静岡出の一等工女・今井おけいちゃんへの道へ チャリレコ★函南ー三津坂隧道ー戸田ー土肥（養蚕古集落）ー松崎（旧早繭市場）ー稲梓
静岡県
Honoca
- GPS
- --:--
- 距離
- 109km
- 登り
- 2,007m
- 下り
- 2,028m
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行き：JR東海・東海道本線函南駅まで輪行
7:10函南駅（県135ー県11ー国136−県129−国414）ー7:50韮山ー静浦（県17）−8:10淡島（県130）ー9:00三津坂隧道（県130−県17）ー10:00大瀬崎展望台（県17）ー11:00戸田（県17）ー12:00土肥・MaxBalu12:30（県17・国136）ー恋人岬（周辺の養蚕農家探求）・13:10（国136戻る）ー安良里・田子・堂ヶ島（国136）ー13:50松崎（県15）ー婆沙羅峠（県15・国414）ー14:40稲梓駅
帰り：伊豆急行・伊豆急行線稲梓駅から輪行
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
自転車
帰り：伊豆急行・伊豆急行線稲梓駅から輪行 全線自転車を使用 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
R136：恋人岬ー堂ヶ島間に多数の狭いトンネルがあり迂回路少ない。反射鏡などで目立つようにされたし |
写真
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装備
| 個人装備 |
ロードレーサー+LOOKペダル（歩けない自転車靴）
|
|---|
感想
先週は函南から由比（東海道）。
今週は函南から西伊豆。 起点は同じながら、異環境に放り出されるこの幸せ (・∀・)
■函南からの沼津アルプス突破
函南から南西に進出するため越える壁。先週の由比方面は横田トンネルで突破したが、西伊豆へは山脈の南端の平坦部分・狩野川放水路脇から静浦の県道海岸線に抜ける道がお勧めだ。
■”ラブライブ！サンシャイン!!”
沼津といえばこれ(;'∀') だが市街から離れた静浦西浦をも侵略w 抱き枕的な大のぼりが観光案内所の玄関にかかるとは実にけしからんではないか (;゜∀゜)=3
■三津坂（みとざか）隧道探索
明治29年供用ー昭和36年廃止。天城山隧道より8年早く竣工され約50年現役だった完全石巻隧道。
昭和36年、新隧道供用の後に打ち捨てられゴミに埋まっていたものが地元の保存会により半ば整備され、この後数百年の命脈を保つことになった。
■静岡県道17号沼津土肥線と西浦蜜柑
狩野川放水路から南の海岸線は国道414から切り替わり県道17号となるが、実際の交通量もここから先は激減する。多くの車両は下田街道（R414）のループ橋ルートから南下するためだが、県17あってこそ西伊豆の楽しさが満喫できるというもの。
なお自動車専用道路だった西伊豆スカイラインルートも存在するが、旧といえど味気ない自動車専用道路はおいらの不得手とするところ。どんなに景色が良くとも遠慮したい。
■恋人岬にお蚕!?
恋人岬周辺に古集落!(((((((((((っ・ω・)っ(σ｀・ω・´)σ発見!!
なにしろ南房総の鴨川に組織的な養蚕と繭の流通や、東海道の由比界隈に蒸気エンジン製糸場（M25操業）と養蚕集落が存在した事実、南伊豆の松崎にM8創業の蒸気エンジン松崎製糸場の松崎シルク・早繭市場プラス”松崎の英ちゃん”ならぬ富岡帰りの依田リクちゃん含む富岡流六人娘の大発見。
全ては必然の偶然からもたらされた。まずは疑ってかかれであるw
ここ西伊豆の恋人岬の古集落周辺は傾斜がきつく米作には適していない＝蚕飼（こがい）の臭いプンプンであるww
・周囲の爺婆に聞き込み開始
集落を登り斜面の畑にて
おいら：このあたりって最近までお蚕やってました？
ばばぁ：へぇ？ここらはみんなお蚕だよ。むかしのことだけどな
むすこ：大爺さまは明治でお蚕の飼育をみんなに教えていたんだよ。
おいら：そりゃスゲー！ 病気とか換気とか？
むすこ：それはよくわかんねぇけど、（お蚕は）ここらの現金収入に手っ取り早いちゅうことだな
おいら：古くから根付いていたのではなくバイト感覚？
むすこ：だなぁ。ここを登っていけば抜き忘れた大桑があるから見ていけば
ばばぁ：むかしはお蚕だったな
おいら：群馬ではいまもお蚕してますよw
ばばぁ：ほんとかい
いけね、散策に時間を取られ過ぎた!!
■タイムオーバー!! 松崎から稲梓まで死ぬ気
■■■■今井おけいちゃん（横田英の親友）■■■■
今井おけいちゃんは、明治6年に静岡から富岡製糸場に入場し一等工女に昇格しました。長野松代出身の横田英（富岡日記の著者・同じく一等工女に昇格）の親友である。
----------------富岡日記（横田英著）より抜粋--------------------
・糸揚げと迷信（※明治6年）
私も明釜へ参ってしめして居りますと、その次の釜に静岡県の人で旧旗本の今井おけいさんと申す人が居られまして、「あなたは毎日何を言っておいでなさるのです」と申されましたが、人に申すべきことでありませんから私は笑って居りましたが、（中略）「実は糸が切れて切れて困りますから、大神宮様を信心して居るのであります」と申しましたら、非常に気の毒がって下さいまして、「私が切れぬように骨を折ってとって上げるから揚げて下さい」と仰せになりまして、とって下さいました。
・一等工女
私は西の二切目の北側に番が極まりまして、参って見ますと、私の左釜が前に申述べました静岡県の今井おけいさんでありましたから、私の喜びは一通りではありません。また今井さんも非常に喜んで下さいました。その日から出るも帰るも手を引合いまして、姉妹も及ばぬほど睦しく致して居りました。
・桝数
一等工女の日々繰ります桝数は四升五升位がその頃通例でありました。私もその位ずつとりました。今井おけいさんは中々桝数が上りまして六升位おとりになりましたから、私も一生懸命に なりまして、追々六升位とれますようになりました。
（中略）私共台の受持書生深井さんが、今井さんと私の間の前に立って見て居られましたが、やがてこのように申されました。「今井おけいさんも横田お英さんも、向う台の小田切せんは八升とりました。お前さん方も八升とったらどうです」 と申されましたが、両人口を揃えまして、「中々私共が八升なんてとれません」と申しましたら、 深井さんは何とも申さず行っておしまいになりました。そこで私が今井さんにこのように申しま した。「おけいさん、おせんさんが八升おとりになりましたとて皆大騒ぎをしておいでになりま すが、私共とて同じ繭で同じ蒸気、一生懸命になったらとれぬこともありますまい。明日からや って見ましょうではありませぬか」と申しますと、今井さんも至極そうだと申されまして、いよいよ明朝からと申す約束を致しました。
・白桃の枝と暇乞い（※明治7年）
一同退場致します時に、銘々これまで心安く致しました人々の部屋へ暇乞いに参りました。皆別れを惜しみまして、互に涙でろくろく言葉も出ぬほどでありましたが、残る人々は別して故郷へ帰ります私共を見まして実に羨ましく思って居られました。わけて静岡県の今井おけいさんは、 私が帰ると申しました時から涙ばかりこぼして居られましたが、いよいよ退場の時、出口の所へ後から駆出しておいでになりまして、桃の小枝を持っておいでになりまして、私の髪へ挿さして下さいまして、「これは白桃の枝だから、これを挿して居れば暑気に当らぬ呪禁まじないだから、道中挿して行って下さい」と涙ながらに申されまして、後をも見ずにお顔にお袖を当てて御自分のお部屋の方へ駆けて行かれました。私もその時の悲しさは今でも忘れません。そのやさしき親切なる御心立てを折々思い出して懐かしく思います。春ごとに白桃の花を見ますと、何となくその人にお目に懸かるよう思われまして、白桃を愛して居ます。
-----------------------------------------------------------------
引用が長くなりましたが、明治英ちゃんと今井おけいちゃん（実際には”今井けい”か？）の明治6-7年の富岡製糸場での生き生きとした活写です。
富岡帰りの横田英は長野市松代町西条に建設された日本初の民営機械製糸場・六工社の創業に参画・また製糸技術のリーダーとして教授として指導的な役割を果たしました。
対して、今井おけいちゃんのその後（富岡退場後）については今現在私は知り得ていませんし、こうしたレアな情報はネットには転がっていません。
いづこの製糸場にて技術指導に当たったのでしょうか？
おけいちゃん萌え(;゜∀゜)=3 後の出会いに期待しながら一旦・己の引き出しに仕舞っておくことにいたしましょう。
> その日から出るも帰るも手を引合いまして、姉妹も及ばぬほど睦しく
> 涙ながらに申されまして、後をも見ずにお顔にお袖を当てて御自分のお部屋の方へ駆けて行かれました。
鶯や響き渡れる伊豆の駅 ほの香
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■参考リンク
ラブライブ！サンシャイン!! Official Web Site
http://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/
沼津市 三津坂 三津坂隧道・旧三津坂隧道
http://izutansaku.web.fc2.com/izu_mitozaka1.html
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