また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1564062
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

朝日岳から雪倉岳へ周回 夏の名残を求めて

2018年08月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:30
距離
28.7km
登り
2,292m
下り
2,307m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:51
休憩
0:35
合計
13:26
2:43
7
2:58
2:58
18
3:16
3:16
24
3:40
3:43
45
4:28
4:28
6
4:34
4:39
69
5:48
5:48
3
5:51
5:51
123
7:54
7:55
29
8:24
8:37
36
9:13
9:14
16
9:30
9:30
132
11:42
11:48
26
12:14
12:14
37
12:51
12:53
26
13:19
13:21
6
13:27
13:27
51
14:18
14:19
57
15:16
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14
15:30
15:30
20
15:50
15:50
6
15:56
15:56
6
16:02
16:03
6
16:09
ゴール地点
天候 晴れのち時々曇り
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
安曇野ICから蓮華温泉まで約100km 2時間30分
R148の平岩からの22kmは全舗装だが、1.5車線でカーブミラー少なく、注意必要。

駐車場
蓮華温泉手前の無料駐車場約70台。
日曜日の0:30でほぼ満車。ほとんどの登山者は泊山行のようなので、
日曜日のこの時間は空きが少ないよう。
路上駐車厳禁です。

トイレ
蓮華温泉駐車場に綺麗な簡易推薦トイレあり。靴洗い場もあり。
コース状況/
危険箇所等
標準コースタイム 16:50

山と高原地図のコースタイム(CT)が明らかにおかしい箇所があります。
私の歩行実績から標準コースタイムの0.75〜0.8で通常歩きますが、
そこから推測すると、下記となるのが正しいかと思います。
・水平道分岐→雪倉岳 標準CT2:30  推定CT3:00
・鉱山道分岐→鉱山事務所跡 標準CT1:30 推定CT1:45
・鉱山事務所跡→瀬戸川仮橋 標準CT1:00 推定CT1:20
・瀬戸川仮橋→蓮華温泉 標準CT1:20   推定CT1:00
ルート設定時はご注意。


<蓮華温泉〜朝日岳> 兵馬ノ平までは木道中心。夜露に濡れているとよく滑る。
 五輪尾根は樹木なく、穏やかな稜線。湿原もあり高山植物が楽しめる。
 吹上のコル手前はお花畑が見事。展望もよく快適なトラバースルート。
<朝日岳〜雪倉岳> 朝日岳からの下りはやや急。雨後などは滑りやすい。
 小桜ヶ原は穏やかな木道。ここから見上げる雪倉岳がかっこいい。
 雪倉岳への登りは標高差600m。距離もあり、この登りだけで2時間近く要する。
<雪倉岳〜高山道分岐> 白馬岳〜旭岳が眼前に楽しめる快適な稜線。
<鉱山道分岐〜瀬戸川仮橋> 山と高原地図にあるように、熟練者向きのルート。
 分岐からの小ザレた広い尾根斜面は濃霧時は迷い易い。この尾根を過ぎると
 大きな沢を渡渉するが、沢への降下斜面が崩壊しており、要注意。
 またいくつもの小さな沢を渡渉するが、増水時は困難な箇所もあり。
 踏み跡が狭い、草が生えていたり、小さな沢がルートになっている箇所もあり。
月明かりのない真っ暗の中をスタート
2018年08月19日 02:48撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
8/19 2:48
月明かりのない真っ暗の中をスタート
アヤメ平。振り返ると冬の星座オリオンが姿を現していた。
2018年08月19日 03:09撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 3:09
アヤメ平。振り返ると冬の星座オリオンが姿を現していた。
ここから間もなく標高差300mを下っていく・・・
2018年08月19日 03:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 3:19
ここから間もなく標高差300mを下っていく・・・
最低標高地点・瀬戸川橋を越える。
2018年08月19日 03:44撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 3:44
最低標高地点・瀬戸川橋を越える。
東の空がオレンジに染まりだす。今日はモルゲンが見れるだろうか・・・まだしばらくは樹林帯へ。
2018年08月19日 04:34撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 4:34
東の空がオレンジに染まりだす。今日はモルゲンが見れるだろうか・・・まだしばらくは樹林帯へ。
白高地沢橋からの東の空。
2018年08月19日 04:53撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 4:53
白高地沢橋からの東の空。
登り始めて2時間半、ようやくご来光を迎える。眩い光に体が覚醒するようだ。そして今日という長い一日が始まる。あの陽が西に沈むまでに歩きとおせるだろうか・・・
2018年08月19日 05:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:22
登り始めて2時間半、ようやくご来光を迎える。眩い光に体が覚醒するようだ。そして今日という長い一日が始まる。あの陽が西に沈むまでに歩きとおせるだろうか・・・
小蓮華山だろうか。かすかにモルゲン模様
2018年08月19日 05:24撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:24
小蓮華山だろうか。かすかにモルゲン模様
頸城山塊からのご来光。
2018年08月19日 05:30撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:30
頸城山塊からのご来光。
雪倉岳が目線近くになってきた。
2018年08月19日 05:36撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:36
雪倉岳が目線近くになってきた。
五輪尾根を快調に歩いていく。
2018年08月19日 05:41撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5
8/19 5:41
五輪尾根を快調に歩いていく。
花園三角点
2018年08月19日 05:49撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:49
花園三角点
花園三角点の少し先に水場の分岐。木道に「水」と書かれている。
2018年08月19日 05:55撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:55
花園三角点の少し先に水場の分岐。木道に「水」と書かれている。
生憎、この日は水はかなり少なめ。
2018年08月19日 05:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:56
生憎、この日は水はかなり少なめ。
朝の冷たい風に揺れるワタスゲ
2018年08月19日 05:57撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 5:57
朝の冷たい風に揺れるワタスゲ
タカネマツムシソウもいたるところで咲いていた。
2018年08月19日 06:12撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 6:12
タカネマツムシソウもいたるところで咲いていた。
五輪尾根を見下ろす。初夏にはたくさんの花が咲いていたであろう。
2018年08月19日 06:13撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 6:13
五輪尾根を見下ろす。初夏にはたくさんの花が咲いていたであろう。
左に雪倉岳の大きな山塊。右に顔を覗かせた旭岳。
2018年08月19日 06:57撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 6:57
左に雪倉岳の大きな山塊。右に顔を覗かせた旭岳。
こんな美しい景色を歩くことの出来た幸せ。やっぱり来てよかった。
2018年08月19日 07:06撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 7:06
こんな美しい景色を歩くことの出来た幸せ。やっぱり来てよかった。
映える緑、透明度高い青空 こうして見る景色はまだ夏色だ。
2018年08月19日 07:08撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 7:08
映える緑、透明度高い青空 こうして見る景色はまだ夏色だ。
ここにはまだ夏が残っていた。過ぎゆく夏を今日は一杯楽しもう。それにしても旭岳がかっこいい〜
2018年08月19日 07:08撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
10
8/19 7:08
ここにはまだ夏が残っていた。過ぎゆく夏を今日は一杯楽しもう。それにしても旭岳がかっこいい〜
こちらの朝日はもうすぐ手に届く。
2018年08月19日 07:09撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 7:09
こちらの朝日はもうすぐ手に届く。
こんなところでアヤメが咲いていた。なんだか不思議だ。
2018年08月19日 07:37撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 7:37
こんなところでアヤメが咲いていた。なんだか不思議だ。
吹上のコル手前のトラバースで一面のチングルマの果穂 初夏に再訪したいもんだ。
2018年08月19日 07:44撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
6
8/19 7:44
吹上のコル手前のトラバースで一面のチングルマの果穂 初夏に再訪したいもんだ。
北アルプス最北の地であるので残雪が多く、ようやく雪解けを迎えたのだろう。なんとハクサンコザクラが盛りを迎えていた。
2018年08月19日 07:46撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
7
8/19 7:46
北アルプス最北の地であるので残雪が多く、ようやく雪解けを迎えたのだろう。なんとハクサンコザクラが盛りを迎えていた。
まさかこの時期にハクサンコザクラにであるなんて。
2018年08月19日 07:46撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 7:46
まさかこの時期にハクサンコザクラにであるなんて。
もう写真撮りまくり。堪んない〜
2018年08月19日 07:47撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
7
8/19 7:47
もう写真撮りまくり。堪んない〜
さらにはミヤマキンポウゲだろうか。こちらも負けていないねぇ。
2018年08月19日 07:47撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 7:47
さらにはミヤマキンポウゲだろうか。こちらも負けていないねぇ。
吹上のコルへ
2018年08月19日 07:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 7:56
吹上のコルへ
ここからは日本海が一望だ。平野部を流れるのは黒部川だろう。
2018年08月19日 07:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
4
8/19 7:56
ここからは日本海が一望だ。平野部を流れるのは黒部川だろう。
朝日岳山頂へ着いた。
2018年08月19日 08:30撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 8:30
朝日岳山頂へ着いた。
ここからは北アルプス最北の景色だ。白馬岳と旭岳、さらに右手には剣岳も
2018年08月19日 08:28撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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8/19 8:28
ここからは北アルプス最北の景色だ。白馬岳と旭岳、さらに右手には剣岳も
剱岳に毛勝三山も最高の眺め
2018年08月19日 08:26撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 8:26
剱岳に毛勝三山も最高の眺め
朝日岳から見る旭岳が最高にカッコいい。
2018年08月19日 08:26撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 8:26
朝日岳から見る旭岳が最高にカッコいい。
剱岳もアップでお楽しみ下さいませ〜
2018年08月19日 08:26撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 8:26
剱岳もアップでお楽しみ下さいませ〜
剱岳の後方には遠く白山だ
2018年08月19日 08:27撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 8:27
剱岳の後方には遠く白山だ
白馬岳に旭岳 優劣つけがたい美しい山容。
2018年08月19日 08:29撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 8:29
白馬岳に旭岳 優劣つけがたい美しい山容。
左中央の雪倉岳とその右後ろの白馬岳と旭岳。
雪倉岳の山塊が大きいのがわかる。
2018年08月19日 08:48撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 8:48
左中央の雪倉岳とその右後ろの白馬岳と旭岳。
雪倉岳の山塊が大きいのがわかる。
2018年08月19日 09:48撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 9:48
雪倉岳の北斜面、見上げるほどの大きな姿だ。山頂はまだこの後ろで見えない。
ここから標高差600mの登り上げだ。
2018年08月19日 09:48撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 9:48
雪倉岳の北斜面、見上げるほどの大きな姿だ。山頂はまだこの後ろで見えない。
ここから標高差600mの登り上げだ。
振り返る朝日岳。手前は赤男山だ。
2018年08月19日 10:20撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 10:20
振り返る朝日岳。手前は赤男山だ。
やっと山頂が見通せる稜線に登り上げたが、ここからさらに1時間、まだ遠い。
2018年08月19日 10:40撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 10:40
やっと山頂が見通せる稜線に登り上げたが、ここからさらに1時間、まだ遠い。
トウヤクリンドウ。雪倉岳山頂付近ではたくさん群生していた。
2018年08月19日 11:37撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 11:37
トウヤクリンドウ。雪倉岳山頂付近ではたくさん群生していた。
斜面に群生するトウヤクリンドウ
2018年08月19日 11:38撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 11:38
斜面に群生するトウヤクリンドウ
蓮華温泉から9時間掛かってようやく山頂へ。
「雪」の文字の左上に白く見えるのが蓮華温泉だ。
2018年08月19日 11:44撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5
8/19 11:44
蓮華温泉から9時間掛かってようやく山頂へ。
「雪」の文字の左上に白く見えるのが蓮華温泉だ。
雪倉岳からの白馬岳と旭岳。
眼下には鉱山道へと続くトラバースルートも良く見える。
2018年08月19日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
3
8/19 11:45
雪倉岳からの白馬岳と旭岳。
眼下には鉱山道へと続くトラバースルートも良く見える。
旭岳を中心に見据える。
ここは山スキー人気の地でもある。
雪に想いを寄せながら・・・・
2018年08月19日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 11:45
旭岳を中心に見据える。
ここは山スキー人気の地でもある。
雪に想いを寄せながら・・・・
さあ、予定よりも時間が過ぎている。もっと眺めていたい景色だがそうもいかない。しっかりと目に焼き付けておこう。
2018年08月19日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
3
8/19 11:45
さあ、予定よりも時間が過ぎている。もっと眺めていたい景色だがそうもいかない。しっかりと目に焼き付けておこう。
楽しい稜線歩き。
あぁ〜どこまでも歩いて行きたい〜
2018年08月19日 11:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
6
8/19 11:56
楽しい稜線歩き。
あぁ〜どこまでも歩いて行きたい〜
ここでもトウヤクリンドウが目を楽しませてくれる。
2018年08月19日 12:09撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 12:09
ここでもトウヤクリンドウが目を楽しませてくれる。
鉱山道分岐に着いた
2018年08月19日 12:52撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 12:52
鉱山道分岐に着いた
白馬岳、旭岳も見納めだ。山頂が手に届くというのに・・・
2018年08月19日 12:52撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
2
8/19 12:52
白馬岳、旭岳も見納めだ。山頂が手に届くというのに・・・
鉱山道の最初はこんな小ザレ斜面。濃霧時はルートを外しやすいだろう。
2018年08月19日 12:57撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 12:57
鉱山道の最初はこんな小ザレ斜面。濃霧時はルートを外しやすいだろう。
「うまい水!」 この先も水場は豊富
2018年08月19日 13:20撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5
8/19 13:20
「うまい水!」 この先も水場は豊富
この沢を渡渉するが、渡渉ポイント直前斜面が崩壊しており、「滑落危険」となっている。
2018年08月19日 13:31撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 13:31
この沢を渡渉するが、渡渉ポイント直前斜面が崩壊しており、「滑落危険」となっている。
沢渡渉地点 
2018年08月19日 13:36撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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8/19 13:36
沢渡渉地点 
さらにはこんな景色も。左手からの沢を渡渉する。
残雪の右上に白く直線場に見えるのが鉱山事務所跡だと思う。
2018年08月19日 13:52撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5
8/19 13:52
さらにはこんな景色も。左手からの沢を渡渉する。
残雪の右上に白く直線場に見えるのが鉱山事務所跡だと思う。

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ

感想

北アルプスの最北の地、「雪倉岳」

この名前になぜか心が躍るのである。
そして栂海新道へと続く朝日岳の稜線に心惹かれる自分がいた。
ここは数年前から計画しては見送ってきた山域であった。

昨年、ミユッチ&ロッソさんの秋のこの地の周回レコを見て
その想いは強くなっていた。
しかしコースタイム16:50、累積標高2400m弱、距離28kmという
数字に二の足を踏んでしまっていたが、もう夏が終わる。
行くならば今しかない。花の時期に訪れてみたい・・・・



このルートを歩いた想いを語る・・・・

「闇のアヤメ平を歩く」
湿気を多分に含んだ闇に漂う空気がヘッドライトに反射し、
足元が見えないほどになることも。
空気が冷え込んでいる証拠だ。
辺りを樹林に囲まれたこの場所。
ヘッドライトを消せば地の底のような真っ暗な闇。
しかし見上げる空からは満天の星が降り注ぎ、
来たルートを振り返ればオリオン座が瞬いている。
今、自分は深い山の中にいる。



「朝日岳山頂にて」
斜光を受けて浮かび上がる雪倉岳とその後ろには白馬岳と旭岳
美しい稜線と残雪とが創り出す自然の造形が堪らなく心に刻まれる。
「長く憧れていたこの稜線、この山の景色が今、目の前にある。」



「花と水場」
北アルプス最北のこの地は冬の日本海からの影響をもろに受けるため
積雪が多く、遅くまで残雪の残る地域だ。
雪解けした箇所から順番に咲いていく高山植物たち。
8月末においても私を待ってくれたいたかのように美しい花を咲かせていた。
そして、残雪の贈り物、水が豊富なのだ。
稜線に近いというのに湧き出る多くの水に喉を潤し、
何度生き返ったことだろうか。



「鉱山道も気が抜けない」
その昔、銀山があり、切り開かれたという鉱山道。
道標にその名残があったりすることからも
当時の様子が伺い知れる。
沢に残る雪渓や深く刻まれた谷を辿るこのルートは
消化試合と思っていた自分を裏切る魅力があった。



憧れのルートを歩き終えて、
レコを書いていると明日にでもまたこのルートを行きたくなってきた。
今度はどの時期に歩こうか。
まずは秋がいいなぁ。
そして次は初夏の残雪多き頃もいいなぁ。
それぞれの季節を楽しんで、
最後に見据えるのはこの地を山スキーで歩くこと。
テントを担いでのスキーツアーを夢見て・・・・いつかまた。





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コメント

ゲスト
遥かなる雪倉・朝日
テカポさん、こんばんは!

蓮華温泉〜鉱山道の周回、ついに歩かれましたね
私にとってもこの周回は、昨年のメインイベントでした
雪倉岳と朝日岳、連山ではなく単体として大きな山で、ヒーヒー言いながら歩いていたのを昨日のことのように思い出しますよ
ハイカーも白馬以南と比べると極端に少ないですし、鉱山道のワイルドさも加わり北アとは思えぬ雰囲気ですよね。

明日にでも歩きたい...とまでは思えませんが
またいつか季節を変えて歩きたい素晴らしいルートです。
夏の景色を堪能させて頂きありがとうございました!
2018/8/20 23:20
ロッソさんへ
コメントありがとうございます。
やっと念願達成です。
なによりも花の時期に歩けたのが嬉しかったです。
雪倉岳の大きさ、ほんと参りました。
コースタイムの誤差?もあって、なかなかたどり着かない山頂に立った時は
感動ものでした。

ロッソさん達の昨年のレコが本当に参考になりました。
水場の件、ルートの状況、コースタイムの誤差等、
頭に叩き込んでこのルートを歩きとおせましたよ
2018/8/21 6:51
素晴らしいルートですよね!
テカポさん、こんにちは(^^)

このルート歩かれましたか〜!
闇の中のアヤメ平で空を見上げ、ものすごい星空をボーッと眺めたのを思い出しました
雪倉岳には参りました。
その名前の美しさからずっと憧れていた山でしたが、歩けど歩けどなかなか近づかない山頂…
誰もが言うように明らかにコースタイムがおかしいですよね
憧れていた雪倉岳でしたが、自分の過去レコ見たら雪倉ドンと書いていました(笑)それくらいドッシリズッシリした山だったという実感です。
花のピークの雪倉岳に行きたいなぁ
紅葉の五輪尾根と鉱山道も最高に素晴らしいので、次は紅葉の時期に訪れてみてください
私も遠くないうちに、夏の朝日〜雪倉岳に訪問したいと思います。
2018/8/21 11:45
みゆっちさんへ
コメントありがとうございます。
アヤメ平での星空、周りを高い樹木で囲まれた所だからこそ、
星の瞬きが見事に見えたんでしょうね。

雪倉岳は、昨年に小蓮華山から見えていたのと、実際とでは
その印象が違いましたね。北側の急峻な様子は圧倒されますね。

豪雪地帯のこのエリア、花の期間も長いのでしょう。
そしてこれからの紅葉も楽しみなことです。
今度は朝日小屋で泊まって訪れたいもんですね。
2018/8/21 23:16
最高でしたね
朝日小屋泊まりでほぼ同じルートを歩いていました。
私の2日目、追いかけられてたんですね
行き先が北のほうの朝日岳って聞いていたから、てっきり東北の方の山?と思い込んでました
蓮華温泉からの歩き出しの木道は朝露で濡れていて滑りませんでしたか??
半月の明かりがあったとはいえ、樹林帯は闇の中…凄すぎます

私も同じくこのルートはまた歩きたい!明日はさすがにないですけど
気持ちは分かりすぎるくらい理解できます。
素晴らしいロケーションと花たちが迎えてくれて同じく幸せを感じられた場所でした
2018/8/22 7:38
ミエリンへ
蓮華温泉からの木道、うつたっぷり夜露に濡れてめちゃ滑りやすかった〜
真っ暗闇をヘッデン歩行ということもあり、かなりペースを落として歩きましたよ。

雪倉岳の大きさに圧倒されましたけど、山頂からの白馬〜旭の美しい稜線に
魅了されましたね。夏の終わりでも楽しめる花の多さに楽しませてくれましたしね。

次は秋に行きたいねぇ〜
2018/8/23 0:50
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