白馬岳 蓮華温泉から往復


- GPS
- 33:48
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,878m
- 下り
- 1,897m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 9:16
天候 | 二日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
通常の交差点を曲がるのではなく、R148の平岩交差点を東方向に曲がり一旦大糸線の平岩駅前に出てから西方向に曲がり県道505号線に入る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗の庭から15分程登ったところに雪渓をトラバースする箇所がある。 7月の初めは注意を要する状態だったようだが、今回歩いた時にはほぼ溶けて距離が短くなっていたので油断しなければ問題ないと思われる。 晴れの日が続いていたため、雪渓前後のぬかるみを除いてほぼ完全にドライコンディション。 但し、蓮華温泉から白馬大池の間に、小さな沢が登山道の上を流れて洗い越しのようになっている所が何か所かある。 |
予約できる山小屋 |
蓮華温泉ロッジ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
サバイバルシート
常備薬
日焼け止め
虫よけ
保険証
携帯電話
デジタルカメラ
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ヘルメット
ウレタンザブトン
靴紐スペア
熊鈴
細引き
携帯用充電器
シェーバー
歯ブラシ
|
---|---|
備考 | デジカメの電池が1日目の夕方で無くなってしまった。予備電池が必要。 |
感想
<かなり長文です。>
今年のメインイベントは白馬岳1泊2日、これは大分前から決めていた。
時期は7月下旬を予定していた。
5月、6月は低山に行っていたがそろそろ足慣らしが必要と思い、7月1日に、平標山、仙ノ倉山に行ってきた。初めて行ったがとても良い山だった。
登りは問題なかったが、平標からの下りが山頂から下山直前までほぼ全て階段で、案の定膝に来てしまった。
白馬岳に行くまでに少し養生して少し鍛えておこうかな、と思ったが長期予報を見ると7月14、15日辺り、最高に天気がよさそうで、このチャンスを逃して翌週以降天気が悪くなったらすごく後悔するので予報が変わらない限り7月14日に決行することにした。
12日の段階で予報は変わらず、14日に行くと決めて白馬山荘を予約。
平標から2週間後ということで、養生だけで終わってしまった(一度ジョギングしたかな、、、)。
そういうことで14日15日とも、天気は最高、の予定。
7月14日、1:30自宅発、4:10蓮華温泉着。
蓮華温泉に向かう山道の途中で夜が明けはじめ、天気が最高なのを確認。
下山までこんな天気、の予定。
この山道、蓮華温泉に近づくと既に辺りは絶景だったりする。
去年、蓮華温泉から小蓮華山に登った時は一日中曇っていて、この山道も何も見えなかったので、ガスが無いとこうも違うんだよな〜と到着前からテンション↑。
相変わらず混雑する駐車場に何とか車を停め準備にかかる。
準備を終えコンビニおにぎりの朝食を済ませて歩き出す。
駐車場から雪倉岳や朝日岳が見えた。
去年は何も見えなかったので、ここからこんな景色が見えるのかと驚くと同時にさらにテンション↑。
5:00、蓮華温泉ロッジから登山道へ。
白馬大池、白馬岳への道はロッジの裏手にあるが、それとは別にロッジの前から始まる道もある。
そっちの道の方が断然目立つのだが、こちらは朝日岳や鉱山道への道なので行ってはいけない。
自分は去年、間違えてそっちに行ってしまった(すぐに気づいて戻ったけど)。
ロッジに近づけばこの道が目に入り、自然と行きたくなってしまう雰囲気なので初めて行く方は注意されたし。
今年は迷うことなくロッジ裏手に向かい、登山道の入り口にあるお社にて無事を祈願して出発。
早速樹林帯歩きが始まるが、天気が良いので時々木々の間から朝日が差してなんとも清々しい。
時折右手に朝日岳を見ながら進む。朝日岳の山頂直下の雪渓って蝶の形に似てると思うけどどうでしょうかね。
間もなくちらほらと花が見られるようになる。
去年、白馬大池の花畑を見てすっかり花好きになってしまい、今回もいろんな花が見れるといいなと期待していたのでまたテンション↑である。
花が好きといっても詳しいわけではないので知らない花もあるが取り合えずカメラに収めながら歩く。
何というのか知らない花、ゴゼンタチバナ、サンカヨウの実など次々と現れる。
白馬大池までの全域でゴゼンタチバナがいたるところに咲いていた。全盛期らしい。
6:30頃、北〜東方向の眺めが良い場所に来た。
北の方は蓮華温泉から平岩の方へ続く谷間とその周囲の山がよく見えた。
もう少し東の方には焼山と火打山が見えたが妙高山は山頂付近にガスがかかっていた。
それらをカメラに収めて歩き出すと道標があり白馬大池まで110分との事。
まだ遠い、、、。
この辺りからも雪倉岳と朝日岳がよく見えた。
この前後ではマイヅルソウ、ツマトリソウ、ギョリンソウが見られた。
6:50頃、また北方向の見晴らしが良い場所があり日本海が見えた。
そこから少し歩くとタカネナデシコが咲いていた。そろそろ天狗の庭らしい。
岩とハイマツと花の庭園。本当に良い所だ。
ここで休憩、雪倉岳も朝日岳も小蓮華山も見える。
去年のガスガスとは打って変わってこの景色、やっぱり↑である。
天狗の庭を出発するとまた樹林帯に入る。
20分程歩くと雪渓をトラバースする場所があった。
雪渓はもう大分溶けていて雪の上を歩くのは10mも無い位だったので油断しなければ問題ないと思うが、谷側は吸い込まれそうな斜面で雪も残っているので慎重に。
この辺り、小蓮華山がよく見える。
雷鳥坂より先の小蓮華山頂への稜線がよく見える。
この後あの稜線を歩くのだと思うと、、、↑↑。
天狗の庭から白馬大池までは大きめの岩がゴロゴロしたところが多い。
この辺ではギョリンソウ、ツマトリソウ、サンカヨウの実、ゴゼンタチバナ、ハクサンチドリが見られた。
イワイワの道だけど乾いていてスリップする気がしないのであまり苦にならない。
むしろ結構楽しい。
そのうち、見覚えのある場所に来た。
道は相変わらずイワイワだが両側の木の丈が低くなって空が見える。
去年この辺ですれ違ったソロの男性から「もうすぐ大池ですよ」と教えてもらった。
樹林帯を抜けそうな雰囲気、間違いなくもうすぐ白馬大池だ。
振り返ると朝日岳方面が見えた。朝日岳と同じくらいの高さまで登ってきた。
登山道脇にイワカガミとチングルマ見ながら進むと白馬大池に出た。
登山道は雪の上だ。
去年はこの両側にチングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミが咲き見事な花畑だったが、今年は雪が消えたばかりでまだ咲いていなかった。
休憩するために白馬大池山荘に向かうと小屋周辺は雪が無く花がたくさん咲いていた。
ザックを下ろして一息ついた後、辺りを散策する。
テント場から大池に向かう途中でハクサンコザクラを発見。
チングルマとの混成花畑もあれば、ハクサンコザクラだけが集まって咲いている場所もある。あちこちに咲いている。
去年はハクサンコザクラが終わりかけていて分からなかったが、ここにこんなに咲いているとは。たくさん見ることが出来てかなり満足。
まだ時間が早いのでテントはさほど多くなかったが小屋のスタッフの話では昨日は大分混み合ったそうだ。3連休だから今日も明日も混雑するだろう。
ここはとても良い所でいくらでも長居できてしまうが、そうもいかないので出発。
計画では白馬大池での休憩は少し長めの30分としていたが少しオーバーしてしまった。
登り始めに少しだけ雪の上を歩き雷鳥坂へと向かう。
ここからは、今日の終わりまで、いや、明日ここに降りてくるまでずっと楽しい稜線歩きだ。
去年、曇りでも結構楽しかったこの道を今からこの晴天の下で存分に歩くことが出来る。さぞ気分良く歩けるだろう↑。
数分後、すれ違いで下山者が通過するのを待っていると若い女性二人パーティが追いついてきた。
下山者をやり過ごしている時に「この先、白馬岳からの下山者が多くなるのですれ違うのに結構止まることがあるんですよね〜」とその二人に話しかけ、しばらく話しながら歩くことになった。
どこまで行くのか訊ねると小蓮華山だというので、自分は今日は白馬岳まで行きますが、去年このルートで小蓮華山に登りましたよ、みたいな話をしたり、どこから来たのか訊ねると結構近くに住んでいることが分かってお互いびっくりしたりで楽しかった。
ケルン地帯を通過すると斜度が少し出てくる。
この辺からコマクサが見られるようになってくる。
振り返ると白馬大池と乗鞍岳、その向こうに妙高、火打、焼山が見える。
やがて船越の頭に到着。
ここで小蓮華山への稜線を眺めるのが今回の楽しみの一つ。
去年は全く見えなかったソレが視界に入ってきた。
バッチリ見える、絶景。
さらに今からそこを歩いて行けるのだから言うことなし。
船越の頭ではハクサンフウロやクルマユリを見ながら5分程休憩した。
小蓮華山に向けてしばらく歩くと白馬岳方面が見えてきた。
杓子岳から鹿島槍ヶ岳辺りまで見える。
船越の頭では白馬岳の山頂がちょっとだけ顔を出していたがこの辺からは見えない。
小蓮華へ向かうあの稜線をテクテク歩く、眺めも良いし本当に気分が良い。
船越の頭を発って30分程歩くと白馬岳が本格的に見えるようになってくる。
白馬三山から鹿島槍まで見える。白馬岳と杓子岳の間から剱岳も見えた。
時折花畑を見ながら爽快な道を進むと小蓮華山の山頂が見えてきた。
11:25、小蓮華山登頂。
蓮華温泉から6時間25分、、、。
計画だと6時間11分なので少しオーバー。
この計画も、今回は小屋泊である程度時間的余裕があるので、標準CTの1割増くらいで休憩も多めに作ったんですがね、、、。
元々遅いのに加えて写真をたくさん撮ってるからかな。
まあ、この時間にここまで来ていれば今のところ問題無いでしょう。
小蓮華山頂では20分休憩の予定。ここで昼食にする。
コンビニおにぎり3個のうち2個を頂き、残り1個は白馬岳で頂くことにする。
20人位の登山者が休憩していただろうか。
先程会った女性二人パーティも無事登頂していた。
ここは崩壊の恐れがあるので東側の端の方はロープが張ってあり、それ以上端の方へ行かないように規制されているはずなのだが、支柱が倒れていてロープは地面に落ちてしまっている。
するとタイミング良く山岳パトロールの方がやってきてロープを立て直し「ロープの外側に行かないでくださいねー」的に注意を促していた。
女性二人パーティが下山するようで会釈してくれたのでお気をつけてと言って見送った。
小蓮華山頂で予定通り20分休憩した後、白馬岳に向けて歩き出した。
ここからは初めて歩く道だ。
白馬岳を正面に見ながら、これまた間違いなく気分良く歩けそうな道を進む。
しばらくはアップダウンもあまりなさそうな、穏やかそうな道だ。
小蓮華山を発ってわずか3分後、右側(新潟県側)の斜面にカメラを向けている人が居たので何を撮ろうとしているのかと思い斜面を見てみると、雷鳥がいた。
会えるといいな、と思っていた雷鳥さん、見ることが出来て嬉しかったな↑↑。初めて見た雷鳥は思っていたより少し小さかった。
まず母親が目に入ったがよく見ると雛が2羽、ちょこちょこと動き回っている。
雛はそのうち見えなくなってしまったが母親はあまり動かず佇んでいた。
写真を撮って動画も撮ってしばらく見ていた。
三国境に向けて歩き出す。
この辺は白馬大池から小蓮華山までとは雰囲気の違う景観で、白い石のザレ場が多く、緑が少なくてちょっと日本ぽくない感じだった。
下りに差し掛かると三国境が見えてきた。
あまり広くなさそうだが平地があってハイマツが沢山繁っている。
休憩するには良い所だなと思いながら到着、10分程休憩して出発。
あとは一路白馬岳へ。
三国境から20分程歩いただろうか、この辺から花が増えてくる。
ミヤマシオガマ、オヤマノエンドウ、ミヤマクワガタなどが次々と現れる。
いろんな種類の花が咲く大きな花畑も出てきた。
イワベンケイやウルップソウも出てきた。
ちょっとした岩場ありのピークを越え、大きな花畑をいくつも見ながら進む。
さすが花の白馬岳、と思いながら歩いていると尖った白馬岳のピークがいよいよ間近に迫ってきた。
13:44、白馬岳登頂。
まずは山座同定用の石盤とご対面。
これ、歩荷が担いできたという話だが、丸ごと?それとも分割して?
多分分割してだよなあ。まあどっちにしても、とてつもなく超人的ですな。
次に山頂の標柱と一緒に写真を撮ってもらったり、残しておいたおにぎりを食べたり。
それにしても人が多い。
小蓮華山の方からも白馬山荘側からも多くの登山者が登ってくるが、白馬山荘側から来ている人の方が圧倒的に多い。
白馬山荘側からの人はほとんどの方が荷物を小屋に置いて軽装で来ているのでそれとわかるが、ザックを背負っている人が浮いて見えるほど軽装の人が多く、山じゃなくて街中にいるような感覚だった。
山頂からの景色を楽しみたいところだが、ガスが上がってきていて今一つだった。
近くの小蓮華山や白馬鑓ヶ岳にもガスが掛かったり晴れたりで遠くの山はほとんど見えない。天気は良いんですがね、、、。
計画ではもっとゆっくりするはずだったけど早めに出発。
下り始めるとすぐに白馬山荘や白馬岳頂上宿舎が見えてくる。
頂上宿舎には既にかなりの数のテントが張られている。
この後もっと増えるんだろうな。
今日のお宿、白馬山荘が近付いてくる。やっぱりでかいね白馬山荘。
14:25、白馬山荘到着。
蓮華温泉から9時間25分。計画だと9時間41分。
計画よりも少しだけ早く着いた。結構良い感じの計画だったのかも?
スカイプラザを覗いてみるとさほど混雑していなかったので受付する前にまず休憩を、、、窓際の席が取れた。
アイスコーヒーとブルーベリータルトを注文。
カウンターで注文と支払いを済ませたら席に着く。
注文の品は店員さんがテーブルまで持ってきてくれる。
ブルーベリータルトが甘すぎなくて好印象だった。
白馬山荘がある場所は白馬岳山頂から丁度100m低い2832mだそうだが、こんなに高い山の上で喫茶店のような感覚でこのようなものを頂ける機会はなかなか無いよな〜。
窓際の席なので杓子岳と白馬鑓ケ岳がよく見える。
剱岳の山頂部もガスが取れて見えるようになった。
この景色を見ながら食事ができたのは贅沢という他はないね〜。
休憩後は宿泊の受付をしに行く。
3連休初日だし、天気も良いのでかなり混雑することは覚悟していたが、やはりかなり混んでいるようで寝床の割り当ては敷布団2枚に3人だった。
夕食は4時から始まり40分ごとの入れ替えになっていた。
自分の夕食時間は5回転目の6時40分からだったが、食事の時間割表?には6回転目まで記入されていた。
部屋に荷物を置いて山荘の周りを散策しに行く。
それにしても白馬山荘はでかい。よくこんな所にこれだけのものを建てたものだと思ってしまう。
小屋の周りや眺めの良いテラス席はどこも人が一杯で「ここは銀座か?」と言いたくなる位の混雑ぶり。
収容人数は山小屋としては日本一の1200人ということだが、今日は何人泊まるのだろう。
一通り見て回り4時になったが夕食までまだまだ時間がある。
夕食まではまったりと過ごすことにした。
とりあえず一杯飲んじゃおうかな、、、とスカイプラザに行って「生、麦で作ったアルコール入りの飲み物」を買って外に出る。
眺めが良くてあまり人が多くない場所を確保して単独乾杯。
この贅沢な時間、ゆっくりと楽しみたいところだが、あっという間に飲み終わってしまった。
その後部屋に戻って荷物の整理をしたり、山荘内をウロウロしたり、、。
部屋の窓からはガスが取れた劔岳や立山が真正面に見えた。
6時30分頃、夕食の前に外に出てみると周りの山を覆っていたガスはすっかり取れて絶景が広がっていた。
毛勝三山、白山、劔立山、黒部源流の山、その向こうに槍ヶ岳も見えた。
景色を眺めていると食事の用意が出来たという放送が流れたので食堂へ。
夕食は思っていたより味も良かったし、量も十分でご飯やみそ汁のお替りはしなかった。
その後は夕日を見に行くことにした。
7時を過ぎると杓子岳も白馬鑓も白馬岳山頂も夕日色に染まっていった。
7時20分頃には旭岳の右に日が沈み、しばらくの間きれいな夕焼けを見ることが出来た。
今日はこれまでに良いものをたくさん見てきたけど、最後にもう一つ見たいものがある。☆ですね、星。
8時を過ぎて真っ暗になると星がたくさん出てきたので光の少ない山荘の裏手へ。
星もたくさん見えたし天の川も見えた。
写真を撮ってみたけど全然撮れなかった。
これにて1日目は終了、あとは寝るのみ!
7月15日、3:00頃起床。
同部屋の人も続々と起き出している。
こんなに早く起きるつもりじゃなかったけど、起きた人が廊下を歩く音で目が覚めてしまった。
寝直す気にもなれなかったが、日の出を見に行くにしてもまだ早すぎる。
そうだ、もう一度星を見に行こうと思いまた山荘の裏手へ。
相変わらず星はたくさん見える。
写真もまた撮ってみたけどやっぱり全然撮れなかった。
この時は山荘周辺に人影はまばらだったが、星鑑賞を終えて部屋に戻るころには早出する人でかなり賑わってきた。
荷物を少し整理して今度は日の出を見に行くことにする。
白馬山荘の裏手には白馬岳山頂への登山道の他に、松沢貞逸レリーフから山荘までの道もあって、その道を歩いている人が多い。
多分、その道からはご来光がよく見えるのだろう。
山荘の東の外れからその道を登り始めたが、ご来光を見るのは予定していなかったので気合は入っておらず、あまり上の方まで歩いて行く気は無いので2分くらい進んだところで日の出を待つことにする。
陽が登るのは妙高山の方角だったようだが、残念ながらこの場所からは白馬岳の尾根に遮られる形になっておりご来光は見ることが出来なかった。
それでも周囲の山がだんだん朝日に照らされていく様子や、すごい雲海や富士山などが見られたのでまあ良かった。
あと5〜6分も登っていればご来光も見えたかもしれないので、その点ちょっと後悔。
山荘に戻り朝食に行くことにする。
朝食は5時からだが4時40分頃食堂に行き並んで待つ。
20人目位に並んでいたので1回転目に席に案内される。
朝食を済ませて食堂を出ると朝食待ちの人が長蛇の列になっていた。
混雑時は早めに朝食に並ぶべし。
外に出ると山荘前にあまり人が居ない。
出発した人も多いだろうし朝食に並んでいる人もかなりいるせいだろう。
これまでいつ見ても満席だったテラス席になんと一人も人が居ない。
これはチャンスとばかり選び放題のテーブルから気に入った場所を選び、朝日に照らされる北アルプスの山々を見ながらまったりしていた。
やっぱり空いていて静かだと良いなあ〜。
部屋に戻り出発の準備をする。
この部屋には22人か23人泊っていたと思うが、この時まだ残っているのは4、5人だったと思う。皆さん早いですな。
この時、6時過ぎ。計画では7:30白馬山荘発なのでまだ早いけど出発することにする。
山荘前でいくつか写真を撮る。
今日は山にガスが掛かっていないので昨日の夕方よりもさらに絶景になっていた。
毛勝三山、白山、劔立山、黒部源流の山、槍ヶ岳、昨日はガスでいまいち見えづらかった穂高岳も良く見えている。
さらに杓子岳、白馬鑓ヶ岳の向こうに乗鞍岳、その東方に南アルプス、富士山、八ヶ岳も見えた。
白馬岳を見ると、たくさんの登山者が連なって登っている。
6:40、白馬山荘出発。
たくさんの登山者に交じって登り始める。
何度も振り返りながら登って行く。
5分程登ると、山荘からは白馬鑓に隠れて見えなかった前穂高岳も見えた。
何枚も写真を撮りながら7:01白馬岳登頂。
ここでも360°の絶景。
これから向かう小蓮華山の向こうに妙高、火打、焼山も良く見えている。
大雪渓も見える。
槍穂高と一緒に記念撮影してもらったり、見納めになる劔、立山の写真を撮ったりした後、下山開始。
登山者は相変わらず多く、連なって歩く。
しばらく行くと右手の緩斜面に雷鳥のつがいがいた。
たくさんの人が見ていたのですぐに分かった。
二日連続で雷鳥に会えるとはすごくラッキー↑。
で、写真を撮るのだけど、デジカメのバッテリーが切れていたのでスマホで撮影する羽目になり、ズームして撮影するとひどい画質になってしまった。
8:07、三国境到着。
暖かくなってきたので、ここまで着ていた長袖シャツを脱ぎ、ちょっと休んでから出発。
この道はやっぱり楽しい。何度歩いても飽きないんじゃないだろうか。
振り返って大迫力の白馬岳を見たりしながら快適に進む。
9:07、小蓮華山登頂。
小蓮華山の山頂に立つのはこれで3回目だけど、周囲の景色は今回が一番よく見えた。
雪倉岳、朝日岳方面、頚城山塊、白馬三山〜鹿島槍ヶ岳はもちろん、槍穂高も見えるし南アルプス、富士山、八ヶ岳も見えた。
ここでも写真を撮ってもらったり、休憩したりした後出発。
白馬大池まで続く稜線を眺めながら、また時折白馬三山方面の写真を撮りながら歩く。
船越の頭の手前で渋滞のためしばらく立ち止まる。
この時に振り返ってみると小蓮華山までの稜線が良い感じに見える。
船越の頭に着いてから、やっぱりその景色を撮ってしまった、昨日も同じようなの撮ったけど、、、。
船越の頭を出発すると楽しい稜線歩きも終盤、白馬大池までの道を景色や花を楽しみながら歩く。
11:03、白馬大池到着。
まだ11時なのにテント場はかなり埋まっていた。
まだ張れると思うけど、この時間でこの状態だと夕方までにはすごいことになりそう。
ここでは小屋の食堂で昼食にする予定、けどまずはザックを下ろして一休み。
で、小屋の食堂に行って注文しようとすると、食事はカップラーメンかパンしか無いというのでカップラーメンにした。
事前にネットで調べたところ、スパゲッティやピラフなんかがあるということだったのでスパゲッティでも頂こうかと思っていたのでちょっと残念。
この連休は混雑するから手間のかかるものは一時的に休止しているのか、それともそういった食事の提供はやめてしまったのか分からないが、、、。
まあ、カップラーメンでも全然かまわない。
醤油と味噌があると言われてすごく迷った結果、醤油にした。
これが大当たりで疲れた体には最高、あっという間に完食してしまった。
(多分、味噌でも大当たりだったと思うよ)
食後、白馬大池では恒例の散歩タイム。ここは良い所だから散歩は欠かせない。
散歩が終わったら岩に腰かけてデザートタイム。
(トレイルミックスの中からフルーツだけを取り出したのがデザートだよ)
そんなこんなで計画よりもずいぶん長く休憩してしまった。
12:08、白馬大池出発
この先は樹林帯に突入する。
とうとう稜線散歩は終わってしまった。
でも、昨日もそうだったように天気が良いし時折現れる開けた場所では景色も眺められるし花も咲いているしで森の中歩きも全然苦にならない。
また、白馬大池まであれだけいた登山者がぐっと少なくなって歩きやすい。
天狗の庭の少し手前で例の雪渓トラバースがあるが、雪渓は一日で大分溶けていた。
この雪渓の辺りにサンカヨウが咲いていた。昨日は見過ごしていたけど最後に見ることが出来て良かった。
天狗の庭で小休止。
あとは一路蓮華温泉目指して下って行く。
ところで今回、これまで膝痛が出ていない。
泊りだったから膝周りの疲労が回復できたのか?
歩き方を少し変えたのが良かったのか?
分からないが、これは今後の山行のための貴重なデータになるような気がする。
蓮華温泉ロッジが見えてきた。
ロッジの裏のお社に寄り、素晴らしい山行を無事終えることが出来たことを山の神様?に感謝した。
14:58、蓮華温泉ロッジ到着。
無事下山。
今回は天候や体調などの条件が良くすごく良い山行だった。
特に天候が良かったのが大きかったが、今までの山行の中で間違いなく最高に楽しめたと思う。心身ともに(いや、体は違うか)解放された2日間だった。
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