飯豊連峰2泊3日馬蹄形縦走〜丸森尾根⇒ダイグラ尾根〜

2018年07月30日(月) 〜 2018年08月01日(水)

• GPS: 67999:24
• 距離: 27.9km
• 登り: 2,801m
• 下り: 2,027m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:33
• 休憩: 0:21
• 合計: 8:54

9:35 飯豊山荘上駐車場
12:37 12:48 夫婦清水
15:34 15:35 丸森峰
17:01 17:01 地神北峰
17:19 17:28 地神山
17:59 17:59 扇ノ地神
18:29 門内小屋

2日目

• 山行: 7:16
• 休憩: 2:22
• 合計: 9:38

5:49 門内小屋
5:53 5:53 門内岳
6:57 7:12 北股岳
7:38 8:06 梅花皮小屋
8:37 8:37 梅花皮岳
9:00 9:17 烏帽子岳
10:31 10:44 御手洗ノ池
12:27 13:36 御西岳避難小屋
14:23 14:23 玄山道分岐
15:09 15:09 飯豊山
15:27 本山小屋

3日目

• 山行: 11:32
• 休憩: 0:45
• 合計: 12:17

5:27 本山小屋
5:46 5:53 飯豊山
8:40 8:55 宝珠山の肩
13:58 14:09 長坂清水
16:29 16:29 檜(ひのき)山沢出合
17:06 17:18 温身平
17:44 飯豊山荘上駐車場

3日目のログが途中で途切れておりますが、実際はスタート地点の飯豊山荘まで歩いております。また、コースタイムは途中休憩を随時入れているため全く参考になりません。
【門内小屋】
素泊まり：1,500円、ビール500ml：1,000円、ビール350ml：700円、その他飲み物：500円、小屋内にマット(ゴザ)と毛布があります。
【本山小屋】
素泊まり：2,000円(オプションで寝具や食事を付けることも可能)、飲み物と食べ物の値段は確認してません。宿泊する場合は、16:00までに到着のこと。

天候

1日目:晴れのちガス、2日目:ガス、3日目:快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路:米沢駅=(米坂線:1,140円)⇒小国駅=(南部線:700円)⇒飯豊山荘
復路:飯豊山荘=(南部線:700円)⇒小国駅=(米坂線:1,140円)⇒米沢駅=(高速バス:1,960円)⇒仙台駅
※米沢駅周辺のホテルに前泊。また、下山当日は最終バス(15:25)に間に合わず飯豊山荘に宿泊しました。

コース状況／危険箇所等

【丸森尾根】
途中から道が荒れてきます。また、草刈りのお兄さんから夫婦清水は渇れているとの情報がありました(自分は行って確認していません)。当てにしている方は注意して下さい。
【稜線】
片側が切れ落ちている箇所がいくつかあります。雪渓はあるものの、歩かなくても通過可能でした。
【ダイグラ尾根】
アップダウン+トラバースでかなり体力を消耗します。また、長坂清水は渇れているので水(この時期なら3L以上)は必須です。歩く方は心して下さい。ちなみに、鎖や梯子はありません。

その他周辺情報

飯豊山荘(日帰り入浴・食事・宿泊)

写真

7/30 7:54

前日は米沢に泊まり、始発で小国駅に来ました。

7/30 7:54

ここで1時間のバス待ちです。

7/30 7:58

7/30 7:58

失礼ですが、思っていたよりも立派な駅舎でした。バス停は、左奥の街頭の下になります。

7/30 7:59

こちらがバス停。

7/30 7:59

そして時刻表。南部線の8:25に乗ります。

7/30 8:18

小国駅でも登山届が出せるようなので、こちらで提出していきます。もちろん、現地でも提出できます。

7/30 9:33

約1時間程で飯豊山荘までに到着します。こちらが飯豊山荘。

7/30 9:36

登山ポスト。登山ポストの脇を直登すると丸森尾根、右に行くと長者原、左に行くとダイグラ尾根になります。

7/30 9:44

最初は樹林帯だと思っていたら、結構開けていました。直射日光が容赦なく照り付けます。しかも、いきなりの急登なので汗がダラダラ流れ体力が削られます。

7/30 9:56

天気はいいけど、暑い…。

7/30 11:08

この暑さ、写真じゃ分からないですよね…。

7/30 11:08

道は、概ねこんな感じで、時々岩場的な所をよじ登る箇所もあります。

7/30 12:37

夫婦清水に到着。途中、草刈りをしているお兄さんから、ここの水は枯れているとの情報がありました。自分は水を持ってきていたので大丈夫ですが、当てにしている方は注意です。

7/30 13:00

上の方が曇ってきました。

7/30 13:00

下界は暑そうだ。

7/30 13:03

このような砂礫もあるので歩き難い。

7/30 13:09

日陰で休めそうな場所があったので、ここで昼食にします。

7/30 13:30

オニヤンマの写真撮れた。

7/30 13:44

展望は素晴らしい。

7/30 13:55

7/30 14:25

7/30 14:48

えぐれた場所を無理やり登って上から写真を撮ったやつ。足場が全然無いので、脇からよじ登りました。こんなのがいくつかあります。

7/30 15:17

7/30 15:20

7/30 15:33

やっと開けそうです。

7/30 15:34

7/30 15:34

丸森峰。

7/30 15:35

上は完全に雲に覆われてしまいました。でも、お陰で直射日光から逃れることができました。

7/30 16:05

おぉ、雪渓だ！

7/30 16:13

食べられる？

7/30 16:14

ニッコウキスゲ？

7/30 16:52

あぁ、涼しい・・・。

7/30 16:52

下界は明るいですね。

7/30 17:01

地神北峰。

7/30 17:01

進行方向はガスガス。

7/30 17:14

7/30 17:19

地神山。

7/30 17:19

三角点。

7/30 17:26

小さいバージョンもあり。

7/30 17:28

こういうのもいいな。

7/30 17:42

何かカッコイイ。

7/30 17:59

扇ノ地紙。ここまで来ればあと少し。

7/30 18:11

胎内山。

7/30 18:20

7/30 18:24

門内清水。避難小屋から下りても行けます。

7/30 18:24

薄っすらと本日の宿、門内小屋が！

7/30 18:28

やっと到着。

7/30 18:29

管理棟で宿泊の手続きして、やっと1日目終了です。

7/30 18:36

登り＆直射日光のキツイ1日でした。明日は基本稜線歩きなので、今日よりは楽だろうと願いつつ。この日の小屋泊は1階で、自分を含めて7人、テン泊は4人だったかな？

7/31 4:28

日の入りの写真を撮ろうと思ったら、一足遅かった・・・。1日目、お疲れ様でした！

7/31 5:46

2日目、おはようございます。朝一はそれなりに晴れていましたが、あっという間にガスに覆われてしまいました。なので、日の出の写真も撮れませんでした。それでは出発です。

7/31 5:53

あっという間に門内岳。

7/31 5:53

振り返ればガスガス。

7/31 5:58

進行方向は若干晴れてきたかな？

7/31 6:02

こういう山並みの景色好き。

7/31 6:13

ガスが晴れた！こういう稜線が見たかった。

7/31 6:57

北股岳到着。昨日の疲れと夜寝られなかったのとで、妙に疲れた・・・。ちょっと長めに休憩。

7/31 7:12

山頂には小さな鳥居があります。

7/31 7:28

7/31 7:35

梅花皮(かいらぎ)小屋が見えてきました。

7/31 7:38

梅花皮小屋に到着。この時点でかなりヘロヘロでした。

7/31 8:06

治二清水で水1Lと顔を洗ってゆっくり休んだら、何とか復活できました。まさに命の水だ！助かった・・・。

7/31 8:32

いくら稜線歩きと言えど、やっぱり直射日光は暑い・・・。写真中央付近の土が露出している所を歩きますが、ご覧の通り左側が切れ落ちているので注意して下さい。

7/31 8:37

梅花皮岳。結構地味でした。

7/31 8:40

先は長い。そして、暑い・・・。

7/31 9:00

今回の目標の1つ、今年の標高年である烏帽子岳に到着しました。ここでも長めに休憩。

7/31 9:01

三角点。

7/31 9:17

緑が濃いですな。

7/31 9:22

デカイ雪渓が目の前に。冷気が漂っている。

7/31 9:23

色んな花が咲いてます。

7/31 9:26

紅一点。

7/31 9:30

何か涼しそう！

7/31 9:32

次から次へと雪渓が目の前に。

7/31 10:31

御手洗ノ池に到着。何かここまでが結構長く感じた・・・。相当弱っているのだろうか？

7/31 10:44

池はそれほど大きくありませんでした。

7/31 10:47

まだまだ続きます。曇っているので、直射日光が無い分かなり楽。

7/31 10:52

とうとうガスってきました。展望が無いのは残念ですが、涼しいからありがたい。

7/31 10:57

今回は、雪渓の上を歩くことなく通過できました。

7/31 11:14

途中、崩れている箇所があったので注意して下さい。

7/31 11:34

天狗の庭。

7/31 12:27

御西小屋に到着。もうクタクタです・・・。アクエリをがぶ飲みした後、昼食休憩で体力を回復します。当初の予定では大日岳にも行く予定でしたが、そんな余裕は全くありませんでしたのでスルーです。

7/31 13:36

やっと復活！それでは出発です。周辺はガスガスで、景色が全く見えません・・・。

7/31 13:38

御西小屋の水場は小屋から150m程下ったところ(写真の右奥)にあるそうですが、本山小屋に行くなら途中の分岐の水場の方がいいとのことでそちらを利用することにしました。

7/31 13:44

歩きやすい道が続きます。

7/31 13:46

7/31 13:50

大日岳の方でしょうか？雲間からちらっと見えましたが、全貌は見えませんでした。残念・・・。

7/31 13:58

ここも結構花が咲いてました。

7/31 14:04

前方に見えるなだらかな山が駒形山だそうです。

7/31 14:21

ニッコウキスゲ？

7/31 14:23

水場はこの玄山道分岐の道標正面を下った所にあったらしいのですが、水場と明確な表示が無かった(見つけられなかった？)ためスルーしてしまいました。結果的に小屋まで水がもったので良かったですが・・・。

7/31 14:27

ここはどこ？

7/31 14:49

駒形山が近づいてきました。

7/31 14:50

遠くには小さく本山小屋も見えます。

7/31 15:06

駒形山を越えると、いよいよ飯豊本山です。

7/31 15:08

明日下るダイグラ尾根の分岐。

7/31 15:09

飯豊山山頂に到着。

7/31 15:09

三角点。

7/31 15:27

2日目の宿、本山小屋に到着しました。この日もやっぱりヘロヘロでした。明日はいよいよダイグラ尾根、大丈夫だろうか？この日は2階でしたが、思ったほど人が来なかったので広々と使うことができました。何とも贅沢。小屋泊は12〜13人かな？

7/31 18:18

こういう景色が見たかった。

7/31 18:51

2日目、お疲れ様でした！

8/1 4:45

3日目、おはようございます。これまでの小屋泊で初めてぐっすり眠ることができました。綺麗な朝日をやっと拝めました。

8/1 5:22

8/1 5:27

お世話になりました。それでは出発します。長い長い1日の始まりです。

8/1 5:28

今日は3日間で一番の快晴です。

8/1 5:35

8/1 5:44

昨日はガスガスで全く見えなかった道がやっと見えました。

8/1 5:46

飯豊山山頂。

8/1 5:46

影飯豊？

8/1 5:49

ダイグラ尾根と奥に雲海。

8/1 5:50

ガスもすっかり晴れました。

8/1 5:54

いよいよダイグラ尾根を下っていきます。

8/1 6:02

昨日、あの稜線を歩いてきたのかと思うと、改めて飯豊連峰のスケールの大きさを実感しました。

8/1 6:04

8/1 6:31

途中、草深い箇所があり滑り易いので注意して下さい。

8/1 6:45

8/1 6:46

8/1 7:15

中央の山を下って登り返したところ。この下りがかなり急でかつ砂地なので慎重に。

8/1 7:17

アルプスもこんな感じなんだろうか？

8/1 7:17

このダイグラ尾根。下ってるのに何度となく登り返しがあるので、かなりキツイ。そして、直射日光。もう、限界が近いかも・・・。

8/1 8:10

展望は素晴らしいが、楽しむ余裕が無い・・・。

8/1 8:35

岩場やトラバースの連続で、やっと気楽な尾根歩きかと思いきや、まだまだ続きます・・・。

8/1 8:35

あぁ、恨めしいくらいの快晴。暑い・・・。

8/1 8:40

宝珠山の肩に到着。日陰に横になって休憩します。

8/1 9:07

ちなみにトラバースはこんな感じ。鎖や梯子は全く無いので、気が抜けません。

8/1 11:23

なかなか日陰で昼食を食べるスペースが無かったので、岩場をよじ登った所に若干のスペースがあったのでここで昼食にしました。人が来なくてよかった。

8/1 11:33

大分樹木が多くなってきました。日陰ができてありがたい。

8/1 12:34

結構歩いてきた気がする。暑くて、若干頭がおかしくなってるかも。

8/1 12:34

あぁ、天気いいなぁ。暑いなぁ・・・。

8/1 13:58

長坂清水に到着。でも、水は枯れてます。

8/1 14:28

8/1 15:52

こんな所でまさかのナイフリッジ！右側に足を掛ける箇所があるので大丈夫です。

8/1 16:29

やっと檜山沢出合まで下りてきました。この吊り橋がまた揺れること。両サイドに掴まるものも無いので、結構緊張します。渡りきった後は、川の水が顔を洗いました。冷たくて気持ちよかった！

8/1 16:41

ここからロープでよじ登ったりしながら川沿いを少し歩けば、以降は林道歩きになります。

8/1 16:56

この林道歩きでやたらとブヨにたかられました。奴等、グローブの上からも噛んでくるし・・・。

8/1 17:06

かなり小さいですが温身平です。

8/1 17:06

で、反対側にはトイレの案内板が。ありがたい。

8/1 17:18

飯豊山荘を目指します。

8/1 17:44

やっと戻ってきました。長い長い1日が終わりました。

8/1 17:44

結局、最終バスに乗れなかったので飯豊山荘に1泊して翌日帰りました。毎日ヘロヘロでしたが、充実した3日間でした。お疲れ様でした！

撮影機器：

EOS 7D CANON

PowerShot S95 CANON

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル(薄手) ズボン 靴下 グローブ(薄手・防水) 防寒着(ベスト) 雨具 ゲイター 日よけ帽子 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料(水：1L・スポーツドリンク：1.5L ※湧水にて水補充) コッヘル アルコールストーブ 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ GPS 筆記用具 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ(コンデジ・デジイチ) 虫除けスプレー(自作) シュラフ(キルトタイプ・下半身タイプ) 枕 インフレータブルマット

感想

takutar

　ある雑誌で今年の標高年の山は飯豊連峰の烏帽子岳とのことで、行ってみたい気持ちはあったものの避難小屋泊必須で自分には難しいだろうなぁと思っていました。会社の夏休みが迫る中どこに行こうかと考えたあげく、やっぱり標高年の今年に行かなきゃ意味が無いだろう思い行くことを決心しました。
　2泊3日の山行自体初めてなのに、かつ避難小屋泊でザックの重さをかなりの重量になり、さらに追い討ちをかけるような酷暑。3日間ともヘロヘロで標準コースタイムを大幅にオーバーしたものの、特に怪我もすること無く何とか歩き切ることができました。やはり今の自分には時期尚早だったなぁと改めて思いました。それでも、色々と勉強になることも沢山あったので、充実した山行でした。
　今回は大日岳に行くことができなかったので、次は別のコースから登りに来たいと思います。もちろん涼しい時期に！飯豊連峰のスケールの大きさや自然の豊かさを存分に味わえた3日間でした。