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雪山ハイキング
甲信越
唐松岳2696:山の危険を考える
2019年04月28日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 947m
- 下り
- 931m
コースタイム
天候 | 晴れのち薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝6時「頂上の気温ー13°、積雪が乗っているので滑落に注意して下さい」とゴンドラ乗り場でアナウンスあり。 雪の状況は8:30からの登りでは、良い感じに雪面クラストしており、アイゼンがよく効く。ストックも効く程度の硬さ。唐松頂上山荘〜唐松岳の積雪は良いコンディション。標高高いからか、溶けてからの凍結はしていない新雪?。12:30からの下山時には緩んでいて、場所によっては踏むと崩れる雪質に。 冬道の山荘直下の痩せ尾根とトラバースはかなりの危険箇所。今朝、遭難者の救助がありました。 |
写真
撮影機器:
感想
唐松岳は無雪期は初心者でも歩ける山、冬季も登山者の多い山として認識があったので、雪の時期に、雪山初心者に毛が生えた位なソロが登る山としては最適だと計画を温めていました。そして「平成最後の山」の名目で登るつもりでいたのですが、山の危険を改めて考える山行になりました。
唐松岳への冬道で核心箇所と言われる山荘下の痩せ尾根に差し掛かり、緊張感が高まった頃でした。尾根下数メートル位の足場の危うい急な斜面に、ザイルの装備を身につけた方がいらっしゃり、その傍らに横たわる、遭難したと思われる登山者をザイルで確保していられました。登山者のお顔は血の気がなく、その登山者に大変な事が起きてしまったのだと、遭難が起きたのだとわかりました。それはあってはならない光景でした。しかし決して他人のことではない、山を歩く限り自分にも起こりうることなんだと、現実に頭を打たれました。取り敢えず慎重に慎重を重ねて稜線まで登り、暫く、その先を登るためのココロとカラダが動きませんでした。
自分はこの山を歩く体力はあるのか?。技術は?知識は?安全に動ける天候か?安全に歩ける時間か?天候による雪や氷の変化を把握できているか?そしてソロであるリスクを回避できる準備は出来ているか?SNSからの情報でその気になり、自分の能力以上のことをしようとしてはいないか?。
登山は、自然が相手だということを心に刻みなおす山行になりました。
後に遭難した方はお亡くなりになったと情報がありました。心よりご冥福をお祈りいたします。
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