記録ID: 1817318
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍
GW穂高岳山スキー�∩以羚盂�
2019年04月29日(月) [日帰り]
yy0419
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 09:10
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,679m
- 下り
- 1,682m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:11
4:17
13分
スタート地点
13:28
ゴール地点
| 天候 | 晴れのち曇りのち霧（小雪） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
小梨平テント泊 800円/泊・人 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
＜アプローチ・登行＞ 前日の反省を生かし、1,760m付近まで登山道をシートラ、そこから奥明神沢下部までシール登行。奥明神沢は朝日が当たらず雪が緩まないため、腐れ雪が固まった状態でシールがあまり効かず、2480m付近でシートラに。ここから山頂までは重く、長い登り。標高差では600mそこそこを3時間20分かけて登りました。それなりに傾斜のある斜面が延々と続きますが、奥明神沢から前穂ダイレクトルンゼはこの時期のメインルートであるため、しっかりステップがついたトレースが山頂まで続いています。難所と言うほどのところはありませんが、雪の状態によってはどこでも微妙な登行になります。標高差1,600m、うちシートラが約半分になるため、体力的にはなかなかしんどかったです。 天候は朝イチはピーカンだったのが、徐々に雲が出てきて、前穂の山頂に着いた時にはガスがかかり始めて雪もちらついてきました。ペットボトルの水も凍ったので余裕で氷点下でした。山頂まで雪はたっぷりで、山頂も山頂標識等が埋まっており、既にガスが出始めていたので、うっすら見える前穂北尾根がなければ、本当にこれが山頂なのかと疑われても仕方ないのではと思えました。 ＜滑降＞ 苦労した登りを終えて、ようやくお楽しみの滑降のハズでしたが、これまた土曜日の降雪のおかげで、前日の西穂高沢以上の過酷な滑降となりました。滑り出しはアイスバーン。しかもオクマタ側に滑落の危険もあり、失敗が許されないだけに慎重に行かざるを得ません。ちょっと下ると弱層の上に重めの積雪。重い雪なので雪崩れる感じはありませんでしたが、傾斜がきついところはスラフとなってずれ落ち、足元ごと持っていかれることもあります。下るにつれ雪の重さが増していきます。ダイレクトルンゼ後半になってくると明らかなモナカへとなり、奥明神沢上部はハードモナカ＆登山者が多い故の踏み荒らされた雪面で全く滑りにならず。ほぼターンは断念。横滑りで高度を落とせれば儲けものといった状況でした。 2,350m付近からようやく左側に荒らされていない重雪の斜面が広がるようになり、岳沢小屋をパスして左側斜面から2,100m付近で登山道に出ました。1,980m付近まではデブリを避けるため、左側の斜面を藪を避けるように滑るしかなく難儀しますが、そこからは登山道脇を快適に1,760mまで下ることが出来ます。 やめればいいのにそのあと登山道に出ないでそのまま下り続けたら藪の餌食に。特に最後に登山道に出る直前は、スキーを履いたままでは藪で抜けられず、スキーを脱げばズボズボと股まで潜って歩くのもままならず、登山道までのほんの数十メートルがものすごくシンドイ思いをしました。 |
写真
登り始めて1時間強で岳沢河原まで出ました。
ようやくここからシール登行です。穂高に朝日が当たり始めます。
ようやくここからシール登行です。穂高に朝日が当たり始めます。
西穂高沢を正面から
コルまでよく見えています。既にモロ日差しを受けています。こちらはまだ日陰です。
コルまでよく見えています。既にモロ日差しを受けています。こちらはまだ日陰です。
岳沢小屋付近から
トリコニーなど南稜が見えます。扇沢は大きなデブリが出ています。(デブリ上に人がいます)
トリコニーなど南稜が見えます。扇沢は大きなデブリが出ています。(デブリ上に人がいます)
奥明神沢前穂へのメインルートです。結構人が登っています。西面なので朝は日差しがありません。(そういった意味では晴れた日は西穂高沢より楽に登れます)
4/29 7:05
奥明神沢
前穂へのメインルートです。結構人が登っています。西面なので朝は日差しがありません。(そういった意味では晴れた日は西穂高沢より楽に登れます)
前穂へのメインルートです。結構人が登っています。西面なので朝は日差しがありません。(そういった意味では晴れた日は西穂高沢より楽に登れます)
ちょっと登ると扇沢の奥に奥穂高岳が見えてきます。
扇沢雪渓までは快適そうですが、下部のデブリを見ると扇沢の滑降はナシですね。
扇沢雪渓までは快適そうですが、下部のデブリを見ると扇沢の滑降はナシですね。
日陰で雪面が凍っているのでシールが利きません。クトーを出して慎重に高度を稼ぎます。
予報よりかなり早く雲が出始めました。
乗鞍岳は既に雲がかかり始めています。
乗鞍岳は既に雲がかかり始めています。
ルンゼが2分するところ。
ここで再びシートラにチェンジ。今度はアイゼン&ピッケルです。
ここで再びシートラにチェンジ。今度はアイゼン&ピッケルです。
ダイレクトルンゼ分岐
右が奥明神沢(奥明神のコル)、左がダイレクトルンゼ、中央は稜線に詰める別ルート
右が奥明神沢(奥明神のコル)、左がダイレクトルンゼ、中央は稜線に詰める別ルート
ご覧の通り、メインルートなので多くの登山者が行き交います。BPはかなり少数派です。当日はスキーとボードの2人パーティと自分だけでした。
1
4/29 9:25
ご覧の通り、メインルートなので多くの登山者が行き交います。
BPはかなり少数派です。当日はスキーとボードの2人パーティと自分だけでした。
BPはかなり少数派です。当日はスキーとボードの2人パーティと自分だけでした。
ダイレクトルンゼの登り視界があれば迷うことはありません。降雪直後でなければこのようにはっきり踏み跡があります。傾斜はほとんど緩むことなく、このまま山頂まで続いています。
1
4/29 9:28
ダイレクトルンゼの登り
視界があれば迷うことはありません。降雪直後でなければこのようにはっきり踏み跡があります。傾斜はほとんど緩むことなく、このまま山頂まで続いています。
視界があれば迷うことはありません。降雪直後でなければこのようにはっきり踏み跡があります。傾斜はほとんど緩むことなく、このまま山頂まで続いています。
稜線への雪渓を詰める登山者40度程度の斜面がずっと続くため終始ダガーポジションで登っているようでした。ダイレクトルンゼはこれよりやや緩いですが、ずっと35度程度でしょうか。
4/29 9:49
稜線への雪渓を詰める登山者
40度程度の斜面がずっと続くため終始ダガーポジションで登っているようでした。ダイレクトルンゼはこれよりやや緩いですが、ずっと35度程度でしょうか。
40度程度の斜面がずっと続くため終始ダガーポジションで登っているようでした。ダイレクトルンゼはこれよりやや緩いですが、ずっと35度程度でしょうか。
これがダイレクトルンゼ
雪がない時と比べると凹凸が隠れているため傾斜が緩く感じます。
雪がない時と比べると凹凸が隠れているため傾斜が緩く感じます。
天を衝く明神主峰と2峰
霞沢岳まで雲に飲まれました。こちらが飲まれるのも時間の問題か。
霞沢岳まで雲に飲まれました。こちらが飲まれるのも時間の問題か。
下山する登山者
人がいるとスケールがわかりますね。焼岳も雲がかかり始めました。
人がいるとスケールがわかりますね。焼岳も雲がかかり始めました。
続いてボーダー
とても滑りやすい雪には見えませんでした。迫りくる雲と不安が二重になります。
とても滑りやすい雪には見えませんでした。迫りくる雲と不安が二重になります。
夏に見た光景
あのピナクルが3本槍の1つで回り込んでA沢に下れたような。もうじき曇り巻かれそう。
あのピナクルが3本槍の1つで回り込んでA沢に下れたような。もうじき曇り巻かれそう。
これも見慣れた山頂直下の紀美子平への標識。
既にガスがかかり始めました。
既にガスがかかり始めました。
ドロップする斜面どんどんガスが出て行きます。モタモタしていられません。アイスバーンでスキー板などを落とさないように、素早く準備します。風も結構出てきました。
4/29 11:01
ドロップする斜面
どんどんガスが出て行きます。モタモタしていられません。アイスバーンでスキー板などを落とさないように、素早く準備します。風も結構出てきました。
どんどんガスが出て行きます。モタモタしていられません。アイスバーンでスキー板などを落とさないように、素早く準備します。風も結構出てきました。
滑り始めのシュプール
弱層上に重めの雪。軽い雪だったら滑った途端に雪崩れると思われる斜度です。ものすごく滑り辛い。
弱層上に重めの雪。軽い雪だったら滑った途端に雪崩れると思われる斜度です。ものすごく滑り辛い。
ダイレクトルンゼ下部
どんどん雪が重くなり、ターンが困難になってきます。1ターンごと慎重に下っていきます。
どんどん雪が重くなり、ターンが困難になってきます。1ターンごと慎重に下っていきます。
撮影機器：
感想
前日に続いての苦行系山スキーになりました。今回は登頂はできたので達成感はありましたが、スキーはほぼほぼ下山のためのツールに過ぎない状況でした。
今回初めて山スキーで穂高エリアに足を踏み入れましたが、なかなかほろ苦い穂高BPデビューとなりました。ぜひザラメの状態の時に再チャレンジしたいです。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：1093人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
前穂高岳の最新記録
ジャンクションピーク・岳沢
2023年11月03日 [C]
【VR】初冬の明神岳～前穂高岳
2023年10月27日 (日帰り) [A]
岳沢〜前穂
2023年10月18日 [C]
【ちょっと雪山 前穂高岳】下は紅葉、上は雪山
2023年10月17日 (日帰り) [B]
前穂高岳
2023年10月14日 [C]
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する