幻想の八ヶ岳(杣添尾根から赤岳ー横岳ピストン)


- GPS
- 07:35
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,360m
コースタイム
天候 | 晴れ(稜線はガスと風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スペース10台くらいで平日午前5時30分で4台ほど。 トイレはないです。赤岳天望荘までトイレはないので、途中のコンビニで済ませておくといいと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全コース踏跡明瞭でテープも必要充分な数が巻かれています。駐車場近くの登山口から本格的な登山口までは別荘地内の遊歩道みたいなところを歩いていきますが、ちょっとわかりにくい箇所がありました。 (登山口〜三叉峰) 危険箇所はありません。木の根や苔むした岩がすべりやすいので下り時注意するくらいです。 (赤岳〜横岳稜線) 鎖やハシゴが複数ありますが、雨天時は別として基本的にどの鎖も補助的に使えばOKと思われる感じでした。今回はガスが出ていたせいもあるかもしれませんが、傾斜や高度感もそれほどでもないように思います。 なお赤岳直下の登山道は落石を起こさないよう慎重に歩く必要があると思います。 |
写真
感想
八ヶ岳の主峰赤岳。権現岳に登ったときも天狗岳に登ったときもその風格のある姿を眺めて、あそこに登りたいなあと憧れた。
高度感のある鎖やハシゴが苦手なので、県界尾根や真教寺尾根の怖そうなイメージがあった赤岳へのルートをいろいろ研究したところ、群馬県側からのアクセスがよく、危険箇所がなさそうな杣添尾根を知った。途中にテント場もないし、ちょうど1日の休暇を取ったので、日帰りで赤岳ー横岳にピストンすることにした。
夕方までは好天の予報だったけど、車の中から前方に見える稜線部はガスがかかっている様子。樹林帯を抜けるとやっぱり厚いガスだった。しかも風が強くて体感気温も低い。灼熱の下界とはまさに別天地だなあと思った。
展望がないのは残念ではあるけど、ガスと強風の中につぎつぎ浮かび上がってくる岩峰群がなんだか幻想的というか、幽玄な雰囲気でそれはそれでよかった。
北八ヶ岳にはない景色だ。
杣添尾根は本当に危険箇所がなく、優しい感じの樹林帯をひたすら登っていく。森林限界までは展望のきく場所もなく、単調な登りはなかなかしんどかったけど、谷川の西黒尾根と比較すると樹林帯の爽やかさが全然違うのでやっぱり八ヶ岳っていいなあと思った。
三叉峰で稜線に登り上げてからはまず赤岳を目指す。ガスの中に突出した岩峰がつぎつぎ現れて幻想的だった。赤岳への途中にある「二十三夜峰」という名前がとても気になっていたので間近でみることができてとてもうれしかった。どういう由来なのか調べてもわからないけど、かっこいい名前だなあと思う。
憧れの赤岳山頂はガスで展望はまったくなかったけど、2899mの山頂標識だけで充実感を味わえた。主峰って感じでかっこよかった。阿弥陀岳にもいきたかったけど、今日は展望もないし、途中に中岳もあってアップダウンがあるので、時間も考えて次回にとっておいた。頂上小屋で赤岳の山バッジを買った。いつもコースタイムより速く歩いてしまうけど、地蔵の頭から三叉峰までは植物や岩の写真を撮りながらゆっくりコースタイムで歩いた。二十三夜峰もいろんな角度から堪能した。
これくらいなら岩場もけっこう楽しかったので、鎖やハシゴもあまり敬遠しないで山を選んでみようかなと思った。
三叉峰から今度は横岳に向かう。といっても山頂標識のある奥の院までは10分かからない。こちらもガスでなにもみえず、大同心・小同心も見えなかった。このまま硫黄岳まで行きたいところだけど、今日は一服して引き返す。
三叉峰の分岐点から10mくらい直登すると三叉峰なので、そこで昼食にした。風が強くて寒かったのであんまりのんびりくつろげなかったけど、わざわざここに登る人がいなそうだったので登ってみた。
下りの杣添尾根はあっというまで、1時間半で1100m一気に下る。最後の方は登山道がウッドチップを敷き詰めたようなクッション性のある道になっていて、木漏れ日の中で気持ちよかった。登りは谷川の西黒尾根、下りは八ヶ岳の杣添尾根がいまのところいちばん好きだ。
最後に小さな沢を渡るのでそこで顔を洗って、またひとつ素敵な山行を終えた。帰りに車からちらっと見たら、上の方のガスが晴れていたようだった。また来るのが楽しみだと思った。
八ヶ岳の主要ピークで未踏なのはあと阿弥陀岳、硫黄岳、北横岳、蓼科山なので、とりあえず3回に分けてこれらを登ろうと思う。すっかり八ヶ岳好きになってしまった。
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