加入道山
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 928m
- 下り
- 930m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
道志の湯から車で三ケ木 そこからバスでJR橋本駅 |
写真
感想
前日の予報では雨。
しかしおととしくらいにそれで裏切られたこともあるので、当日まで判断を保留。
そして朝・・・雨である。どうみても中止なくらいの大雨である。samoaとの朝の電話会談。
クマ
「もしもしクマだが」
samoa
「・・・」
クマ、ねぼけてんのかと思いつつ
「おい、起きてるか、そっち(の天気)はどうだ」
samoa
「大丈夫そうなんじゃないすか」
クマ
「じゃあ行くか」←(こっちは思いっきり雨降ってます。)
samoa
「んだな」
ここが第一の判断ミス。というわけでなぜか決行。予定通り新松田駅に全員集合。新松田ではとりあえず曇。
さすが雨の中に来るバカはよっぽど少ないらしくバス停には数人しかいない。
仔々Pandaは用ありて休み。これは我ら山岳会の命を救ったことを我々はまだ知る由もない。
ともかく 7時30分くらいのバス乗車。バス車内で雨のため、ターゲット(登る山)変更が話し合われる。しかし・・・
クマ
「どっちの山行ってもかわらないべ」
samoa
「んだな。加入道にはツツジも見頃だろうし]
そのほかの人々
「どっちでもいいですよ。」
ここが第二の判断ミス。こうして我々はだんだんと深みにはまっていく。
8時30分ごろに西丹沢自然教室着。
車窓からははっきりわからなかったが、降りてみると思いっきり雨がふっている。
しかもツツジは既に終わっているとのこと。
またエスケープとして考えていた道志方面の下山はバス時刻がないことが判明。
ここでさらに話し合いが行われる。
たこさん
「せっかくの機会だし(畦が丸東稜の)権現山行くか」
クマ
「いや。加入道の麓には(道志)温泉があるし、予定通り行くべ」
ここで第三のミス。用木沢出合の分岐に歩を進める。
雨は弱くなったり強くなったりを繰り返している。ほぼコースタイムどおりで用木沢出合着。
ここから道は犬越路方面と白石峠方面に分かれる。
エスケープの関係からすれば神ノ川に抜けられる犬越路の方が断然良い。
しかしまたここで白石峠方面へ向かってしまった。第四のミス。
こうして我々の道志への道は開かれたのであった。
登山道は殆どなだらか。途中たこさんがシカの頭骨を入手しつつ登る。
三年前に来た時はつらく感じたが、全然キツさを感じないまま白石峠着。
当たり前だがほかの登山者にはすれ違うことはなかった。
峠ではたったまま小休止。というか濡れてて座る気がしない。
そこから一登りで加入道着。
逃げるように加入道避難小屋に入ってメシを喰うことになった。
しかし驚いたことに中にはヒトが既に入っていた。
丹沢の麓に住んでいてよく丹沢に来るという男性だった。
毛布で暖をとりつつ一時間以上休む。一時近く出発。
山頂付近は綺麗なブナ林で、これで晴れてたら最高なんだろうなと重いつつ、泥化した登山道を道志への分岐まで下る。
道志へ下る分岐へ入ってもしばらくはブナ林が続いている。
途中ヤマツツジも見られた。
いつのまにかスギの人工林になり、まだ若いスギ林を通過すると、すぐに、車道へ出た。
遂に道志へ来てしまったのである。とりあえず雨で精神的なダメージを受けた体を癒すため、道志の湯という温泉施設を目指す。
まあこの天気じゃあ、がら空きだろ、なんて思っていつつ、温泉到着。
なんと、道志の湯駐車場ほぼ満車・最悪。
しかも観光マップみたいな看板で、目的地(橋本駅)まで歩くとどうなるか計測・・・、計測不能(地図の外)。
少なくとも数十キロはありげ・絶望。
普通はここで、どうしよう、とかになるはずだが、さすが我らが楽観山岳会。
「とりあえず風呂入るっぺ。」
さすがにシカの頭蓋骨そのままを持って入ると、つまみだされること請け合いなので、雨具にくるんで侵入。
ただ雨具にくるまれた異様な物体は十分怪しげな雰囲気を放ちつづけている(音をつけるならゴゴゴゴゴといった感じ)。
ま、ともかく侵入に成功し、風呂にありつけた。風呂は意外にヒトが少なく、気持ちよくつかることができた。
風呂場にS氏がシカの頭蓋骨を忘れそうになるアクシデントがありながらも(忘れたら忘れたでその後が面白そうだが。)
全員風呂を上がる。この時点で我らが山岳会は完全に孤立していることが判明(遅すぎ)。
というのもバス便がないのだ。一本も(事前に西丹沢自然教室で得ていた情報だが)。
関係ない話だが、携帯も圏外。公衆電話では見る間にテレフォンカードの回数が減っていく。
タクシーを呼ぶと来るのに一時間待たねばならない。
バス便がないこの地域で帰れる方法はタクシーor歩きの二者択一。
しかしタクシーは金がかかりすぎて、足りなさそうだ。またバス便がある場所まで数十キロ。一番現実的な判断は半分タクシー、半分歩き。
「明日学校行けないかも。マジで」と皆覚悟を決めたその時。
2004年6月2日(某NHK番組風)。なんと車で橋本方面に送ってくれるヒト(神か?)が現れたのです。
車はうちら五人が乗って満員。ここでもし仔々Pandaが来て6人になっていたら・・・。
想像しないことにする。
現人神さんはボーイスカウトのリーダーの方々で、誤って道志に下りてきてしまった人だそうで。
いつもは嫌いな文明の利器にも今回は屈服。
そして途中道路の表示を見て愕然。「相模湖まで42キロ」。
歩いてたら本当に死んでいたでしょう。
というわけであっという間にバス便のある三ヶ木まで送っていただき到着。
橋本行きのバスに乗れた時は本当にここにいるのが奇跡に感じました。
その後は特になにもないまま夜の橋本着。解散。
今までで一番行き当たりばったりで、橋本に帰ってこれたのは奇跡のようなものです。
車で送っていただいた方々、本当に、本当に有難うございました。
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