池山吊尾根から北岳
山梨県
suzukid55
体力度について
- GPS
- 29:13
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 2,805m
- 下り
- 2,735m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
【11/5】5:20ボーコン沢ノ頭-6:30八本歯ノコル-7:20北岳-8:20小太郎尾根分岐-9:20白根御池小屋-11:20広河原
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
広河原から乗合タクシーで夜叉神峠まで。乗合タクシーは頻繁に出ている。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
指導票は多く、道に迷う箇所はあまりない。注意を要する点は以下の通り。 ・歩き沢橋登山口から小尾根に出るまでの斜面の登りが少しわかりにくい。慎重に踏み跡をたどり、倒木で塞がれているところは周囲をよく見ると指導票があるので慌てないこと。 ・八本歯ノ頭からコルまでの岩場の通過。ロープはあるが、足下が切れ落ちているのでロープに頼りすぎず、スタンスをしっかり見て行くとよい。 |
写真
拍手
感想
この時期の南アルプスは紅葉が美しくそれでいて人が多くない。以前北岳に登ったことがあるが、頂上ではガスに囲まれて何も見えなかったので再度行きたいと思っていた。広河原から行くよりも池山吊尾根ルートの方がマイナーで好みなので、こちらを行くことにした。
前日までに夜叉神峠までマイカーで行き仮眠をした。朝5時から林道の途中にある鷲住登山口まで歩いていく。バスがあれば利用してもよかったが平日なので遅い時間帯しかなく歩くことにした。途中広河原行きらしいマイクロバスに追い抜かれる。乗合タクシーだろうか。
1時間の林道歩きを経て登山口に着き、いよいよ鷲ノ住山の中へ入った。鷲ノ住山の登りはたいしたことなく終わり、野呂川への下りに入ると、足場がザレて歩きにくいところが何カ所かあった。指導票は適度にあって迷うことはない。野呂川に降り立ち、発電所の側にある小さな吊り橋を渡って、崩れかけた斜面を林道まではい上がり、対岸の公園線へ出た。
林道を再び歩き、トンネルを二つほどくぐると、いよいよ歩き沢橋が見え、池山吊尾根への登山口にたどり着いた。樹林帯の斜面を踏跡をたどって進む。この時期、笹ヤブはほとんどないが、落ち葉で踏跡をたどるのが難しく、数カ所で道を見失ったが、登山道に交わるように上っていくと、指導票も見つかりすぐに戻ることができた。
尾根に入るとかなりの急登で単調な登りが続く。池山小屋に着いた頃にはもう足ががくがくになってしまって、この先続く登りを思うと気が滅入った。池山小屋は想像していたよりもはるかにきれいであった。当初はここに泊まる予定であったが、初日にできるだけ登っておいた方がよいと思い、今日はボーコン沢ノ頭までの予定としたのだった。
樹林帯を延々と登り、何もない城峰を過ぎてさらにひたすら登りを繰り返すと、ついに森林限界を超え、ハイマツ帯の稜線歩きとなった。鳳凰三山や甲斐駒、富士山がよく見えて少し元気が出る。
ボーコン沢ノ頭の手前に整地された場所を見つけ、やれやれとテントを張って初日はここでビバークとなる。ボーコン沢ノ頭に空身で登ってようやく北岳に相対した。すばらしい景色だ。気温がどんどん下がっていく中、疲れすぎたためかなかなか寝付けなかった。
ここまでのルートの整備状況としては最初の取り付きの斜面は落ち葉のため迷いやすいところがあったが、尾根に乗ると道ははっきりとしており、指導票も豊富にあって、特に迷うこともない。倒木もそれほど気にはならなかった。
4時半に起きてまだ太陽が出ない暗闇の中、ボーコン沢ノ頭から八本歯ノコルに至る快適な稜線を行く。次第に背後から朝日が当たり始め、周りの景色をモルゲンロートに染め上げていく。
山々が次第に目覚めていくような荘厳な雰囲気だ。
八本歯ノ頭からコルまでの道はこのルートの最大の難所と言える。ロープが設置してあるものの足場は狭く通過に注意を要する。途中で雷鳥のつがいに出会った。すでに白く姿を変えつつある。
北岳の頂上稜線に出るとまともに西からの風を受け、非常に寒い。そしてようやく誰もいない頂上に来た。雲もなく、何もかもが見渡せる。ようやく念願がかなった。
しばし景色を楽しんで広河原へ下る。すでに肩の小屋、白根御池小屋ともに閉鎖されている。多くの登りの登山者にすれ違った。天気は下り坂となるので無事を祈る。広河原からはバスを待たず乗り合いタクシーで帰った。夜叉神まで協力金込みで1100円だったのでそれほど高くはない。
夜叉神から温泉ロッジで風呂に入り、甲府でもつ煮込みを食べて帰宅した。
【追補1:水】
水筒(紅茶)1リットル+水3リットル担ぎ上げた。途中水の補給はできなかったがどうにか間に合った。池山小屋近くと、肩の小屋キャンプ場下の水場は未確認。
【追補2:相棒】
普段からストック等は使わないのだが、歩き沢橋に何本か杖に良さそうな木の棒が置いてあり、急登なのは知っていたので使ってみた。
しかし使った分ペースが少し速くなってしまい、自分のペースと合わないのでかえって疲れてしまった。しかし何となくその"相棒"に愛着もわき、捨てるに捨てられなくて、ボーコン沢ノ頭まで持って行くことになった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
北岳の最新記録
ボーコン沢ノ頭の最新記録
鷲ノ住山の最新記録
beeline さん
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する