新穂高から槍へ 滝谷でザックを流されあわや! からの温泉山行
- GPS
- 14:00
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,447m
- 下り
- 1,437m
天候 | 台風から好転の快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
突然発生した台風12号が
それて関東直撃を免れた土曜日
都庁地下駐車場のバス乗り場はガラガラでした
いつもならたくさんの登山者であふれてるのに30人にも満たない
その前
台風直撃の予報が出るなか
さあ、どうしましょうと一応みんなで相談はしたんです
難題の渡渉を抱えてたので
でも新穂高からならルートの変更は可能なのでとりあえず行きましょう
と、いう結論
家族の許可が下りない一人だけキャンセル
私もホントはみんなが「やめようか」っていうのを期待してたんだけどね
バスは大雨の中を走り、途中の談合坂SAではエリアメールがそこら中で鳴り
「上野原市に避難勧告命令」
台風の影響はまだあるんだね
途中から雨は止み
平湯に着くと「新穂高はトイレがありませんのでこちらで済ませて下さい」
え?トイレあるよねーと言いながら一応済ませました
新穂高に着くと台風の風の爪痕がそこかしこに
雨はそれほどではなかったけど風がスゴかったらしい
で、なんと「停電してるんです」まじ!?
トイレ使えず、水は出ず、自販機はもちろん使えず
平湯のトイレはそういうことだったのね
指導センターで情報収集
雨はそれほどでもなかったので「渡渉もできなくはないと思う、でも十分気をつけて無理はせず」
右俣林道へ出発
林道は白出沢の砂防工事で車両が通れる道が延々と続く
途中穂高平山荘を経由して白出沢へ
ここはほぼ水がなし、湿ってるから少し前まではあったのかもね
チビ谷も問題のない水量
これなら行けそうかなってみんな思ってたよね、きっと
沢の音を聞きながら登ったり下ったり結構長い
そしてついに滝谷へ
丁度むこうから渡ってきたグループがきました
足元は随分ぬれてたらしいです
でも渡ってこれたのね
手前のA渡渉は難なく渡り、ごろんごろんの岩の間をぬけて問題のB渡渉
流れは急です
水量も多いです
こんなところ渡ってきたの〜!?
渡渉点を探して沢沿いを上ったり下ったりしても見つからない
悩んでるとあとから単独のお兄さんが追いついて
やっぱり渡渉点を捜してる
お兄さんと「ないですねー」とか話したりしてついに
お兄さんは意を決して渡りました
習って我がおばさんパーティーの一人も成功
そして二人目
ザックを先に渡して身一つで渡ろうとザックを投げました
!!
届かずザックは沢に落ち、流れていってしまいました
呆然とする私たち
10mくらいでしょうか、ザックが沢の真ん中で止まったのです
するとお兄さんが向こう岸でザックを追いかけて走り
キョロキョロしたかと思うと近くにあった流木を手にし、肩ベルトに木を引っかけてつり上げてくれましたした
あっという間の出来事でした
もちろんおばさん達はビックリしながらも大歓声!
びしょ濡れのザックを持ってこちらへ来てくれました
見ず知らずのおばさんのために自らも濡れながら窮地を救ってくれ
自分はせっかく渡渉したのに再び渡渉してくれて
有り難くて何度もお礼を言いました
この場を借りてもお礼申し上げます
本当にありがとうございました
一歩間違えばザックではなく人が流されたかもしれない
ここに来るまでの数々のハプニング
そしてこれは山が(槍ヶ岳が)「くるな」と言ってるのかもしれない
あと1時間歩けば槍平小屋だけど本行程は中止することにしました
幸い流されたザックは中身がビニール袋に入っていたのでほぼ無傷
損害は折りたたみ傘が流されただけ、不幸中の幸いでした
思いがけない出来事に疲れ、滝谷避難小屋でぐったり軽食休憩
さぁ下りますか
本当なら明後日下るはずだった道だけどね
随分歩いたのね、長かった
穂高平小屋、登るとき女将さんが声を掛けてくれた
せっかくだから戻ってきた報告もしようか
氷いちごをいただいてクールダウン
そして帰ってきました、指導センター
停電は回復してました(当然ね)ついさっきのことのようです
下山届出して、併設の観光案内所で本日のお宿を物色
リーズナブルなお値段とお風呂と食事の写真で即決
そして明日の山小屋、西穂山荘も予約
10分もしないうちに迎えに来てくれました
槍平小屋宿泊のはずが旅館まほろばに変更したら
温泉においしい食事にふかふかの布団
窓からは焼岳が近い
私たち何しに来たのかしらねー
ぐっすり眠って翌日は西穂独標、そして西穂小屋泊まり
第2ロープウェイ駅まで送ってもらって
別れ際に若旦那が「今夜もお待ちしてます」
え〜!そんな手もあったのねー
槍ヶ岳は行けなかったけど
独標でも大感激
ぐるっと360度の素晴らしい眺め
北アらしい岩稜もちょっとあったし大満足です
そして独標へ登りながら全員の意見は一致しました
温泉、美味しいご飯、ふかふかの布団
決まりね
西穂山荘をキャンセルし旅館まほろばへTEL
「あははは」ってご主人笑ってたよ
3日目は宿でまったりして
ロープウェイ駅へ送ってもらい
おみやげひやかして、軽食いただいて
足湯に浸かって売店のお姉さんとおしゃべりして時間を潰し
バスで帰ってきました
最初からハプニング続きだったけど
結果は良い方に、良い方にで
楽しい夏山山行、いえ温泉山行でした
初めまして(^-^)初コメ、失礼します。
滝谷を19日に渡渉しましたが、やはり相当な流量で、ルートを探して槍平まで行くことができました。
滝谷渡渉部については、槍平小屋がツイッターで情報発信してくれています。
次回は飛騨沢から槍ヶ岳へ(^。^)/
コメントありがとうございます
基本ビビリなので無理はしないのですが
毎日槍平小屋のツイッターを見てドキドキしてました
19日は大雨は特にありませんでしたよね?
それでも迷うほどの水量だったんですね
度胸も必要ですね
いつかリベンジしたいです
昨年、大雨の翌日同じコースで槍を目指しました。このレコを読んで昨年の恐怖が鮮やかに甦りました。滝谷の一本橋が流されていましたがたまたま居合わせたツアーに交じってガイドさんが我々も渡らせて下さいました。ガイドさんが両岸からロープを張って一人一人渡らせて行きます。ツアー客の中には激流に足をさらわれて水中に尻もちをついてしまった人も何人かいました。勿論靴の中もびちゃびちゃ。お陰様でその足でなんとか槍まで行けました。一昨年は流されてお亡くなりになる事故が有ったとか。何かとオカルトの噂が絶えない滝谷避難小屋と相まって怖い経験しました。我々もツアーガイドがいなかったら諦めて撤退していたところです。オカルトの滝谷でザックが流されたのは何かの予兆だったのかも。リーダーさんの勇気ある撤退に敬意です
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1253480.html
giuliaさん
昨年は大変な思いをしながら槍ヶ岳登頂、おめでとうございます
たまたまツアー団体に一緒になり助けられたという、素敵な話ですね
今年はすでに二人が流されたとか
ザックの前にも台風やら停電やら避難警報やら予兆はあったのかもしれません
年を重ねると何事もポジティブに、なので悔いは全くありませんでしたよ
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