天城山縦走（伊豆大川-箒木山-万二郎岳-万三郎岳-八丁池-三筋山-伊豆稲取）

2019年03月30日(土) [日帰り]

• GPS: 06:12
• 距離: 37.6km
• 登り: 2,331m
• 下り: 2,335m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:05
• 休憩: 0:08
• 合計: 6:13

距離 37.6km 登り 2,331m 下り 2,352m

7:29 伊豆大川駅
9:02 箒木山
9:43 万二郎岳
9:50 馬の背
9:59 石楠立
10:12 10:14 天城山
10:16 10:17 万三郎岳下分岐
10:22 片瀬峠
10:26 小岳
10:39 戸塚峠
10:51 白田峠
11:11 八丁池
11:15 11:19 見晴台
11:21 八丁池トイレ
11:27 11:28 青スズ台
12:45 三筋山
13:41 伊豆稲取駅
13:42 ゴール地点

【伊豆大川〜箒木山】約10km
　駅から車道が続きますが、満開の桜や植林地だけでなく自然林二次林のような林も見られました。車道脇の山は傾斜がきつく、崩壊しかけている箇所もあるため、大雨の後などは注意が必要です。
【箒木山〜1070ピーク〜万二郎岳】約1.9km
　踏み跡が少ないルートですが、地図・テープ及びロープを確認して進みます。
1070ピークを過ぎた鞍部からの登りは急傾斜で足への負担も大きい箇所が続きます。
【万二郎岳〜万三郎岳】約2.1km
　先のルートとは打って変ってよく踏まれたルートになります。道も1本で迷うことはありませんが、木階段が破損しており、通行に難儀する箇所がありました。
アマギシャクナゲのトンネルも開花時期は素晴らしそうでした。
【万三郎岳〜戸塚峠】
　比較的平らな尾根が続く箇所がところどころに現れ、立派なブナ林が見られます。
このブナ林は一見の価値があります。小岳〜戸塚峠は九十九折れの連続です。
【戸塚峠〜八丁池】（万三郎岳〜八丁池　約6.1km）
ひたすら尾根道と平坦なトラバース。距離は長いですが足への負担も少なく気持ちよく進めます。
【八丁池〜青スズ台〜三筋山分岐】約3.2km
八丁池〜トイレ〜青スズ台までは概ね登り。青スズ台から三筋山分岐までは概ね下り。ロード区間が少し入ります
【三筋山分岐〜1127ピーク〜三筋山】約6.3km
1127ピークまでは階段メインの登り。その後階段メインの下り。浮石に注意。
ロード区間は単調なため飛ばします。
【三筋山〜細野高原〜伊豆稲取駅】約8.0km
　三筋山〜細野高原は木階段から傾斜のきついロード。細野高原駐車場方面の案内に従い進みました。その後、ずーーっと道なりに進み、国道135号への案内が出たところを左、その後右、正面左、右と進みトンネルをくぐって駅に出ます。

天候

薄曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

スタート　伊豆急行線　伊豆大川駅 （ 7:26着）
ゴール　　伊豆急行線　伊豆稲取駅 （14:04発）

コース状況／危険箇所等

箒木山〜万二郎岳間は地図、ルートを示すテープ・ロープを確認して進んでください。天城縦走路では木階段は破損等で不安定な箇所や樹木の根が洗堀されて露出している箇所など足を取られやすい箇所が多数あります。
そのほか、階段の上の小石が滑りやすいので注意。また、ロード区間ですが、三筋山から伊豆稲取駅までのルートが分かりづらいので事前にご確認ください。

その他周辺情報

トイレは、八丁池、三筋山下、細野高原駐車場、細野高原第二駐車場にあります。
自動販売機は細野高原第二駐車場、さらに3kmほど下った道路わきにあります。
伊豆稲取駅の向かいにお土産屋さんがあります

写真

3/30 7:42

伊豆大川駅からスタート

3/30 7:43

駅の脇に公衆トイレがあります

3/30 7:45

大川公民会館の脇を抜けて

3/30 7:53

奥の箒木山を目指します。
（椿園まで2.6kmの看板のある分岐を左に進みます）

3/30 7:57

標高の低いところで植林地ではなく、自然度の高い林が見られるのは珍しい。

3/30 8:10

天気はいまいちだけど、サクラは満開！

3/30 8:52

分岐は右へ

3/30 8:53

さらに右です

3/30 8:53

ゲートの脇を通って

3/30 8:56

舗装がなくなる箇所が少しあります

3/30 9:16

巨大なNTTの通信施設。
この右手に山頂、三角点があります。

3/30 9:17

東京都防災行政無線の塔とこれから向かう山並み。
開けてて気持ちいいけど、向かう万次郎岳の登りはみるからに急。

3/30 9:17

塔を右手に細いルートを進むと

3/30 9:18

分かりやすいルート。

3/30 9:20

1枚前の手前に見えてたピーク。

3/30 9:20

ロープやテープでルートが示されているので、しっかり確認。

3/30 9:26

踏み跡も不鮮明なため、周囲の地形からの読図とテープ、ロープを頼りに確実に進みます。

3/30 9:26

1070ピーク

3/30 9:27

少しずつ近づく天城縦走路

3/30 9:28

わかりやすくルートを示していただいています

3/30 9:33

3/30 9:33

鞍部にて奈良本林道との分岐に合流

3/30 9:34

やせ尾根から

3/30 9:34

急登が始まります

3/30 9:36

この先、万二郎岳までほぼ全区間ロープが張ってあります。

3/30 9:44

歩きやすそうに見えますが、意外と足元はきついです

3/30 9:45

傾斜がきつく、滑るため、少しずつ体力を削られます

3/30 9:47

岩が出てくると山頂が近い。岩から右に進みます

3/30 9:55

左からの登頂部が見え始めるとほどなくして山頂に着きます

3/30 9:57

山頂からの眺め（その1）

3/30 9:57

山頂からの眺め（その2）　ここまでで全行程の3分の1なので、まだまだ先は長い。

3/30 9:58

山頂。ようやくハイカーの方々にお会いしました。

3/30 9:58

下り。砂が乗ってて少し滑る感じがしました。

3/30 10:00

手前は馬の背。奥に万三郎岳

3/30 10:01

気持ちのよいトレイル。

3/30 10:04

易しいはしご

3/30 10:05

馬の背。神戸の馬の背に比べると、なんか違う。
比べる対象がおかしいかもしれませんが。

3/30 10:05

階段。雨の影響でしょうか。せっかく整備していただいたのに。

3/30 10:06

岩がちなところ。

3/30 10:08

と思ったら

3/30 10:08

アセビのトンネル。

3/30 10:09

頭上注意です。

3/30 10:11

階段。部材自体は新しく見えるので雨などで洗堀されてしまった結果でしょう。

3/30 10:12

ハシゴは置いてあるだけなので、気を付けましょう。

3/30 10:13

石楠立（はなだて）と読むそうです。シャクナゲ（石楠花）が立っているからでしょうか。

3/30 10:19

と思ったらいきなりブナ林。
尾根の登頂部に純林といっていい林が。雪も少ないのに。

3/30 10:20

植生は土壌の厚さなどで大きく変化します。
なかなか面白い。

3/30 10:21

まさにハイキングにうってつけのコースが続きます。

3/30 10:22

アマギシャクナゲ群落

3/30 10:23

3/30 10:27

万三郎岳直下の登り。

3/30 10:28

時折見える眺望

3/30 10:29

万三郎岳。伊豆最高峰ですが山頂は眺望もないので、スルー。

3/30 10:29

看板がかなり丁寧かつ見やすくていい。

3/30 10:31

万三郎岳下分岐。
かなり分かりやすい。

3/30 10:31

ブナ林の中を下っていきます。

3/30 10:33

見通しも良く気持ちよく下れます。

3/30 10:36

片瀬峠

3/30 10:41

小岳。天城山は広くて見通しがよい山頂や峠ばかり。

3/30 10:42

縦走路はまず迷うことはありません。

3/30 10:43

ヘビブナに寄り道。

3/30 10:43

角度がかなりえぐい。興味深い。

3/30 10:46

戸塚峠に向けて激下り。唯一のロープでしたが全く使う必要性を感じませんでした。
九十九折れで下っていきます。

3/30 10:51

台風の影響を受けた倒木が目立ち始めます。

3/30 10:51

浮石の多いルートが少しありました

3/30 10:53

戸塚峠

3/30 10:54

戸塚峠からはシングルトラックのトラバースが続きます。

3/30 10:56

勾配は終始緩やかです。

3/30 10:56

3/30 10:58

植林地の倒木は面的に被害を受けていました。
風は弱くても危険なため、足早に通り過ぎます。

3/30 10:58

根こそぎ。

3/30 11:05

白田峠。

3/30 11:12

ブナとヒメシャラ。

3/30 11:18

穏やかなルートが

3/30 11:18

どこまでも

3/30 11:20

続きます。

3/30 11:22

叢生した樹木。ブナ？

3/30 11:24

八丁池への下り

3/30 11:25

八丁池手前の分岐

3/30 11:25

3/30 11:25

八丁池。

3/30 11:25

3/30 11:26

3/30 11:26

3/30 11:26

3/30 11:26

トイレへは登り。

3/30 11:27

分岐はまっすぐ進みます。

3/30 11:27

分岐手前の看板。

3/30 11:28

さらに登ると

3/30 11:31

公衆トイレ。

3/30 11:31

公衆トイレ向かいのサインと分岐

3/30 11:33

見晴台

3/30 11:33

見晴台からの八丁池。富士山はおあずけ

3/30 11:33

3/30 11:36

上り御幸歩道分岐

3/30 11:36

寒天林道に出て

3/30 11:37

すぐ左に入り、青スズ台へ

3/30 11:40

緩やかな登り

3/30 11:42

ほどなくして青スズ台。眺望なし…
まっすぐ進めれば早いけど、ヤブがすごい

3/30 11:42

3/30 11:42

向かう三筋山方面。まだ距離があります。

3/30 11:44

青スズ台からの下りは落ち葉で踏み跡が不鮮明ですが、赤杭
とテープを頼りに下れます。

3/30 11:46

休憩所の先から林道に合流。

3/30 11:47

と思ったらすぐにトレイルへ戻れます。

3/30 11:47

ここも赤杭、テープを頼りに下れます。

3/30 11:49

林道に合流。

3/30 11:51

舗装路を下り、分岐を左へ。

3/30 11:55

車の轍もありますが、ふかふかのコケのうえを進めます。

3/30 11:58

三筋山の分岐。来た道を振り返るように曲がり、登っていきます。

3/30 12:03

距離を含めた標識が豊富にあります

3/30 12:11

1127ピーク最後の階段。

3/30 12:12

登頂。

3/30 12:12

山頂名と思しきサイン

3/30 12:17

下り。階段の上に小石が乗ったりしていて少し危険を感じました。

3/30 12:24

ロードに出ると

3/30 12:25

左の赤い範囲以外は入るな、とのこと。

3/30 12:43

足に優しい登りですが、だいぶ足にきてます。

3/30 12:46

ようやく三筋山のピークを捉えました。

3/30 12:51

最後の登り。

3/30 12:54

これを登り切れば登りは終わり。

3/30 12:56

歩んできた稜線を臨めます。

3/30 12:59

三筋山山頂。展望台、いらないんじゃ…。

3/30 13:00

風力発電の風車は迫力ありました。

3/30 13:01

ゴールの伊豆稲取はまだ霞んでます。

3/30 13:01

下りは階段から。

3/30 13:03

絶景ポイントからの眺め。

3/30 13:05

階段が続きます。

3/30 13:05

下ると公衆トイレ。細野高原に向かって下っていきます。

3/30 13:15

細野高原。何が違うのやら。

3/30 13:26

どこのルートを通っても細野高原駐車場へ向かえば伊豆稲取方面へ下ります。

3/30 13:26

芝原湿原、見逃しました。

3/30 13:28

左　公衆トイレと駐車場。

3/30 13:32

細野高原第二駐車場を過ぎて振り返ったところ。
山菜取り管理事務所。
駐車場脇に自販機があります。

3/30 13:48

だいぶ下って来たら看板が柑橘類になってました。

3/30 13:48

さらに下ると自販機2台目発見。もう少し道なりに進みます。

3/30 13:50

国道135号にはいかず、この分岐を左の下る方へ。

3/30 13:53

ここは右

3/30 13:54

ここは道なりに左へ

3/30 13:54

伊豆稲取駅が見えた！

3/30 14:00

伊豆稲取駅到着　お疲れさまでした

撮影機器：

Canon PowerShot SX710 HS Canon

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション 地図（地形図） 計画書 GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

スー

比較的距離の長い駅to駅の山行スタイルでしたが、最初と最後の車道が長いこと、戸塚峠〜八丁池まではアップダウンが少ない緩やかなシングルトラックのトラバースが続いたことなど予想以上に体力を温存して距離を稼げるコースでした。
天候はなんとか保ち、薄曇り・弱風の中で終始進むことができました。
ただ、低山域は春の気候でも標高1000m以高は肌寒く、防寒対策は必要でした。

今回のルートは水の補給ポイントが最後にしかないことやトイレが途中に1箇所しかないため、充分な装備・体力で臨みました。また、不測の事態に陥った際は無理せず撤退・エスケープすることも考えて進みました。

なお、天城山は深田久弥氏の100名山ではありますが、ハイカーが少ない時期で静かな山行を楽しめました。伊豆大川〜万二郎岳、八丁池〜細野高原までは誰にも会いませんでした。