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ヤマレコ

記録ID: 1621507 全員に公開 沢登り丹沢

四十八瀬川水系 勘七ノ沢 沢登り講習

日程 2018年10月20日(土) [日帰り]
メンバー
 kamog(CL)
, その他メンバー2人
天候曇り時々晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
表丹沢県民の森
・駐車場は10台程度。本日も鍋割山方面ハイカー多く、朝8時過ぎ時点で
 路肩に15台以上溢れていました。
・駐車場奥にトイレあり
・登山計画書ポストはないので渋沢駅北口バス停か神奈川県警オンライン提出。
経路を調べる(Google Transit)

地図/標高グラフ


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コース状況/
危険箇所等
■勘七ノ沢

 表丹沢では三指に入る昔からの人気沢。点在する適度な滝登りがその魅力。
 遡行グレード 1級上

・西山林道/二俣から入渓。560m小草平ノ沢との二俣で本流の勘七は左から
 鋭角で合わさるので注意しながら見過ごさないよう。
 二俣近くで水流を離れ右隅側を歩いていると岩の陰で見過ごしてしまい
 気付かずにそのまま小草平ノ沢を遡行してしまった凡ミスが過去結構ある。
 F1〜F5までは今年我々遭対協で設置したフォールナンバー標識が架かって
 いる。

・勘七ノ沢に進むとすぐにF1−7m。左壁を登る。出だしの3mほどが
 スタンス細かいのでクライミング慣れしていない人には難しいらしい。
 ただこの滝は勘七の入学試験。これを登れないようでは入る資格なしと思う。
 ビレイポイントは残置アンカー×2。元蕁檗

・少し進めばF2−8m。標識看板のある右壁を登る。部分的に岩が脆いので注意。
 看板から右上に登る。なお看板のハーケンをランニングポイントにはしないで。
 ビレイポイントは壁落ち口から5m左上の残置スリング架かった木で行う。
 その上の堰堤はF2ビレイポイントから真っ直ぐ上に上がると植林径路に合流し
 堰堤落ち口へ巻ける。卦蕁

・沢が北西から北北東へ右折すると釜を持つF3ー7×12m。
 釜の右側をへつって行く。スタンスは水線沿いに回り込む。
 その後は右壁を滑らないように登る。登り終えたところにビレイポイントあり。
 卦蕁なお流芯左壁は卦蕁棔
 このヘツリは楽しいところだ。

・沢は概ね東を向き640mで左から小滝で合わさる支流を過ぎると両岸がゴルジュ
 になってきて威圧的はF4−2段13m(3+10m)が姿を現す。
 右壁を登り、上段の右ルンゼに数mトラバースしてルンゼを登る。
 リード者は途中の残置にクイックドローを架けながら登ると(架けなければなら
 ないが)ロープの流れが悪くなるのでスムーズに流れるよう対応が必要。
 ルンゼ落ち口上の右壁に古い残置ハーケン×2。
 ロープスケールは下からだと約25m。
 よくやられたFIXロープによるアッセンディング登攀(タイブロックやプルー
 ジック登攀)は極力避け、ビレイの方がよい。
 もしFIXならばラストのクライマーはエイトノットで事前にアンザイレンし
 リード者はビレイポイントでロープ一杯になるまでアップして、ムンターミュール
 ヒッチなどで固定すれば、アッセンディング登攀したフォロワーがもしテンション
 しても引き下すことができる。
 このようなやり方は落ちれば滝の流芯に晒され、自身では脱出がほぼ不可能
 になるリスク(低体温症など)がある箇所に有効で、リード者は様々なリスクを
 想定したビレイ方法の選択が必要である。
 なおアンカードビレイの場合は、同様のリスクがあることからオートロックタイプ
 のビレイデバイスではなくムンターヒッチ等すぐに引き下しができるビレイが
 よいであろう。

・少し進むと堰堤が続く。
 1番目と2番目は隣接していて、690mで右から合わさる支流との中間尾根の
 岩カンテを登って巻く。
 少し離れたところにある3番目堰堤は左コーナーの岩壁を登るがちょっとクライ
 ミング要素が強い。
 それが面倒ならば2番目堰堤の巻きから更に緩やかな部分のみ尾根状を巻き続き
 尾根の斜度がやや急になる手前で沢の上流にトラバースするよう薄い植林径路を
 進めば4番目堰堤の落ち口に出られる。
 すぐの5番目堰堤は右コーナーの土ザレを登って越す。
 この堰堤上が740m二俣で、本流は水量のある右俣である。水量少ない左俣は
 ガレで合わさるが奥に非常に高巻きも厄介な12m滝と20m大滝があり
 こちらの沢の方が全体的に脆く悪いので一般的ではない。

・右俣を更に進むとF5−12m大滝。
 フォールナンバー看板の下からバンドへ上がり流芯近くまでトラバースして
 流芯左壁を直上クライミングする。
 残置ハーケン類はおよそ4つ。3番目は緩んでいて回る。
 春など早い季節はややヌメリもあるが夏以降はそれも取れる。
 ボレイポイントは落ち口2m上の左手に乱打された古いハーケン×4。
 さらに1m上にはラペルリングのついたこれも古いボルトがある。
 つい最近まではその横にハーケンもあったが今はこれ1個なので手前のハーケン
 にできるだけ複数カラビナを架けた方がよいかもしれない。卦蕁棔銑元蕁檗
 クライミングがある程度以上できる人以外は安易に取り付かないよう注意。
 高巻きは左側の土ザレルンゼを上がり岩の溜まったところから右上すると
 比較的明瞭な踏み跡があるので落ち口上にトラバースする。
 ただ沢に戻るポイントがちょうど滝の落ち口すぐ上なので、下りる際に滑ると
 滝の下まで落ちてしまう。初心者レベルには落ちてもまだ安心な少し上流側から
 誘導が必要。これもリスクを管理しなければならないリーダーの仕事。

・今回はここを登って下降したので、後の様相は拙著『丹沢の谷200ルート』
 (山と溪谷社刊)をご覧ください!

■マウントファーム登山学校
  遭難事故防止のためのリスク管理および主体性を持つ登山者の育成をメイン
  テーマに、沢登り、クライミング、読図などのアクティビティを実施して
  います。
  http://mt-farm.info/

 

写真

表丹沢県民の森を出発です
2018年10月20日 08:42撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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表丹沢県民の森を出発です
相変わらず休日はゲート手前まで駐車一杯
2018年10月20日 08:42撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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相変わらず休日はゲート手前まで駐車一杯
勘七橋先からショートカット径路
2018年10月20日 08:55撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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勘七橋先からショートカット径路
西山林道 二俣
2018年10月20日 09:37撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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西山林道 二俣
最初の堰堤を巻く
2018年10月20日 09:43撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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最初の堰堤を巻く
左奥に勘七F1
2018年10月20日 09:54撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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左奥に勘七F1
フォールナンバー看板は今年我々遭対協でリニューアルしました
2018年10月20日 09:55撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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フォールナンバー看板は今年我々遭対協でリニューアルしました
F1−7m
左壁を登ります
2018年10月20日 10:06撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F1−7m
左壁を登ります
皆さん登ってきます
2018年10月20日 10:14撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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皆さん登ってきます
F2看板
ハーケンが緩んでいたので打ち直してきました
2018年10月20日 10:27撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F2看板
ハーケンが緩んでいたので打ち直してきました
さらに上に巻いて堰堤落ち口へ
2018年10月20日 10:42撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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さらに上に巻いて堰堤落ち口へ
F3手前の美しいトロ
2018年10月20日 10:50撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F3手前の美しいトロ
釜をへつります
2018年10月20日 11:04撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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釜をへつります
釜を回り込みます
2018年10月20日 11:06撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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釜を回り込みます
F3左岸の壁を登ります
2018年10月20日 11:09撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F3左岸の壁を登ります
F4ビレイポイントには大文字草
2018年10月20日 11:35撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F4ビレイポイントには大文字草
F4登ってきます
2018年10月20日 11:38撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F4登ってきます
1番堰堤の巻き
2018年10月20日 12:18撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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1番堰堤の巻き
4番堰堤の落ち口
2018年10月20日 12:25撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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4番堰堤の落ち口
F5大滝
左壁をクライミングします
2018年10月20日 12:56撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F5大滝
左壁をクライミングします
F5ビレイポイントから
2018年10月20日 13:16撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F5ビレイポイントから
F5登ってきます
2018年10月20日 13:25撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F5登ってきます
今回はハーケンをビレイポイントにしました。
強度が弱いのでクローブヒッチ固定分散に
ムンターヒッチのアンカードビレイ。
2018年10月20日 13:25撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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今回はハーケンをビレイポイントにしました。
強度が弱いのでクローブヒッチ固定分散に
ムンターヒッチのアンカードビレイ。
楽しいクライミングです
2018年10月20日 13:28撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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楽しいクライミングです
F5上からマッシャー(オートブロック)バックアップのラペリングを学習してもらいました。
このラペル(懸垂下降)は主に下までロープ両末端が届いているか判断ができない時や、途中でロープトラブルが起こりそうな箇所で、下降1番手のみが行う方法です。
PAS使用が理想的ですが、今回はスリングに結び目を作って使用しました。
スリングにビレイデバイスを装着する際の注意点は、スリングに捩れが生じビレイデバイスの向きが逆になることです。
ビレイループからビレイデバイスまでスリング(PASも)が捩れなく真っ直ぐにセットしましょう。
2018年10月20日 14:13撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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F5上からマッシャー(オートブロック)バックアップのラペリングを学習してもらいました。
このラペル(懸垂下降)は主に下までロープ両末端が届いているか判断ができない時や、途中でロープトラブルが起こりそうな箇所で、下降1番手のみが行う方法です。
PAS使用が理想的ですが、今回はスリングに結び目を作って使用しました。
スリングにビレイデバイスを装着する際の注意点は、スリングに捩れが生じビレイデバイスの向きが逆になることです。
ビレイループからビレイデバイスまでスリング(PASも)が捩れなく真っ直ぐにセットしましょう。
沢の下降は足だけでなくロープによる落石も多々あるので要注意
2018年10月20日 14:28撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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沢の下降は足だけでなくロープによる落石も多々あるので要注意
5番目堰堤を下ります
2018年10月20日 14:55撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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5番目堰堤を下ります
3番目堰堤から沢を離れ小草尾根に向け植林径路へ
2018年10月20日 15:06撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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3番目堰堤から沢を離れ小草尾根に向け植林径路へ
今は廃道になった堀山の家から二俣までの小草尾根を下ります
2018年10月20日 15:29撮影 by FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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今は廃道になった堀山の家から二俣までの小草尾根を下ります

感想/記録
by kamog

勘七ノ沢で沢登り講習。
各滝を登りF5大滝の上で今日は往路を戻ります。
バックアップ使用のラペリングを皆さんには学習していただきました。
暑くもなく寒くもなくちょうど良い沢日和。
訪問者数:116人
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この記録へのコメント

登録日: 2013/11/3
投稿数: 4
2018/10/20 21:50
 ありがとうございました
本日はお世話になりました。
水はちょっと冷たかったですが,暑くも寒くもなく楽しい沢登りができました。
クイックドロー回収しながら登るのが初めてだったのでちょっと戸惑いましたが,F1,F4,F5楽しかったです。F4で1個回収し忘れた様で申し訳ありませんでした。
F5の懸垂下降も,初めてのタイプのバックアップ方法だったので勉強になりした。
また,よろしくお願いします。
登録日: 2005/11/15
投稿数: 536
2018/10/20 22:00
 Re: ありがとうございました
お疲れ様でした。
たぶん私の思い違いで未回収はないと思います。
一瞬架けようと思ったまま架けなかったのかもしれませんね。
お気遣いありがとうございます。

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