塩見岳(おまけで小河内岳)
- GPS
- 33:09
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 3,010m
- 下り
- 3,009m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 9:27
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 10:21
天候 | 一日目 晴れ、午後少しガスる。 二日目 晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥倉ゲート前にある第一駐車場は4,50台ほど 1km手前にある第二駐車場は20台ほどあります。 さらに第二駐車場の手前400mほどのところに数十台停められる 謎の広場がありますが資材置場等の私有地だったらマズいと思い 私は停めませんでした(が登山者らしき車は数台停めてありました)。 停めても良いか気になる方は村役場に確認してください。 三連休ということもあり3時ごろに着きましたがほぼ満車でした。 狭い林道でバスも通りますし、路肩駐車禁止と書いてあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇危険箇所 小河内岳方面含めて、特にありません。 塩見頂上直下の岩場も特別技術がいるようなところはありません。 〇水場 ほとけの清水・・・鳥倉登山口〜三伏峠区間の6/10と7/10の間にあり 今のところ水量しっかり出てました。帰りにおいしくいただきました。 三伏沢・・・三伏峠小屋から10分ほど歩くとあります。 使う人数が多い水場ですが水量は少し寂しいので 混みそうな時間は避けたり気持ちよく使ってほしいですね。 朝の9時〜10時頃に行ったら小屋に水を揚げるため使えませんでした。 |
その他周辺情報 | 〇桶谷の泉 県道22号沿いの大鹿村に入ったあたりにある無料の湧水。 登山前にどうぞ。 〇鹿塩温泉 湯元 山塩館 日帰り入浴800円。 今回は寄りませんでしたが、珍しい塩の温泉で眺めも良かったです。 日帰り入浴は当日電話で確認してから行くことをおすすめします。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ヘッドランプ
筆記用具
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
初めての南アルプスが北岳でも甲斐駒仙丈でもなく塩見というのが意外。
まあ本当は甲斐駒仙丈に行こうと思っていたんだけど
3連休の激混みバス&激混みテン場なんかやってられるか!
車でアクセスできる3000m峰で途中でテント張れる・・・
あ、塩見岳なら行けるな〜これ〜と2日前に思いたった。
前日は寝ずに御嶽山の山頂付近をよせばいいのに周遊フルコースして
道の駅田切で3時間ほど寝たような寝なかったようなで駐車場へ向かう。
山と高原見ると駐車場50台とか書いてあるし
こんなとこみんなわざわざ来ないだろうと思ってたら
第2駐車場までいっぱいで路肩にもガンガン停めてある始末。
泣く泣く第2からさらに戻って道路の邪魔にならなさそうな草地に停めて
2kmほど余計に歩く羽目になる。これはもうしょうがない。
心を無にしてひたすら林道を歩くこと50分、登山口到着。
ここから三伏峠までは10分の1ごとに看板が出るのでわかりやすい。
登山道もしっかり整備されていて歩きやすい。やるな大鹿村。
村が整備してるのかどうかは知らないけど。
10分の1ごとのペースはだいたい12分くらいで歩く。
初日は三伏峠にまずはテントを確保して小河内岳まで歩く予定なので
テント撤収朝出発組の空いた場所を狙いたいので8時までには着きたい。
と思ってたら、7時40分に到着。
テント場の受付をしてテント場に行くと2,3か所空いてたので
さっそく設営して荷物を軽くして・・・あっつい!テントの中あっつい!
あとなんかやたらダニがテントにくっついてる!まあいいやそれは。
上述のようにとにかく全くの寝不足だったので
あわよくばそのままテントで寝てやろうと思ったけど
早々に諦めて小河内岳へ向かう。
まずはその道中で水場チェック!
・・・が、今小屋に水揚げてるのでしばらく出ないですよ〜とのことで
早々に諦めて小河内岳へ向かう。
水場分岐付近のお花畑を登ると崖!見晴らしのいい崖!
見ると山頂のすぐ横に小屋がある山が目に入る、目標の小河内岳か。
あの感じはピノキオ・・・檜尾岳っぽい。
つきあたりの崖を左に曲がって尾根を上がっていくと
森林限界を超えて視界が開ける。疲れが吹き飛ぶ瞬間。これ!これよ!
まずは烏帽子岳。日差しは暑いけど風はとても気持ちいい。
富士山を向こうに小河内岳への稜線に這うように続く登山道が見える。
あそこを歩くんだなと思うとオラワクワクしてくっぞ!
少し下ると森林限界ラインを上下するギリギリの高度感。
思ったほどハイマツ稜線の登山道って感じじゃないのね・・・。
ハイマツやシャクナゲの中を洗車機が如くブラッシングされながら進む。
色とりどりの高山植物のお花畑にも目移りするけど
それにつけてもやっぱり富士山よな〜としみじみ。
普段は南アルプス越しに富士山の先っぽだけを見つけて喜んでるけど
ここまでくると遮るものもほとんどないんだよね。さすが南アルプス。
そんなこんなで前小河内を経て小河内岳到着。
ちょうどガスが湧いてきたのでさっさと写真を撮ってお昼ごはん。
棒ラーメン(長浜とんこつ)に半熟煮卵トッピング。
出てきたガスが時々日陰を作ってくれるのが涼しくてありがたい。
食べ終わるころにはさっきまで見えていた荒川岳もガスで隠れた。
前日もこの辺りはにわか雨が降ってたみたいだし長居は無用。
テン場まで戻ったけど日がまた出てきたりで暑い!
とりあえず水を汲みに行って早めに晩ごはんを食べて寝る。
晩ごはんはキーマカレーメシに余った半熟煮卵を入れたものと
あとじゃがりこマッシュポテトにいなばの焼き鳥缶詰をぶち込んだら
肉じゃがのようなものが出来あがって悪くない味になった。
まだ外は明るい6時、なんとか寝ようとするが寝られない。
寝不足な上かなり疲れているのに寝られないのはホント何なのか・・・。
2日続けて寝たような寝てないようなで2時に起きる。
夜露に濡れたテントでベタベタになりながら朝ごはんを食べる。
おにぎり雑炊(昆布・鮭)とサバの味噌煮缶詰。
天の川の下、塩っ気が物足りなく感じて結局缶詰をぶち込む。
デザートのバナナを食べて荷物をまとめて3時半ごろ出発。
テントの撤収は塩見から帰ってからでいいよと言われたので放置。
もう少し寒いかなと思ったけど、長袖シャツ一枚で余裕だった。
三伏山で日の出を拝もうと思い止まったけど日の出まで1時間以上あり
後の予定を考えるとその先の本谷山で拝もうということで出発。
三伏山でのんびりし過ぎたので間に合うか微妙だったけど
少し早めに歩いたおかげで余裕で間に合った。当然この代償は後で支払う。
本谷山で日の出は拝めたけど、北東は見晴らしが大して良くなかった。
中央・北アルプス方面は良く見えたけど。
日が出たところでさっさと先に進むことにして本谷山を下りて行くと
立ち枯れの木々の向こうに塩見岳が見えてきた。
これまでは天狗岩・西峰・東峰と横に並んで見えていたのが
いよいよ前後に奥行きを持って目の前に立ちはだかるようになった。
進路を東に変え権右衛門山の南斜面の密度の濃い森を巻いていく。
尾根へ急登、尾根を急登し、森林限界を超えると塩見小屋に出る。
ライチョウ目撃情報を求める看板が目に入る。
ライチョウならイヤってほど見たさ・・・御嶽山でな!!!一昨日!!!
で、塩見小屋に特に用は無いのでスルーして遂に塩見岳の核心部へ。
ここからさらに高度を上げ岩も増えて天狗岩の南を巻いていく。
天狗岩から鞍部を下るといよいよ頂上直下、1ミリも下ることはない。
遠くからはあんな岩場を登るのか・・・と思って見てたけど
実際来てみると両手両足で岩にしがみついて進退窮まる!みたいな
そんなにスリリングな場所もなく、はしごも鎖一本かかってない。
7時西峰に登頂、天空の渡り廊下をそのまま駆け抜けて東峰も登頂。
塩見小屋発の人たちか、先行者は下山済みでしばらく山頂を独占できた。
空は晴れ、深い渓谷からこの険しい山嶺を吹き越す風以外に音もない。
まだ低い太陽と高地の乾いた空気が濡れた服をすぐに乾かしてくれる。
心地よい空気に包まれて見渡す限りどこまでも連なり、折り重なる山。
山頂独占どころか誰とも会わない山行も珍しくもないけど
こんな絶好の、しかも3000m級の山頂を独りで満喫できたのは初めて。
こりゃあ気持ちいいでしょ!!!
今回は南アルプスのちょうど真ん中に突っ込んでみただけで
次は南か北か、はたまた全山縦走か・・・悩ましい。来年かな。
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