朝日連峰縦走 南俣沢〜古寺鉱泉周回(障子ヶ岳/天狗角力取山/寒江山/大朝日岳)
- GPS
- 31:42
- 距離
- 52.2km
- 上り
- 3,429m
- 下り
- 3,429m
コースタイム
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:44
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:05
天候 | 1日目:ほぼ快晴 2日目:稜線はガス&強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
■アクセス 山形方面から 国道112号→国道287号線(朝日町)→県道9号線→県道289号線→古寺キャンプ場→古寺鉱泉(自転車デポ) 古寺鉱泉→地蔵峠→県道27号線→大井沢→南又沢(天狗口駐車場) 県道289号線の一部はフラットダート。 南又沢への林道は2km弱程度のダート。 南又沢や障子ヶ岳登山口へはいくつか分岐がある為、写真で説明しています。 ■駐車場 古寺鉱泉の最奥に30台程度。 南又沢天狗口に7,8台程度。障子ヶ岳登山口に3,4台程度。 ■狐穴避難小屋 協力金\1,500、トイレ有り(小屋番が入る期間は水洗) 避難小屋の為、食事・寝具は持参。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 古寺鉱泉の朝陽館入口にポストあり。 南又沢にはポストなし。 ■ルート状況 全体を通してルートは明瞭です。注意点は以下。 ●障子ヶ岳(登山口〜紫ナデ〜障子ヶ岳) 序盤は急登。所によりザレ場や切れ落ちた箇所があるので特に左側に注意。 ●二ツ石ルート(天狗角力取山〜二ツ石山〜オバラメキ〜高松峰〜三方境) ルート上は刈払いがしっかりされています。(大変な苦労だと思い感謝の言葉もありません) 1400m〜1200mの標高でアップダウンを繰り返す厳しいルート。 二ツ石山以降は岩場やザレ場が多くなり切れ落ちた箇所をいくつも通過します。 オバラメキ付近と高松峰直下が特に注意が必要と感じました。 また樹林帯では熊に出会わないように祈りましょう。 ●主稜線(狐穴小屋〜寒江山〜西朝日岳〜大朝日岳〜古寺山〜古寺鉱泉) 主稜線はアップダウンはありますが特に注意点はありません。 大朝日岳からは沢山の方をスライドします。譲り合いで。 また濡れた岩が多いので滑らないように。 ■水場 今回確認した水場は以下。 天狗小屋の水場。小屋から30秒。冷たくて豊富。 狐穴小屋の水場。小屋から3秒。冷たくて豊富。 竜門小屋の水場。小屋から5秒。冷たくて豊富。 金玉水。稜線分岐から往復5分。冷たくて豊富。美味い。 銀玉水。大朝日岳〜小朝日岳の稜線上。冷たくて豊富。美味い! 三沢清水。ハナヌキ分岐〜古寺山ルート上。豊富。 一服清水。古寺鉱泉〜ハナヌキ分岐ルート上。冷たくて豊富。 天狗小屋〜狐穴小屋間の二ツ石水場は枯れているとのこと。 |
その他周辺情報 | 柳川温泉 \300 |
写真
感想
去年に引き続き今年も朝日連峰の小屋泊縦走を試みようと少し前から色々とルートの検討を始め、三面に次いでなかなかレコに上がる事のない二ツ石のルートから主稜線に繋いでみようと考える。ただせっかく行くならピストンではなく周回をしたいと思い南又沢から入りグルッと古寺鉱泉へ周って古寺鉱泉から自転車で南又沢へ行くことにした。(日暮沢はダートが長いのでクロスバイク向きではなかった…)
登山前夜古寺鉱泉へ自転車デポに行くが、夜11時頃で駐車場が既に満車。自転車デポと登山届を出すだけだったが少しウロウロして怪しまれてしまい車中泊の方には申し訳ない事をしてしまった…。その後南又沢へ行き車中泊。5時起床で空を見ると月が明るかった。少し白み始めた5時30分頃、まずは2年振りの障子ヶ岳へ向けて出発する。林道歩き途中、車が一台追い越したと思ったらまた戻ってきて障子ヶ岳の登山口を聞かれた。この方向で合っている事を伝えて少しお話したが、塩釜から単独女性でこの時間から登るのはなかなか勇気がいるのではと思った。登山道に入り渡渉するといきなり急登。こんな感じだったなーと朝から大汗をかいて登る。雲海が見え始める高度になると前方から熊鈴の音が。追いつくと今度は青森からのまたも単独女性。紫ナデまで行ってガス晴れ待ち中に再び一緒になりお話ししたが、東北の山を
色々と歩き回っているようで、こんな時間から登られるのにも納得。少しだけ障子ヶ岳を拝む事が出来たので先へ進む。ガスが消えたり出たりと目まぐるしく変わるが大スラブ壁と紅葉は色あせる事なく素晴らしい景色が広がる。何度かニセピークにだまされながら2年振りに障子ヶ岳登頂。少しずつ天気が回復して歩いて来た尾根とこれから進む天狗方面が見渡せ特に西側の紅葉が目をひいた。障子池へ下り栗畑へ登り返すと錦秋の中にぽっかり浮かぶように天狗小屋が現れる。まずは天狗角力取山へ登頂してから小屋で一休み。ここも小屋から水場が近くて快適かつ紅葉の眺めが素晴らしく南又沢から
小屋泊で周回される方が多いのにも納得だ。小屋締めで忙しそうだが、優しそうな小屋番さんに挨拶をすませて、いざ本山行のメインである二ツ石ルートへ踏み出す。主稜線は見えるが目的地の狐穴小屋は遥か先で視界に捉える事が出来ない。
天狗角力取山からはいきなりの洗礼で悲しいくらいの急降下。下ったらその分登り返しがありウツノシマ峰、見晴台、湯沢峰(三角点あり)とアップダウンを繰り返す…。多分このルートでスライドするのは熊か西川山岳会の方かなーと思っていたらなんと再び女性と会う。(今日はよく女性に会う日だ)なんでも昨日の悪天の中、日暮沢から登り狐穴小屋に泊りこのルートを通り南又沢へ下りるとのこと。もうめちゃめちゃタフネス。暖房たいてくれたりした小屋番さんに感謝を伝えてとのことだったのでしっかり伝えました!その後、この女性とペアの女性とスライドし、長靴の単独男性ともスライド。男性は荷物量から想像すると天狗小屋からピストンかな?と思われた。
樹林帯に入ると紅葉も綺麗だが、森林限界を超えると秋空の割に陽射しも強く、小屋泊ザックも重く感じて一気にペースダウンしてしまい二ツ石山に着くころにはヘロヘロに。まー日が落ちる前には着くだろうと休憩と称して仮眠(5分程度)を取ります。(^_^; 二ツ石山を過ぎると少し危険ゾーンに入り岩稜帯やザレ場が多くなりロープがあったりなかったり、切れ落ちている箇所が多数で気が抜けませんでした。コバラメキ、オバラメキを通過し高松峰を見上げながら再び休憩し息を整えてからザレ場の急登を越えて高松峰到着。この直下が一番危ないと感じました。ここからは歩いて来た稜線が一望でき、さらには狐穴小屋までは緩やかに登るのみ。
ほぼCTくらいの時間をかけてようやく小屋到着。登る前は時間があれば相模山ピストンでもしようかなんて考えていたのがバカだなーと反省しきり。担いだビールとワインを即冷やしてすきっ腹に流し込みます。竜門小屋からも流れて来る人も居たりでこの日は30〜40人位は居たかな。以前から拝見していたレコユーザーのkeimomoさん(日暮沢から以東岳ピストン!)と対面し色々なお話しが聞けたり、仙台山岳会の明友会の方々と夕食を共にして山事情のお話しを沢山聞けたり、小屋泊ならではの貴重が出会いがありあっという間に時間が過ぎ去ってしまった。
翌日は3時30分起床。しっかり朝食を済ませてまだ日が昇る前の4時30分に大朝日岳へ向けて出発。以東岳方面はすっかり見えていたので、この時は今日の晴天を確信していた…。寒江山あたりでだんだんと空が明るくなってきたが大朝日岳は標高が高い所はすっぽりガスに覆われている。竜門小屋手前でご来光。陽に照らされた竜門小屋や寒江山が良い景色だった。(この日ご来光を見られた方はもしかしたら少ないかも?)竜門からはずっとガスの中で時折強風が吹きつける程だった。西朝日岳、中岳と過ぎて金玉水ではうっすら太陽が見えたがすぐ隠れてしまう。今年2回目の大朝日岳へ登頂しても天気は変わらず少し残念…。銀玉水まで下りると小朝日岳方面の紅葉と毎年見ているダケカンバがとても綺麗だった。この辺りは古寺鉱泉から上がって来る人が多く沢山スライド。本当は未登頂の鳥原山経由で降りたかったが南又沢までの自転車ロードの体力が心配で結局古寺山を選択。歩きなれたルートなのでサクッと古寺鉱泉へ下山。デポした自転車で本日の確信へ。古寺鉱泉から県営サクラマス孵化場まではほぼ下りで問題無し。問題は孵化場から地蔵峠まで。
21段変速クロスバイクのいっちゃん軽いヤツにしても速攻太ももパンパン、息ゼーゼー。カーブの度に次のカーブが見える度、意気消沈を何度も繰り返し地蔵峠の看板が見えた時は古寺鉱泉へ下山時に朝陽館の赤い屋根が見えた時の10倍嬉しかった。この峠から大井沢ゆったり館の少し先にある南又沢への入口まではそれほど苦にならず。左折し舗装路を進むとやがて林道になり自転車に乗ったり下りたりしながらようやく駐車場へ到着し周回が無事完了。
最後は南又沢の清流でしっかりアイシングを行い1泊2日の山行を締めました。今回歩いた二ツ石ルートは紅葉のタイミングも最高だったのでとても良かったがやっぱり疲れたなーという印象も拭えない。でも主稜線の眺めが大変素晴らしかったので、また時間が経てば歩きたくなるんだとうなと思う。
コメント
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ao_hachiさん、狐穴でお声がけ頂いてありがとうございました(^o^)
しかし、すごい!長い距離を歩いて更に自転車で南俣沢へ戻るとは…すご過ぎます!
私なんて、2日目は暴風とガスガスに負けて、大朝日には行かずに竜門から日暮沢へ下りてしまいましたのでf^_^;
私も朝日や飯豊が好きなので、また山で会えそうですね〜
keimomoさん、コメントありがとうございます!
ヤマレコで拝見した事があったのでもしかして?
と思って声掛けてみて良かったです(^_^)
翌日の稜線はまさかのガスガスと強風で
少し心が折れかけましたが小朝日周辺の
紅葉は見事でした(^_^)
そしてどうにか自転車での周回も完走出来ました(^_^)
朝日、飯豊あたりでまたお会いした時は宜しくお願いします!
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