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Yamareco

記録ID: 1423175
全員に公開
雪山ハイキング
栗駒・早池峰

大地森・残雪期登山とBCXで仲良くハイキング

2018年04月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
cafemonte その他6人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:06
距離
9.8km
登り
550m
下り
534m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:06
休憩
0:01
合計
5:07
8:52
256
スタート地点
13:08
13:09
50
13:59
ゴール地点
バリエーションルートなので、コースタイムは参考程度に。
天候 晴れ 風少し強め
過去天気図(気象庁) 2018年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
世界谷地駐車場までは積雪なし。
県道42号線だけでなく、荒砥沢ダム方面の市道馬場駒ノ湯線、花山文字線も開通している。
コース状況/
危険箇所等
世界谷地第一湿原、第二湿原付近は融雪が進み、あと数日で雪をつないで自由なルートを歩くことができなくなりそう。
湿原に足を踏み入れないように木道の上を歩くように注意して欲しい。
大地森周辺は、まだまだ積雪豊富だが、今年の積雪量と融雪のスピードからすると、5月のGWでは大地森山頂を目指すのは難しいと予想する。
その他周辺情報 世界谷地駐車場のトイレはまだ使用できない。
入山届、トイレ拝借、飲み物購入、日帰り入浴はハイルザーム栗駒を頼るとよいだろう。
トイレのみでも快くかしてくれるが、お礼の意味で飲み物くらいは購入いただきたい。
世界谷地駐車場
今シーズンは、木道整備のためにかなり早めに除雪が完了した。
そのため、第一湿原入り口付近まで除雪されている。
世界谷地駐車場
今シーズンは、木道整備のためにかなり早めに除雪が完了した。
そのため、第一湿原入り口付近まで除雪されている。
歩き始めてすぐに除雪された道に出る。
スキー班は担いで歩く。
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歩き始めてすぐに除雪された道に出る。
スキー班は担いで歩く。
みんなで夏道通りに歩く。
この時期、落葉した木々の間から第一湿原が見えるのが楽しい。
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みんなで夏道通りに歩く。
この時期、落葉した木々の間から第一湿原が見えるのが楽しい。
第一湿原入り口
この付近ははかなり融雪が進んでおり、例年にないくらい雪が少ない。
第一湿原入り口
この付近ははかなり融雪が進んでおり、例年にないくらい雪が少ない。
すっかり顔を出した木道。
部分的に雪を被っているところはあるけれど、第一湿原の木道はほぼ露出している。
すっかり顔を出した木道。
部分的に雪を被っているところはあるけれど、第一湿原の木道はほぼ露出している。
栗駒山を代表する景色
せっかく雪があるので、木道から外れて森と湿原の境目付近を歩く。
グリーンシーズンでは見られないアングル。
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栗駒山を代表する景色
せっかく雪があるので、木道から外れて森と湿原の境目付近を歩く。
グリーンシーズンでは見られないアングル。
マンサク
森の中、静かに咲く花。
マンサク
森の中、静かに咲く花。
第二湿原
入り口付近は木道は雪に覆われているが、こちらも大部分の木道が露出している。
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第二湿原
入り口付近は木道は雪に覆われているが、こちらも大部分の木道が露出している。
スキー班と一緒に歩く徒歩班
スキーのほうが楽だけれど、かといって速いわけでもない。
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スキー班と一緒に歩く徒歩班
スキーのほうが楽だけれど、かといって速いわけでもない。
栗駒山を目指すかのように、前に進むスキー班。
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栗駒山を目指すかのように、前に進むスキー班。
ブナの純林を歩く
ブナの純林を歩く
この辺りはまだまだ積雪が豊富。
5月のGWには相当溶けているだろうと予想する。
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この辺りはまだまだ積雪が豊富。
5月のGWには相当溶けているだろうと予想する。
変則十字路を過ぎ、大地森南峰へと続く南東尾根にとりつく。
沢を一本隔てた南尾根から直登するという選択肢もあるが、東側の展望に優れる南東尾根からの登りが好き。
ただし、最後に雪庇が控えているので注意が必要。
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変則十字路を過ぎ、大地森南峰へと続く南東尾根にとりつく。
沢を一本隔てた南尾根から直登するという選択肢もあるが、東側の展望に優れる南東尾根からの登りが好き。
ただし、最後に雪庇が控えているので注意が必要。
振り返ると青空
ブナの疎林と雪の斜面
気持ちいい景色だけれど、かなりの急坂。
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ブナの疎林と雪の斜面
気持ちいい景色だけれど、かなりの急坂。
みんなヒイヒイ言いながら登る。
その脇で撮影ポイントを駆け回る私。
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みんなヒイヒイ言いながら登る。
その脇で撮影ポイントを駆け回る私。
世界谷地を見下ろす
先ほど歩いた場所が見えるというのは、実に楽しい。
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世界谷地を見下ろす
先ほど歩いた場所が見えるというのは、実に楽しい。
尾根が西に向きを変えるところでスキーを残置する。
この先は、尾根の幅があまり広くなく、かつ傾斜が増すために残置を選ぶ。
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尾根が西に向きを変えるところでスキーを残置する。
この先は、尾根の幅があまり広くなく、かつ傾斜が増すために残置を選ぶ。
イワカガミ平がある小ピーク
大地森が1,164mと1,173mで、イワカガミ平が1,113m。
だいたい同じ標高だが、あの小ピークは1,199mなので幾分高い。
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イワカガミ平がある小ピーク
大地森が1,164mと1,173mで、イワカガミ平が1,113m。
だいたい同じ標高だが、あの小ピークは1,199mなので幾分高い。
急な尾根を登る
けれど、こんなに美しい尾根は栗駒山中でもそうない。
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急な尾根を登る
けれど、こんなに美しい尾根は栗駒山中でもそうない。
東栗駒山が見えてきた
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東栗駒山が見えてきた
大地森山頂の雪庇が見えてきた
大地森山頂の雪庇が見えてきた
両側が切れ落ち、ブナの疎林が広がる狭い尾根。
その分、展望はすこぶるいい。
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両側が切れ落ち、ブナの疎林が広がる狭い尾根。
その分、展望はすこぶるいい。
雪庇直下
場所を選べば、特に危険もなくクリアできる。
南尾根を使うよりは、南東尾根を使うほうが時間と距離を短縮できて、今日に関してはよかったと思う。
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雪庇直下
場所を選べば、特に危険もなくクリアできる。
南尾根を使うよりは、南東尾根を使うほうが時間と距離を短縮できて、今日に関してはよかったと思う。
個人的には、大地森は双耳峰だと思っている。
ここが大地森のコル。
地形図では双耳峰と感じるほどではないけれど、実際に行くとしっかりとしたコルがある。
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個人的には、大地森は双耳峰だと思っている。
ここが大地森のコル。
地形図では双耳峰と感じるほどではないけれど、実際に行くとしっかりとしたコルがある。
北峰へ続く尾根。
雪庇には大きな割れ目が入っており、近寄ることを躊躇う深さだった。
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北峰へ続く尾根。
雪庇には大きな割れ目が入っており、近寄ることを躊躇う深さだった。
荷物を置いて、尾根を北へと歩く。
西側は灌木の密度が濃いので、藪漕ぎを愛してやまない人以外にはおすすめしない。
また、北側の御沢へ下りるには既に時期が遅いためおすすめしない。
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荷物を置いて、尾根を北へと歩く。
西側は灌木の密度が濃いので、藪漕ぎを愛してやまない人以外にはおすすめしない。
また、北側の御沢へ下りるには既に時期が遅いためおすすめしない。
世界谷地をバックに記念撮影
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世界谷地をバックに記念撮影
西側の藪の隙間から山頂方面を。
虚空蔵山、御駒ヶ岳と連なり、栗駒山頂へと続く。
この写真の範囲が、駒姿の残雪となる。
虚空蔵山付近が馬のお尻にあたる。
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西側の藪の隙間から山頂方面を。
虚空蔵山、御駒ヶ岳と連なり、栗駒山頂へと続く。
この写真の範囲が、駒姿の残雪となる。
虚空蔵山付近が馬のお尻にあたる。
大地森山頂をあとにして、下山開始
2
大地森山頂をあとにして、下山開始
急斜面をグリセードなどを駆使し下りる。
すると、ソロの男性が登ってきた。
いろいろとお話ししていると、実はackyさんだった。
ガッチリ握手をして、再会を喜びあう。
なんだか嬉しい山での出会いだった。
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急斜面をグリセードなどを駆使し下りる。
すると、ソロの男性が登ってきた。
いろいろとお話ししていると、実はackyさんだった。
ガッチリ握手をして、再会を喜びあう。
なんだか嬉しい山での出会いだった。
スキーを履いてダウンヒル開始。
スキー班は、4ヶ月に及ぶ練習の甲斐あり、クロスカントリースキーでも大地森の急斜面を滑り下りた。
確実に歩くよりもはやく、省エネルギーで下りられた。
いいぞ!!
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スキーを履いてダウンヒル開始。
スキー班は、4ヶ月に及ぶ練習の甲斐あり、クロスカントリースキーでも大地森の急斜面を滑り下りた。
確実に歩くよりもはやく、省エネルギーで下りられた。
いいぞ!!
少し緩んだ雪で、クロスカントリースキーではずらしにくい雪質ではあったけれど、それほど苦労することなくダウンヒルを楽しむ。
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少し緩んだ雪で、クロスカントリースキーではずらしにくい雪質ではあったけれど、それほど苦労することなくダウンヒルを楽しむ。
むしろ、徒歩班のほうが苦労していたようだ。
おかげでおもしろい体験ができたようで、爆笑の渦だった。
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むしろ、徒歩班のほうが苦労していたようだ。
おかげでおもしろい体験ができたようで、爆笑の渦だった。
無事に急斜面を滑り下りる。
樹間の広さも手伝って、実に快適な滑走だった。
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無事に急斜面を滑り下りる。
樹間の広さも手伝って、実に快適な滑走だった。
変則十字路は古い呼び名。
今は大地森分岐と呼ぶ。
なかなか定着しないので、みんな変則十字路と呼んじゃうけどね。
かつての大地森コースの花山側が廃道となったため、三叉路になった。
世界谷地からのコースを大地森コースと呼ぶようになり、定着したように思う。
花山からのコースは楽しかったなぁ。
河原小屋沢林道はひどい悪路だったけれど。
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変則十字路は古い呼び名。
今は大地森分岐と呼ぶ。
なかなか定着しないので、みんな変則十字路と呼んじゃうけどね。
かつての大地森コースの花山側が廃道となったため、三叉路になった。
世界谷地からのコースを大地森コースと呼ぶようになり、定着したように思う。
花山からのコースは楽しかったなぁ。
河原小屋沢林道はひどい悪路だったけれど。
本日のデザート
フレンチトーストラスベリーソース
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本日のデザート
フレンチトーストラスベリーソース
厚揚げにケチャップ…に見えなくもないけれど、ラスベリーソースなんだ、これが。
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厚揚げにケチャップ…に見えなくもないけれど、ラスベリーソースなんだ、これが。
おやつを食べて、改めて出発
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おやつを食べて、改めて出発
第二湿原に出る。
スキーの場合、樹林帯も楽しいけれど、こうした雪原が楽しいし、楽ちん。
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第二湿原に出る。
スキーの場合、樹林帯も楽しいけれど、こうした雪原が楽しいし、楽ちん。
栗駒山頂は雲に隠れた。
でも、スキーハイキングの楽しさは損なわれない。
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栗駒山頂は雲に隠れた。
でも、スキーハイキングの楽しさは損なわれない。
雪をつないで滑る。
できるだけスキーを脱がずに移動したい。
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雪をつないで滑る。
できるだけスキーを脱がずに移動したい。
けれど、時には脱がなければならないこともある。
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けれど、時には脱がなければならないこともある。
このミズバショウを見るために、スキーを脱いででもあえて進む。
ここに咲いているのを知っている人はすごく少ない。
湿原よりも早く咲くこの場所。
案外簡単に見つかるのだけど、あまり人が通らない場所なのだ。
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このミズバショウを見るために、スキーを脱いででもあえて進む。
ここに咲いているのを知っている人はすごく少ない。
湿原よりも早く咲くこの場所。
案外簡単に見つかるのだけど、あまり人が通らない場所なのだ。
雪をつなぐスキー旅も終盤。
ここで除雪された道に出て、スキーハイキング終了。
雪をつなぐスキー旅も終盤。
ここで除雪された道に出て、スキーハイキング終了。
場所を変えて春の花を探しに。
一輪だけ花を咲かせていたニリンソウ。
見頃は、もう一週間は先のことだろうか。
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場所を変えて春の花を探しに。
一輪だけ花を咲かせていたニリンソウ。
見頃は、もう一週間は先のことだろうか。
セリバオウレン
思いがけず、咲いている花をいくつか見つけられた。
ラッキー。
2
セリバオウレン
思いがけず、咲いている花をいくつか見つけられた。
ラッキー。
イワウチワ
まさに見頃。
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イワウチワ
まさに見頃。
イワウチワ
たくさん咲いていて、思わず笑みがこぼれる。
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イワウチワ
たくさん咲いていて、思わず笑みがこぼれる。
カタクリ
まだまだ見頃には早いようだ。
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カタクリ
まだまだ見頃には早いようだ。
少し開き加減ではあるけれど、まだ早い。
少し開き加減ではあるけれど、まだ早い。
白い花も可愛らしくて好きだ。
2
白い花も可愛らしくて好きだ。
マンサク
雪原でも見たけれど、林の中で見るものも相変わらずいいものだ。
2
マンサク
雪原でも見たけれど、林の中で見るものも相変わらずいいものだ。

感想

雪の世界谷地が好きだ。
ここ数年は、グリーンシーズンの世界谷地にはあまり行きたくないとすら思っている。
あまりに人の手によって荒廃が進み、大切に思っていた場所も花も踏み荒らされてしまった。
毎年楽しみにしていた、ほんの一輪、二輪だけ咲く花も踏みつぶされて咲かなくなり、栗駒山では世界谷地でしか見られないと言っても過言ではない花も同じく踏みつぶされてしまった。
こうした事がここ数年で毎年のように起こり、いっそ花のない時期だけの楽しみにしてしまおうと思った。
とはいえ、湿原に咲く花が好きな身にとって、それなりに思い入れのある場所でもある。
せめて、人為的に破壊されていな場所に咲く花だけでも愛でようと、春のこの時期に世界谷地に足を向け、早春の花を楽しんでいる。

さて、大地森はかなり、かなり古い時代には登山道が山頂まであったと言われている。
それは修験の道であったため、現代のような登山道ではなかったようだが。
栗駒山の山塊において、世界谷地形成の立役者とでも言うべき存在が大地森で、中央コースから眺めるとやたらと存在感のあるピークだ。
その頂に立つには積雪期が適期であり、積雪期だからこその楽しさ、美しさが共存する山である。
美しいブナの純林を眺めたいと思ったら、この山を目指す価値は高い。
栗駒山中でも、このエリアは格別なのだ。
特に、積雪期にブナ林を見たいと思ったら、秋田側ではかなりの苦労が強いられるため、大地森付近が最良と言える。

ふかふか雪の時期ももちろん楽しいが、雪が締まり、つぼ足で歩けるこの時期こそ、是非とも大地森を目指して欲しいと思う。
栗駒山は独立峰ととらえられがちだが、6つの火山群の集合体でもあり、大地森のように孤高な存在のように思えるピークもある。
最高標高点ばかりでなく、山懐の大きさを感じる場所にも是非とも足を運んでみて欲しい。
それには、もう少し栗原市と宮城県がしっかりとした対応をして欲しいという願いも込められている。

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