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Yamareco

記録ID: 1585259
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ハイキング
奥武蔵

急登に次ぐ急登にしてやられた高ワラビ尾根、高ワラビ尾根の鈍足王は私だ(浦山口駅→城山→タワノ尾根分岐→シラジクボ→長者屋敷の頭→浦山口駅)

2018年09月16日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
14.7km
登り
1,250m
下り
1,240m

コースタイム

日帰り
山行
8:13
休憩
0:21
合計
8:34
9:11
87
10:38
10:48
140
13:08
13:08
42
13:50
13:57
89
15:26
15:30
34
16:04
16:04
57
17:01
17:01
44
17:45
17:45
0
17:45
ゴール地点
天候の所で書きましたが、予報では曇りです。
曇り空の下、一体どこに行こうか。いくつか考えた場所はどれも晴れた日に展望したいポイントがあって、その結果高ワラビ尾根に行ってみようと思い立ちます。

但し高ワラビ尾根を登りきって次はどちらに下山するか。
大持山から西南尾根を下って浦山大日堂へ行くには16:00のバスに間に合わなそうです。
(実際全く間に合いませんでした)
大持山から妻坂峠を経て名郷に下りるのは名郷に着いてからバスの待ち時間が長い。それにさらに大持山に登る体力が足りないと思われました。
(体力の件は正解で、しかも待ち時間が長いと思われたその時刻にすら間に合わない結果でした。行かなくて良かった)
武甲山登山口の一の宮が一番無難ですが、タクシーを呼ばないと帰れません。
(タクシー代をケチった)
そして選んだのが浦山口駅へ長者屋敷の頭経由で下るルートです。
先人の記録を参考にしました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1282517.html

みなさんの山行記録を見ているうちに気づきました。
途中にある「城山」は古城跡ではないですか。これは古城マニアとしては今回の一番の目標となります。
天候 晴れのち曇

晴れましたー!(昨年の秋の武甲山行きでもこれを叫んだ記憶が)

週間天気予報ではこの三連休が絶望的な予報で、金曜昼の時点で土曜日は雨、日曜日と月曜日は曇で、月曜は午後に不安定になるかもとの予報です。

昨年の敬老の日の三連休もやはり天気が悪くてそれなら金曜日に休暇を取ろうと金曜日に有間山に登ったのですが、今年は金曜も雨。
それでは予報では比較的マシな土曜日に曇りの下で登山しようと思って計画を立てて、土曜の朝の都内は予報どおりに曇りでした。

ところが飯能付近から日差しが出て来るではありませんか。車窓から日和田山が晴れ間にそびえ立っているのを見るともうここで降りて計画変更してもいいんじゃないと思う程。
それが正丸トンネルを越えても晴れていたので良かったーと思った次第です。
ただ、武甲山は雲に隠れていましたね。
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行き
いつもの快速急行三峰口・長瀞行き。
今回はじめてそのまま乗車して三峰口方面に乗り入れました。
折返しの西武秩父で飯能行きの出発・特急の到着・長瀞行きの秩父鉄道への乗り入れを見送っての出発です。
西武秩父を出て、秩父鉄道に入る直前で一旦架線からの集電が切れるのでしょうか。電源切り替えで室内灯が一旦消えます。
そして浦山口駅9:07着


帰り
浦山口駅に17:45に下山。間髪入れずに羽生行きが来ました。
乗換案内で調べたらお花畑→西武秩父乗り換えで特急を勧められます。
本当にそうなのかと西武秩父の時刻表を調べたら走ったら18:00の普通に間に合います。
特急料金が勿体無いとかではなく(その方がお弁当を買って特急の車内で食べられるのに)、西武秩父線の特急が遅くて24分前の普通に全く追いつけないから普通を選びました。
コース状況/
危険箇所等
・浦山口駅→高ワラビ尾根取り付き
取り付きは県道73号線なんですね。武甲山からの下山の時にいつも見上げ、浦山大日堂からの帰りにぬくもり号がいつも走る道です。
県道73号までどう上がろうかと思ったのですが、地図を見たら階段が浦山歴史民族資料館迄ある様なのでそちらから上がりました。
取り付き場所はこれ迄のヤマレコの記録を見ないと到底分からないですね。

・高ワラビ尾根取り付き→城山→タワノ尾根分岐
最初、尾根に辿り着く迄不明瞭と言うのはいつもの様に覚悟していました。これは良いんです。が、尾根に辿り着いてからも急登が多い。たまにすこーし緩くなる箇所もありますが、またきつくなる。時計を見たら城山到着が既に計画よりもかなり遅れています。
そして城山の最後の登りがかなり急登。ここは山城ですからね。

城山から一旦下りますが、下りると言う事はその分また登ると言う事です。あまりのきつさにP785が目前に立ちはだかった時、これは巻くべきではなかろうかと一旦ルートを外れたらこれが失敗で、苦労して戻る事になりました。
ここでトラウマになってこれ以降は何が立ちはだかっていようとも直進する事にしました。
ところがこれが最後に失敗します。登山詳細図をちゃんと読んでいればタワノ尾根分岐直前の岩は北迂回すべきだったのを直登して大変な苦労をします。

・タワノ尾根分岐→小持山直前
ここは一度昨年11/3に武甲山から浦山大日堂へ下りた時に使ったのですが、その時の印象はあまりどうと言う事は無かった気がしたのに、身体が疲れている為か登りがキツイ。ただ、ここ迄の高ワラビ尾根よりはマシでしょうか。

・小持山迂回廃道
以前昨年11/3に見かけた廃道です。高ワラビ尾根とシラジクボ方面を小持山に寄らずにショートカットする道です。但し廃道。
割合廃道マニアなのと、ここまでに計画より一時間以上も遅れていたので小持山に寄らずにショートカットしてみる事にしました。
歩いてみるともう完全に廃道です。ほぼ痕跡がありません。
ここに入るのはやめておきましょう。まともに歩けません。

・小持山迂回廃道出口→シラジクボ
まともな登山道に入ってホッとしますが、小持山寄り半分はこんなに斜度があるんですね。疲れた身体には下りと言えども足に結構来ます。半分から先は楽です。

・シラジクボ→長者屋敷ノ頭(持山寺跡コース)
当然武甲山などには体力的にも時間的にも行けませんので長者屋敷へショートカットします。
登山詳細図では赤破線なのですが、ここも廃道寸前。狭い上に左に落ちているので気を使います。その上この季節のせいか植物が生い茂っていて、これを掻き分けて進むのが大変。
最後の方で橋立林道への廃道の分岐がありますが、その付近は土砂崩れの様になっていて踏み跡が全くありません。その先を見据えて進むと何とか道があります。
全体的にシラジクボから長者屋敷ノ頭方向が下りです。

・長者屋敷ノ頭→浦山口駅
最初はゆるゆると尾根を下ります。疲れた足に優しい。
途中で一気に標高を下げる曲がり角から先は激しい九十九折の道となります。
そして半分を過ぎた所から九十九折ながら、傾斜が緩くなり、疲れた足でも楽になります。
下りきってしばらく進むと橋立林道に出ます。
この林道はかなり傾斜が緩くて長いですが50分程辛抱するとやがて浦山口駅に到着します。
その他周辺情報 途中にトイレはありません。
まさかの晴天。そらが青い。
でもこの後ずっと樹林帯なんですけどね。
9:11に出発します。
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まさかの晴天。そらが青い。
でもこの後ずっと樹林帯なんですけどね。
9:11に出発します。
秩父鉄道のガード下から階段を登りました。
秩父鉄道のガード下から階段を登りました。
73号線に出たらぬくもり号と遭遇。
9:00に浦山大日堂を出てこの時間に浦山口駅付近を通過するんですね。
思ったのですが、どうせ市役所かその付近の車庫から9時発の便の為に浦山大日堂へ行くのなら回送にするのではなく、営業運転してくれないですかね。
すると9時前に浦山大日堂に到着出来て登山の幅が広がるのですが・・・
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73号線に出たらぬくもり号と遭遇。
9:00に浦山大日堂を出てこの時間に浦山口駅付近を通過するんですね。
思ったのですが、どうせ市役所かその付近の車庫から9時発の便の為に浦山大日堂へ行くのなら回送にするのではなく、営業運転してくれないですかね。
すると9時前に浦山大日堂に到着出来て登山の幅が広がるのですが・・・
9:25 これが取り付き。
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9:25 これが取り付き。
何だか踏み跡っぽい場所がありますが、それも消え消えに。
ともかく尾根を目指します。
何だか踏み跡っぽい場所がありますが、それも消え消えに。
ともかく尾根を目指します。
正面の岩の右手から登って来たのですが、案内は左に行ってホソウ道路とありますね・・・
正面の岩の右手から登って来たのですが、案内は左に行ってホソウ道路とありますね・・・
キツイ。あと30分程で城山に到着予定の計画ですが、とてもその時刻に到着出来る見込みがありません。
キツイ。あと30分程で城山に到着予定の計画ですが、とてもその時刻に到着出来る見込みがありません。
10:36 やっと城山の腰郭2に到着しました。
計画より20分近く遅れています。
10:36 やっと城山の腰郭2に到着しました。
計画より20分近く遅れています。
さらに一つ上には帯郭があり、さらにその上に主郭があります。
さらに一つ上には帯郭があり、さらにその上に主郭があります。
10:38 城山に到着です。
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10:38 城山に到着です。
これが主郭。
10分休憩して10:48に出発します。
「埼玉の城」によると主郭から下りきったこの付近に堀切があるとの事ですが、気づきませんでした。
10分休憩して10:48に出発します。
「埼玉の城」によると主郭から下りきったこの付近に堀切があるとの事ですが、気づきませんでした。
これが「埼玉の城」からの引用図です。
北東から登って来て南に下ります。
もっとウロウロと観察したかったのですが、先述の通り既に20分遅れなので先へ進んでしまいました。
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これが「埼玉の城」からの引用図です。
北東から登って来て南に下ります。
もっとウロウロと観察したかったのですが、先述の通り既に20分遅れなので先へ進んでしまいました。
11:08 これがどうやら北側(左側)に迂回する岩場らしい。
11:08 これがどうやら北側(左側)に迂回する岩場らしい。
11:26 展望のある場所に来ました。
11:26 展望のある場所に来ました。
12:45 次の展望地点。
ここまでの途中のマツゴウとか廃道との交差とか全く気づきませんでした。
ここまでの途中でお昼休憩を12:00-12:12取っています。
全く特徴の無い場所の倒木に腰掛けて。
12:45 次の展望地点。
ここまでの途中のマツゴウとか廃道との交差とか全く気づきませんでした。
ここまでの途中でお昼休憩を12:00-12:12取っています。
全く特徴の無い場所の倒木に腰掛けて。
13:18 P1055。ここで地図を広げて、ああさっきの直角に東に曲がった所が伊勢岩ノ頭だったかと気づきます。多分10分程前です。
タワノ尾根分岐まであと少し。
13:18 P1055。ここで地図を広げて、ああさっきの直角に東に曲がった所が伊勢岩ノ頭だったかと気づきます。多分10分程前です。
タワノ尾根分岐まであと少し。
タワノ尾根分岐目前。
なんだーこの無理ゲーな岩場は。
実はここは北側(左側)迂回だった様です。でも全然そんなの気が付かなかった。
ここを這い登りました。
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タワノ尾根分岐目前。
なんだーこの無理ゲーな岩場は。
実はここは北側(左側)迂回だった様です。でも全然そんなの気が付かなかった。
ここを這い登りました。
13:50 やっと、やっと、タワノ尾根分岐です。
計画より70分遅れ!
7分間の休憩。
1
13:50 やっと、やっと、タワノ尾根分岐です。
計画より70分遅れ!
7分間の休憩。
14:32 覗き岩です。
今日は少し高い山に雲がかかっていますね。
4
14:32 覗き岩です。
今日は少し高い山に雲がかかっていますね。
14:39 小持山迂回ショートカット入口。
入口は何だか道がありそうに見えますが・・・
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14:39 小持山迂回ショートカット入口。
入口は何だか道がありそうに見えますが・・・
全く廃道の形跡すら無し。
全く廃道の形跡すら無し。
15:00 シラジクボへの道に出ました。
向こうに見えている大岩の右から合流しました。
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15:00 シラジクボへの道に出ました。
向こうに見えている大岩の右から合流しました。
15:26 シラジクボ到着です。
70分遅れを10分回復して60分遅れに。
15:26 シラジクボ到着です。
70分遅れを10分回復して60分遅れに。
長者屋敷ノ頭への道もかなり細いです。
ここはまだマシな方。
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長者屋敷ノ頭への道もかなり細いです。
ここはまだマシな方。
15:52 橋立への廃道の分岐。
15:52 橋立への廃道の分岐。
16:04 長者屋敷ノ頭に到着です。
持山寺跡コースは歩きにくかったので回復出来ず。
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16:04 長者屋敷ノ頭に到着です。
持山寺跡コースは歩きにくかったので回復出来ず。
16:24 尾根から左に曲がって橋立川の沢へ下ります。
16:24 尾根から左に曲がって橋立川の沢へ下ります。
17:01 林道終点に出ました。
未だ56分遅れ。
17:01 林道終点に出ました。
未だ56分遅れ。
17:45 浦山口駅に着きました。
昨日の東京の日没時刻は17:48で、何とか日没前に到着。
計画の45分遅れ迄回復していました。
切符を買おうかなと思って財布に手をかけた瞬間に上り7800系(旧東急8090系)電車がスルスルと進入して来ます。お花畑駅で精算する事にして乗り込みました。
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17:45 浦山口駅に着きました。
昨日の東京の日没時刻は17:48で、何とか日没前に到着。
計画の45分遅れ迄回復していました。
切符を買おうかなと思って財布に手をかけた瞬間に上り7800系(旧東急8090系)電車がスルスルと進入して来ます。お花畑駅で精算する事にして乗り込みました。

感想

高ワラビ尾根は地図に標準コースタイムが書かれていないので、ヤマレコの記録を10本閲覧してその中でも一番時間がかかったのを各区間タイムとして計画を立てました。

ところが、その計画タイムよりもさらに70分遅れたのです。タワノ尾根分岐迄で。
ここで茶平へ下りるのもちょっと考えました。因みにあの時は110分かけて下りたので同じなら16時に浦山大日堂を出発するバスに間に合います。
一方でタワノ尾根は以前の記録で「初級者の私が言うのも何ですが、タワノ尾根は初級者にはおすすめしません」と書いた程に懲りていたので先へ進む事にしました。

ともかく高ワラビ尾根に関しては私はどの登山者よりも遅い鈍足王である事は間違いありませんw

さて、城山ですが、ここは「埼玉の城」によると天正年間に何とか大八郎(資料により姓が違う)が居城とした様です。古城としては室山城跡と言います。

しかしここを登山された方なら誰しもが分かると思いますが、こんな険しい山頂に城を作って一体誰がここに攻め入る事が出来ようかと言う程の場所です。「埼玉の城」の著者はおそらく物見に使ったのではないかと予想しています。

「埼玉の城」はこう言う山城を網羅しているのでお勧めです。
ISBN-13: 978-4896231090
Amazonでは売り切れて定価の倍以上の値段になってしまってますね。

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