すべて山頂独り占めの編笠山・権現岳・三ツ頭


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,416m
- 下り
- 1,418m
コースタイム
観音平5:50→6:33雲海→7:05押手川→7:09展望台7:11→7:14押手川→8:16編笠山8:30→8:50青年小屋9:00→9:19のろし場→10:15権現小屋→10:25権現岳10:40→11:15三ツ頭11:25→12:00木戸口→12:19ヘリポート→12:57延命水13:05→13:14八ヶ岳横断歩道→13:44観音平
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
観音平登山口駐車場(無料)30台 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:登山口 登山道:整備されており道迷いの心配はなさそう。ギボシの岩場は強風時や降雨時には注意が必要。 |
写真
感想
名前のとおり編笠のようななだらかな曲線の編笠山とすぐそばにあって対照的な姿の権現岳。観音平を起点としてこの二山と三ツ頭を周回するルート。
観音平の広い駐車場に着くとバイクがポツンと1台だけ。出発準備をしていると10分ほどして二人連れの乗用車が1台到着。
車の温度計は0℃。今の時期にしては暖かいのでフリースで行けそう。
登山口にあるポストに登山届を投函して出発。しばらくなだらかな登りが続き、しだいに勾配がきつくなる。40分ほどで雲海に着き、ここでフリースを脱ぐ。更に30分ほどで押手川に到着。「展望台まで5分」の看板があったので寄り道をすることに。青年小屋への道を少し上がるとそこからは富士山がクッキリ。展望の効かない樹林の登りでこの景色は嬉しい。
押手川に戻り編笠山へ向かう。ここからは更に勾配がきつくなりこのコース唯一の梯子もあるが、頂上まで一本道でどんどん高度を稼げる。しだいに風が強くなり体感気温も下がった気がする。ザックのサイドポケットに付けたペットボトルの水が飲むたびに冷たくなっている。1時間ほどで岩だらけの編笠山山頂に到着。冷たい強風が吹きつけ飛ばされそう。革手袋1枚では指先が凍えるほどだ。誰もいないのでセルフで記念写真を撮り、展望写真も30枚ほど撮って早々に青年小屋に下る。
下りの途中にヒカリゴケの看板があり、岩陰の奥に緑色に光るヒカリゴケを見ることができた(地元光前寺のヒカリゴケも有名)。青年小屋から岩場を登ってくる男性2名の登山者とスライド。今日初めて出会う登山者だ。閉鎖中の青年小屋脇で小休止。小屋近くのテン場はかなり広い。近くに水場(乙女の水)もあるようだが手持ち十分なのでパス。
権現岳を目指して小屋を出発。時折、下ってきた編笠山を振り返りながら進む。15分ほど登ると尾根筋に出て視界が開け、ギボシの裏に阿弥陀岳と右前方に権現岳山頂が見えた。暫くは左側が断崖、右側がダケカンバの斜面になっている尾根道をのんびり進みやがてガレ場の登りになりギボシの鎖場登場。ストックとカメラをザックに入れ慎重に登る。連続した鎖場を過ぎて狭い尾根道の先にある権現小屋に到着。ここも閉鎖中だが小屋の右手奥に公衆トイレがあるようだ。
小屋から10分ほどで巨岩が積み重なった権現岳山頂に着くが相変わらず風が強い。阿弥陀岳・赤岳が目の前にそびえ立つ。ここでも誰もいないのでセルフで記念写真を撮り、360度パノラマを楽しんだ後三ツ頭に向かう。ギボシを振り返ると今朝の二人連れと思われる人影が2つ見えた。それにしても、人に会わないなぁなどと思いながら下って一息入れているとガサガサっと音がして黒いものが…。熊?!と思ったらワンちゃんだった…ホッ。すぐ後を単独行の女性が登って来た。あの鎖場はどうするのだろう?と余計な心配をしながら行くと鞍部で単独行の男性登山者、暫くして登り返すと再び単独行男性登山者とスライド。ハイマツの道を上るとすぐに三ツ頭頂上に到着。今日の三座とも山頂独り占めの贅沢を存分に味わいながら登ってきた編笠山・ギボシ・権現岳を振り返る。
両側にシャクナゲが群生する道を下り始めて30分ほどで木戸口の分岐に着く。少し先で昼飯休憩。サーモスの湯がぬるくなっていてカップスープのはるさめが戻らず汁だけ飲んだ。入れてからすでに8時間以上経っているので仕方ない。この時期はやっぱりストーブ携行だったなぁ。ぬるいながらも温かい物が腹に入って馬力アップ。観音平目指して下る。
10分ほど下ると少し開けた所にヘリポートの標識。今は使われていないようだ。樹林帯の道をひたすら下る。下っても下ってもカラマツと笹原の道が続きやがて延命水に着く。飲用禁止の看板もあるが水は涸れている。膝と足首に疲れが溜まってきた感がありベンチもあるのでここで小休止し、さらに下る。行けども行けどもカラマツと笹原の登山道を「ここを登りにしなくて良かった」と思いながら下り、ようやく八ヶ岳横断歩道の標識を見つけた時は、思わず「出たぁ〜っ」と声が出てしまった。
ここからは、ご褒美をもらったような遊歩道を観音平に向かう。ほぼ平坦な整備された道が続く。途中、岩を敷き詰めたような所もあるが、基本的に歩きやすい遊歩道だ。木製の長い階段状の道を下り沢を渡って最後のつづら折れの道を上りきれば観音平の展望台だ。駐車場には自車も含め6台が停まっていた。2名×2、1名×4で出会った登山者と勘定が合いそう。
今回は、まずまずの天候に恵まれ、三座とも山頂独り占めの静かな山を存分に堪能でき幸せな山行になった。
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