空木岳(山頂直下のヒュッテで星空を撮影)


- GPS
- 49:55
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,895m
- 下り
- 1,885m
コースタイム
12/30(金) 池山小屋7:50-10:33ヨナ沢の頭-12:43駒石-13:41駒峰ヒュッテ14:03-14:09空木岳14:35-14:40駒峰ヒュッテ
12/31(土) 駒峰ヒュッテ9:08-13:56林道ゲート
天候 | 12/29 晴れのち小雪、12/30 快晴(強風)、12/31 快晴(無風) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道の通行止めゲートには三角屋根の展望台がある。ここに前夜泊でもよさそう。ここから林道の日陰部分には積雪あり。ショートカットの登山道を使い、ゲートから約1時間で林道終点。トレースは遊歩道をたどっているが、こちらも山道を利用した。旧池山小屋分岐付近から積雪が続くようになる。1760mに新設されている新池山小屋の水場は、この時期も利用可能だった。大地獄、小地獄は梯子、鎖、橋板が設置されており、雪が少ないためかすべて露出。地獄の手前でアイゼン装着。トラバース部分は積雪が膝くらいだが、今回はすべてトレースあり。赤布はほとんど無いのでトレースがないときのトラバース部分のルートファインディングが難しそうだ。寡雪のためか森林限界を超えると、地面が露出しているところもあった。駒峰ヒュッテは窓の無い土間が開放されており、寝るだけなら利用可能なのは4人程度。auの携帯電話が通じる。全行程、スノーシュー不要、ピッケル不要だった。 |
写真
感想
元旦から仕事で年末3日間の休み、山岳予報では3日間とも晴れだが30日は風速20m以上、31日は10m程度、またGPVメッシュ予報だと29日は午後から雪が降りそう。ということで1日目は池山小屋、二日目に山頂直下の駒峰ヒュッテに泊まり31日下山の予定とした。
林道ゲートから歩き始めるも積雪は数cm、雪が消えているところもある。林道や遊歩道を可能な限りショートカットして2時間弱で池山小屋に到着、と思ったら小屋が無い。雪に埋もれている高まりは廃材のようだ。小屋がなくなっているので、仕方なく跡地にテントを張るべく整地してみたのだが、ふかふかしすぎて具合がよくない。ふと先ほど通った登山道のほうが雪のないサイト適地があったかもしれないと思って分岐に戻ると、なんと道標には「旧池山小屋」と書いてある。そういえば以前ネットでそういった記述があったような気がしてきた。出かけるとき「木曽駒・空木」のエアリアマップを持ってきたつもりが、バスの中であけてみると「北岳・甲斐駒」のものだった。そのときは国土地理院の地図を印刷してあるから大丈夫と思っていたが、これには旧池山小屋しかでていない。思わぬところで時間をくってしまったが、気付いてよかった。山道を登って行くと池山への分岐に出た。新しい池山小屋はこのあたりらしいけど右か左か、道標には何もかかれていない。なんとか電波が通じたので携帯電話で池山小屋を検索、もう少し登ってから分岐を右に行けばすぐらしいことがわかった。
いろいろあったものの2時間半で池山小屋に到着。小屋は広く、この時期でも水が使えるので(イビキさえなければ)快適だった。小屋には先客が1パーティーありテントを二張はっている。もう誰も来ないだろうとこちらもテントを張った。先日の立山でプラティパスの水筒の水が凍ったので、お湯を2L入れて抱えて寝ることにしたが、これが湯たんぽのようで暖かい。
翌日うっすら新雪が積もったようだったが先行パーティーのトレースがあり助かった、彼らは空木岳日帰りピストンのようで夜明け前に出かけていった。大地獄、小地獄は樹林の痩せ尾根で、梯子や橋が無ければ地獄だろうが、すべて露出しており慎重に行けば問題なし。ヨナ沢の頭にテント2張発見。天気は快晴だが稜線は北風が強く、目出帽とオーバーミトン装着。駒石の影で風を避けて休憩。6時間で駒峰ヒュッテ到着。一応、ゴーグルをつけて空身で空木岳を往復した。
小屋は小窓のような入り口から体を横にして何とか中にもぐりこむことができる。窓が一切なく、入り口を閉めると真っ暗。一人だけなので小屋にテントを張った。狭いのでテントは1張が限界だが、棚や小さなテーブルがあって意外に快適。
日が暮れてから、星空の写真を撮りに小屋の外に出ると、無風状態になっていた。まだ月が出ていて条件がよくないので、夜中に月が沈んでからもう一度外に出てみた。今度は天の川も良く見えた。
3日目、日の出とモルゲンロートを見て、もう一度山頂によってゆっくりしていたら、出発が9時になってしまった。素泊まり宿泊費を投函し、ヒュッテを後にする。今日は風も穏やか、白い南アの峰々をみながら青空の下、駒石への稜線を下る。暑くなったので森林限界以下ではアウタージャケットを脱いで下山。林道ゲートで携帯電話でタクシーを手配し、再び高速バスで帰京した。
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