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Yamareco

記録ID: 1950490
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

三瓶山(北の原→男→子→室内→大平→女→北の原)

2019年08月02日(金) [日帰り]
 - 拍手
Katsuhara その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:57
距離
11.5km
登り
1,005m
下り
1,002m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:58
休憩
0:59
合計
7:57
6:31
13
スタート地点:北の原キャンプ場
6:44
6:44
160
9:24
9:29
8
9:37
10:07
6
10:13
10:14
29
10:43
10:43
3
10:46
10:47
11
10:58
10:58
7
11:05
11:05
19
11:24
11:24
21
11:45
11:46
4
11:50
11:50
21
12:11
12:19
2
12:21
12:26
20
12:46
12:53
77
14:18
14:18
10
14:28
ゴール地点:北の原キャンプ場
「北の原登山口」は現地表記では「姫逃(ひめのが)池登山口」となっています。
「三瓶山」というのは「男三瓶山」のことです。
「室の内」と「室内」の表記が混在しています。現地の標識は「室の内」のようでした。
天候
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北の原キャンプ場まで自家用車で来て、そこで2泊しました。山へ登ったのはその中日です。
コース状況/
危険箇所等
 登山道は整備されていて道に迷うことは無いでしょう。特に危険なところはありませんが、下りで木段のない場所は足を滑らせやすいので気をつけましょう。
 男三瓶から女三瓶の稜線縦走は通行禁止になっていたので、そこは通らないコースに変更しました。
その他周辺情報  北の原キャンプ場にはオートキャンプ場を始め、ケビンやバンガローなど自然の中で過ごすことのできる設備が整っています。キャンプ場の向かいには三瓶自然博物館サヒメルがあり、三瓶山のなりたちの学習やプラネタリウム鑑賞ができます。ここから北西方向へ10分ほど車を走らせると「小豆原埋没林公園」があります。他ではなかなか見られない、直立した埋没杉を見ることができます。
 三瓶温泉は三瓶山の南側になります。今回私はもう少し南の山中に入って、秘湯「千原温泉」に浸かってきました(石鹸・シャンプー使用禁止なので文字通り浸かるだけです)。
北の原キャンプ場を出発し、三瓶自然館「サヒメル」裏手の登山道から男三瓶山を目指します。
2019年08月02日 06:37撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 6:37
北の原キャンプ場を出発し、三瓶自然館「サヒメル」裏手の登山道から男三瓶山を目指します。
ヤマアジサイ 梅雨明け、あちこちで見られました。
今回、いつもと違うカメラをつかったら花の写真がことごとくピンボケになってしまいました。ごめんなさい。
2019年08月02日 06:45撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 6:45
ヤマアジサイ 梅雨明け、あちこちで見られました。
今回、いつもと違うカメラをつかったら花の写真がことごとくピンボケになってしまいました。ごめんなさい。
キツネノカミソリ
ヒガンバナの仲間でこの時期には葉がありません。
2019年08月02日 06:47撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 6:47
キツネノカミソリ
ヒガンバナの仲間でこの時期には葉がありません。
娘と二人での親子登山です。普段あまり運動していない娘は,すぐに息が上がってしまいます。
2019年08月02日 07:00撮影 by  CX5 , RICOH
2
8/2 7:00
娘と二人での親子登山です。普段あまり運動していない娘は,すぐに息が上がってしまいます。
ヤマジノホトトギス
この形状といい、この模様といい、印象的な花ですね。
2019年08月02日 07:04撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 7:04
ヤマジノホトトギス
この形状といい、この模様といい、印象的な花ですね。
オオバギボウシ
山のあちこちで見かけました。
2019年08月02日 07:26撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 7:26
オオバギボウシ
山のあちこちで見かけました。
ドクツルタケ かな?
この白いキノコもあちこちで見かけました。猛毒らしいので、触らなくて正解。
2019年08月02日 08:06撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 8:06
ドクツルタケ かな?
この白いキノコもあちこちで見かけました。猛毒らしいので、触らなくて正解。
ミズナラやコナラの森です。もう少し標高が上がるとブナ林になります。木陰がありがたいです。
2019年08月02日 08:22撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 8:22
ミズナラやコナラの森です。もう少し標高が上がるとブナ林になります。木陰がありがたいです。
登山道は整備されていて、普通に歩くには全く問題ありません。
2019年08月02日 09:04撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 9:04
登山道は整備されていて、普通に歩くには全く問題ありません。
カワラナデシコ
日なたではこの花もよく見かけました。
2019年08月02日 09:20撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 9:20
カワラナデシコ
日なたではこの花もよく見かけました。
視界が開けて、祠が見えました。男三瓶山の山頂です。
2019年08月02日 09:20撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 9:20
視界が開けて、祠が見えました。男三瓶山の山頂です。
一等三角点「三瓶山」
 緯度: 35:08:26.0074
 経度: 132:37:17.5280
 標高: 1125.86
2019年08月02日 09:24撮影 by  CX5 , RICOH
2
8/2 9:24
一等三角点「三瓶山」
 緯度: 35:08:26.0074
 経度: 132:37:17.5280
 標高: 1125.86
イヨフウロ かな?
山頂草原のお花畑でみかけました。
2019年08月02日 09:25撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 9:25
イヨフウロ かな?
山頂草原のお花畑でみかけました。
避難小屋で一休み
2019年08月02日 09:39撮影 by  iPad mini 4, Apple
8/2 9:39
避難小屋で一休み
山頂南側から孫三瓶と外輪山を眺めます。足元は崩落していて立ち入り制限されています。
2019年08月02日 09:40撮影 by  iPad mini 4, Apple
1
8/2 9:40
山頂南側から孫三瓶と外輪山を眺めます。足元は崩落していて立ち入り制限されています。
男三瓶から女三瓶への縦走路は危険個所があり通行止めとなっていました。このルートを通らない行程に変更することにしました。
2019年08月02日 09:40撮影 by  iPad mini 4, Apple
8/2 9:40
男三瓶から女三瓶への縦走路は危険個所があり通行止めとなっていました。このルートを通らない行程に変更することにしました。
避難小屋で、朝握ってきたおむすびを食べました。これは間食なのか、昼食なのか?
2019年08月02日 09:53撮影 by  iPad mini 4, Apple
1
8/2 9:53
避難小屋で、朝握ってきたおむすびを食べました。これは間食なのか、昼食なのか?
ノアザミ
日向に咲く花ですね。
2019年08月02日 10:07撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:07
ノアザミ
日向に咲く花ですね。
ブタナ?
黄色で多弁の花はいろいろあってなかなか区別がつきません。
2019年08月02日 10:07撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:07
ブタナ?
黄色で多弁の花はいろいろあってなかなか区別がつきません。
男三瓶から反時計回りに縦走します。次に目指すは子三瓶。
2019年08月02日 10:10撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:10
男三瓶から反時計回りに縦走します。次に目指すは子三瓶。
シシウド
でかいな。
2019年08月02日 10:11撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 10:11
シシウド
でかいな。
ホタルブクロ
ほっこりします。
2019年08月02日 10:14撮影 by  CX5 , RICOH
2
8/2 10:14
ホタルブクロ
ほっこりします。
手前が子三瓶、その左奥が孫三瓶。直射日光が熱い、ペースに気をつけないと熱中症になりそうだ。
2019年08月02日 10:16撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:16
手前が子三瓶、その左奥が孫三瓶。直射日光が熱い、ペースに気をつけないと熱中症になりそうだ。
アシベニイグチ?
2019年08月02日 10:22撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 10:22
アシベニイグチ?
個々の下りには木段はありません、ロープが掛かっているので足を滑らさないように気をつけて下ります。
2019年08月02日 10:28撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:28
個々の下りには木段はありません、ロープが掛かっているので足を滑らさないように気をつけて下ります。
子三瓶へ向かいます。
2019年08月02日 10:39撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:39
子三瓶へ向かいます。
日の当たる尾根を、汗を流しながら登って行きます。ファイトォー!
2019年08月02日 10:43撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:43
日の当たる尾根を、汗を流しながら登って行きます。ファイトォー!
もう少しで、山頂だ。ゼエゼエ‥
2019年08月02日 10:51撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 10:51
もう少しで、山頂だ。ゼエゼエ‥
子三瓶山頂は縦走路の少し西にあります。ここまで来たのなら行かねば。
2019年08月02日 10:54撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 10:54
子三瓶山頂は縦走路の少し西にあります。ここまで来たのなら行かねば。
子三瓶山頂から男三瓶山頂を望みます。あそこから歩いてきたんだよ。
2019年08月02日 10:55撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 10:55
子三瓶山頂から男三瓶山頂を望みます。あそこから歩いてきたんだよ。
左が室内池、右が孫三瓶、どっちに進もうか迷っています。当初の予定では縦走して孫三瓶へ行くつもりだったのですが。
2019年08月02日 11:07撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 11:07
左が室内池、右が孫三瓶、どっちに進もうか迷っています。当初の予定では縦走して孫三瓶へ行くつもりだったのですが。
子三瓶と孫三瓶の境の鞍部「風越」分岐点です。日差しの強さに負けて、孫三瓶はパスし、室内池へ向かうことにしました。
2019年08月02日 11:20撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 11:20
子三瓶と孫三瓶の境の鞍部「風越」分岐点です。日差しの強さに負けて、孫三瓶はパスし、室内池へ向かうことにしました。
草や木が茂っていて日差しを遮ってくれますが、道もきちんと明確なので、安心して歩けます。
2019年08月02日 11:32撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 11:32
草や木が茂っていて日差しを遮ってくれますが、道もきちんと明確なので、安心して歩けます。
三瓶山で最後の火山活動があったのがこの室の内で、火山性のガスが噴出して鳥が死んでしまうことから「鳥地獄」と呼ばれたそうです。今はもう大丈夫ですよ…ね?
2019年08月02日 11:42撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 11:42
三瓶山で最後の火山活動があったのがこの室の内で、火山性のガスが噴出して鳥が死んでしまうことから「鳥地獄」と呼ばれたそうです。今はもう大丈夫ですよ…ね?
室の内池は浅く静かな池です。外の川などと繋がっていないので放流された鯉が若干いる程度で生き物は少ないようです。
2019年08月02日 11:43撮影 by  CX5 , RICOH
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8/2 11:43
室の内池は浅く静かな池です。外の川などと繋がっていないので放流された鯉が若干いる程度で生き物は少ないようです。
このコースには三瓶山の自然に関する様々な説明板が立てられています。勉強になります。
2019年08月02日 11:47撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 11:47
このコースには三瓶山の自然に関する様々な説明板が立てられています。勉強になります。
標高680mの室内池から再び300m近く登って女三瓶山頂を目指します。
2019年08月02日 11:53撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 11:53
標高680mの室内池から再び300m近く登って女三瓶山頂を目指します。
展望所から正面に子三瓶を臨むことができます。
2019年08月02日 12:12撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 12:12
展望所から正面に子三瓶を臨むことができます。
女三瓶と大平山の間の鞍部分岐点まで上ってきました。
2019年08月02日 12:15撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:15
女三瓶と大平山の間の鞍部分岐点まで上ってきました。
大平山に展望所があるらしいので、少し南に戻ってみました。
2019年08月02日 12:16撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:16
大平山に展望所があるらしいので、少し南に戻ってみました。
東原方面のカルデラを一望できます。
2019年08月02日 12:17撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:17
東原方面のカルデラを一望できます。
大平山 山頂、標高854m。
2019年08月02日 12:18撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:18
大平山 山頂、標高854m。
男三瓶方向、確かにあそこからこちらへ向かう稜線は険しそうだ。
2019年08月02日 12:18撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:18
男三瓶方向、確かにあそこからこちらへ向かう稜線は険しそうだ。
次に向かう女三瓶方向。テレビの中継設備が林立しています。
2019年08月02日 12:25撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:25
次に向かう女三瓶方向。テレビの中継設備が林立しています。
キジかな、ヤマドリかな?
2019年08月02日 12:43撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:43
キジかな、ヤマドリかな?
あのアンテナの山に車で行く道があっても良さそうなものですが、どうも車は通れそうにありません。
2019年08月02日 12:46撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:46
あのアンテナの山に車で行く道があっても良さそうなものですが、どうも車は通れそうにありません。
展望所から山頂方向を眺めます。
2019年08月02日 12:47撮影 by  CX5 , RICOH
1
8/2 12:47
展望所から山頂方向を眺めます。
男三瓶方向、やっぱ、どっしりと風格のある山ですね。
2019年08月02日 12:47撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:47
男三瓶方向、やっぱ、どっしりと風格のある山ですね。
女三瓶山頂 標高957m
2019年08月02日 12:50撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:50
女三瓶山頂 標高957m
アンテナの森を抜けて
2019年08月02日 12:57撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 12:57
アンテナの森を抜けて
北北東方向へ向かう下山道へ入ります。
2019年08月02日 13:00撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:00
北北東方向へ向かう下山道へ入ります。
木陰と木々を渡る風が心地よいです。足元を滑らさないように気をつけよう。
2019年08月02日 13:08撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:08
木陰と木々を渡る風が心地よいです。足元を滑らさないように気をつけよう。
フシグロセンノウ
鮮やかなオレンジ色がきれいです。
2019年08月02日 13:17撮影 by  CX5 , RICOH
2
8/2 13:17
フシグロセンノウ
鮮やかなオレンジ色がきれいです。
渓筋に沿った道を下って行きます。
2019年08月02日 13:18撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:18
渓筋に沿った道を下って行きます。
火山灰土かな、歩道が削れて窪んでいます。
2019年08月02日 13:20撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:20
火山灰土かな、歩道が削れて窪んでいます。
トイレがあります。ここまで来ればもう安心、
2019年08月02日 13:22撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:22
トイレがあります。ここまで来ればもう安心、
男三瓶から直接下りてきた娘と合流して、北の原に向けて一緒に歩きます。
2019年08月02日 13:50撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:50
男三瓶から直接下りてきた娘と合流して、北の原に向けて一緒に歩きます。
もう少しでキャンプ場です。
2019年08月02日 13:51撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 13:51
もう少しでキャンプ場です。
三瓶の自然を堪能させてもらいました。
2019年08月02日 14:05撮影 by  CX5 , RICOH
8/2 14:05
三瓶の自然を堪能させてもらいました。

装備

個人装備
長袖シャツ ジャンパー ズボン 靴下 日よけ帽子(キャップ) サブザック(15L) 昼食(おむすび2個) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶900mL スポーツ飲料500mL) iPhone(GPS+カメラ) iPad mini サブバッテリー カメラ 携帯電話 腕時計 手拭い ティシューペーパー
備考 グローブ、ジャンパー、ヘッドライト、ラジオ、ナイフも持って行きましたが使いませんでした。お茶はもう一本600mLボトルを持って来ましたが、山頂で同行者(娘)に譲りました。トレッキングポールも同行者に使わせました。

感想

 去年は夏に有給休暇をまとめ取りして、10日間の車旅をおこなったが、今年は仕事の日程が中途半端に入っていて連続した長期休暇がとれない。仕方ないので、二泊三日の日程で自然を楽しむ旅行をしたいと考えた。ちょうど娘が夏季休暇をとって帰ってきていたので、一緒に連れて行くことにした。となると、車中泊というわけにはいかない。けれどもホテルや旅館に泊まるのもどうかなぁと、あれこれ考えて、結局、島根県の三瓶山近くのキャンプ場のバンガローで2泊することにした。
 三瓶山北の原キャンプ場に到着したのは、チェックイン制限時刻午後5時の10分ほど前だった。日差しのあるうちは暑かったが陽が沈むと涼しくなり、エアコンが無くても快適に過ごすことができる気温となった。いつも夜更かしをしている娘に、「明日の朝は5時起床、6時出発だ!」と宣言して10時頃には就寝した。そして翌日、6時出発とはいかなかったが、それでも6時半ぐらいには用意を整えて歩き始めることができた。
 前回一緒に山歩き(「篭山 〜大展望の山頂でヤマゴハン〜」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1828110.html )した時には上り坂にすぐへこたれて、標高差400mほど登るのがやっとだった娘に、今回の標高差600mの登山が耐えられるか、若干不安はあったが、娘も最近筋トレなんかをやっていたようで、それなりに時間はかかったものの、男三瓶の山頂まで上ることができた。地図で見ていた時には、男三瓶は等高線が詰まっていて傾斜のきつい山なんだろうなと予想していたが、実際の登山道はつづら折になっていてそれほどの急登は無かった。また、ちょうどいい位置にベンチの設置された休憩処があり、ペース配分がとりやすかった。山頂までの距離表示も、登山口2800mから100mずつカウントダウンしながら設置されており、それを励みに登って行くことができた。
 娘の体力では男三瓶山頂往復が精一杯だろうなと思っていたので、娘を山頂小屋に休憩させて、私一人で稜線周回をおこなうことにした。当初、男三瓶を起点に時計回りで一周して、登った道を引き返す計画をしていたが、山頂まで来てみると、避難小屋などに男三瓶から女三瓶への稜線縦走は禁止、通行止めと書いてあった。時々滑落事故のある危ないコースのようだ。そこで急遽、縦走・周回コースを逆回りにして、女三瓶から男三瓶へは戻らず山のふもとを周回して北の原に帰ることとした。娘には適当な場所で電話連絡するから、男三瓶東側の「名号コース」を一人で下りて来い、林間のトイレの辺りで落ち合おう、という話にした。
 男三瓶から子三瓶への稜線縦走コースを歩いてみると、ロープの懸けられたきつい下り坂があったり、木陰などが無く太陽にじりじり照らされて汗だくになったり、なかなか大変な山行であることがわかった。この暑さの中、熱中症にだけはならない様にと、いつもより多めの水分補給に努めた。また、炎天下の稜線を歩き続けるのはちょっと厳しい(楽しくない)と感じ、鉢の中の室内池のほとりを歩いてみることにした。こちらのコースは木陰と水辺を歩くことができ、また説明板も多く設置されていた。予想外に充実したトレッキングコースで結果的によかったと思う。
コースの稜線上では概ね携帯電話の電波は届くようだった。アンテナの本数が1本になったり2本になったりで若干安定しないこともあったが、全く繋がらないということは無かったような。ただ、室ノ内へ下りた時には完全に圏外だった。室ノ内からも女三瓶山頂に林立するアンテナはしっかり見えていたが、あれはどうも全てテレビ(またはラジオ)のアンテナのようで携帯電話の電波は山の外から拾っているようだった。
 山頂避難小屋で休憩していた娘はさすがに2時間以上じっとはしていられなかったようで、私が連絡する前に山から下りてきていた。履いていた靴が登山靴ではなく普通のランニングシューズだったので、下り坂の斜面で足を滑らせて膝や尻もちをついたりもしたようだが、怪我をするほどでは無かったようだ。道が濡れていたら初心者には少し危なかったかも。
 三瓶山へは私たちが歩いた「北の原」以外の西、南、東いずれの方向にも登山道がある。陽を遮るものの無い稜線縦走をするもよし、林間で鳥の声を聴きながらそよ風に吹かれるもよし、男三瓶の山頂でお花畑を楽しみながら弁当を食べるもよし、様々な楽しみのできる山だ。秋には生徒を連れて再びこの山系を訪れることになると思う。その時にはきっとまた違う表情を見せてくれるに違いない。
 娘と一緒に山を歩くのも楽しかった。良い夏休みが過ごせた。(^^♪

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