豪雪から脱出、赤岳へ(八ヶ岳)


- GPS
- 25:32
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,489m
- 下り
- 1,472m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:05
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜赤岳山荘 林道は圧雪、一部アイスバーンで、車は四駆+金属チェーンが必要との事。今回はツボ足でも大丈夫でした。 赤岳山荘〜南沢〜行者小屋 凍結箇所はほとんど無く、所々岩が顔を出て圧雪が続くのでツボ足で歩きました。 行者小屋〜文三郎道分岐 積雪のため階段は埋まり、手すりの鎖はちょっと顔を出していました。 文三郎道分岐〜赤岳 砂のような雪が吹き溜まっている箇所はアイゼンが効きづらい。山頂手前は狭いトラバースや急傾斜、ちょっとした岩場があり注意が必要でした。 赤岳〜赤岳展望荘 最初は尾根を歩き、次は急斜面を降りていきます。雪面はアイゼンの効きはまずまずでした。 赤岳展望荘〜地蔵尾根〜行者小屋 急斜面の階段はステップや手すりが出ていました。樹林帯付近までは急坂を降りるので、アイゼン、ピッケルを効かせて滑落に注意です。 行者小屋〜北沢〜赤岳山荘 最初は雪で岩が隠れてアイゼンで快適に下れました。標高を下げると岩が顔を出している箇所もあり。 全体的に雪は平年並み程か。雪は適度にクラストしてアイゼンがはほどほどに効き、特に危険と思われる場面はありませんでした。今後積雪量が増えた莉、雪質の条件が違うと難易度も変わると思います。 |
写真
感想
【感想/記録】
北陸地方はまた寒波でドカ雪です。特に福井県の積雪は災害レベルの大変な事になっており、被災された方にはお見舞い申し上げます。富山市も6日火曜日の朝は積雪が増えて、ヤバそうなレベル。職場のある高岡市は積雪がなんと1メートル超え。また通勤は渋滞ラッシュが予想されたので、午前中は休んで家の周りを除雪。お昼からの在来線で高岡市へ行こうとしたら午後も運休。仕方なく北陸新幹線で高岡市まで通勤しました。大雪の中を帰るのが面倒だったので、高岡駅近くのビジネスホテルで宿泊。痛い出費となりました(T_T)。スーパーは一部の商品が欠品し、ガソリンスタンドは給油制限と生活レベルでも不都合が出る有馬様でした。
また前置きが長くなりましたが、豪雪で混乱する富山を脱出し、お天気の良い八ヶ岳へ現実逃避の旅をする事に。幸い金曜日のお天気は晴れ、土曜日は午前中までなら何とか良さそう。でも午後からは大荒れの予報なので、赤岳に登頂し赤岳天望荘で山々を撮影をしたらとっとと下山する事に。
■1日目 活動時間:6時間7分 活動距離:8.66km 高低差: 1,459m 累積標高上り/下り:1,517m / 377m 消費カロリー: 2258kcal
自宅を5時過ぎに出発し、途中の積雪が心配でしたが釜トンネルまではスイスイと来られました。釜トンネルを過ぎると圧雪状態となり、少し慎重に車を走らせ、グレンパークさわんどで朝食。諏訪湖サービスエリアで休憩し、美濃戸口へは9時10分過ぎに到着。八ヶ岳はやっぱり近いようで遠いです。準備をして9時半には出発。久しく見ていなかった青空が眩しい。
気温は−6℃ほどと暖かく、日差しもあり暑くなりそうだったので、アウターを着ずに歩きました。退屈な林道歩きから南沢に入り、ほぼ休まず歩いていくと12時半頃に行者小屋に到着。昼食を食べてアイゼン、ピッケル、ヘルメットを装着し、アウターを着て出発。文三郎道を進みます。最初の樹林帯は暑く感じましたが、森林限界を超えるとすぐに急登に。雪に埋もれた階段のようです。ピッケルも使って登っていくと、時々風と共に雪の粒が顔に当たり痛い。寒くなってきたので、バラクラバを装着し再出発。
文三郎道分岐に到着すると、ちょっと雲が出てきました。阿弥陀岳との分岐からは、目指す赤岳の迫力がある岩峰が大きく見えてきます。足元のサラサラした砂のような雪は崩れて歩きづらい。この辺からちょっと風が強くなってきました。さらに進むと、トレースは岩峰を巻くようになります。片側は急斜面なので、滑落しないように注意しながら登っていくと、赤岳頂上とキレット分岐の竜頭峰分岐点に到着。この辺からは岩場にアイゼンを引っかけないように注意しながら登っていくと、14時45分過ぎに赤岳山頂に到着。少し雲が広がりましたが北、中央、南アルプス、富士山などの山々が一望できました。
頂上でしばらく撮影しているとまた青空が戻ってきました。寒くなってきたので、15時20分過ぎには下山を開始。ここからは急斜面だけどアイゼンも良く効いたので、サクサクと下山できました。15時45分頃に赤岳天望荘に到着。冬の赤岳は3度目、お天気も良かったので、疲れもあまり無く快調でした。宿泊の受付を済ませ着替えてから、談話室でビールを飲んだら少しホッとしました。
このあとは外に出て夕陽を撮影。雲があって阿弥陀岳、横岳、富士山、北アルプスなどは期待ほどには赤く染まりませんでした。でも無事アルプスの山々を撮影できて良かったです。夕食は3人だけでしたが、バイキングが美味しいくて食べ過ぎてしまいました(笑)。あとは談話室でテレビを見ながらまったりして、8時半過ぎには寝ました。
■2日目 活動時間:3時間28分 活動距離:9.12km 高低差:1,252m 累積標高上り/下り:114m/1,338m 消費カロリー: 1385kcal
翌日は5時過ぎに目が覚め、外の様子を伺うと晴れているものの強風が吹き寒そう。日の出は6時半頃なので、6時頃に外に出る事にし、その間は荷物をまとめて下山の準備をしました。身支度を整えて外に出ると強風が吹いていましたが、赤岳天望荘から離れると穏やかに。しばらく待ってご来光を撮影。残念ながら雲が多くて、赤岳や横岳はあまり赤く染まりませんでした。しばらく撮影して赤岳展望荘に戻りました。他の方もご来光を撮影するため、6時からの朝食は7時からに変更して頂けました。
アイゼン、ピッケル等の装備を調えて、7時50分頃に下山を開始。 お天気良くなりましたが、この後は大荒れの予報でしたので、とっとと下山することにしました。地蔵尾根はまだ雪は少なかったものの、急斜面なのでアイゼン、ピッケルを効かせて注意しながら下降。稜線歩きの格好をしていたので、無風の樹林帯では暑くなってきました。行者小屋に到着すると、ヘルメット、バラクラバ、インサレーションジャケット、厚手のグローブを外しアイゼンはそのままで出発。
大荒れ予報でしたが3連休だったので、多くの登山者とすれ違いました。途中は氷化しているところはほとんど無く、つぼ足でも大丈夫そうでしたが、アイゼンを外さず下山しました。11時過ぎには八ヶ岳山荘に到着。今回もお風呂を頂きましたが、3連休の昼前だったので誰もいませんでした。大荒れのお天気前にお天気の良い赤岳に登頂できて良かったです。
【注意点や反省点】
お世話になった赤岳展望荘は一泊二食付きで9,500円、モンベルカードで500円引きでした。コーヒー、お茶は飲み放題、寒さ対策で湯たんぽもサービスして頂け太っ腹でした。談話室はストーブがあって暖かく過ごせました。去年は八ヶ岳山荘の入浴券を頂けたので、モンベルカードを使うとこの特典は無くなるのかも。八ヶ岳山荘のお風呂は500円ですが、モンベルカードで200円引きでした。赤岳天望荘は2月20日宿泊まで営業していますので、頂上付近からの夕陽やご来光を見るにはとても良い山小屋です。
赤岳展望荘ではソフトバンクの電波はやや不安定。docomoの電波が使用できるモバイルWi-Fiルーターがあると便利。
山頂ではウールのグローブとオーバーミトンを用意しておいたので、交換してみました。
横岳へ縦走したかったのですが、積雪が増えて斜面の雪面をトラバースするポイントはシビアそう。お天気も急変しそうなので、地蔵尾根から下山する事にしました。
マムートのヘルメットはあご紐のバックルがハメにくく、グローブをしているともう無理です。厳冬期は素手は出したくないので、何とかならないものでしょうか。
アイゼン、ピッケル、アウター、ヘルメットと完全装備で北沢を登ってくるグループの方々とすれ違いましたが、暑くないのでしょうか。こちらは下りなのに暑くて、最後はグローブを外し素手で歩きした。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
1,348
753
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
286
93
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
14
12
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
245
29
ウォーキングの距離(km)
19.5
16.8
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
26,004
20,512
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
58〜118
55〜121
体重
64.0 -> 不明
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