はガスがかぶっています。雨が降らないように祈りつつ登山開始!前回は駒ケ岳に行ったのですが、混雑するのでパス、今回は宝剣岳を空いている南稜からピストンしました。
南稜は北稜と比べて岩場が切り立っていて、鎖も多い。足場などホールドはしっかりしていますが、けっこう緊張感が必要です。西にはスタイル抜群の三の沢岳が佇んでいます。小さいけれど美しいカールですね。極楽平から40分くらいで山頂へ、北稜からの登山者と合流し一気に賑やかになる。頂上の尖った岩峰では勇気を出して立って記念写真、お立ち台気分ですね(笑)
もと来た道を戻り三の沢岳分岐に着くころガスが湧いてしまい、三の沢岳は中止して檜尾小屋を早めに目指すことにしました。
檜尾までの稜線は緩やなアップダウンとキレイな谷を見下ろしながらの快適な散歩道です。ガレ場、ハイマツのヤブ、岩場も適度にあり変化に富んでいます。
お昼に遠く避難小屋が見えてきて、時間が早いから1番乗りかなと思っていたら、小屋の前に人影らしき姿が見えます、先客がいるようです。
小屋までは花畑が広がっていて種類も豊富、8月上旬はもっと奇麗だったはずです。そこを抜けると小屋到着。先客にあいさつしようと思って小屋の表に回り込むと、なんと軒先にはサルの群れが! 10匹くらいいたでしょうか、親ザルの背中には子ザルの姿も。警戒心は薄く近づいても声を出したり逃げ出すことはありません。高山植物の芽を食べまくっているから、どこぞのサルみたく人間に飛びかかってくることはないみたいです。
やっぱり小屋には1番乗りだったので、備え付けの銀マットとシュラフをありがたく貸していただきました。緊急用として10人分くらいありました。小屋の定員は20名くらいだそうですが、キツキツでしょう。協力金1000円を木箱に入れて、ノートに記帳します。
水場は5分下ったところにあり、かなり細いですが冷たくておいしい湧水です。持参したウイスキーで水割りを楽しむためたっぷり汲みます♪ 小屋の戻るころガスが取れてきて南に空木岳が姿を見せました、小屋前の広場に腰掛けながら、ゆっくりとランチ&ウイスキー天然水割りを楽しんでしまいました。
夕方まで徐々に人が集まり、最終的には満員に。入りきれなくてテント持参の人は軒先にテントを張っていました。
夕飯はラーメンを作って食べ、やはり水割りをチビチビ。満員の避難小屋なので夜は早く、日が暮れた19:00にはみんな就床、早いッ!縦走路なので大きなザックの方が多く、今日も明日もたくさん歩くのでしょうね。そんな自分たちも明日はコースタイム10時間予定なので早めに就床zuuu
○2日目 檜尾小屋〜空木岳〜池山〜菅の台P
・起きて外に出ると晴れ渡っていました! 朝日に照らされる空木岳、振り返ると宝剣岳が美しい。 西の空には満月がちょうど沈むところで、月と太陽があいさつしているよう。 気持ちよい朝を迎えていざ出発。
熊沢岳、東川岳を経由していくので、アップダウンが結構ありました。岩場も結構あり、熊沢岳周辺は特に気を使うところが一か所ありました。小アップダウンを4,5回繰り返すと東川岳到着。空木は目の前に迫ってきました。
木曽殿山荘まではガレ場の急斜面なので浮き石に乗らないよう慎重に下ります。木曽殿山荘に飲み物は販売していますが、水は8分下った力水を汲みにいくように勧められます。 しばらく休憩してから1時間半の登りに取り掛かります。2日目なので高度にはすっかり慣れ呼吸はラクでしたが、このあたりから同行者が疲れてきたので、呼吸を荒くしないようゆっくりと登って行きました。
上部の岩場は想像以上に奇麗で、白砂とハイマツの緑色、乱立する大きな岩峰のコントラストが素晴らしい。鳳凰や燕岳に似ていました。稜線に出るとさらに南には南駒ケ岳、越百岳が続いていて、今度来る機会があったら是非歩きたい稜線ですね。今回は空木だけで我慢。
10:30に山頂に着き、幸いまだ晴れていましたラッキー! 記念撮影したらすこし下ったところに駒峰ヒュッテがあります。そこでお待ちかねのランチ&Beerです♪ 下り斜面を歩き始めると、上から声を発しながら走ってくる女性がいます、よく見ると梨がこちらに転がってくるではありませんか!キャッチャーの経験はありませんがしゃがんでトンネルだけはしないようにキャッチしました。さらに女性も止まれない勢いで下りてきたので危うくメジャーリーグばりのクロスプレーになるところでした(笑)
すっかりビールで気持ち良くなったので下山開始!尾根伝いと沢伝いと別れ道があります。尾根伝いのほうが楽で早いのですが、沢の避難小屋を見たかったので沢コースへ。避難小屋は奇麗で、20人くらいは寝れそうです。小屋から枯沢を少し上がったところに水が湧き出していて、マップには水場マークはないですが、口をつけてみると飲んでも問題なさそうでした。
池山尾根は長くなだらかな尾根ですが、迷い尾根というところの「大地獄」ってところは崖になっていて鎖を伝って下りるところがあります。岩が濡れている場合は気をつけたいところです。そのあとは延々と歩きやすい自然研究路のような道が続き飽きてきます。同行者は大地獄あたりからヒザ痛が出てしまったので、道が平坦で助かりました。ダブルストックで膝をかばいながら、なんとか日暮れ前にゴールが下のほうに見えてきました。
林道に出ると、中央アルプス観光の方の車が通りかかり「菅の台までなら乗っかってかない?」と声をかけてもらい。同行者には観光スタッフのおじさんが神様に見えたことでしょう。ちなみに林道終点にはハイカーの車が10台くらいおいてありました。地元タクシーも呼べるようで、宣伝ビラがありました。長い下りでウンザリして、駒ヶ根駅まで急ぎたい方には便利でしょう。
登山用の腕時計の登山ログをみると、本日の累積下降高度はなんと2500m!そりゃ膝も痛くなりますね、自分も足の裏ジンジンでした。空木岳は日帰りピストンの健脚のかたも多いようですが、山頂までの岩場の美しさや登山道の面白さを考えると、縦走路がだんぜんお勧めです♪
コメント
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宝剣岳〜空木岳の縦走、お疲れさまでした。
中央アルプスはまだ一度も行った事がないので興味津々です。
檜尾避難小屋ってお盆休みの間でしたが、空いてましたか?
中央アルプスの稜線は岩場もありますが、切れ落ちた崖は比較的少なく、変化に富んだ登山道を味わいながら気持ちよく歩けます
お盆の土曜で混雑必至の避難小屋は、定員20人(キツキツ)のところ23人くらい来られました。遅く来てテント持ってた方は軒先に張ってました。中央アルプスは木曽駒ケ岳周辺以外はテント禁止ですが、ここは仕方なくOKでしょう。
後立山縦走いいですね。月末の土曜からはいよいよ槍〜西穂縦走にチャレンジしようかと目論んでいます
詳細を教えていただきましてありがとうございます。
今年は別の山域を精力的に攻めておりますので
中央アルプスは恐らく来年になるとおもいますが rider さんのレコは参考にさせていただきます。
今月27日より槍〜西穂の縦走ですか?
私の方は今週末テント担いで、新穂〜白出沢〜奥穂〜西穂〜新穂の予定です。
ただ、天気予報が思わしくないようで直前まで様子見です。
天気予報イマイチですね、さっさと前線には下がってもらって穂高は晴れるといいですね
はい、27日からです。天候次第では槍はあきらめ、短縮してノボルンダさんと同じ道程になるかもです。
いつもヘビーな縦走っぷりを拝見してます、ジャン、お互い頑張りましょう!参考になるレポ楽しみにしてます
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