大雪山(旭岳〜北海岳〜忠別岳〜五色岳〜化雲岳〜天人峡)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 2,038m
- 下り
- 3,019m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 10:25
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:40
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 6:35
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:快晴 3日目:快晴 4日目:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
天人峡に下山後,旭岳温泉までタクシーを利用(5230円) |
その他周辺情報 | 下山後,天人峡温泉の御やどしきしま荘で入浴 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
スパッツ
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
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感想
ついに念願であった高根ヶ原を縦走しました。
せっかくなので花が盛りの時期に歩きたいと思って,少し早い夏季休暇を取得し,最高の時期を狙いました。
初めは白雲からヒサゴまでを1日で歩く日程も考えたのですが,余裕を持って忠別でも1泊する日程で計画を立てました。
土日を含めて6日間の休暇を取得することができたので,函館から往復する移動日もそれぞれ1日ずつ確保し,万全の日程で計画を立てました。
結果的に,白雲から忠別まででもかなりきつかったので,忠別で1泊することにしたのは大正解でした。
天気は,出発直前まで予報がコロコロと変わっていたので,少し心配だったのですが,蓋を開けてみれば,4日間のうち2日間は日の出から日没までほぼ快晴という天候で,最高の山行になりました。
行程が長いので,1日くらいは雨に当たっても仕方ないと覚悟していたのですが,4日間を通して雨には1度も当たりませんした。
ただ,あまりにも暑すぎて激しく体力を消耗しました。
白雲のキャンプ指定地には昨年もテン泊していたので,この時期ならまだ十分に水を確保できることは知っていました。
→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1291867.html
しかし,元々,心配性なので,合計6リットルもの水を担いでいたこともあり,1日目は,旭岳の登りの時点で,既にかなりの体力を消耗してしまいました。
前に登ったときは,日帰り装備で,しかも秋だったので,それを大幅に上回る時間がかかってしまいました。
→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-503849.html
お鉢平や白雲までがこんなに長いと感じたのも初めてで,何度も心が折れそうになりました。
単独行だったので誰にも気兼ねせず,休み休みゆっくりとした足取りで,なんとか白雲のキャンプ指定地にたどり着くことができましたが,まだまだ長い先行きに不安を感じました。
2日目は,日の出から日没までほぼ快晴の中,憧れの高根ヶ原を踏破することができました。
日程に余裕があったので,他の登山者よりも少し遅めに白雲のキャンプ指定地を出発すると,トムラウシをバックに一面のお花畑が広がっており,前日の疲れが一気に吹き飛びました。
ただ,あまりにも天気が良すぎて前日以上に暑かったこともあり,高根ヶ原から忠別岳までの道のりも思いのほか長く感じました。
装備が重く,まだまだ先も長かったので,あまり無理はせず,単独行であることをいいことに,途中でのんびりと昼寝をしたりしながら,今日もまた,休み休みゆっくりとした足取りで進むことにしました。
そのおかげで,忠別岳の山頂にたどり着いたときには,他に誰もおらず,貸切状態で,大雪山を独り占めしている気分に浸ることができました。
多くの登山者は白雲からヒサゴまでを1日で歩くようで,白雲と違って忠別のキャンプ指定地には,数えるほどしかテントがありませんでした。
3日目は,引き続き日の出から日没までほぼ快晴でした。
この日は,行動時間が短かったこともあって,ほぼ予定どおりに,未踏であった五色岳を踏破し,化雲岳に向かいました。
その途中,それまで雲をかぶっていたトムラウシが顔を出し,感動の瞬間が訪れました。
その姿を前日からしばらく見ていなかったので,一気に近づいた感じがしました。
五色ヶ原周辺には,地塘の周りに色とりどりのお花畑が広がっており,化雲岳に近づくと,トムラウシをバックにチングルマが一面に咲いており,本当に苦労してやって来た甲斐があったと感動しました。
本当は,地面に這いつくばって写真を撮りたかったのですが,そんな余力は残っていませんでした。
それでも,何度も何度もシャッターを押しまくりました。
やはり他の登山者とは日程が大きくずれているらしく,化雲岳の山頂でも,しばらくは誰もおらず,貸切状態でした。
ヒサゴ沼分岐では,前に通ったルートではなく,未踏であったヒサゴのコルまでのルートをつないでから,ヒサゴ沼に向かうことにしました。
前日までよりもだいぶ早くキャンプ指定地に到着し,早々にテントの設営を完了したものの,まだ陽が高かったので,暑くて中にはいられませんでした。
そのため,雪渓のほとりに移動し,雪渓でビールを冷やしたり,雪解け水でタオルを濡らして水浴びをしながら,のんびりと時間を過ごした後,テン場に戻り,キンキンに冷えたビールを片手に,刻一刻と変わる景色を眺めながら,至福のひとときを過ごしました。
4日目は,引き続き午前中までは晴れの天気でした。
以前の山行で天人峡までの下りが長いことはよく知っていたので,なるべく早く出発しようと思ったのですが,撤収の途中で,ヒサゴ沼が鏡面状態となったので,その姿を写真に収めてから出発することにしました。
化雲岳の手前で,せっかく晴れているので山頂に直登するのはもったいないと思い,お花畑の中を少し寄り道して,昨日は通らなかったルートをつないでから,山頂に向かいました。
化雲岳の山頂には,少し先にヒサゴ沼を出発した先客がいたものの,すぐにいなくなったので,再び貸切状態となり,最後の余韻に浸りました。
その後は,長い長い下りでしたが,大雨だった前回とは違って,表大雪の山並みを眺めながらの下山となりました。
→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-541918.html
旭岳から白雲岳へと連なる稜線を見て,あそこから歩いてきたのかと思うと,とても感慨深いものがありました。
第1公園を過ぎる頃には,久々の曇り空となってきましたが,それほど気温は下がらず,暑い中をひたすら下り続け,やっとの思いで滝見台にたどり着きました。
ベンチの上に寝転んで大休止をした後,最後の力を振り絞って,三十三曲りの急登を下り,ようやく天人峡の登山口に到着しました。
テント泊の重装備で4日間も歩き続けたのは今回が初めてで,体力的には,これまでで最も辛い山行でしたが,最高の天候に恵まれ,これまでにない絶景を見ることができたので,これまでで最も感動的な山行になりました。
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