北八ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 988m
- 下り
- 1,378m
コースタイム
- 山行
- 2:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:22
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:20
5/1 黒百合平2433m峰散策
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:渋の湯11:23--12:20茅野12:40==14:40新宿 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
会社の山岳部による春合宿で北八ヶ岳に行きました。
4月29日(水)
参加者全員ほぼ予定の集合時間に到着。連休初日だが客の出足は少ない。TDさんとご子息が見送りに来てくれる(感謝!)。発車と同時にTDさん差し入れのビールにて、山行の無事を願って乾杯!車窓から見える新緑の低山、そして南アルプスの残雪を湛えた山並みが美しい。茅野駅からは接続良くバスに乗車しピラタスロープウェー口へ。ここからロープウェーで山頂駅まで一気に上がる。絶好の快晴だが標高2200mの山頂駅はかなり涼しい。外に腰かけ各自持参の昼食をとった後、山行を開始する。ゴツゴツした溶岩台地の坪庭を横切り、荷物をデポして北横岳へ。残雪はかなりあるが、空荷のため比較的楽に山頂へ到着。赤岳から蓼科山までの八ヶ岳の全容が見渡せる。到着したのは三角点のある南峰2472mで、それより8m高い北峰があることに気づくが、ピークハントには誰も拘らず下山。ここで初参加のUが雪道の下り方に不慣れであることがわかり、指導員が適切なアドバイスを施す。下山完了後、デポした荷物を回収し幕営地を求めて雨池峠へ向かう。途中、登山道を整備中の縞枯山荘主人にどこへ泊るのかと聞かれたが、雨池峠付近は予想に反し樹木が多く適当な幕営地がなかなか見つからない。ほとんど諦めかけた時、T、Oらが細長く樹木が刈り取られた絶好の場所を発見。どうやらかつて林道設置の目的で樹林を伐採した跡らしい。テントを2張り設営し、宴会〜夕食(カレーライス、サラダ)〜宴会と続く。顧問よりカレーの肉が硬いとの不満が出たが、最後は歌集で締め満足。21:00就寝。夜半過ぎから大変寒かった。
4月30日(木)
4:00起床、外はもう明るい。もちラーメン+昨夜の残りご飯でかなり太い朝食となった。リーダーは頭痛と吐き気のため朝食をリタイヤ(この高さで高山病?)。テントを撤収し7:10に出発する。しかし直後に、TMさんから譲り受けたUのアイゼン(備品)が壊れてしまい、その修復に20分程度費やす。かなり古い代物で様子を見ながら行軍再開。最初の縞枯山へはやや勾配のきつい直登だが、アイゼンが効いているため問題なし。山頂で記念撮影の後、所用のKはここで下山。別れを惜しみ残りの5人で次の茶臼山を目指す。再びややきつい勾配の直登で息が上がるが40分で山頂へ到着。残念ながら山頂からの展望はあまり良くない。小休止の後、国道299号線がよぎる麦草峠へ降りる。ここでアイゼンを外し、次の丸山を目指す。本日3度目の登りは、長いダラダラ道で息は更に上がり行軍はバラけるが、アイゼン無しでのステップにやや戸惑うUに助けられ何とか皆揃って頂上へ到着。既に麦草峠から50分近く経過しているが、次の高見石小屋は10分余りなので直行することにする(ここでの判断がこの後の予定を大きく左右することになる)。高見石小屋に到着後、小屋前のテラスで陽だまりの昼食を取る。久しぶりの縦走山行で、しかも3度の登り降りで体力も消耗しているため、結局予定を変更しここを幕営地点に変更する案が強行採決される。テントを運ぶ二人は、もし丸山で昼食を取っていたら次の黒百合平まで進まざるを得なかったろうと思い胸を撫で下ろす。軽い転寝の後、高見石に登りまだ全面凍結している白駒池と佐久平の向こうの浅間山を望む。テントを設営し、宴会〜夕食(春雨、餃子、卵焼き、チャーハン、卵スープ)〜宴会と続く。最後は顧問による歌唱指導。顧問、リーダーは20:00過ぎに就寝、部長らは21:00過ぎまで深酒。
5月1日(土)
4:10起床。朝食は昨夜用意したご飯で素早く済ます。当初の予定を変更し、メンバーの疲労と新人Uの力量を考慮し、天狗岳登頂は断念することにする。5:50にアイゼンを装着し行軍開始。長いダラダラの登りを一糸乱れず登り切る。部長は二日酔いでかなりきつかった様子。頂上からの天狗岳の眺めが素晴らしい。小休止後、黒百合平へ下る。世間は平日のためか登山客は思ったより少ない。ここでTは単独での天狗岳ピストンを決断する。この際リーダーは、渋の湯からのバスは11:30と伝えたつもりであったが、Tは11:40と聞き違えたようであった。残った4人は、雪面の登り降りによる訓練を兼ね、近くの2433m峰を往復する。2433m峰から火口湖の縁を進むTの姿を確認し声援を送る。雪上訓練では、部長より斜面のトラバース、ピッケル捌きによる滑落防止方法等をUに伝授。黒百合平に戻った後、Tの無事を願いながら4人は下山開始。1本半にて渋の湯に帰着。「渋御殿湯」にて山行の疲れを流す。朝の日帰り温泉は貸し切り状態で大満足。残念ながらTは予定のバスに間に合わず4人は先に帰郷。リーダー帰宅後、Tより11:35に渋の湯に無事下山したとの報告を受ける。バスの時間には約10分間に合わなかったが本人は間に合うつもりで西天狗岳も登頂したとのこと。黒百合平で別れる際に再確認が必要であった。
今回の春合宿は、登山歴の浅い新人が参加することを考慮し、春山入門コースとして名高い北八ヶ岳をロープウィーを利用して縦走する計画で望んだが、春としては大変久しぶりの縦走山行であったこと、行程はそれなりのアップダウンの連続であったこと、総じてメンバーの体力が衰えていること等から、想定以上にきつい山行であった。隊として天狗岳の登頂を諦めざるを得なかったことは、日頃の鍛錬が不足していたことが原因のひとつであり猛省したい。一方、新人の育成と技術の伝承の面で一定の成果があったことは、大変喜ばしいことであり、今後の合宿の一層の盛り上がりに期待したい。
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