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Yamareco

記録ID: 145230
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無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

笙ノ岩山ー蕎麦粒山ー蕨山縦走

2011年10月29日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
18.4km
登り
1,563m
下り
1,720m

コースタイム

川乗橋(7:40)-笙ノ岩山(8:50-8:55)-蕎麦粒山(9:50-9:55)-分岐(10:25)-仁田山(11:30)-タタラノ頭(12:05-12:25)-橋小屋ノ頭(13:15)-蕨山(13:40-13:50)-大ヨケノ頭(14:55-15:00)-さわらびの湯(15:55)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:JR奥多摩駅〜川乗橋(西東京バス)
帰り:さわらびの湯〜JR東飯能(国際興業バス)

感想

東日原行きのバスに、ぎゅうぎゅう詰めになって川乗橋に到着。今日も登山者が多い。3割くらいの人が下車して、林道を進む。ほとんどは川苔山に向かう人だろう。

私ともう1人の男性だけが、笙ノ岩山に登る尾根に取り付いた。
林道には、蕎麦粒山と書かれた道標があり、道もしっかりしている。ここから笙ノ岩山までは、途中、アップダウンはなく、ひたすら登りだ。

917ピークの手前は、かなりの急斜面で滑る。以前、この尾根の下りで滑落死亡事故が起きたらしいが、この辺りかもしれない。この辺の紅葉はまだもう少しという感じだった。
笙ノ岩山の少し手前で、傾斜がなだらかになり、少し登ると、頂上に着く。蕎麦粒山から延びる鳥屋戸尾根の途中の小ピークにすぎないが、それでもしっかりと山頂の雰囲気がある。木々の隙間から六ツ石山がかすかに見えた。

ここからは、一気に傾斜が緩くなって楽になる。尾根伝いに登って行く。
松岩ノ頭の部分、東側に延びる尾根があるので、そこに迷い込まないように注意しながら進むと、北に向かう正しいルートが倒木で塞がれている所に着いた。東に進むしっかりした踏み跡もあり、ここは間違えやすそうだ。
倒木を越えて北に進むと、すぐに登山道がある。そこから蕎麦粒山までは、緩やかで快適な尾根歩きが続いた。このルートは、破線となっているが、実線でも良さそうなコースだった。

蕎麦粒山は尖った山なので、最後に急登がある。前回は、雪がパラパラ降る中の山頂だったが、今日はとても天気がよく、印象が異なる。北に湖が見えるのは、秩父さくら湖だろうか。川乗がすぐ近くに見える。

今日はここから、奥武蔵側に抜ける予定だ。先は、まだ破線ルートもあるので、少しだけ休憩して、すぐに出発。

開けた尾根を下って行くと、紅葉がきれいな木々が目に入った。今年は残暑が続いたせいで、下の方はまだまだという感じだったが、この辺りまで来れば、さすがに紅葉が進んでいる。

そこで、対向するおじさんに出会う。少し話をすると、私が進む予定の奥武蔵側から登ってきて、小一時間、紅葉の美しい木の下の日だまりで昼寝をしていたとのこと。私の慌ただしい山行と違って、贅沢な山歩きで羨ましい。
この後は、蕎麦粒まで行って元来た道を戻るとのことだったが、私が奥武蔵方面に進んで、蕨山まで行くことを知ると、蕎麦粒は止めて一緒に行こうかな、と言い出した。

その方は、車を名栗湖の先の落合という所に止めてきたらしい。一緒に地図を確認すると、蕨山まで行っても、その先に、落合に下りる道があるので、問題は無さそうだ。

それでは、旅は道連れということで、一緒に行くことにする。この先、破線部があるので心強い。

この方は、秩父に住んでいるとのことで、奥武蔵辺りの山はよく登っているらしい。
今日は、車で落合の先の林道まで入ったが、通行止めになっていたため、車はそこに置いて、急遽、有馬林道から登ってきたらしい。
そんなルートは、登山地図にも地形図にも書かれていないが、おじさんの持っている昔の地形図には、登山道が書かれていた。かなり荒廃が進んでいたとのことで、今は廃道なのかもしれない。

分岐から仁田山に向かう尾根に向かう。ここからが破線ルートだが、道は、まだまだしっかりしている。急な坂を下って行くと、途中、鉄塔の下の開けたところに出た。

ここで休憩することに。おじさんに温かいお茶などもらいながら山の話をした。
蕎麦粒山や天目山の山名の由来や巨大な鹿の話、日原の集落の話など、いろいろと聞かせてもらう。

その先も、おじさんに草木の名前を教えてもらったりしてゆっくり進む。アゼビとミツバツツジを教えてもらった。どちらも花がきれいらしい。

仁田山の手前で林道がすぐ近くまで迫る。ここで林道に降りても有間峠まで行けるが、稜線の道を進むことにする。ここは、背丈が2mほどの笹薮に囲まれた道で、歩き辛い。林道のせいでここを歩く人が少ないせいか、荒廃気味だ。クモの巣をかき分けながら進む。

有間峠で、一度、舗装道路に下りて、その道を少し北に進むと、左側に稜線に戻る道があった。ここからは、普通の登山道で、歩きやすい。

有間山の山頂で、昼食を取ることにする。目の前に、紅葉がきれいなブナの木があって、とてもいい。暖かい日差しの中、おじさんの話を聞く。なんでも時計すら持たずに山に来るらしい。ルートも時間も決めずに、ぶらぶらするのが好きなんだとか。私の、時間がびっしり書かれた計画表を見られてしまい、恥ずかしかった。

有間山(タタラノ頭)からは、とても歩きやすい道が続く。橋小屋ノ頭には、有間山と書かれた道標があり、紛らわしい。

そこから蕨山の方面を確認すると、小さな山が見える。すごく小さくて、あれが蕨山か、とおじさんと一緒に少し呆れてしまう。

少し下って、ドングリが大量に落ちている道を登り返すと、最高点と思われる箇所に着いたが、何の標識もない。どうやら、最高地点の先に展望台があってそこが蕨山の山頂となっているようだ。

山頂からは、大持山がよく見えた。その蔭に武甲山の頭がほんの少しだけ見える。削られすぎて、もうすぐ見えなくなりそうだ。おじさんに奥武蔵の山の名前を教わる。今年の正月には、家を5時に歩き出して、そのまま奥武蔵の山を縦走して、夜の10時まで歩き続けて家に着くという長歩きをしたとのことで、すごい人だ。

そこからは、藤棚山、大ヨケノ頭と下っていく。下る途中、おじさんは、キノコを見つけて、袋一杯に収穫していた。私には、食べられるものかも判断できない。

途中、眺めの良い所があり、おじさんが写真を撮っている。写真をとった後に何か、巻くような動作をしているなと思ったら、フィルムのカメラだった。最近は、みんなデジカメばかりで、1枚1枚に重みがないと思う。フィルムだったら、1回の山行で100枚も撮ったり、道標の写真なんか撮らないだろう。

地形図には、大ヨケノ頭から、落合に下る道が書かれていたが、登山地図には書かれておらず、分岐で確認したら、道が相当荒れていそうだったので、中登坂まで進んで、そこから落合に下りることにする。

中登坂で、おじさんと別れることにする。私はそのまま進んで、さわらびの湯に寄って帰るが、おじさんは、ここから車を回収するために、まだまだ歩かなければならない。
私と出会ったばかりに、おじさんには、かなり大回りをさせることになってしまったが、今日は楽しかったとのことなので、良かった。

私もおじさんに色々と話を聞かせてもらって、楽しく歩くことができた。たまには、人と一緒に歩くのもいいものだと思った。

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