甲武信ヶ岳 笛吹川水系東沢 釜ノ沢東俣
- GPS
- 10:58
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,721m
- 下り
- 1,712m
コースタイム
05:00 道の駅みとみ
05:10 西沢渓谷駐車場
05:40 二俣吊橋
05:50 鶏冠谷出合
06:15 ホラノ貝のゴルジュ
06:40 山ノ神
07:15 東のナメ沢出合
07:50 西のナメ沢出合
08:20 釜ノ沢出合-魚留滝
08:30 千畳のナメ
09:05 両門ノ滝(大休憩)
11:00 水師沢出合
11:50 木賊沢出合
12:10 ポンプ小屋
12:20 甲武信小屋
12:30 甲武信ヶ岳 着
12:45 甲武信ヶ岳 発
13:00 甲武信小屋 発
13:15 木賊山 戸渡尾根へ
13:25 戸渡尾根分岐
14:20 徳ちゃん新道 近丸新道 分岐
15:30 徳ちゃん新道登山口(尾根下山)
15:50 西沢渓谷駐車場
16:00 道の駅みとみ
天候 | 曇り ときどき 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・道の駅みとみ(食事処は火曜定休) ・西沢渓谷駐車場 【雁坂トンネル 一般国道最長6,625m】 ・普通車…730円 ・軽自動…580円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【釜ノ沢】 《西沢渓谷駐車場〜山の神》 吊橋を越え鶏冠谷出合(分岐)までに渡渉あり。鶏冠谷を超えてからしばらく東沢左岸の登山道。ホラノ貝のゴルジュ見学で沢に下りる。危険箇所なし。 《山ノ神〜釜ノ沢出合》 山ノ神より入渓。渡渉の連続。釜ノ沢出合までは大きな危険箇所なし。見どころの鶏冠山岩壁-乙女ノ滝-東のナメ沢-西のナメ沢を通過し釜ノ沢出合(釜ノ沢,信州沢,金山沢 分岐)。 《釜ノ沢出合-魚留滝〜千畳のナメ〜両門ノ滝》 釜ノ沢に入ってすぐ魚留滝。魚留滝右岸高巻きホールド乏しい。初心者ロープ必要。魚留滝の先 楽園 千畳のナメ。しばらく行くと両門ノ滝。釜ノ沢東俣へ。左岸を高巻く。高巻きから沢に戻る時も注意。初心者ロープあったほうがよい。 《両門ノ滝〜広河原〜水師沢出合〜木賊沢出合〜笛吹川源流》 両門ノ滝を越えマヨイ沢出合分岐。薬研ノ滝左岸高巻き。伏流広河原辺りがガレて流木も多く荒れた印象。左岸の樹林帯(薄い踏み跡あり)をしばらく進む。再入渓後小滝連続。水師沢出合から急登遡行。傾斜のある荒れたナメ。ラバー有効だけどこの辺りから上流はフェルト有利。木賊沢出合の分岐では東俣左岸高巻き(木賊沢出合トラバースしてから乗る)。やがて左に甲武信ガレ場が見えてきたらポンプ小屋間近。笛吹川源流。ポンプ小屋裏の作業道にて甲武信小屋。そして甲武信ヶ岳山頂へ。 by AIKEN 釜ノ沢は古道といってもよいくらいの沢登りのクラシックルート。田部重治らが活躍した登山がまだ探検だった黎明期、奥秩父の開発を語る上ではここを抜きには考えられない。途中にはいくつも道標のようなものもあり、危険箇所も少ないので、沢登りを始めたら一度は遡行してみたい沢のひとつ。コバルトブルーの渓水と花崗岩の雄大で美しいスラブ&ナメに魅了されます。 by Satwo3 |
その他周辺情報 | 【温泉】 道の駅大滝温泉 遊湯館 http://www.ootakionsen.co.jp/index.html |
写真
装備
備考 | 《次回の為の覚書》 ■今回はParty忖度 下山路 安全策■ 【釜ノ沢東俣⇒甲武信ヶ岳⇒戸渡尾根 徳ちゃん新道】 ■本命計画■ 【釜ノ沢東俣⇒甲武信ヶ岳⇒鶏冠尾根】 鶏冠尾根下山 推定5時間(木賊山〜駐車場) 木賊山 発 13:00 リミット。 第三岩峰尾根通し下降は40mロープ必須(迂回路あり) 木賊山〜鶏冠山。稜線にも踏み跡あるが、一般的には西斜面釜ノ沢側に踏み跡あり。木賊山頂 西斜面ルート取付き、山頂東-分岐間に稜線ルート取付き。シャクナゲ藪あり。P2115が真の鶏冠山。第三岩峰に山梨百名山標柱。下山では第三岩峰後に20m懸垂下降40mロープ。(北に戻れば東面に第三岩峰迂回路あり。やや不明瞭たまにテープあり)第二岩峰5m程の懸垂下降。第一岩峰後尾根通し鶏冠谷出合へ。 AIKEN |
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感想
沢師に有名な渓谷にはそれなりの理由があるもので、この釜ノ沢は両岸に広がるスラブ壁や滑滝が何といっても素晴らしい。こんな沢は何回も訪れたくなるもので、十数年ぶりに最近沢登りに興味津々のAIKEN氏と再訪。本当は秋にゆっくり1泊2日で来るのが理想だったけど、楽しみは次回にとっておきましょう。
当日は思ったほど気温も上がらず、前半日差しもなかったため水泳はなし。最後の詰めは体力的にきつかったけど、なんとか明るいうちに下山できて良かった。
2018年07月03日
甲武信ヶ岳 笛吹川水系東沢 釜ノ沢東俣
【覚書】
大きく括れば 沢 に限らず 登山 もまだ駆け出したばかりではあるが、特別な想いで登りたい山には「どの季節に どこを起点とし どのルートを経て どんな景色のなか 山頂に至るか」ということに若輩ながらも拘りは強くある。
自分だけでなく誰もが、その憧れを叶えるためには、日程 天候 資金 健康 技術 体力 知識 経験 などさまざまな条件や課題を克服することが必要不可欠で、憧れに追いつき目標を達成することで大きな感動を得ることができる。装備を含めた準備と心技体を整え覚悟をもって挑戦し、もし失敗したとしても、判断を誤らず無事に帰ってくることができればそれまでの努力は決して無駄ではないと思っている。
家族や仕事、何よりも優先しなければならないものを守りつつ、条件や課題を克服することは容易ではなく自分の弱さや欠点に嫌気がさす日もあるが、先の目標や将来を見据えて今は ひとつひとつ 越えていきたい。
【感想】
釜ノ沢を遡行し甲武信ヶ岳へ至ることは、上の覚書でいう目標への線上の中にあり沢初めの一歩としてあった。なによりもその美渓をいつか必ず遡行したい。
大佐飛以来とてもよくしていただき山や渓のご指南を頂いているSatwo3さんより、土曜に「次の火曜 沢どうです?」とお誘いいただき候補のひとつに釜ノ沢。急だけど以前からの憧れの渓にご一緒できるチャンスにふたつ返事。「大丈夫簡単だよ」経験豊富な方にありがちなセリフ、実際は言うほど簡単な話ではなかったりする。自分もそれなりに経験を積んできたし体力や精神面では少しは自信があるけど、初見だし沢は素人同然。なにより自身の考えに いわゆる「連れていってもらう(登らせてもらうだけの山行)」がダメで許せないので、仕事の合間に2日で装備と地形図に遡行図 なんとか予習と準備をし念願の『釜ノ沢』へ。
当日は日差しも入る時間帯もあり、滑滝美しい渓谷を、ほどよい緊張感をもって無事遡行し、未踏だった甲武信ヶ岳へ辿り着くことができ感無量。季節を変えて訪れてみたい山と渓がまたひとつ増えた。新たな知識と経験を積ませて頂いたことに感謝。
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