火打山（笹ヶ峰から往復）

2018年08月12日(日) [日帰り]

• GPS: 08:01
• 距離: 18.0km
• 登り: 1,250m
• 下り: 1,249m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:18
• 休憩: 1:43
• 合計: 8:01

6:59 笹ヶ峰バス停
7:03 7:04 笹ヶ峰登山口
7:39 7:39 黒沢橋
8:49 8:56 富士見平分岐
9:29 9:46 高谷池ヒュッテ
10:02 10:03 天狗の庭
10:29 10:53 ライチョウ平
11:27 12:07 火打山
12:26 12:28 ライチョウ平
12:46 12:46 天狗の庭
13:00 13:10 高谷池ヒュッテ
13:39 13:39 富士見平分岐
14:27 14:28 黒沢橋
14:57 14:57 笹ヶ峰登山口
15:00 ゴール地点

● コースタイム
笹ヶ峰駐車場 659 ― 笹ヶ峰登山口 702/704 ― 道標(1/9) 719 ― 道標(2/9) 737 ― 黒沢橋 739 ― 十二曲り(1/12) 750 ― 十二曲り(6/12) 756 ― 十二曲り(12/12) 804/810 ― 道標(3/9) 811 ― 道標(4/9) 842 ― 富士見平 849/856 ― 道標(5/9) 912 ― 高谷池ヒュッテ 930/945 ― 道標(6/9) 948 ― 天狗ノ庭 1001 ― 道標(7/9) 1009 ― ライチョウ平 1053 ― 道標(8/9) 1059 ― 火打山山頂 1127/1208 ― 道標(8/9) 1222 ― ライチョウ平 1227 ― 道標(7/9) 1242 ― 天狗ノ庭 1248 ― 道標(6/9) 1259 ― 高谷池ヒュッテ 1301/1310 ― 道標(5/9) 1326 ― 富士見平 1339 ― 道標(4/9) 1344 ― 道標(3/9) 1404 ― 十二曲り(12/12) 1405/1409 ― 十二曲り(6/12) 1414 ― 十二曲り(1/12) 1418 ― 水場 1427 ― 黒沢橋 1428 ― 道標(2/9) 1430 ― 道標(1/9) 1443 ― 笹ヶ峰登山口 1457 ― 笹ヶ峰駐車場 1459

● 行動時間　8:00

天候

晴れ、ガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●今回の移動
（実家 ＝ 笹ヶ峰）
笹ヶ峰 − 高谷池ヒュッテ − 火打山（往復）
　（笹ヶ峰 ＝ 実家）

●登山口へのアクセス
○笹ヶ峰
・上信越自動車道「妙高高原IC」で降りると、国道18号妙高野尻バイパスへ。バイパスを南下し「杉野沢交差点」にて右折すると、あとは笹ヶ峰まで一直線。およそ16kmで笹ヶ峰登山口あるいはキャンプ場に到着する
・登山用駐車スペースは登山口のすぐ背後（西側）に30〜40台分。今日は、そちらは満杯だったので、　キャンプ場に駐車。しかしおそらく100台以上は優に駐められるはずのそちらとて、殆ど満杯だった

コース状況／危険箇所等

○笹ヶ峰〜黒沢橋
・殆ど木道。階段状はあまりないのだが、この間の標高差は300mもある

○黒沢橋〜富士見平
・急登の連続
・十二曲を過ぎてから富士見平に着くまでが、長い上に、歩きにくい岩ゴロの道や、短いが背丈ほどの急登などが取りそろえられている

○富士見平〜高谷池ヒュッテ
・黒沢岳や茶臼山を捲くように進む、殆ど水平の道。笹原の切り開きもあるので、足下に引っかかるモノが多い区間もある
・途中からは火打山が見守ってくれるているよう。西側にずっと横たわっている

○高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭
・殆ど水平道。むしろ天狗ノ庭の池塘に向けては下り道となる

○天狗ノ庭〜火打山
・殆ど一様な登り。木段や木道が整備されている

その他周辺情報

●買う、食べる
・笹ヶ峰へと向かう前までに買い物した方が良い。コンビニは、妙高高原ICで降りたあと、国道バイパスを一旦北上するとある


●日帰り温泉
○今回は、妙高杉野沢の「苗名の湯」を利用した。銭湯のようなところ。大人450円（H30.8現在）

写真

8/12 7:01

登山口前には駐車できませんでした。道向かいにあるキャンプ場駐車場も車でいっぱい【笹ヶ峰キャンプ場駐車場にて】

8/12 7:02

このゲートから登山道へと進みます。ここで入山届、下山届を提出します【笹ヶ峰登山口ゲートにて】

8/12 7:05

木道に入ってすぐに入山者カウンターもあります【笹ヶ峰登山口〜黒沢橋】

8/12 7:16

グリーンハウスへの道、が示されていました【笹ヶ峰登山口〜黒沢橋】

8/12 7:23

木道が続きます。時折、地面の上を歩きます【笹ヶ峰登山口〜黒沢橋】

8/12 7:39

高原の木道歩きはここまでです【黒沢橋にて】

8/12 7:39

橋から沢を見ます。水がきれいです【黒沢橋にて】

8/12 7:49

シモツケでしょうか？よくわかりません【黒沢橋〜十二曲り(上)】

8/12 7:49

ミヤマシャジン【黒沢橋〜十二曲り(上)】

8/12 7:50

“十二曲り”には1から12まで標示があります。山谷が入れ替わるところが“曲り”です【黒沢橋〜十二曲り(上)】

8/12 7:57

オオカニコウモリ【黒沢橋〜十二曲り(上)】

8/12 8:04

十二曲りの上部に達しました。数字も12/12となりました【十二曲り(上)にて】

8/12 8:10

暫し休憩の後、ここを後にします【十二曲り(上)にて】

8/12 8:11

アキノキリンソウでしょうか【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:12

山頂までの距離を等分に刻んだ標示です。十二曲り上から富士見平の間には3/9と4/9があります【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:19

対岸の黒姫山です。山頂部にはガスがかかっています【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:29

妙高山も見え始めました【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:40

お花の名前は…【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:43

富士見平手前に4/9があります【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:47

色づき始めたのか、ナナカマド【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:49

歩きにくい大石ゴロゴロが始まります。前回は石の上を伝いましたが、今回は平面狙いで歩きます。たぶんそのほうが足には優しかったようです【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:49

ミヤマイワニガナでしょうか【十二曲り(上)〜富士見平】

8/12 8:49

富士見平に到着しました。皆さん休憩中【富士見平にて】

8/12 8:50

ここで妙高山向け道と火打山向け道が分岐します【富士見平にて】

8/12 8:53

空には雲が目立ちます【富士見平にて】

8/12 8:58

妙高山方面を見ます【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:01

ハナニガナでしょうか【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:08

火打山が現れました【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:13

5/9標示です【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:21

火打山を左手正面に見ます【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:23

サンカヨウの実です【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:24

アキノキリンソウです【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:27

シロバナハナニガナでしょうか【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:29

高谷池ヒュッテに到着です。見えているのは背面で、正面に周りこんで到着です【富士見平〜高谷池ヒュッテ】

8/12 9:37

ムカデが登場しました【高谷池ヒュッテにて】

8/12 9:41

火打山を背に高谷池を鑑賞します【高谷池ヒュッテにて】

8/12 9:42

池というか湿地のようです【高谷池ヒュッテにて】

8/12 9:44

イワオトギリ【高谷池ヒュッテにて】

8/12 9:46

高谷池縁と火打山です【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:47

ミヤマシシウド【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:47

ノウゴウイチゴでしょうか【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:48

ここでも妙高山への道と分岐しています【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:48

6/9標示です【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:49

カラマツソウ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:50

高谷池とヒュッテ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:54

火打山目掛けて天狗ノ庭への木道を進みます【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:54

これくらいに花が大きいとミヤマオトギリソウでしょうか【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:54

イワイチョウ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:56

シロバナハナニガナ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:57

ミヤマカラマツ。繊細な花です【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:57

クルマユリ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:57

ヨツバシオガマ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:58

これも天狗ノ池の池塘群のうちでしょうか【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 9:59

イワショウブ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 10:00

イブキトラノオでしょうか【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 10:00

オヤマリンドウ【高谷池ヒュッテ〜天狗ノ庭】

8/12 10:01

標示のあるところは天狗ノ庭の中央部といったところでしょうか【天狗ノ庭にて】

8/12 10:02

いよいよ天狗ノ庭の池塘群に来ました【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:03

逆さ火打です。ちょっと風が気になります【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:03

逆さ火打その2【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:04

ワタスゲ【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:06

水面がさざ波立っていますが、これも逆さ火打です。最初のが一番きれいに映り込むようです【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:09

7/9標示です【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:13

ヤマハハコ【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:18

ミョウコウトリカブト【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:18

サラシナショウマ【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:19

妙高山方面は、外輪山までは見えていますが本体はガスの中です【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:24

天狗ノ庭の池塘群を見下ろします【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:27

ミョウコウトリカブトが群生しています【天狗ノ庭〜ライチョウ平】

8/12 10:53

ライチョウ平に到着ですが、ライチョウは見かけませんでした【ライチョウ平にて】

8/12 10:57

実のなるナナカマド【ライチョウ平〜火打山山頂】

8/12 10:59

ついに8/9まで来ました【ライチョウ平〜火打山山頂】

8/12 11:04

マルバダケブキの亡きがら【ライチョウ平〜火打山山頂】

8/12 11:16

最後の木段です。この先には山頂があります【ライチョウ平〜火打山山頂】

8/12 11:20

ウサギギク【ライチョウ平〜火打山山頂】

8/12 11:27

山頂に到着しました【火打山山頂にて】

8/12 11:27

山頂広場はそんなに広くはないです【火打山山頂にて】

8/12 11:27

妙高山方面は、池や茶臼山付近までは見えますが、背後はガスの中です【火打山山頂にて】

8/12 12:08

山頂三角点です【火打山山頂にて】

8/12 12:09

タテヤマアザミでしょうか【火打山山頂にて】

8/12 12:09

エゾシオガマ【火打山山頂にて】

8/12 12:16

オニシモツケでしょうか【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:17

ハイマツをくぐり抜けます。行きの際には、目はナナカマドに向けられていました【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:36

クワガタです。自然にいるままの姿を初めて見ました【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:45

半分ガスの逆さ火打【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:48

残念ながら、火打山はガスの中に沈みました【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:54

コイワカガミのようです。遠いけど、小さな株が目に入りました【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:54

花は何でしょう？【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 12:57

高谷池とヒュッテ【火打山山頂〜高谷池ヒュッテ】

8/12 13:39

富士見平まで来ました。この時間は誰もいません【高谷池ヒュッテ〜富士見平】

8/12 14:07

雨雲っぽい空から青空へ【富士見平〜笹ヶ峰登山口】

8/12 14:27

黒沢橋の手前（＝下山時での手前）にて。水しぶきに手を入れることが出来ます。冷たい！【富士見平〜笹ヶ峰登山口】

8/12 14:57

帰ってきました。下山届も提出します【笹ヶ峰登山口にて】

8/12 14:58

行きはガスに隠れていた黒姫山が顔を出していました【笹ヶ峰キャンプ場駐車場にて】

撮影機器：

EOS Kiss X6i CANON

感想

otoh

○笹ヶ峰の駐車場は、とんでもなく混んでいた。隣接するキャンプ場にも駐めきらないほど。辛うじてキャンプ場駐車スペースに駐め、入山届を記入し、見覚えのあるゲートをくぐって出発した。

○今日は、実家を3時台には出発した。しかし途中の仮眠が長すぎたため、工事による夜間通行止めの解除時間をずいぶん超過してしまった。慌てて笹ヶ峰へと向かうも、書き始めのような様相だ。
そもそもここに再び来ることになろうとは。9年前妙高山に登ったときは、睡眠不足のため火打山を諦めた。いつかは、焼山と火打山を合わせて周回しようと思っていたが、すると今度は焼山が入山禁止となった。それで今回の火打山単純往復となった。

○最初の木道は長い。高原の樹海の歩きやすい歩道。そんな柔らかく緩い空気感とは裏腹に、黒沢橋に着くまでに標高差300mを稼いでいる。続く富士見平までの区間が急登の連続で、一気に500m程度登ることと比較すると、知らぬうちに登山しているような気分だ。そんなに登っているのかなぁとも思う。
　黒沢橋を渡り、急登が始まる。やがて“十二曲り”へ。1/12から12/12まで十二曲りを数える道標がある。要は、斜面のジグザグに応じて、山谷が入れ替わる地点を“曲り”と称して十二回数えるということのようだ。本当に十二回のジグザグがあり、上部の休憩しやすいポイントに到着した。
　しかし、ここから富士見平までが本格的な急登である。木の根道を、時には大股に登っていく。この区間には山頂を9km先として1kmごとに設けられた道標（1/9から8/9まで設けられている）のうち3/9と4/9が設置されている。区切りの良い地点間で、この道標が2回現れるのも最初の黒沢橋までとこの区間だけだ。
　大石の飛び伝いが必要そうな道となり、富士見平が近づいた。やがて、何人もが休憩する同所へ。
　途中から殆ど同じようなペースで来ていた幾人かの方々は、黒沢を越え妙高山へと向かうようだ。
　富士見平をあとに、高谷池を目指す。途中、ようやく火打山が現れる。均整の取れた丸い山だ。焼山、影火打を従え、主役の貫禄がある。しかも、唐突に現れた割には概ね左側の視界を占有するほどに大きい。横目に見ながら、黒沢岳を捲いていく。時には枯れた笹の根が並ぶ一帯を横切る。道の切り開きや維持にも苦労がありそうだ。
殆ど登り感なく高谷池ヒュッテへ。前回はここで欲得なく火打山を諦めた。それほどに疲労感があったと記憶している。高谷池をあちらこちらから眺め、出発。
　天狗ノ庭に至ると、お花畑が展開している。7月であれば、高山らしい花が他にも見られたようだが、今回時でも充分に種類が多い。ここでは池塘に映り込む“逆さ火打”が有名だが、やや風が強く、さざ波の映像となってしまった。
　ライチョウ平の手前からは、いよいよ火打山本体に取り付く。ところが山頂付近にガスが漂い始める。ちょっとでも急ぎたいところだが、今日も睡眠不足気味のため足が出ない。這々の体で、最後の木段を上り詰め山頂へ。山頂は外見の丸さどおりに円形の広場となっているが、広さはあまりない。
　すでにガスに包まれていた妙高山の裾野を辛うじて視界に収めたが、そのすぐあとには、真っ白な世界に変わってしまった。
　帰りは、全く同じ道を戻る。頭上のガスのせいもあってとりわけ植物に目を配った。行きでは気づかなかったハイマツのくぐり抜けもあった。天狗ノ庭で振り返ると火打山は相変わらず頭がガスに隠されたままであった。
　高谷池ヒュッテからは、今にも降りそうな灰色の雲との一本勝負。と思ったが、途中からは日差しも現れた。下りの所要時間は、結果的に、前回との比較では1割以上早い。雨は降らず、そんなに急ぐ必要はなかったのだが、降られるよりはマシだ。
降りてきてみると、路上駐車も散見される。入山時よりも更に人出が増えたと言うことであろう。帰途で土地の人の話が耳に入ったが、いつもでは考えられないほどの混み具合とのこと。10年前には登山口に駐車できたことを思うと、時代は進み、更に登山ブームは白熱しているということか。