西穂高岳 (新穂高ロープウェイより)
- GPS
- 07:19
- 距離
- 9.5km
- 上り
- 941m
- 下り
- 944m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 7:17
天候 | 快晴(〜10:30)→曇り時々晴れ→曇り(15:00〜) |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
※往復2,800円+荷物券400円(6kg以上)+モンベル会員割引(300円OFF) ・鍋平園地駐車場(無料だがロープウェイまで徒歩30分弱かかる) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ロープウェイ西穂高口〜西穂山荘 樹林下の道を行く。木々の隙間から笠ヶ岳や西穂高岳の展望が。危険箇所なし ※途中「西穂高口登山届出所」があり、登山届の提出を怠ると岐阜県の条例により罰則もある ・西穂山荘〜丸山〜独標 山荘脇から直ぐに上りが始まる。大き目の岩の急坂を越えると丸山までは広い尾根道。這い松帯を行き違いながら進む。(かなり混み合うと思われる) 丸山を過ぎると独標までガレ場が続く。独標手前から本格的な岩場へと変わるので注意。 ・独標〜西穂高岳山頂 独標より先は険しい岩場のアップダウンが続く。 慎重に進めばそれほどの難易度ではないが、何箇所か道が細く冷や冷やさせられる場所がある。 独標を11峰としてその先に連なる小ピーク毎に番号がペイントしてあり、特徴的な形のピラミッドピークは8峰、その先のチャンピオンピークは4峰とカウントダウンしながら進める。(山頂には主峰の文字が) 日帰りの場合はロープウェイ終発の関係で山頂へ12時半までには着いておきたい |
その他周辺情報 | ひがくの湯(大人700円 源泉かけ流し 露天あり) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ポール
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感想
■登山靴を忘れる
10月の3連休の後半、日曜と月曜は晴れ予報で絶好の登山日和。
当初は日曜に西穂高登山、月曜はゆっくり休養する計画だったのだが、土曜前泊した安曇野で夜11時になってから登山靴を家に忘れて来た事に気づき敢え無く翌日の登山は中止に…
西穂高の岩稜を登山靴無しで行くのは流石に自殺行為だろう。
そこで急遽もう一泊し日曜は松本で新しい登山靴を購入、高ボッチ山と鉢伏山で慣らしを行い、月曜に西穂高岳登山をする事にした。
よりによって登山靴を忘れるなんて過去最大級の間抜けぶり。手痛い出費だった…
■新穂高ロープウェイ〜西穂山荘
当日朝6時前に出発。鍋平園地の駐車場に7時半頃に到着しロープウェイ始発に乗り込む。二階建てのロープウェイなんてものがあるのには驚いたが、この日はとんでもない快晴で笠ヶ岳や槍ヶ岳、焼岳や乗鞍岳など周辺の眺望も最高だった。
天気予報では曇りな為、午後に近づくにつれ天候は悪化するのではと予想される。
早めに山頂に着きたいものだ。
ロープウェイを降りトイレを済ませたら早速出発。
途中登山届けを提出する場所がある。今日はかなり多くの登山者がこの西穂高岳に来ているようだ。
西穂山荘までは樹林下の登山道でそれほどの斜度も無く、木々の隙間から見える周辺の高峰に見とれながら歩く。
山荘は大いに賑わっており、軽く食事を取りトイレを済ませた後で西穂の山シャツを購入しようとしたのだが、会計で結構待たされ時間をロスしてしまう。
山頂へ12時半到着の目標だったが山荘を出発出来たのは10時。
此処から山頂までのコースタイムは3時間な事を考えるとあまり余裕は無い状況だ。
■丸山〜西穂独標
山荘出発時はまだ快晴で、西穂独標・ピラミッドピーク・チャンピオンピークが連なって迫力ある眺めが堪能できた。
しかし登山者で混み合う登山道で譲り合いながら丸山へたどり着く頃には次第に風が強くなり雲が空を覆い始める…
ここで少し早いがヘルメットを装着し岩場に備える。
独標までの登りのガレ場は、まだ履き慣れない登山靴で苦戦し、疲労も押し寄せてきてキツイ区間だった。ここは無心で歩き続け突破。
独標手前辺りから道が険しい岩場に変わると次第に元気も回復、此処までもそれなりにキツかったが、この先が本番のルート。此処を楽しまなければ嘘だと気合を入れ直した。
独標は眺めがよく混雑していた。雲は多いが流れも速く青空も度々覗くのでそれ程悲惨な天気でもない。真っ白よりは大分マシだな。
この先に行くのは厳しい人たちは独標で引き返す様だ。
■西穂高岳山頂まで
西穂高岳まではいくつものピークが連なる険しい岩稜帯。
山のグレーディングでもD難度となっているので実は少しビビッていた(D難度は初体験)のだが、今までそれなりに色々な場所を登って来た経験が生きているのか意外に余裕を持って岩場を歩けた。
1年前の自分だったら歩けなかっただろう。成長を実感でき少し嬉しい。
山頂までの登りは雲に覆われ景色は真っ白。山頂につく頃には晴れるといいな〜などと話しながらカッコいい形のピラミッドピーク、その先のチャンピオンピークと突破していく。
厳しい道だが、8月に高山病や疲労でヘロヘロだった五竜や南アルプス、テントを担いで身体が重くて鈍かった常念の登りに較べれば距離も短いし荷物も軽い、楽勝楽勝!(と、自分を励ましながら)進む。
実際体力的にも時間的にも余裕を持って予定の12時半より早く山頂へ到達できた。
到着時は真っ白雲の中で眺望ゼロだったが、そのうち雲は割れ絶景が広がった。
(穂高連峰方面は最後まで雲が晴れず、薄っすらと浮かぶジャンダルムと山頂の見えない前穂以外は視認出来なかったが)
山頂では30分程滞在したが、その間に3組ほどジャンダルムを越えてきた勇者たちがいて、皆疲労が濃いが満足げな表情だった。いつかジャンダルムへ…などと気軽には言えないが。
ブロッケン現象も始めて見れて大満足。曇り予報に変わった時はどうしようと思ったが、今日は逆転ホームランだ。
西穂山荘への帰路では行きと違い晴れ間も多く、広大で気持ち良い眺めを楽しみながら歩けた。
この新しい登山靴での歩き方も慣れたきたつもりだったが、やはりいつもと違う力の入り方になっていたのか膝や足首など各所が鈍く痛んだのが困りものだったが。
■西穂山荘から帰路へ着く
西穂山荘へ到着したのが予定の15時よりかなり早かったので名物のラーメンを食べることにした。
この贅沢感が堪らない。と言うかビール飲みたいわ。車じゃなければなぁ〜
15時を回ると雲が降りてきてまったく眺望もなくなってしまい少し肌寒い感じになったのでさっさと下山。
ロープウェイまでは特に何事も無く、16時15分のロープウェイに乗った。
ロープウェイで山頂付近を覆う雲より下に下りると、雲間から差し込む光と紅葉の美しい景色を見ることができた。
最後の最後までサービス満点の西穂高岳であった。
下山後、温泉に入り人里まで戻ってから食事。その後同行のmaruta27と別れ埼玉への帰路に着いたが、流石に疲労が出て辛い一人ドライブになった。
登山靴忘れなければこんな目には…まぁ西穂高岳自体は非常に満足度の高い山行であった。
(maruta27的にはぜんぜん余裕な山だったらしいが。彼は長距離縦走でしか満足でき無い身体になってしまったようだ…w)
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