静かな丹沢が歩きたくて〜仲ノ沢林道-石棚山稜-同角山稜-ユーシン-玄倉林道〜


- GPS
- 08:37
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,839m
- 下り
- 1,830m
コースタイム
天候 | ずっと晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
出発時( 6:30)自分のみ 下山時(15:10)他に2台 15台位止められそうです |
コース状況/ 危険箇所等 |
仲ノ沢林道 舗装道路 普通車でも通行可能 登山道入口付近に数台分の駐車スペースと公衆トイレあり 石棚山稜への登山道 標高差約700mのほとんどが急登 踏み跡あり、歩きやすい とにかく尾根を登り切る 途中から木々の間から富士山が見えてくる(冬限定かも) 石棚山稜 整備されたアップダウンの少ない気持ちよい稜線 但し、合流から箒沢方面への下りは急斜面でちょっと大変です 途中のブナ林は癒やされます 同角山稜 分岐〜同角ノ頭 少し荒れ気味の所もあるけど、階段等が整備されているため歩きやすい 頂上直下に絶好の富士山展望地があります 同角ノ頭〜大石山 梯子・鎖多数あり、「ここが丹沢?」と思えるような所です 白ザレの急斜面もあり油断せず歩きましょう 上級者向けとかいう、難所ではありません でも、初心者はちょっとビビるかも 大石山〜ユーシンロッジ 急斜面です 中腹を中心に白ザレあり、滑らないように注意 玄倉林道 工事車両が多く行き交っています トンネル内はライト点灯で 暗いからだけで無く、工事車両へ自分の存在を示すものにもなりますから |
写真
今は冬なので木々の間から周囲は見渡せます
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸・鍋割山・檜岳山稜・西丹沢 と、360度丹沢の山々が見渡せます。
ここを丹沢の中心と(勝手に)認定します。
感想
今回は、家から近い丹沢を歩こうと思い、
1)静かな丹沢
2)あまりがっつり歩かない、のんびり歩く
3)ユーシンロッジに行ってみたい
という条件で検討し、
仲ノ沢林道から石棚山稜に登り、同角山稜を経由してユーシンに下りるというルートにしました。
車は、玄倉林道のゲート付近に止められそうだという情報があるのでとりあえず行ってみることに。だめなら丹沢湖北岸の駐車場に止めることとします。
朝6時過ぎ、玄倉に到着し林道に入ります。
仲ノ沢林道林道分岐を過ぎ、少し行くとゲートはありました。
ゲートのすぐ手前は少し広くなっていますが、崩落地で工事中の様でした。
どこに止めれば良いのか、車を降りてあたりを見渡します。
すると、崩落地の横に1mほど高い場所があり、そこに駐車出来るスペースがあります。15台ほどでしょうか。今は1台も止まっていません。そこには、プレハブの工事事務所のようなものもあります。
本当に止めても良いのだろうかと考えましたが、今日は土曜日、工事も休みだろうという勝手な判断で止めさせてもらうことにしました。
支度を済ませて、今登ってきた林道を少し戻り仲ノ沢林道に入ります。
仲ノ沢林道は、一部大量の湧き水で川になっていましたが全面舗装されていて普通車でも十分通ることが出来ます。
しばらく進むとなにやらおなかの調子が・・・
こんな林道の途中にトイレなんかありません。多分、ユーシンロッジまで無いでしょう。
じゃあ、キジでも撃つか?
もう少し我慢しよう。
せめて林道が終わって山の中に入るまでは。
同じ事を何十回も考えながら林道を進み、もうすぐ登山道に入るという所でなにやら建物があります。
よく見るとトイレです。
トイレの神様が降りてきました。
急いでペーパーを出し、駆け込みます。
そしてスッキリ
ありがとう、トイレの神様
気分も新たに登山道に入ります。
トイレのすぐ横にある正規のルートは崩落のため通行できず。
ほんの少し先にある別の入口から入ります。
階段を上がりきると石棚山は右の表示が。表示に従って進みますが、約3分で踏み跡が無くなりました。
少し戻ってみると、右側(来た方向からだと左側)の急斜面に薄い踏み跡がありました。
ここはよく見ないと気付きません。
急斜面を5分ほど登ると一旦平坦になります。
この先に緩やかな尾根道が続いています。道標には紅葉の尾根道と書いてあります。比較的明るいこの尾根道を少し歩き、2度鹿柵を越えると紅葉の尾根道の終点の様です。ここからが本格的な登山道の始まりです。
道は急登となり、少し荒れてきます。
踏み跡はあるし、尾根沿いに登るだけなので迷うことは無いでしょう。
急登をガンガン登ります。登り続けます。
富士山が見えてきてテンションUPして更に登り続けます。
結局石棚山稜の登山道と合流するまで息のつける所はほとんどありませんでした。
石棚山稜の道は一転して、整備の行き届いた急斜面の無いのんびり歩ける道です。
なぜだか斜面の途中にある石棚山の標識を通り過ぎ、ベンチがある所で朝食にします。
稜線ですが、林の中なので風も無く気持ち良く過ごせます。
このベンチで単独の方とお会いしましたが、この方が今日登山道で会った唯一の方です。
ベンチを出発するとすぐにテシロノ頭。ここも何もありません。
またすぐにユーシンへの分岐に出ます。
ここから石棚山稜と別れ、同角山稜に入ります。
同角山稜の道に入ると踏み跡が急に薄くなります。
ここも迷うほどではありませんので大丈夫です。
しばらく下り、今度は同角ノ頭への登り返しです。この登り返しからは階段等が設置されていて整備が行き届いています。
登山道にも雪が少し残っており、その踏み跡を見ると多分2人分しかありません。先週の雪の日から今日までの間、1週間以上で2人しか歩いていないようです。3人目の足跡をしっかり残しておきました。
そして、山頂直下でやっと開けた場所に出ました。西側の展望がすごいです。富士山から南アルプスまで遮るもの無く見ることが出来ます。
しばらく景色を堪能して、あとちょっとだけ登ったら山頂に到着です。
山頂は、360度木々が邪魔をしてクリアーな景色を見ることが出来ません。
でも、木々の間からは、丹沢主脈や主稜・鍋割山稜・檜岳山稜・石棚山稜・西丹沢の面々を見ることが出来ます。
まさにここが丹沢の中心だと感じました。
同角ノ頭を後にして大石山へ向かいますが、この間が同角山稜最大のお楽しみエリア、アドベンチャーゾーンでした。
鎖あり(といっても本当に補助的なものですが)、
梯子あり(こんな梯子が丹沢にあるとは思いませんでした)
キレットあり(規模は小さいが本当に一気に落ち込んでいる)
ヤセ尾根あり(しかもザレているので気が抜けない)
ほんの1時間の間で色々と楽しませてくれました。
本当に楽しかったです。
同角ノ頭からザンザ洞キレットまでは一気に下ります。
白ザレのヤセ尾根があり、滑ったりバランスを崩して一歩でも踏み外せばどこまでも落ちていきます。
崩落の進んでいる箇所も何箇所かあり、迂回路になっていたり、付けられていた鎖が落っこちていたりしている所もありました。
キレットの名物木橋(これも地味に緊張する)を渡ると、大きな梯子が出現します。なんと21段。他の山域ではよくあると思いますが、丹沢でこんな梯子があるとは思いもしませんでした。
そして大石山直下の白ザレの鎖場。斜度はありませんが長さが30m位あり、ズルズルと滑るため無理せず鎖の助けを借りて安全に通過しましょう。
鎖場を越えるとすぐに山頂に到着です。
山頂からは眺望が広がりカメラ越しに塔ノ岳山頂の人々が見えました(肉眼では無理)。あちらは大勢の方が山頂を分け合っていましたが、こちらは独り占め。無意味な優越感に浸ります。
ユーシンへ下りる間に大石へ寄りましたが、一度通り過ぎそうになりました。
梯子があり、その下に道標が立っており、そのすぐ横に大きな岩がありました。
なんとそれが大石でした。
下から見ると大きく目立つのですが、上からだとよくわかりませんでした。
梯子を登り直して大石の上に立ちました。
山肌からせり出しているので、まるで空中に立っているかのような感じでした。
その先の下りは急斜面が続き、1箇所ザレ場のトラバースがあります。ゆっくり慎重に行けば問題有りませんが、不用意に踏み込むと崩れるので注意が必要です。
そして河原まで下り、橋を渡るとユーシンロッジに出ます。
ここで昼食をとり、ゆっくり休憩します。
ここには5名の方がいらっしゃいました。もっと多くの方がいるかと思っていました。
そして最後の林道歩き。いつもは退屈するのですが、今回は、玄倉ダムや青崩隧道等、見所があるので楽しみです。
玄倉ダムは、熊木ダム同様美しいブルーの水をたたえていました。すぐ脇で工事をしていたのは残念でしたが。
青崩隧道は本当に真っ暗ですね。途中カーブしているので、入口も出口も見えず、ちょっと怖い感じでした。でも、トラックが2台私を抜いていったので抜かれるときの方が怖かったです。
林道歩きを無事終え車に戻ると、他に2台の車が止めてありました。
ほっと一安心。
今回は、本当に静かな山歩きが出来、今まで知らなかった丹沢も発見出来、とても充実した山行となりました。
今回はユーシンロッジで偶然お会いしましが、
私の山行記録に目を通されていらっしたことをお聞きし、
本当に驚きました、ありがとうございます。
私はあのあと、大石まで散歩に出かけのんびりしてきました。
丹沢も良さ気なところが沢山あって私の丹沢続きは更に続くと思います。
取りあえず今週末のクリスマス山行と年末年始は別のところへ出かける予定ですが、
その後は再び丹沢・奥多摩方面に出没予定です。
ユーシンロッジでは、お世話になりました。
短い時間でしたが、色々なお話しをありがとうございました。
大石は、とても良いところでしたね。
暖かくなったら昼寝にでも行こうと思っています。
私も丹沢はよく行くのでまたお会いできることを楽しみにしております。
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