夏の終わりに光岳

2018年08月29日(水) 〜 2018年08月30日(木)

• GPS: 32:00
• 距離: 40.6km
• 登り: 3,712m
• 下り: 3,689m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:00
• 休憩: 1:00
• 合計: 10:00

5:40 芝沢ゲート
6:30 6:30 易老渡
7:00 7:00 便ヶ島
7:40 7:40 西沢渡
10:00 10:10 苔平
11:20 11:20 薊畑分岐
11:30 12:10 聖平小屋
13:40 13:40 南岳
14:20 14:30 上河内岳
15:40 茶臼小屋

2日目

• 山行: 10:10
• 休憩: 1:00
• 合計: 11:10

4:20 茶臼小屋
5:00 5:10 茶臼岳
5:30 5:30 希望峰
5:50 5:50 仁田岳
6:10 6:10 希望峰
7:10 7:20 易老岳
8:00 8:00 三吉平
9:00 9:10 イザルヶ岳
9:30 9:30 県営光岳小屋
9:40 9:40 光岳
9:50 9:50 光石
10:00 10:10 光岳
10:20 10:30 県営光岳小屋
11:30 11:30 三吉平
12:00 12:10 易老岳
13:40 13:40 面平
14:40 14:40 易老渡
15:30 15:30 芝沢ゲート
15:30 ゴール地点

天候

8/29　くもりのちはれ　8/30　小雨のちはれ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

芝沢ゲート前駐車場（20〜30台ほど駐車可）
なお、下山時に草刈りが行われて、さらに10台以上キャパが増えたみたい。

芝沢ゲートから易老渡は、タクシー等の許可車両のみ通行可
バイクや原動機付自転車はダメだが、自転車は入れる
易老渡から便ヶ島は、土砂崩れで道が塞がれており、車での進入は無理

コース状況／危険箇所等

登山ポストは、易老渡・便ヶ島の登山届記入所にある
水場は、聖平小屋、茶臼小屋、静高平。南アルプス天然水が全て豊富で無料

その他周辺情報

かぐらの湯は木曜定休日
周辺には木曜日が休日の日帰り温泉施設が多い
後で知ったが、天龍村のJR飯田線平岡駅がふれあいステーション龍泉閣で、
4階に日帰り入浴できる龍泉の湯がある。
入湯料大人300円、小人100円。おきよめの湯からお湯を運んでいる。
平日は午後4時〜午後9時半
土日祝日は正午〜午後9時半

写真

8/29
随分手前で、なんと、通行止！！！
自己責任で突破する。

芝沢ゲートまで行けました。
なお、下山時には車後方スペースの草刈りが行われ、
駐車できる台数が増えた感じ

1時間30分歩いて便ヶ島登山口
聖光小屋が休業している割には、
登山口はきれい

予想はしてたが、ガッカリ
対岸からロープをこちらに引き寄せ、
人力ゴンドラで川を渡る
疲れた…

ひぃぃ、ヒルだーーー
休憩時に腰を下ろした際に、取り付いたようだ
発見が早く、被害なし

休み休み登り通し、4時間かかって
ガスガスの聖平小屋に到着
カレーをいただく

やっと日が射し始めた上河内岳
しかし、バックは真っ白

竹内門手前で、ようやくこの先の山々が見えた
茶臼岳〜易老岳〜光岳

亀甲状土を眺めながら一本道をゆく
日本庭園みたいで気に入った

分岐から下って、今宵のお宿茶臼小屋へ

小屋の正面には富士山

豪勢な夕食
なんと、う・な・ぎ♪
静岡限定静岡麦酒もいただく。

8/30
濃霧と強風に耐えながら茶臼岳登頂
とりあえず証拠写真

静高平に着くころには、青空が見えはじめた。
お弁当のいなりずしをほおばる

光石
日に照らされると、一層光を放つ

百名山57座目光岳
これで南アルプスはコンプリート

光岳小屋にて、ドリップコーヒー
優雅なひと時を味わう

三吉ガレで、先ほど登った光岳の山塊を振り返った

易老渡への急な下り
右手の木々の向こうに、
やっと聖岳の姿を確認できた

長かった
橋を渡れば易老渡
あとは芝沢ゲートまで4キロの歩き

感想

munesan

2015年7月25日26日に、聖岳〜光岳を1泊2日で縦走する計画を立てました。
25日4:00易老渡〜薊畑〜9:00聖岳〜薊畑〜10:30聖平小屋〜13:00上河内岳〜14:30茶臼小屋
26日4:00茶臼小屋〜6:30易老岳〜9:00光岳〜11:00易老岳〜13:00易老渡

が、当時は結局聖岳ピストンで終わってしまいました。
聖岳（縦走のはずが日帰りピストン）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-684587.html

4年後、再びチャンスが巡ってきました。
北アルプスは秋雨前線の雨模様だが、南アルプスはなんとか持ちそう。

8/29
勇んで芝沢ゲートを目指すが、かなり手前で『通行止』！！！
予想外の展開。先日の雨で落石が発生した模様。
明るくなり周辺の状況が分かるようになってから、車を進入させた。
どうやら落石の撤去は完了したようで、芝沢ゲートまで行けました。
予定より2時間以上の出発の遅れ。
芝沢ゲートから易老渡まで1時間の林道歩きがあるので、
ハナから聖岳をあきらめ、薊畑から聖平小屋を目指します。
西沢渡には橋はなく、今回も人力ゴンドラを引っ張って、川を渡る。
苔むす木々の中を黙々と上がっていく。
ちょいちょい腰を降ろして小休止を挟みながら歩く。
そしてヤツの侵攻を察知。
黒い物体が這っている。ヒルだぁぁぁ！
あぶねえ〜被害はなかったが、油断禁物。
便ヶ島から薊畑まで、4時間20分。4年前と同タイム。進歩なし…
ショックを引きずりつつ、聖平小屋にて昼食のカレーをいただく。
南岳、上河内岳に着くころには、雲が流れ青空が見え始める。
この先のルートも遠望でき、亀甲状土の変わった表情、
ハイマツの実をついばむホシガラスを見ながら稜線を進み、
分岐で折れて茶臼小屋に到着。
シュラフを担いできたので、1000円寝具割り。
1泊夕食と弁当で7200円。
正面に富士山の眺め。
豊富な南アルプスの天然水に冷やされたビール、チューハイ、
CCレモンなどドリンクも種類いっぱい。
他にも売店には、いいちこ、ワンカップなどのアルコールもある。
夕食は豪華。
うなぎの蒲焼き、豚の生姜焼き、サーモンのマリネに静岡限定静岡麦酒。
酔いが回って即就寝。

8/30
濃霧と小雨、強風の中、小屋を出発。
ルートを外さないように慎重に歩を進める。
岩がゴロゴロしているあたりで風をやり過ごすため退避していたら、
よく見たら標識があって、茶臼岳山頂だった。
ここからは森林限界を行ったり来たりで、ハイマツやダケカンバの繰り返し。
仁田池、仁田岳、そして易老岳までとても歩きやすく2時間ほどで到着。
ここで一足先に茶臼小屋を出立したご夫婦に追いつく。
そして、光岳小屋で宿泊された方とのすれ違いが多くなる。
三吉平の先で涸れた沢の石道を上がり、晴れ間がのぞく静高平で休憩。
弁当のお稲荷さんをいただき、水場で給水し、イザルガ岳をピストンし、
センジガ原の木道を抜けると光岳小屋。
先を急ぎ、山頂をスルーし、光石。
太陽に照らされると一層光輝きます。
山頂標で記念撮影し、これで南アルプスの百名山コンプリート。
自分へのご褒美に、光岳小屋でドリップコーヒーをいただいた。
周囲の山々をチラチラ見ながら下山。
易老岳からは一気の急坂。
この時間すれ違った登山者はお一人だけ。
面平までの、〇/30のプレートや、標高を示す黄色のプレートを目標に、
スムーズに足を運べて、遠山川の橋を渡って2時間30分で易老渡に到着。
ここで終わりではなく、あと1時間の林道歩きがつらい。
サルの集団に威嚇されたり、沢水で靴やスパッツの泥を落としたりしながら、
芝沢ゲートに到着。
草刈りが実施されたようで駐車スペースが広くなっていた。

かぐらの湯が木曜休み、天龍村に移動し、おきよめの湯に行ったら臨時休業。
やむなく阿南町のかじかの湯で汗を流した。

先週の五竜〜鹿島槍よりも歩いた距離は長かったが、体力的な負担は軽かった。
気温が15度前後と落ち着いていたこと、樹林帯歩きが多かったこと、
鎖場や岩場などの難所がほとんどなかったことなどが要因。
そして精神的には、水場の水が豊富だったことが挙げられる。

気をつけないといけないのが、林道赤石線の通行状況。
落石が多いので、雨の後などは通行止めになりやすい。
茶臼小屋で同宿した他の登山者によれば、月曜に役所に問い合わせたところ、
芝沢ゲートの手前3キロで通行止めだったそう。
水曜日、私は運よく通過できたが、芝沢ゲートまでのアプローチが核心部だ。