【間ノ岳・弘法小屋尾根】久しぶりの藪山は快晴・強風・絶景!!!
kaikairei
体力度について
- GPS
- 12:07
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 4,029m
- 下り
- 4,030m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 11:04
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 12:07
| 天候 | ・快晴！（稜線は強風） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
※弘法小屋尾根は南アルプス林道「奈良田〜広河原」の間にある荒川から間ノ岳に突き上げる藪山バリエーションルートです。 lifter175さんの記録が参考になりました。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-745452.html ※藪慣れした方を前提に僕が感じた感想です。RFが出来ない方は止めた方が良いでしょう。 �ヽ�運隧道 以前は裏側に手を伸ばしノブを回し扉を開ける事が可能でしたが、現在は自転車・バイクで南アルプス林道に侵入する方がいるという事で格子状の鉄が溶接されており侵入できません。（凄く手の長い方なら可能かも...） 下山時に開ける事は可能です。 ��荒川ゲート〜弘法小屋尾根取り付き 右岸に舗装された林道があるのでこれを進みます。 しばらく（約1キロ）行くと林道が終わり左岸上部にに綺麗な林道と下部に作業用林道が見えます。 渡渉して下部の作業用林道を進むのが正解です。上部の綺麗な林道は途中で切れており行けません。（工事の進行で状況が変わる可能性が大です） 林道を進むと大きな堰堤が見えます。 これは右岸に壊れた足場と10cmほどのステップ上のコンクリがあるのでこれを使うのが正解だと思います。 堰堤の穴2つは土砂が埋まっていました。 �９伊‐�屋尾根取り付き〜森林限界（2600m付近）まで 取付きからは巡視道で単管で組んだ手摺やロープで尾根に乗るまで整備されています。 この先はブナの疎林でマーキングも豊富で特に問題なく進む事が出来ます。上部に行くにしたがってシラビソの幼木などが煩いですが踏み跡・マーキングはあります。 �た肯啗続Α全屮粒� 過去の記録を数件見たのですが、殆んどが「ハイマツの激藪」という表現でしたが、私の印象だと背丈まで埋もれる箇所は少なく（30分ほど）密度は薄く・背丈は低くと、事前の予想とは違い激藪ではありませんでした。 なので進行スピードは速かったです。 全て尾根上を歩けばルートは外しませんが体力を消費します。見極めながらRFするのが肝心です。 坊主中尾根の絶望的なハイマツの海で2ランク、上河内岳東尾根のハイマツに比べると1ランク位容易です。 一カ所ある岩場はクライムダウン可能です。 なお、この尾根は不自然に踏み跡があるので調べたら鉈目が複数ありました。過去に整備された事があるようです。 �ゴ屮粒戞素青山戞疎臾臑堯粗猯錨� 一般ルートです。 良く整備されています。 |
写真
「増水していたので帰ります」は嫌なのでロープ・スリング・ATC持参で意地でも巻くつもり!!!
呆気なく通過。
水流は強いが深さは膝くらい。 雨の後は厳しいかもしれません。
下は藪用の軍手。通常の物より厚手。
開運隧道は開いてました。 門番さんと少し話すと、自転車・バイクで侵入する方がいるので、完全に外から空けられないよう加工したとの事。歩行者だけなら良かったのに．．．と言っていました。
5
歩行者だけなら良かったのに．．．と言っていました。
新しいペンキの所が無ければノブを回せたのですが．．．。
感想
季節が移り変わるのは早いもので山は紅葉の季節。
僕の登山も季節で変わり、夏のトレランから秋は藪山とロードレースに移行します。
今日は有休を頂けたのでリフレッシュを兼ねて南アルプスの藪山【間ノ岳〜弘法小屋尾根】に行ってきました！
過去の記録はそれなりに有りますが、『激藪』と記載されているものが多く壮絶なハイマツ漕ぎを覚悟して向かいました。
この尾根は以前から興味がありましたが、日帰りで計画した場合とにかくアプローチが悪い．．．。
本来なら3時くらいから登山道に入りたいのですが、今回はスタートから渡渉が有り暗闇での行動は無理が有るので明るくなってからの行動を余儀なくされます。バスの始発[平日]を待てば9時近くになってしまいます。
なので10km程走って行く事にしました。
毎回、藪山に行く服装は決まっているのですが、長ズボンだと一般ルートに出てから走り難い...。
かと言ってトランクス・ハーフパンツだと嵩張るので、藪用パンツの下にインナー付きのランパンにしたら具合が良かった。
日の出が5：50分。 奈良田を出発したのが4：30分。 明るくなるのは日の出前なので荷物を背負って登り勾配10kmを1時間は少し厳しい．．．。
結局、取付きの荒川に着いたのが6時であと30分早く出発するべきだったと反省。
ここからは工事用林道を歩き、林道終点から渡渉を繰り返し問題の堰堤をどうクリアするかが気がかりでロープも持参しましたが呆気なく右岸から渡渉し弘法尾根取付きへ。
取付きからは巡視道になっており、稜線に乗るまでは鉄パイプやロープで良く整備されている。
稜線の樹相はブナが多く地面はどんぐりだらけで熊の気配が気になる。
尾根の雰囲気は良く、笊ヶ岳ランカン尾根にも似ていると感じたが、藪は特に気にならず（多少は有る）1時間450mペースで高度を稼ぐ。 2000m付近の黄葉は見事でした！
森林限界に出るとハイマツがお出迎え〜! さぁ、ハイマツの海を遊泳するぞ〜！と思ったが思いの外浅い．．．。
狙って深い所を狙えない事もないが、わざわざ深い所に行くほどドMではない。
2600〜2800付近は稜線南側（荒川本谷側）のダケカンバとハイマツの境目が早く進めそうだ。
その後、ハイマツの中の岩場で稜線中央に乗りハイマツの深さを見ると、かなり浅いのでその後は稜線上を歩き間ノ岳付近の一般登山道に合流！
取付き〜間ノ岳までの所要時間は約5時間。 比高2000mの藪尾根にしては速いが、絶望的に深い藪は無かったのが影響している。
ここからは3000mの稜線ハイクですが、今日はとにかく伊那側からの風が強かった!!! ウィンドブレーカーを着込み間ノ岳へ。
歩いてきた「弘法小屋尾根」の全貌が良く分かる。 そして間ノ岳から延びるもう一つの尾根「尾無尾根」も．．．。
一般登山道で風が強くて走れない！という経験は初めてかもしれないが、とりあえず慎重に農鳥小屋へ。
農鳥オヤジが今年で辞める！という事を聞いていたので確かめたら「あと50年はやるよ。」と言っていたので一安心。 ちなみに年齢は教えてくれなかった。(笑)
農鳥小屋でしばらく談笑し、農鳥岳へ。 とにかく風が強くて写真だけ撮ってさっさと大門沢下降点へ。
下降点から少し下ると風は遮られ、目の前に大きく見える富士山を見ながら小休止。
沢沿いの紅葉が美しかったが、ここからは消化試合みたいなものなので、走って奈良田へ下山。
弘法小屋尾根自体は変化に富み景色も良く素晴らしいルートでした！
・感想
久しぶりの藪山で疲労困憊かと思っていたのですが、後半の方がスピードが出て終わってみたら凄く元気!!!
夏のロングルートのトレランや北鎌〜奥穂で体力は向上しているようです。
秋からはロードレースの予定が多く入っていますが、白根南嶺の藪尾根を中心に登りたいと思います。
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kaikaireiさん
弘法小屋尾根お疲れ様でした。登りで使って日帰りは（深沢さんに怒られないようにした場合ｗ）やはりどうしても林道を歩くしかないですよね。自分は舗装路歩きは苦手なのでバスで日帰りだと下りで使うことになってしまいました。kaikaireiさんは走りの方も鍛えているので登りで日帰りとは羨ましい！
堰堤の右岸の出っ張り通れなくなっていたような記録がありましたが、僕が訪れた2年前と変わっていなかったようで安心。荒川本谷などへの挑戦意欲が湧いてきます。
林道の方はやや変わっているようでしたが、左岸の上の方に向かっていく間違い林道は以前からありましたね。ただ以前は渡渉はなかったです。
「さぁ、お楽しみの時間！と思ったけど大した事無かった。」→笑いましたｗ 弘法小屋尾根のハイマツ漕ぎは長いわりに速く突破できますよね。尾根突破にこだわらなければ漕がなくてもいいところも多いですし、深さも腰くらいなのでランクは5段階評価で3くらいだと思います。
Evergreenさん、こんばんは！ Evergreenさんが歩いてからもう2年が経つんですね．．．。
今回、この尾根を歩くにあたり記録を参考にさせて頂きました！ ありがとうございます。
最初に、深沢さんには怒られました
ここのところ雨は降っていなかったので増水は無いと思っていましたが、記録によって記載が違う堰堤突破だけが気がかりでした。 なので大きく高巻きして懸垂する準備で行ったのですが、結果的にEvergreenさんの記録のステップ状のコンクリートが残っており呆気なく通過出来ましたが、ロープ・ハーネス類が邪魔になり困りました
ステップは位置的に下流側なので僕が見た感じしばらくは壊れる事は無いでしょう。
荒川本谷や北沢のアプローチも兼ねているので大事なステップですね。
ハイマツの藪に関して改めてEvergreenさんの記録を読みなおしたのですが、流石の観察眼でした。
きっとEvergreenさんも逃げ場も無く本当の意味で「遅々として進まない激藪」を経験されているので弘法小屋尾根程度では何とも思わないのでしょうね。
今後は白根南嶺東面の藪尾根を中心に登りたいと思っています。 記録の有る尾根から無い尾根までありますが、一番厄介なのが大籠岳東尾根です。また何か情報がありましたらよろしくお願いします！！！
kaikaireiさん
深沢さんには笹山ダイレクト尾根は笹山尾根、滝ノ沢は奥白根沢と言わないと怒られますねｗ 実は横文字好きなのにダイレクト尾根はダメって面白いですよねｗ
>>なので大きく高巻きして懸垂する準備で行ったのですが
確かある知り合いが増水時に大巻で通過していたような気がします。場合によっては必要となってくるでしょうね。荒川北沢取水堤体に出る旧道を発見できればよいのですが・・。
>>白根南嶺東面の藪尾根
今年も僕はこれがテーマのつもりだったのですが、日程的に余裕がなくなってきて後1つできるかといったところです。フトオノ尾根と大唐松尾根も気になっていましたが来年ですかね。大籠岳東尾根は日帰りで狙っています。1790m峰は経由しない予定ですが・・。
Evergreenさん、早速ありがとうございます！
大籠岳東尾根はEvergreenさんも狙っていましたか！！！ 1790ｍ峰はノーザイルで通過出来ない事は分かっているのですが、50ｍ一本で技術的に果たして通過出来るのか？と言うのが謎です。 ご本人に聞くのが一番確実なのですが．．．。
1790ｍ峰を巻くと言うと大門沢ルート釣り橋あたりの支尾根でしょうか？ 僕はもう少し考えてルートを決めたいと思います。
這松尾大黒尾根も行っていないので、私は多くの尾根が残っており、しばらくは楽しめそうです
また素晴らしい記録楽しみにしています!!!
kaikaireiさん こんばんは
久しぶりの藪山ですね ！！
kaikareiさんの山行を見てると、苦しさとか辛さとか全く感じず、いつも楽しそう
これから白根南陵東面の冒険をされるとのことですね！実はこの山域、現在主人が妄想に取り付かれているエリアです(笑) 今さっきも森山〜1790Mあたりまで歩いてみたいとブツブツ言っていました
お疲れ様でした！！(^^)/
haiziさん、こんばんは！ 久しぶりの藪山に行ってきました
僕にとって藪山とランニングはライフスタイルのようなもので、お互いの能力を高める為に欠かせない趣味です
さて、今回の弘法小屋尾根ですが、感想に書いた通り思ったよりも藪が浅く薄くで立ち止まる事がない藪でした。 基本的にバリエーションルートの初見を下りに使う事はしないのですが、この尾根は素性が良いので次回使うなら下りでも良いと思いました。
藪慣れしたhaiziさんご夫婦なら何ら問題ないレベルです
富士山御殿場口のタイムトライアルとかやる時はその性質上、本当に苦しくて仕方ないのですが、藪山や雪山は藪漕ぎ・ラッセルを好きでやっている事なのでいつも笑顔だと思います！ 登頂の喜びも格別ですしね
ご主人様は南嶺に没頭中なんですね!!! 僕も少しずつですが、南嶺の尾根と言う尾根を登ろうと思っていますので、またお会いできるのを楽しみにしています
この日は北横岳ロープウェイ山頂駅から北横岳ピストンのハイキングでしたが、とても脚が重かったです。
私が同行してたら倍の時間かかってたことでしょう。
北横岳の山頂もおっ立ってるのがやっとの強風で寒かったです。
そろそろ藪山の季節ですね。
qwgさん、こんばんは！ 剱の疲れが少し残っていたのでしょうか？ 僕も左足の脹脛だけ黒戸のダメージが残っていたようで、登り区間で少し不安を感じました
いや、qwgさんは何だかんだ言って同じペースで歩いてくれますので全然大丈夫だったと思います
八ヶ岳も風は強かったんですね
嫦娥岳に行けるタイミングがありましたらご一緒お願いします!!!
こんにちは。小生は本谷から農鳥小屋ルートを計画している者です。最初から１３枚目の写真の説明ですが、コンクリステップらしきものは写っていないので、右岸コンクリ壁水際の水面直下にへずれるだけの足場の出っ張りがあると解釈してよいのでしょうか？宜しくお願いします。
nanaotakuさん、こんばんは。
写真��で右岸の堰堤水線に筋状のコンクリがあるのですが確認出来ますでしょうか？
幅5〜10ｃｍほどのステップ状の薄いコンクリで水際まで完全に続いています。私の認識としては大型ザックを背負っていても何ら問題なくへつる事は可能だと思います。
また、単管と渡し板で組んだ足場は崩壊しておりますが結構安定しており脚を掛けるくらいは使えますし、コンクリのステップの上部の角（堰堤本体の角）に手掛かりとなるロープが設置されています。
ただ、問題なのはコンクリのステップを使い堰堤の水流に入った時です。（写真��） 雨後で増水している場合は簡単に突破は出来ないと思います。
荒川本谷を行かれるという事なので何らかのザイルは持参だと思いますが、堰堤の高巻きは結構な高さなので少し長めのロープの方が良さそうです。
御返信頂きありがとうございます。コンクリステップにより手前の釜が通過でき、あとは堰堤壁沿いに水流中を進む、しかし水量次第ではそれも困難ということなのですね。お天気をよくみはからって考えることとします。
はい。 仰る内容の通りです。
私は本谷を歩いた事はありませんが、上から眺めた感じでは楽しそうなルートに見えました！
ぜひ、天候と相談しながら楽しんできてください
kaiさん、こんばんは！
（コメご無沙汰ですが・・・）
いやはや、もークチアングリ状態で見させていただきましたヨ
やはりホンマモンの藪ヤ、そしてkaiさんレベルの藪ヤには
ここのハイマツは軽〜く薄くに感じるんですね
しかも奈良田から林道歩いて（走って）アプローチですよね！？
それで日帰りとはまたまたビックリですよ
（ま、私達も帰りは違った意味で広河原から奈良田まで全線林道歩きを５時間半もさせられましたがぁ！？
でも、そうなった原因が2600ｍから先のあのハイマツ帯ですよ。
あそこの藪漕ぎで時間がかかり、広河原でタクシーが使えなかったんです
それを薄いと感じるなんてホント信じられませんし、どんだけ藪強者なんですかぁ！？って感じ（だって写真29を普通の人が見たら「これ、どこ通るの？？？」ってなりますよ。フツーは
それを「大したことなかった・・・」思わず笑っちゃいました。
ま、北鎌日帰りするくらいの人なら馬力で行けちゃうんでしょうネ。
それと、確かに弘法小屋尾根は一応、事前の情報で「藪漕ぎ初心者向け」
ということで私達も聞いてました。でも自分らのようなヤブ初心者には
相当キツかったです。。。
ところでお隣の大唐松山尾根はそれなりの藪ヤ向けと聞きましたが、
こちらへのトライはいかがなんでしょうか？
これからもkaiさんの藪山レコ、楽しみにしております〜
lifter175さん、こんばんは
僕の記録で「大した事なかった」とlifter175さんの感想と正反対の感想を書く事はいかがなものかなぁ？と思いましたが、僕が経験した過去の激藪・僕の記録の常連で良く見てくれる藪慣れした方に対して率直な感想を書かせてもらいました。 ムッとしたらごめんなさい！
それにしても、広河原から奈良田まで林道歩きを強いられるというのは言葉もありませんでした
ぼくは過去に吊尾根登山口〜奈良田を走った事がありますが、広河原は更に5kmくらいありますから、藪漕ぎ〜広河原で疲れた身体では本当にしんどかったとお察しします。
私は知らなかったのですが「藪漕ぎ初心者向け」と言われているんですね
う〜ん、場所が場所だけに初心者向けと言うのは僕には言えませんが、ルートファインデングと体力があれば歩けるルートだとは思います。
白根南嶺の藪尾根は全て歩くつもりなので『大唐松山尾根』も歩きたいと思います！
土日、kaikaireiさんのコースの逆回り、農鳥小屋で一泊刻んで弘法小屋尾根下ってみます。
ログ参考にさせて頂きます。
藪無い別当代東尾根や胴島尾根でヒィヒィ言ってる甘ちゃんで藪尾根初チャレンジ、不安ですがRF重視し弱点突いて昼くらいには下山出来れば…。
南嶺の取り付き、ランカン尾根も雪降るまでにはチャレンジしたいです。
深南部はなかなか行けませんが白峰南嶺の早川町側の尾根は冒険心をかきたてられます。
tomhjgさん、こんにちは！ 返信遅くなりゴメンナサイ
土曜日・日曜日は天気も良さそうなので絶好の登山日和になりそうですね
今回のルートは下山後のバスを考えて下に弘法小屋尾根でしょうか？
自分は下山時に渡渉で行き詰まりが心配で登りに使いました。
晴天続きで問題無いとは思いますが、今年は天候が不安定なのでその点だけお気をつけて楽しんできてください
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