白山 エコーライン↑ 御前峰山頂南面〜トンビ岩コース滑降 #62
- GPS
- 06:50
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,623m
- 下り
- 1,608m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:40
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨日の別山に続いて今日も別当出合。さすがに白山連チャンはハードなので麓に泊まって参戦します。
今日は快晴なので別当出合の駐車場は大にぎわい。5:30ですがもう一番奥の駐車場しか空いていません。いつものシートラ装備の準備をしていざ出発します。しかし昨日の疲れを引きずったスタート・・・ペース遅めで歩きます。でもお花目当ての一般登山者がメインの砂防新道、ゆっくりですがどんどん追い抜いてしまいます。
甚之助を過ぎて南竜分岐からエコーライン方面に進むと、誰もいない静かな山行になりました。エコーラインはたっぷり残雪で覆われていて、ステップもないので10本爪アイゼンでも雪によっては滑ります。ピックストック両方使って這い上がります。
斜度が緩み出すと御前峰も姿を現します。そのまま室堂方面に舵を切り、アイゼンも外して壺足で歩いて行きます。
室堂でしばし休憩し、山頂まで行ってシートラ姿を写真撮影すればあとは南東にある雪渓探しです。少し下るとしっかり雪渓がありましたので、滑降準備をします。ここは滑ったことはないですし、見た目急斜面だったのでドキドキものですが、雪が緩んでいたので凹凸はありますが特に問題なくクリアできました。そのままトラバース的に進んで室堂方向に向かいます。
ここから順当にエコーラインを滑るか、万才谷に入ってアドベンチャーするか、トンビ岩コースの雪渓を目指すのか考えましたが、まだ時間も早いのでやはりトンビ岩コースの雪渓を探すことにしました。しばらく滑走し、トンビ岩コースの登山道が見えたらスキーを外して登山靴で歩きます。トンビ岩が見えると、その横に雪渓も見えたので、雪渓に移動して滑走準備をします。南竜からこの雪渓は南竜まで続いてることを確認していたので、まあまあ安心して滑ることができました。
雪質は少々の縦溝、凹凸多数と相変わらずですが、それほど苦痛もなく滑ることができます。麻痺してきたのかも(笑)
無事に南竜の登山道にたどり着けば、スキーを外して登山靴に履き替えます。途中、エコーラインに入ろうとした親子連れに雪の状況を聞かれました。アイゼンとピッケル両方必須と答え、そのまま黒ボコ岩ルートに戻られました。そのまま甚之助の少し上まで歩いて、また少しスキーで滑り、それが終わればあとは駐車場まで消化試合です。
エコーライン、トンビ岩、展望台ルートはほぼ誰も入っておらず、雪渓もたくさん残っていてかつ急斜面もあるのでピッケルとアイゼンを両方装備し、かつ滑落制動訓練をクリアされた方であれば大丈夫だと思います。雪の急斜面で一度滑り出すと停止することは非常に難しく、どんどん加速して斜面の末端でどうなるかは運次第です。
幸い死ななくても骨折した場合、連絡したくても他に入山者がいないとそれもままならないでしょう。登山届が出ていれば、ヘリによる捜索で発見できる可能性はあります。
「アイゼン不要でした」これはよく聞く報告ですが、それは、車に乗っていて「自動車保険不要でした」と言っているのと同じようなものです。自動車保険は万が一事故した時に破産しないためのもので、何千万、億単位の支払いが必要な事故を起こすことはまず滅多にありませんが、だからと言って自動車保険が不要だとは誰も思わないでしょう。
残雪のある山ならアイゼンとピッケルは携行する、好天でも雨具は用意する、いつもツェルトを装備するというのは、自動車保険に加入するのと同じレベルの話です。使わずに済んだらこれ幸い、でも持参不要というわけではないということを認識していただければと思います。
ま、それはともかく、御前峰南東斜面とトンビ岩コースの雪渓を滑れてとても楽しかったです。もう6月後半とは思えないくらいです。未知のルートが、少しの急斜面、少しのアドベンチャーだったりすると、クリアするのも容易で、それが楽しさにつながるのかなと思いました。調子に乗らない範囲で新規開拓をすることも忘れずにいようと思います。
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