蝶ヶ岳《初めての北アルプス・稜線歩き》


- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 1,685m
- 下り
- 1,675m
コースタイム
【2日目】横尾山荘6:20ー7:00槍見台7:10ー10:00蝶ヶ岳稜線に乗るー10:30蝶槍ー11:30 2462鞍部12:20ー13:00 2592ピーク(引き返す)ー15:30蝶ヶ岳ヒュッテ
【3日目】蝶ヶ岳ヒュッテ7:10ー妖精の池8:00ー8:45長塀山9:00ー11:20徳沢11:50ー14:00上高地バスターミナル
天候 | 9/7 晴れ 9/8 晴れ(山頂は強風) 9/9 雨(山頂は強風)時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新島々駅7:15発〜上高地バスターミナル8:30着(アルピコ交通) 平日でしたが、補助席を使うくらいに満員でした。 ☆松本駅発4:45新島々行きは特定日運行です。要注意!(って間違えるの私だけか…) ☆松本⇔上高地の往復乗車券(電車・バス) ¥4400(6日間有効)がお得。松本駅で購入。 【復路】上高地バスターミナル16:00発〜新島々17:05着 新島々駅17:24発〜松本駅17:53着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】特にないと思いますが、蝶ヶ岳稜線は本当に風が強いので天候によっては要注意。 横尾〜稜線までが急坂なのでペース配分に気をつけないと辛いです…。 長塀山〜徳沢の下りも同じく。 【登山ポスト】上高地バスターミナル 【下山後のお風呂】小梨平キャンプ場の外来入浴 ¥500 14:00〜19:00 キャンプ受付の横にあります。とてもきれいです!(実はあまり期待していなかった…)シャンプー、ボディーソープあり。 これで¥500は安い! 【山小屋】2度目の山小屋利用の山行だったので、今回は素泊まり自炊に挑戦(?)してみました(2泊目は夕食付きにしてもらいました…)ので、小屋の感想など…。※個人的な感想です。 横尾山荘…びっくりするくらいに設備が整っていました。まさかここでお風呂に入れるとは…(受付時にタオルがもらえます)2段ベッドの1段を一人で使えるのも嬉しかったです。畳敷きの広間があるので寝転がってストレッチなどできるのも嬉しい。ホテルみたいな印象でした。 自炊スペースが無いので、外での炊事となりました。 水→小屋の洗面所が飲料水なので利用させてもらいました。お湯は有料。 蝶ヶ岳ヒュッテ…前日に泊まった横尾山荘に比べると山小屋っぽい感じが私は好きでした(個人的な感想ですよ…) 2段の寝床に布団を並べる方式(って言うのか?)この日は一人一枚布団がもらえました。広い男女別の更衣室があって助かります。 自炊スペースは入口の土間。人の出入りがあってせわしないけれど、色んな人と話ができるので逆に面白かったです。水→1ℓで¥150 以下、自分のための覚え書き 【持って行けば良かったもの】 小銭…足りなかった。チップ制トイレ、水の購入など。 粉末のスポーツ飲料…やっぱり飲みたい。 カイロ…やっぱり寒い。 下山してからの着替え…Tシャツ1枚でもあればなあ。帰りの風呂に入った後に着るものが…。一番大丈夫そうなの(匂いが!)を着たけれど。 【持っていってよかったもの】 シリコンのスプーン…食事時に活躍。鍋の底のおかゆをさらう、スープの最後をすくう、パウチの食材をかきだすetc…。 ドライフルーツ(パイン)…思いつきで、紅茶に入れて戻してみた。ちょっとフレッシュになっておいしかった。でも一人で山の中でそんなことをやっている自分が少しおかしかった…。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
稜線歩きってどんなだろう?
と思って北アルプスを色々調べていたら、「蝶ヶ岳」の山名wikiに「二重稜線」とあるのを発見。
「稜線」が「二重」になっているところを見たくて、行ってきました。
初めての北アルプスです。
横尾から登りはじめて3時間半…もういやだ!と思ったころ、急にあたりの樹の背が低くなってきた?と思ったら突然視界がひらけます。
空が広い!
…振り返ると
槍が近い!
稜線まであとちょっとの登りが嬉しくてわざとゆっくりゆっくりと登っていきました。
いつのまにか、山と空の境目に立ってました。
稜線ってこういうことなんだ、としばらく風の中に立ってみる。
どっちをみても山、山、山。
ずっと見ていると、「山」ってどれひとつ同じものはないんだなあ〜、という当たり前のことに気がつく。山肌がそれぞれ違っていて、山のカタチも違っていて、でも稜線がそれを繋いでいて。そこを歩いて行くんだ〜。
こんな風の強い中を蝶々がひらん、ひらんと飛んでいました。
なんだか自分も小さな虫になったような気分で大きな山の輪郭をトコトコと歩いているような感覚でした。
すれ違う人皆、普通に「どちらから?」「今日どこまで行くの?」って声をかけていて、なんだかここを歩いている連帯感みたいなものがあります。皆嬉しそうな顔してる気がしました。
伸びやかで、なだらかなな山の輪郭線をたどって蝶ヶ岳に向かうと、二重稜線が。
二つの稜線の間に大きな窪地、緑がふんわりと覆っています。
(窪地に降りたらどんな世界なんだろうな)
山肌に緑の帯が点々とアップリケしたみたいに張り付いていて、縫うように道がついている。そこを点のような人が歩いているのが見える。
少し歩いては、立ち止まって、風景(と小さい自分)を確かめて、ゆっくり歩きました。
夕方、穂高連峰に夕日が落ちていくのを1時間ほど飽きずに眺めて、夕食が終わったらまた外に出て眺めて…。
いつまでも山に居たかったなあ。
真っ暗な向こうの山並みに、ぽつん、ぽつんと山小屋の灯りが見えて(北穂高小屋・穂高岳山荘?)、あっちにいる人は今日どんな景色が見えたのかなあ?と思ったりしました。
翌朝、雨風ガスで視界ゼロ。残念〜!
朝食前から、皆さん分かっちゃいるけど外の様子が気になるようで、出たり入ったり。そわそわした空気。「ダメですかね?」「ん〜ダメだねえ」…ダメならダメで妙な連帯感。自分も含めて「いい大人」がお祭りみたいで面白いです…。
モルゲンロードはまた今度見にきます!
蝶ヶ岳から徳沢の下りは稜線上とはうってかわって緑の豊かな森でした。雨のなか、たくさんの植物の色やカタチを楽しみながら降りて行きます。最後の急降下も、「徳沢でソフトクリーム!」を励みに乗り切ります。
帰りの梓川沿いは、あちらこちらから降りてきた人、これから登る人で賑やか。これから登る人はワクワク感の中にすこし緊張まじりの顔、降りてきた人は「登ってきた
よ!」ていう少し誇らしげな顔をしているような気がする。
バスターミナルでバスを待っている人たちを眺めながら、お祭りが終わったような、嬉しいような、寂しいような気分でした。
普段は静かな山の方が好きなのですが、こんな風に登山者で賑わっている山も面白いかも?と思いました。
安易な気持ちで来るような山域ではないことを忘れずに、
…また来ます!
こんにちは。初めてコメントします。
お一人であちこち行かれてるんですね〜
私も一人で(といっても近場の低山ですが)歩いているので勝手に親近感を覚えてコメントしてしまいました。
アルプスはまだまだ憧れで…
でも初心者のくせに、やっぱり山小屋泊まりで歩いてみたくて、一人で行っちゃう!? どうする!? と悩んでいるところです(笑
…実は先週八ヶ岳に行くつもりで計画してたんですが、台風でキャンセルしちゃったんですよね…
でもそのうち行きます! ちょっと勇気が出ました
816さん、こんばんは。
蝶ヶ岳は、クサリなどもないので、お天気さえよければ比較的歩きやすいかと思います。
と言っても、山に「絶対安全」なんて無いのですけど。
山小屋泊、良いですよ〜!…なんて自分もまだまだ初心者ですが
初めての小屋泊は一人でやっぱりどきどきでしたが、山で過ごす夜は格別ですよ〜。
きっと、もっと山が好きになるかも。
でも、これからの季節、近場の低山も良いですよね〜。
今回 標高の高い山に登ってみて、高い山も低い山もそれぞれに楽しさがあるなあ、と再確認できました。
八ヶ岳、近々行かれるのかしら?楽しんできてくださいね
こんにちは。
私も一人で色々なものを見つけながらのんびり歩くのが好きです。
二重稜線、初めて知りました。
いつか行って、自分の目でみてみたいです。
すてきな写真がいっぱいですね。
山歩きを楽しまれている様子が伝わってきます。
自然って、本当に美しい!
たくさんの発見があって楽しいですね。
kisaragiさん、コメントありがとうございます。
いつも思うのですが、写真で見るのと、実際にその場所に立って見るのと全然感じ方が違うのですよね。
特に山の光景って、そんな気がします。
二重稜線の上を歩いているあいだ、なんだか自分の「小ささ」を実感してしまう感じがずーっとしていました。
でも写真ってそういうことが案外うまく伝わらないなあ〜と思っているのですよ
是非、行ってみてくださいね!
どんなに写真を見ていても、体験には代えられない…ような気がします。
そして自分でいろんなものを発見するっていうのも、その場所に行ってみないとできないことですよね。
特に考えもせずに行ってしまいましたが、今回は、お花の時期も、紅葉の時期もはずしてしまったようで…
でも巷でよく言う「ベストシーズン」をはずしていても、たくさん発見があるのが山の愉しみかなと思います [
(と思うのは私だけかな
こんばんは
お疲れ様でした。
楽しい山行の様子が伝わってきます^^
うんうん、覚えてる・・・と懐かしく思いながら
素敵な写真を拝見しました。
私はテント泊が中心なので自炊はかかせません。
重さを考えながらメニューを決めますが、
これがなかなか・・・・
また、ご飯は美味しく炊けたことがありません(泣)
ikuzouさんはどうでしたか?
またいつか常念岳にも行ってみようと思っています^^
いただいたアドバイスを参考に、楽しい山行ができました。
「蝶ヶ岳」「二重稜線」を知ったのもヤマレコのおかげだったりします。
ヤマレコやっててよかったなあ〜。
いつかテント泊にチャレンジするために、自分でできることをどんどん増やしたくて、自炊にしてみたのですが…。夕暮れに外で作って食べる食事っていいですね。
今回は簡単に、アルファ米とパン(サンドイッチにした)と焼きビーフン…。お米は炊きませんでした。炊飯は今度やってみたいと思います。高所の炊飯、難しそうですが
準備段階で「山ごはん」のメニューを決めるのも楽しかったです
山の食事って、工夫とアイディア勝負!?なのかも…とちょっと思いました
…山で食べるご飯って何でも美味しく感じるんですけどね
あの山の連なりを見てしまうと、常念、行きたくなってしまいますよね。
私も…いつか行きたいです!
レコ楽しく拝見させていただきました〜!
お一人での山行、お疲れ様でした〜。
素敵なお写真がたくさん
ロケーションが最高の蝶ヶ岳ヒュッテ、お気に入りの場所です!
がばっと起きてすぐ外に出ると御来光がみられたりして、無精な自分にはぴったりで、、
蝶ヶ岳から見る槍ヶ岳、本当にキレイですよね。
北アルプスって不思議。
槍ヶ岳、今度はこっちの角度から、次は逆側から見たいなぁ、、
なんて、何度も行きたくなってしまいます〜
稜線を歩いている間中、ずーっと見えていた槍穂、slowlifeさんはあそこを歩かれたのですね
私もいつか!あちら側からの景色を見てみたいです
できるかな?
がんばろう!
山に登りはじめると、「山頂から見えたあの山に今度は登ろう!」ってどんどん行きたいところが増えていってしまいますね〜。
北アルプスはそういう意味では本当にはまってしまいそうです
こんばんは!
金峰山・瑞牆山へのコメントありがとうございました〜。
サンショウウオを一緒に見学したのはピンクカッパの人ではありませんでしたか?
そうであれば、たぶん私です
山頂直下の池跡のところで丁寧に草花を見ておられたので、きっとこういうのにも関心があるんじゃないかな?とおせっかいにも声を掛けてみました。
思ったとおり喜んでくださってうれしかったです。
私も早くこの時の山行をレポしたいのですが、なかなか・・・。
書きあがったら、また見に来てくださるとうれしいです。
11月になったらきっと
本当だっ。poniさんでした〜。
その節はありがとうございました!
教えていただかなければオタマジャクシの群れ?だと思ってたかも
声かけていただいて嬉しかったです!
毎回poniさんの記録はキチンと書かれていてすごいですね(どうりで下山後のバス電車のダイヤに詳しいと思いました!)。見習わなくては…。
レポ楽しみにしてます
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