『アルプスOnedayハイク開幕戦』大天井岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,844m
- 下り
- 1,825m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
数百メートル手前に駐車場 (登山口までにも数か所路駐スペースありますが...) 登山口に綺麗なトイレ&ポストあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口〜常念乗越 王滝ベンチあたりから雪の量が多くなり踏抜きも発生 笠原口あたりから雪渓歩き 乗越手前は急斜面になるが雪が緩く踏み跡多いので割と安心 私は登りでチェーンアイゼン使用し下山はノーアイゼン ◆常念乗越〜大天井岳 ほぼ夏道を歩く。残雪は少ないが雪のトラバース数か所あり。 往路ではワンポイントで数回チェーンアイゼン使用。復路ではノーアイゼン。 |
写真
感想
※1週間以上前の山行です(遅くてすんません)
GWは所用が重なり山に行かなかった。”ヤマレコユーザー”から”ヤマレコビューアー”へと格下げした感が否めないわけだが、色々とレコ拝見してると「やっぱり残雪の北アへ行っておきたいなぁ」という思いが沸々と沸いてくる。今年のスノーハイクではことごとく苦渋を舐めた私だが、ここはやっぱりワンチャン行くことにした。
色々と検証したところ、常念岳−大天井岳のコンディションが良さそうだ。ここは2年前にも歩いているが、私の少ない北ア歴の中でも最高のルート。まだ残雪残るこの時期に歩けるなんて素敵そうだ。常念乗越までの一ノ沢ルートは北ア天然水何ガロンでも飲み放題。それに急登も少なくて助かる。乗越から大天井岳までの稜線は、北アらしからぬなだらかさで、アップダウンが少なく、ピークはトラバースして巻いていく。左手にはずっと穂高山脈を眺めながら歩き、北アの大展望地:大天井岳からは360°のパノラマ絶景が待っているのだ。
前泊して予定通りの時間に出発。少しづつ標高を上げていく一ノ沢ルートはやはり足に優しい。融雪も進んではいるが、踏み固められてるので踏抜きはそれほど気にならなかった。笠原沢から雪渓歩きとなり、徐々に下山者の姿も現れ始めた。乗越手前では斜度が急になった。「雪山不慣れなので、この斜度は怖い」とおっしゃっていた老夫婦。よく見えなかったのだが、どうやら男性の方が滑落したようだった。近くにいた熟練ハイカーさんが「そのまま尻セードで下りた方がいいですよ」と声掛けしていたので、多分大したことはなさそうだ(ふぅ一安心)。
常念乗越に上がると、眼前に残雪の穂高連邦がドドドドドド―ン!初めて訪れて、これに感動しない人はいないだろう。まさに筆舌に尽くしがたいこの風景。まだまだ残雪残る白い峰々がとても美しかった。常念岳への殺人的登りは横目に、私は大天井岳への極上稜線歩きへと向かう。とりあえず横通岳へと登るのだが、ピークまでは行かずトラバースするので楽ちん。大天井岳まで2回ほど大きな登りがあるのだが、アップダウンはないので心折られることはない。
静かな稜線歩き。途中で出会ったハイカーは数名。一ヵ所だけ夏道が分かりづらい所があり、トレースを辿っていたら、ハイマツ漕ぎをすることとなってしまった。まぁneon氏とのヤブ漕ぎハイクで鍛えられているので、この程度は大したことはない。程なくルート復帰できたのだが、後方を振返れば、私の後を付いてきたハイカー二人の姿あり...先行して道間違えて申し訳ありません(涙)。
営業前の大天荘にザックをデポして、最終ピークへ登る。大天井岳は3回目。本日ずっと眺めてきた槍&穂高連邦、そして燕岳へと続く稜線、裏銀座の峰々、遠方には立山&後立山連峰も見えた。やはりここは北アの大展望地なのだ。誰もいない貸し切りの山頂で思い切り自撮り撮影に興じる。大天荘に戻り軽く食事をした後、帰路へと向かう。
槍穂高方面の雲が更に晴れてきて、輝く白銀が神々しい。今日は来て良かったなぁと悦に浸っていると、前方からトレランナーさんが迫ってくる。私のTシャツ&アームウォーマーという服装もなかなか異端だったのだが、そのトレランさんは半袖半ズボン...明らかに異様であった。少しお話したところ、「大天荘のカレーうどんが食べたかったけど、まだ営業前ですよねぇ」との事。お互いの日程について話すと、どうやら私と同じらしい。「じゃ、また後でお会いできますね」と颯爽と走り去っていった。「ん?今から大天井まで行って帰って私に追いつくですと...若造めが、我を舐めておるな」と私のプライドを触発したのだが、ぐんぐん離れていく彼を眺めていると、「う〜ん、追いつかれる自信しかない」と思い直すヘタレ中年ハイカーであった。
常念小屋からの下山。融雪の進んだ雪渓はとても歩きやすく、まるで大砂走りのように駆け下りた。途中尻セードのトレースがあったので試してみる。実は、チャンスがあれば尻セードしたくて、ワークマンで防水ズボンを購入してきたのだ。そんな感じであっという間に雪渓終了。その後も残雪を快調に飛ばしていたが、徐々に疲労も溜まり最後はトボトボ歩きだった。
予定していた時間よりは早く下山完了できて何よりだったが、2年前に比べるとタイムは随分遅いし疲労感も大きい(しかも、2年前は前日に鹿島槍ピストンするというコンディションだった)。サボリ気味の山行ペースで、やはり体力&筋力&精神力の低下は著しい(まぁ歳のせいもありますけど)。実は先回のコラボハイクにて、neonさんに色々とアルプスロングハイクをお誘いしたのだが...このままではちょっと拙いな。毎回反省しつつも、真夜中のおやつタイムが止められず「夕飯とお菓子は別腹」などというJK発言を繰り返す”心は乙女 体はオッサンハイカー”なのであった。
いいねした人