四阿山〜雲海迫る孤高の頂きに一人佇む
- GPS
- 06:47
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 907m
- 下り
- 895m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:47
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・全行程ノーアイゼン冬靴ノーマル。スノーシューを装備したが履かなかった。山頂周辺以外は必要性を感じなかった。 ・登山口〜菅平牧場、別荘地内は雪解け水で泥濘。牧場は残雪、午後は踏み抜く。 ・里宮分岐〜的岩分岐、トレースやピンクリボンは複数あるが、的岩分岐に到着する。樹林帯内は踏み抜く、岩稜帯は保護区もあるので通行注意。 ・根子岳分岐〜山頂、残雪多く踏み抜く。山頂はややナイフリッジ。滑落注意。 |
写真
感想
谷川岳や赤城山からその山を眺める。雄大な浅間山と、大きく口を開ける湯釜の間にひっそりとある。女性の乳房を彷彿とさせる山容。山頂だけ尖って見えることが乳頭を想像させる。
雄大に広がる裾野の南側は広大な牧草地とスキー場、北側から見るとその優しい山容が一変し、荒々しいルンゼと険しい岩稜帯が現れる。周りの2000m級の山の中では浅間山に次いで高いが、その連峰には属さず独立峰。麓には群馬再西の峠を従える孤高の山。
前日の至仏山尾瀬ヶ原は天気が優れず、山行も消化不良で全く疲れもない。至仏山は歩行距離が短く、尾瀬ヶ原の単調な散策が影響しているのだ。登った気がしない。
西上州の鹿岳四又へ本来は行く予定だったが、中層雲が取れるのが12時ころ。北西から天気は回復し、四阿山周辺は9時から快晴となる予想。先々週浅間山と同様にピンポイントでの快晴の登頂を目指す。風の強さによっては、北アルプスを見ることが出来れば幸運。
前橋を3時に出発。途中、中之条町でパジェロの総走行距離が33万キロに。平成6年4月登録から25年での到達。四半世紀。今月11回目の車検を受検した。これだけ乗っていると、もう修理費が余りかからない。消耗品のみ交換。ただ税金が一割増しで重量税が63000円と高い。今年で生産を終えるパジェロ。少し寂しい気がする。
5時前にあずまや高原ホテル前の道に到着。中層雲が垂れ込めるので、赤く燃え上がる朝焼けを期待したが、雲が多すぎて少しだけ染まっただけ。浅間山も見えなかった。
5時30分に登山者専用駐車場の停める。閑散期の四阿山、ポツンと一台だけ。9時過ぎの晴れから逆算して、7時に出発するので1時間ほど仮眠する。起床し装備して出発。寝起きでもすぐにシャキッと行動出来る鬼軍曹。
気温7℃暖かい朝。あずまや高原ホテルを過ぎ登山口へ。別荘地の途中から残雪。気温が高いので溶けだして泥濘の箇所もある。静かな樹林帯を歩いて牧場へ。
開けた広大な草原。菅平牧場。未だ雲が垂れ込め、山は見えない。9時過ぎの晴れ間を信じて、ダケカンバ並木沿の残雪の道を歩んでいく。遠くにカモシカが渋沢川方面へ逃げていくのが見えた。黒い格好なのでクマに見えたか。
牧場を抜けると里宮分岐。ガスが南東に流され青空が見えてきた。眩い日差しが降り注ぎ暑い。irohaさん、kijimunaさん、kazumさんの三人登山部は尾瀬の富士見峠にいるとの連絡。月曜日の男たち、離れていても通じ合うものがある。
四阿山周辺は晴れてきたが、遠方の山々は未だガスの中。浅間山周辺しか見ることが出来ない。送られてきた画像はガスガスだが、11時過ぎには晴れると送信。群馬の最西端から応援する。
中四阿、根子岳を左手に見ると、その奥には雲海が広がっている。平野部がすっぽりと雲の下。昨年、今年1月とラッセルで苦労したシラビソ帯を抜けていく。残雪が多く踏みぬく。根子岳分岐を過ぎると四阿山山頂が見える。その奥にも雲海。
コルを抜け的岩分岐から登り上げるビクトリーロード。遮るものがない開放的な白い稜線を歩んでいく。歩を進めるごとに、北側は壮大な雲海が眼下に広がっていく。南には噴煙上げる浅間山。ただ北アルプスなど遠方の山稜はガスで見えない。
上州祠が残雪から少し見えている山頂に到着。見える山は浅間連峰など周辺山稜のみ。あとは雲海が目の前に果てしなく広がっているだけ。まさに雲上人。このまま歩いて妙高や北アルプスまで行けそうだ。
山頂から東側のナイフリッジを歩く。冬靴ノーマルなので注意して進む。北は樹木で引っかかるが、南は結構ヤヴァイ。見えるのは浦倉山と草津白根程度。あとは雲の下。平野部や行こうとしていた西上州はいまだ雲が多かった。
山頂に戻って周辺山稜晴れ待ちで早めに昼食。今日はエビ、サツマイモ、カシワ天のソバ。ネギはたっぷり。気温14℃穏やかな山頂を貸し切りで、浅間山と雲海を見ながらゆっくり食す。
11時40分まで待ったが、一向にガスが晴れる気配のない周辺山稜。次の機会にして下山する。来た白い稜線を下る。雲海も薄くなり市街地も所々見える。
午後は気温も15℃と上昇し、踏み抜きグランプリ開催。私一人でトレース跡を穴だらけにしていく。下りでのスノーシュー装着はテールが引っかかり面倒。なるがままに踏み抜いていく。股下まで踏み抜き足がつかない所もあった。
抜けるような青空に、白い雲がひとつ、またひとつと流れていく。浅間山火口からも白い噴煙が上がり、流れた雲と融合して大きな雲となり浮かんでいる。
四阿山へと続くダケカンバ並木を振り返る。時が止まったかのような広大な草原。静寂の菅平牧場から去っていく。樹林帯内に入ると鳥のさえずり。静寂から賑やかな音が心地よく響く。
駐車場に到着する。今朝来た時と同じ風景。ここも時が止まっているかのようだ。着替えて帰路へ。帰りは浅間白根火山ルートでドライブ。
平日の昼下がり、通る車もなくゆったりと車を流す。鬼押し出し園を眺め、浅間六里ヶ原休憩所から浅間山を眺める。駐車場北側へ行き、登頂した四阿山、草津白根山などを眺める。来週は白砂山も行けるようになるが、今年は残雪が多そうだ。GWに行くか、シラネアオイ時期に延期しようか思案中。
帰宅し部屋の窓から西の山並みを眺める。黄昏る空。薄明光線が差す浅間山が神々しい。四阿山は見えないが、目を閉じると今日の想い出が鮮明に見えていた。
growmonoさん こんばんは。
四阿山は、今年二回目かな、それとも三回目だったかな?
しろこさんを置いてひとり旅の月曜日、マイペースで自由奔放にふるまえますね、でもちょっと寂しいかな賑やかなお嬢さんがいないと、
登山口では雪は無いもののまだまだ雪山ですね、
アッいう間に冬が終わり春になり花と残雪の季節になりましたが、天候が今一ですね。
おはようござます、yasioさん。
西上州のアカヤシオと迷いましたが、青空に惹かれて西端の山です。今年は二回目ですね。
前回はラッセル祭りで景観も今一つでしたし、前日の尾瀬がフラストレーション溜まる山行でしたから、晴天に飢えてたのでしょうね。
shilokoさんは月曜はなかなか忙しく、シフトの関係で休めないようです。私的には一人の方が気が楽で良いのですが、賑やかなお嬢さん!?と行くのはまた違う趣があって良いです。山中ではしゃべったり、歌ったりしてくれるので、黙って聞いているだけでも楽しいです。
今年も連休は天候がいまいちで、曇りがちです。標高の高い山間部は降雪の恐れがあります。また今年も県内から出ることはないかもしれませんね。アカヤシオめぐりとなりそうです。
growmonoさんおはようございます。
真冬より雪が多いようですね。踏み抜き地獄は大変です。
天気予報の読みが良く北アルプスまで眺められてよかったですね。
パジェロは丁寧に乗っていますね。四半世紀33万キロとは。生産中止とは残念ですが。
私も以前三菱ジープに乗っていましたが生産中止になりました。壊れるところがなく長持ちしましたよ。
こんにちは、yamayuriさん。
西上州と悩んだ末の結果ですので、あまり後悔はしたくありませんでした。
もう少し北アルプスがきれいに見られると良かったです。執念ですね。
パジェロは国内向けが販売中止となり、現行モデルの海外向けだけとなります。記録的な大雪時も普通に動きましたから信頼度が高いです。確かに壊れにくいですね。ディーゼル車でもありますので、経済性も良いです。
yamayuriさんはジープに乗ってらっしゃったのですね。昔はスリーダイヤモンド、今はスリーポインテッドスターですね。さすがです、ダイムラークライスラーの誇り高き息吹を感じます。
見出しは、山頂にしばらくいたので思いつきました。北半分の山は雲海の下でポツンと四阿山、山頂にも一人だけ。孤独になれる時間を雲の上で過ごせました。
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