敗退・北岳に来ただけ


- GPS
- 28:50
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,748m
- 下り
- 1,749m
コースタイム
広河原山荘 5:00-大樺沢・白根御池分岐5:21-第一ベンチ5:51-第二ベンチ6:23-急登終了6:51-白根御池小屋7:18,7:41-一休み8:47,8:55-右俣コース合流9:24-小太郎尾根9:44,9:50-肩の小屋10:25(泊)
8/20
肩の小屋5:00-山頂5:35,5:40-肩の小屋6:05,6:20-小太郎尾根6:42-右俣コース合流6:52-白根御池小屋7:45,7:58-急登終了8:24-第二ベンチ8:37-第一ベンチ8;59,9 :05-大樺沢・白根御池分岐9:29-広河原山荘9:50
天候 | 19日:白根御池まではパラパラ。その上は雨。 20日:雨というか霧の中で水滴が飛んでいたというか。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
20日10:20広河原発で帰る。 両方とも座席は余裕。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく知られたコースなので、要点のみ。 広河原山荘では。大樺沢は下りに使わないように勧めていました。浮き石に足をおき捻挫などの事故が多いそうです。登りは問題ないとのこと。 第一ベンチ・第二ベンチの標識にはコースタイムが書かれていますが、さて信憑性は?私の実測は上記の通りです。ご参考あれ。(第一ベンチ->第二ベンチ、第二ベンチ->急登終了共に20分は健脚な人でしょう。行けないことはないと思いますが....) 白根御池よりしたは、木の根に滑ってやや苦戦。気を抜くと滑って転びかかって....。 大樺沢に比べると人気は低いかも知れませんが、安心して歩けるコースです。 広河原山荘では夕食時に天気予報の説明をしてくれます。肩の小屋では、朝の少し遅い時間に、食堂の液晶パネルにインターネットの天気予報(かな?)を映してくれます。 |
写真
昔は朝に新宿を出て、初日はここに泊まるのが私の定番でした。白根御池小屋。
感想
20代でまだ良く登っていた20数年前に良く来たコース。北岳から間ノ岳を通り、塩見から塩川に降りるコースも何度か行きました。再びあの頃のコースを行けるか?かつての記憶がよみがえり、気負い込んで出かけて行き、あっさり敗退しました。まさに「北岳に来ただけ」になっちゃいました。まぁそれも良しとするか。
当初の計画を記載します。
8/19:広河原から肩の小屋まで。余裕が有れば小太郎山往復。
8/20:肩の小屋から北岳・間ノ岳経由で熊ノ平まで。3000mの散歩道堪能。
8/21:熊ノ平から塩見小屋まで。余裕が有れば蝙蝠岳往復。
8/22:塩見小屋から鳥倉登山口下山。
どの日も"余裕が有れば"をパスすれば、午前中に核心部は終わり、大体昼過ぎには小屋にたどり着けるように組みました。まぁ、若い頃より体力は落ちているでしょうし、とかく批判の多い中高年の単独行ですから。
敗退の理由は、天気予報のお姉さんが嘘つきではなかった為です(苦笑)。しっかり天気は下りました。19日の夜21時〜23時頃はザーザー降りの大雨。広河原山荘のお兄さんも「最近の天気予報は良く当たるので...」と言っておりました。朝から降られたんじゃぁ、早立ち早着きも効果が失せます。
一応北岳の山頂までは行ったので、今年の目標のOver3000mは達成。気付いた点を書くと
・奥多摩
二年程2〜3回/月ペースで、高尾山からスタートしてホイホイ奥多摩を登って身体作りをしてきましたが、南アルプスでも一般ルートなら通用すると思いました。広河原->肩の小屋まで1500mと、ちょっと奥多摩には無い登りですが、そこを雨中で休憩含め五時間半で登り切り、天候さえ良ければ十分小太郎山も狙えたペースでバテもしなかったです。体力的には行ける素地は出来ていたかと。
・雨具
二十ウン年前に買った雨具(Gore Texです、一応)に防水スプレーを吹き付けて、雨具と称していました(^_^;。が、雨具じゃなかったようです。もう水を通してベショベショ。雨にも負けて、風にも負けて帰ってきました。再開してから日帰りor一泊程度なので、雨が降りそうなら中止しており、出番が無かった。ここ一番でかましてくれました。無いよりはマシでしたが....。あれで3000mの稜線を雨風の中行くのは余りに無謀。
・靴
右足踵の縫製が....。行く前に点検して気付いたのですが、強行。裂けはしませんでしたが、防水機能は悲惨。これも二十ウン年前に買ったライケル。お蔵入りか?
ちなみに、二十ウン年前に北岳に登ったときもこのライケルだったんです。靴も久しぶりの登山。奥穂には連れて行ってやれないなぁ....。ちなみにホエブス725も担いで上がってます。山レコ移動博物館だなこりゃ。
・メガネ
昔も雨具のフードを着け、ガスの中を風を受けて雨粒だか、水滴のタネだかを受けると見えなくなって悲惨でした。北岳山頂往復の時もまさにその状態で見えず。途中からは付けずに登った方がマシに。でもよく見えない。結果として何回か明後日の方に歩いて「アレッ?」です。小屋に戻って同じくピストンした人に「そう言えば変なところ登ってたね」と言われる始末。単独行では大問題。自然保護上も大問題。
・ライター
電子着火の100円ライター2個、ジッポを一つ持ってました。が肩の小屋(3000m)では着火せず。気圧と気温の関係だと思います(両方とも白根御池(2200m)に降りた時点では一発点火でした)。今回は白ガスも持っていたので、ジッポに白ガスで試すも上手く行かず。結果禁煙に。禁煙くらいならどうでも良いが、頼りのホエブスが使えないのは困る。そう言えば、昔、奥穂とかでも困ったことが有ったなぁ...と思い出す。ライターは研究の要有り。
まぁ、お天気お姉さんは嘘つきではない点も含めて収穫でした。大体、20数年ぶりに行くのに、コースがゴージャスすぎたなと反省。ちょっと気負い込みすぎ。最初は北岳一泊位から徐々にステップアップするのが筋だったなぁと。
と同時に、今から12時間前には北岳山頂にいたのに、帰って風呂入って、山レコ書いているのが不思議な感じ。
P.S.
雨が降ろうが風が吹こうが....の予約をした小屋は、広河原山荘におりて直ぐにキャンセルの電話を入れたので、お咎め無しでした。広河原山荘には公衆電話があります。
P.S.-2
題は北岳肩の小屋でしゃべっていた人からのパクリです。山頂に立って、そうだよなぁ、来ただけで終わっちゃったなぁ....。と感心してしまったので。
a_tomさん、お久しぶりです。
以前、雲取山荘で同部屋だった者です。
偶然僕も数日前に北岳に登ったのですが、同じ様な天候にやられてしまいました。
南アまで足を伸ばして悪天だとがっかりしますね。
こればっかりは仕方ないですが。
日記を拝見したのですが、小屋のキャンセル料ってどう払うんでしょうね・・・。振込み??
とにかく、今回はお咎めなしで何よりでした(笑)
今回はニアミスでしたが、また何処かでお会いするかもしれませんね!
天気、残念でしたね
二十ウン年前の・・靴、雨具
御蔵入り前に北岳にのぼれたのは
長年連れ添った道具にとってもいい思い出になりそうですね
これに懲りずぜひまたアルプスへ
くもりガスのむこうは見えないよ
ちょっと北岳に来ただけの異邦人
昭和歌謡ばかり思い出してしまいました
ご無事でなにより
こんにちは。
主に行く山域が異なるため、その後さっぱりお会いしませんが、意外な所でニアミスでしたね。Qkumaさんの記録を見る限り、8/17の方がまだ条件は良かったようです。
北岳は女性ですか...。う〜〜〜む。そうすると昔の彼女にノコノコ会いに行ったのがまずかったか?けんもほろろの扱いでした。一見さんの扱いで済んだ方がマシだったかも知れませんよ。それでも、実際に行くと、そう言えばここは.....、あの時ここで.....、見たいに思い出すところもあって懐かしいやら、感慨深いやら.....。やっぱ昔の彼女ですかね?
少し欲張りすぎの計画だったので、もう少し地道にステップアップしていきます。当面、奥多摩をフラフラしてます。多摩川分水嶺・流域くまなく踏破はまだまだかかりそうです。
こんにちは。あっさり敗退しちゃいました。
mic726さんにお会いしたときも全く同じ装備だったんです。いやぁ、肝心なところはケチっちゃいけませんね。今回は、そろそろ移動博物館は店じまいして、新調しないと危ないなぁと実感。予算を組まないと...。
まだまだ纏まった休みが取りづらい宮仕えの身ですが、毎年一つは3000mクラスに登るようにしたいと思ってます。来年は北アルプスのどこかを考えてます。奥穂高が最優先ですが、込むからなぁ....。
いやぁ、ホームグランドの多摩川流域から、グラマー美人に浮気心をおこしたら、けんもほろろにあしらわれちゃいました。「ちょっと北岳に来ただけの異邦人」うまい!座布団二枚です。次回はホームグランドに戻ります。浮気しても暖かく迎えてくれるだろうか?
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