早春の竜ヶ岳へ(金山尾根〜遠足尾根)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 882m
- 下り
- 884m
コースタイム
裏道へ出る(9:45)〜竜ヶ岳山頂(10:10/10:40)〜クラ(11:00/11:10)〜遠足尾根のピーク(湿地帯?)(11:30/12:00)〜新道分岐の岩場(12:45)〜大日向(12:45/13:00)〜遠足尾根を離れる(13:30)〜林道(13:55)〜駐車場(14:05)
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪を期待したが、もうすっかり春の山だった。 |
写真
感想
残雪期の金山尾根〜遠足尾根を歩きたかったが、残念ながらすっかり春の山になっていた。
宇賀渓の駐車場からはっきりと竜ヶ岳が眺められる。今日は久し振りの快晴に恵まれそうだ。
早朝の冷え込みでジャケットを着込んで林道へ向かう。
白竜吊橋を越えて宇賀川左岸から金山尾根へ踏み込み、意外にしっかりした踏み跡を登る。
展望の無い急斜面を登り、大石を過ぎるとやがて傾斜が緩み587mのピークに出る。
ここでやや西側が開けて遠くに竜ヶ岳が眺められる。
風は強いが久し振りに良い天気だ。
明確に延びる尾根筋を忠実に辿り、第2の大石を過ぎるとやがて蛇谷への分岐に。
右へ尾根筋を上がり、小さな岩尾根を過ぎて、わずか尾根下を絡んで急登すると
丸みを帯びた尾根に変わる。そのまま下りそうな広い尾根はルートが不明瞭なので高身を選ぶ。
この辺りに来ると、足元は堅く凍って、踏みしめるたびにザクザクと音がする。
あいまいな尾根も次第に明確になり、北向きに延びて行く。
疎林の尾根がやがて馬酔木の林になり、間を縫うように行くと岩尾根に出る。
先回はここでトラバースを選んでタイムロスした地点だ。
今回は忠実に岩尾根の中央を慎重に登りきると、尾根は更に傾斜を増す。
力ずくで登ると一転して穏やか様子に変わり、遠足尾根・竜ヶ岳等の展望も広がり、北斜面には残雪も見られる。
小休止には最適な場所だ。
高度も900mを越え尾根も上部を思わせ、春の陽を浴びながらの快適な尾根歩きになる。
馬酔木の群落を抜けるとやがて笹の尾根に変わり、残雪に覆われた急登を登りきると、尾根末端となり一面のブッシュに出る。
藤原岳の方向に向かってブッシュを掻き分けると、突然笹が尽き裏道に飛び出る。
目の前には御池岳〜藤原岳が広がっている。
霜柱や、薄氷が解けひどいぬかるみの道で、クラの樹林を抜け治田峠分岐に出ると
豊富な残雪を踏むようになる。
竜ヶ岳の登りに懸ると雪の消えた道を、霜柱を踏んで登りきると、相変わらずの強風だが、期待通りの展望が得られる。
西には琵琶湖を越えて、まだ雪が残る比良山系、北東にはうっすらと白山、乗鞍、御嶽の雪嶺が眺められる。
身体も冷えたが、無人の山頂で十分展望を楽しんだので遠足尾根を目指して山頂を後にする。
空腹を感じたのでクラで行動食を詰め込み、ホタガ谷の分岐コルへぬかるみの道を一気に下る。
遠足尾根の頂上部へ出たので、お気に入りの湿地帯の草に腰を降ろして昼食タイムにする。
風を避け昼食をしていると、春の陽射しが穏やかな気持ちにさせてくれる。
更に食事中は誰にも行き会わず、独り占め状態も落ち着きを与えてくれる。
食事も済、後は下るだけだ。
草原状の頂上部は尾根下を徐々に離れ馬酔木の脇に沿うように横切り、やがて下りてきた尾根筋に乗って馬酔木の尾根に入り、
やがて尾根下に絡んだトラバースをしばらく行くと尾根筋が降りて来る。
ここで新町方面へ延びる尾根を乗越すように右へ急降下して、しばらくすると石灰岩と苔の斜面になり、岩場のピークに出ると、新道と大日向の分岐だ。
今日はこのまま遠足尾根を下る。
雑木林と植林帯を区切る尾根を大日向に下り、徐々に南に向きを変えながら延びる尾根に従って下ると傾斜が尽き樹林に囲まれた平坦地に出る。
ここが宇賀渓への下り地点となる。
方向をやや西に定めて植林帯の急斜面を下る。
目印も展望も無い急な山腹を、倒木を跨ぎ、杉の枯れ枝に足を捕られながらジグザグで下った結果、西を意識しすぎたせいかキャンプ場のあたりへ下りてしまった。
北河内橋の取付き点よりかなり手前に下りた事になる。
狙った方向へ下るのは、つくづく難しいものだ。
残雪の中を歩く予定は外れたが、終日春の陽を浴びながらの尾根歩きで楽しい一日だった。
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