紅葉始まった清水尾根 (猿倉→欅平)


- GPS
- 13:24
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,586m
- 下り
- 3,274m
コースタイム
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:13
天候 | 22日:雨→入山時には晴れ 23日:快晴→欅平到着頃から曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
宇奈月に駐車し、電車で白馬駅へ。白馬駅からバス。 宇奈月温泉駅7:09 → 7:32新黒部駅 → 黒部宇奈月温泉駅7:59 → 8:13糸魚川駅8:53 → 9:55南小谷駅10:15 → 10:23白馬駅11:45 → 12:12猿倉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
猿倉→白馬岳頂上山荘 大雪渓は秋道のため、雪渓上の歩きは短い。 落石に注意。 主稜線→清水岳 アップダウンのある稜線。 道の痛みはなく歩きやすい。 清水岳→不帰岳避難小屋 樹林帯では時折倒木があるが、かわしやすいレベル。 日当たりがよいためか、ぬかるんだところはほとんどなし。 不帰岳避難小屋→欅平 標高1,200mくらいのところに大きな倒木があり、通過に難儀する。 何度か沢を渡るが、前後は道が崩れ気味で歩きにくい。 ロープが張られている下りが何か所かあった。 泊地以降は全体的にコースタイムの設定が辛め。 下りはいつも2/3くらいで歩けるけれど、ほぼCTとおりだった。 |
その他周辺情報 | 温泉:湯めどころ(宇奈月温泉 総湯) 500円 黒部市〜魚津市のお寿司屋さんはここ数年で閉業したところが多く、結局寿司にはありつけなかった。。 |
写真
感想
3連休で行こうとした清水尾根。
白馬頂上山荘、祖母谷温泉で泊のつもりだった。
しかし、最終日の天気が良くなく、それならば2日目で下山しきってしまおうということで今回の行程とした。
しかし、電車を乗り継ぐために入山が遅くなるのでおすすめしない。
車を糸魚川駅に停めて始発の大糸線に乗るとか、夜行バスでアクセスするとかで、出発を早くしたほうがいいと思った。
今回は朝まで降り続いた雨が上がってからの入山となり、結果的にちょうどいいタイミングとなったが。。
12時を過ぎてからの入山。
日没までには確実にテン場までたどり着けるものの、できるだけ早く着きたい。
最近山小屋の方のSNSを見ていると、遅い到着に嘆いているコメントをよく見かけるので。
白馬尻までの樹林帯は蒸し暑く、ペースを上げ気味だったこともあり大汗をかきながら1時間ほど歩く。
たまらずジュースを購入し、大雪渓へ。
白馬岳へは2回行ったことがあるけれど、大雪渓のルートは初。
この時期ということで秋道を行く。
ザレていて歩きにくい。
雪渓を吹き降りてくる風が気持ちいい。
白馬尻小屋に書いてあったとおり、雪渓の上を行くのはごく短距離。
滑る感じもなかったので、チェーンスパイクは使用せず。
葱平手前の沢は増水しているのか、木橋上にがっつり水が流れている。
ローカットの靴だとあっさり浸水しそう。
葱平を過ぎると、小屋が見えてくる。
見えてからが遠いよくあるパターン、そしてハイペースの無理がたたり始めてしんどくなってくる。
目標の16時半に概ねぴったりで到着。
生ビールが割引で500円(小屋閉めが近いから?)と超魅力的だったけれど、売店営業が17時までということで諦め。
受付で今日のテン場は90張りと言われたけれど、90名の間違い?
多いとみるべきか、こんなもんと思うべきか。
強風の中でテントを張るのに難儀した。
一段落ついたら、ちょうど日の入りの時間。
西の空へ沈む夕日を眺めて、のんびり過ごした。
夜を通じて風が強かった。
翌朝4時起床。日の出は5:30くらい。
テント撤収のころにはライトがいらないくらいになっていた。
目標の5:30を少し過ぎて出発。
旭岳の下をトラバースしたら、目的の清水尾根の全容が見えるようになる。
いやー長い。。笑
全然標高が落ちないまま、だらだら続くのが見える。アップダウンもありそう。
でもなかなか標高が落ちないゆえに、森林限界を超えた稜線歩きが長く続きそうで楽しみ。
かなり先に2人組の先行者がいるのが見えた。
見えていたとおりにアップダウンを繰り返して、清水岳を目指す。
左には黒部の谷を中央に、剱岳をはじめとした北アルプスの高峰たち、右手には雪倉〜朝日のなだらかな稜線が見える。
後立山の西麓は歩いたことがないエリアなので、このアングルは新鮮だ。
黒部の谷は深く、そこへ落ちる尾根は多いものの登山道があるのはわずか。
このあたりは今後いろいろ歩いてみたいエリアになった。
硫黄の影響と思われる赤い尾根と、その先端でシャベルの先のような形をした山(地図によると中背山だろうか?)が気になった。
清水平~清水岳直下までは快適な平坦地。
ここでテン泊できたらなー残雪期に来てみようか。
休憩の後、南西へ方角を変えて下り始める。
池塘と黄色く紅葉している草原の向こうに剱岳を望む至福のエリア。ここが今回のご褒美ポイント。
剱はどこから見ても険しいな。
いい天気の日にここへ来れてよかった。
何度か池塘&剱の鑑賞ポイントがあった後、樹林帯へ入る。
なかなか標高が下がらず、だらだらと下る道を行く。
清水岳から1時間ちょっとで不帰岳避難小屋へ到着。
この日この部分だけはCPより早く歩けた。
小屋のすぐ下には水場があり、雨の後ということもあり豊富に出ていた。
9月下旬とはいえ、天気が良すぎて暑い暑い。。
この水でかなり癒された。
途中で追い抜いた2人組、休憩中にやってきたソロの方。
この日の下りは自分含め4名だけだろう。
登りの方はソロの方が3組のみ。
やはり人が少ない、静かな山域だ。
避難小屋を出発しても、まだだらだら下りは続く。
先日の台風21号の影響か、新しめな倒木が目立つ。
ひたすら樹林帯の緩い傾斜を歩くのみで、淡々と歩く。
避難小屋から祖母谷温泉までCT4時間と記載されているのみで、これといってランドマークとなるようなものもない。
ようやくちゃんと下り始めたと思ったところが"百貫ノ大下り"。
と言ってもしばらく下ったらまたトラバースのだらだら下りに戻る。
このトラバースでは何度か沢を渡るけれど、沢の前後は道が細くなっていてちょっと緊張。
沢自体は特に問題なく渡れる。
標高1,200mくらいのトラバース中、今回一番きつい倒木が道をふさいでいた。
2本の倒木が折り重なりのその間を通り抜けないといけない。
ザックを先に通してから自分も抜けた。
名剣沢が近くなると、ようやく谷底が見えてくる。
名剣沢のガレ場を下ると、祖母谷温泉からくる林道へ合流。
安全地帯へ帰ってきてほっとする。
意外にたくさん人がいる源泉地帯を覗き、小屋を一瞥して欅平へ。
観光客ばかりで、他に山装備の人はほとんどおらず、一人浮いていて居たたまれない思いでトロッコの出発時間まで過ごした。
30分ほど先のトロッコの切符が取れた。
もう少し遅かったら、17時近くまで満席だったので危なかった〜
トロッコ車中では支沢の観察ばかりしていて、他の人と違うところでカメラを向けながら宇奈月へ。
長いと聞いていた清水尾根。
行動時間のわりに足が超疲れました。。
下りは心肺機能的には楽だけれど、やはり足にはかなり酷なものなんだなと実感。
翌日の今はひどい筋肉痛です。。笑
後立山から黒部へ落ちる尾根や沢がとても気になった山行でした。
今後開拓したいエリアです。
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