ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 197397
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳の南北を結ぶ〜ピラタスから硫黄岳〜

2012年06月05日(火) 〜 2012年06月06日(水)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
25.7km
登り
1,966m
下り
2,239m

コースタイム

6月5日:11:20北八ヶ岳ロープウェイ(昼食)-11:50登山道-13:00ロープウェイ駅山頂(小休止)-13:30雨池峠-14:30縞枯山-15:10茶臼山-16:10麦草峠-17:25丸山-17:35高見石小屋
6月6日:5:50高見石小屋-6:40中山-7:10中山峠-8:20東天狗岳-8:50根石岳-9:30夏沢峠-10:30硫黄岳-11:55赤岳鉱泉-12:40行者小屋-14:20ホテイラン自生地-14:50美濃戸山荘-15:40八ヶ岳山荘
天候 6月5日:曇り。
6月6日:綾線上、雨。下界は晴れ。
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
往路:船橋から特急あずさにて茅野駅。茅野駅から諏訪バスにて北八ヶ岳ロープウェイ。
http://www.alpico.co.jp/access/suwa/
復路:美濃戸口よりアルピコタクシー(0266-71-1181)にて茅野駅へ。
茅野駅から特急スーパーあずさにて新宿へ。
コース状況/
危険箇所等
全体を通して:雨池峠から樹林帯に残雪あり。一部ガチガチに凍っている。このガチガチ残雪は樹林帯に多々出てくるので注意。乗っかるとツルっといきます。赤岳鉱泉から下は残雪なし。ほか、危険個所なし。
行者小屋からの南沢コースは、一部、分かりにくいところあり。また、現在、堰堤工事が行われているため、迂回路を歩く。北沢コースの方が絶対、楽。

高見石小屋:テント場代500円。5張りほど設営可能か。
水2リットルまで無料!
ピラタス改め、北八ヶ岳ロープウェイ駅。きれいな建物。
2011年06月05日 11:36撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 11:36
ピラタス改め、北八ヶ岳ロープウェイ駅。きれいな建物。
ベンチで即興ランチ。ベーグルにレタス、カモのローストスライス、チーズを挟んで食べる。
2011年06月05日 11:37撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/5 11:37
ベンチで即興ランチ。ベーグルにレタス、カモのローストスライス、チーズを挟んで食べる。
さて、ロープウェイに。
2011年06月05日 11:46撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 11:46
さて、ロープウェイに。
乗らず、登山口へ。
2011年06月05日 11:47撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 11:47
乗らず、登山口へ。
高山植物も咲きはじめた。イワヒゲ(ツツジ科)。小さなベルのよう。かわいい。
2012年06月07日 14:03撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
7
6/7 14:03
高山植物も咲きはじめた。イワヒゲ(ツツジ科)。小さなベルのよう。かわいい。
山頂駅へ。あいにくの空でなにも見えず。人もいない。
2011年06月05日 13:06撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 13:06
山頂駅へ。あいにくの空でなにも見えず。人もいない。
観光地には用はない。さて、山へ。
2011年06月05日 13:21撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/5 13:21
観光地には用はない。さて、山へ。
縞枯山荘。お休みでした。こんな山小屋、好き。泊まってみたくなる。
2012年06月07日 14:03撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:03
縞枯山荘。お休みでした。こんな山小屋、好き。泊まってみたくなる。
雨山峠から縞枯山への登り。残雪出てくる。
2012年06月07日 14:03撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:03
雨山峠から縞枯山への登り。残雪出てくる。
縞枯山頂。展望はないが樹林帯では野鳥の種類が多い。四重奏、五重奏か、もっといるかも。
2011年06月05日 14:29撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 14:29
縞枯山頂。展望はないが樹林帯では野鳥の種類が多い。四重奏、五重奏か、もっといるかも。
縞枯れ現象。単なる植物の荒廃だと思っていたが違う。山の天然更新や自浄作用らしいが、いまだに原因がつかめていない。ふむふむ。興味深い。
2011年06月05日 14:53撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/5 14:53
縞枯れ現象。単なる植物の荒廃だと思っていたが違う。山の天然更新や自浄作用らしいが、いまだに原因がつかめていない。ふむふむ。興味深い。
蕨に見えるが、食べれるのかしら。
2011年06月05日 14:54撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 14:54
蕨に見えるが、食べれるのかしら。
茶臼山。晴れたら、展望が良いらしい。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
茶臼山。晴れたら、展望が良いらしい。
展望はここにあった。中間点の中小場。なんだか、ガスが晴れてきたようだ。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
展望はここにあった。中間点の中小場。なんだか、ガスが晴れてきたようだ。
メルヘン街道という国道をまたぎ、麦草峠にでる。
2011年06月05日 16:09撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/5 16:09
メルヘン街道という国道をまたぎ、麦草峠にでる。
麦草ヒュッテ。薪を割る音が響く。
2011年06月05日 16:10撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/5 16:10
麦草ヒュッテ。薪を割る音が響く。
ヒュッテ前の湿地帯に花が。
2011年06月05日 16:12撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/5 16:12
ヒュッテ前の湿地帯に花が。
ショウジョウバカマ(ユリ科)。なんど見てもいいです。上越出身のかあちゃんは雑草とぬかす。
2011年06月05日 16:18撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6
6/5 16:18
ショウジョウバカマ(ユリ科)。なんど見てもいいです。上越出身のかあちゃんは雑草とぬかす。
北八、ほんとにいいです。森好きにはたまらん。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6
6/7 14:05
北八、ほんとにいいです。森好きにはたまらん。
こんな苔もある。北八は苔と森の山でした。
2011年06月05日 15:51撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/5 15:51
こんな苔もある。北八は苔と森の山でした。
ウスギオウレン(キンポウゲ科)だろうか。森の中に綺羅星のごとく輝く。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
7
6/7 14:05
ウスギオウレン(キンポウゲ科)だろうか。森の中に綺羅星のごとく輝く。
フォッサマグナ域に生息するやや珍しい花。北八の丸山付近にて。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
12
6/7 14:05
フォッサマグナ域に生息するやや珍しい花。北八の丸山付近にて。
丸山。ここを降りれば、高見石小屋だ。グレゴリーのザックも疲労感たっぷり。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:04
丸山。ここを降りれば、高見石小屋だ。グレゴリーのザックも疲労感たっぷり。
高見石小屋に到着。すぐさま、我が家を設営。小屋にはベテラン男性登山者と若い女性の2人きり。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:04
高見石小屋に到着。すぐさま、我が家を設営。小屋にはベテラン男性登山者と若い女性の2人きり。
空は曇っているが霧は消えた。高見石、登ってみようか。
2011年06月05日 18:27撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/5 18:27
空は曇っているが霧は消えた。高見石、登ってみようか。
降りてきた丸山の森、良かったな。
2011年06月05日 18:27撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/5 18:27
降りてきた丸山の森、良かったな。
歩いてきた茶臼山、縞枯山にかかる霧が流れる川のように降りていく。なにかが、始まりそうだ。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
10
6/7 14:04
歩いてきた茶臼山、縞枯山にかかる霧が流れる川のように降りていく。なにかが、始まりそうだ。
空が薄紅色に染まっていく。
2011年06月05日 19:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
9
6/5 19:04
空が薄紅色に染まっていく。
空は一変した。
2011年06月05日 19:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
4
6/5 19:05
空は一変した。
幻想的。
2011年06月05日 19:06撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
5
6/5 19:06
幻想的。
白駒池と高見石も赤く染まっていく。
2011年06月05日 19:06撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
5
6/5 19:06
白駒池と高見石も赤く染まっていく。
すごい。こんなの見たことない。
2011年06月05日 19:06撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
15
6/5 19:06
すごい。こんなの見たことない。
北アルプスが雲海の夕空に浮かんでいた。あちらからも誰か見ているかな、この空を。
2011年06月05日 19:08撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/5 19:08
北アルプスが雲海の夕空に浮かんでいた。あちらからも誰か見ているかな、この空を。
ちゃっかりセルフ撮影も。小屋泊まりの女性客さん、ほんとに独り占めしてごめんね・・・。
2011年06月05日 19:09撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
5
6/5 19:09
ちゃっかりセルフ撮影も。小屋泊まりの女性客さん、ほんとに独り占めしてごめんね・・・。
一編の映画を見るようでした。
2011年06月05日 19:12撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
9
6/5 19:12
一編の映画を見るようでした。
夕食はパスタ。今回は生パスタを冷凍して用意した。トマトソースで頂く。
2011年06月05日 19:30撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/5 19:30
夕食はパスタ。今回は生パスタを冷凍して用意した。トマトソースで頂く。
アルファ米と○本ハムのハンバーグを温め、一緒に頂く。食いすぎたかな。この後、小屋番さんと女性客と酒盛り。楽しかったね。
2011年06月05日 19:44撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/5 19:44
アルファ米と○本ハムのハンバーグを温め、一緒に頂く。食いすぎたかな。この後、小屋番さんと女性客と酒盛り。楽しかったね。
夜半2時から雨が降り始めた。仕方ない。これも山だ。縦走の意欲は半減した。でもここにきてホントに良かったよ。
2011年06月06日 05:38撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/6 5:38
夜半2時から雨が降り始めた。仕方ない。これも山だ。縦走の意欲は半減した。でもここにきてホントに良かったよ。
当初、ピラタスから赤岳への縦走を思い描いた今回の旅。天候の回復を信じて一人、歩く。やれるところまでやってみよう。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
当初、ピラタスから赤岳への縦走を思い描いた今回の旅。天候の回復を信じて一人、歩く。やれるところまでやってみよう。
中山頂上。朝、ザックカバーを忘れたというと、小屋番さんはレインコートを差し出してくれた(涙)。ほんとに助かりました。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/7 14:04
中山頂上。朝、ザックカバーを忘れたというと、小屋番さんはレインコートを差し出してくれた(涙)。ほんとに助かりました。
シャクナゲの蕾はまだ固い。花はまだ、これからです。
2011年06月06日 06:43撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/6 6:43
シャクナゲの蕾はまだ固い。花はまだ、これからです。
中山峠。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
中山峠。
ハイマツも涙。山はいつも青い空を用意してはくれない。でも、希望を捨てず歩く。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
ハイマツも涙。山はいつも青い空を用意してはくれない。でも、希望を捨てず歩く。
東天狗。気持ちいいくらいなにも見えない。小屋泊まりの女性も後から登れたかな。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
東天狗。気持ちいいくらいなにも見えない。小屋泊まりの女性も後から登れたかな。
渋の湯へ降りるか。いや、硫黄岳までは行こう。行ける。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
渋の湯へ降りるか。いや、硫黄岳までは行こう。行ける。
根石岳までの道は白砂の道。雰囲気が変わる。
2011年06月06日 08:38撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/6 8:38
根石岳までの道は白砂の道。雰囲気が変わる。
コメバツガザクラ(ツツジ科)。岩場に咲く花が健気でほんとに好きだ。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6
6/7 14:04
コメバツガザクラ(ツツジ科)。岩場に咲く花が健気でほんとに好きだ。
根石岳。ここまで出会った登山者は単独男性一人きり。白いレインコートと十字架のような標識がなんやら怖い。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:04
根石岳。ここまで出会った登山者は単独男性一人きり。白いレインコートと十字架のような標識がなんやら怖い。
再び樹林帯へ。残雪あり。このへんストック先端のゴムの収穫祭。ひとつ頂きました。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 14:04
再び樹林帯へ。残雪あり。このへんストック先端のゴムの収穫祭。ひとつ頂きました。
夏沢峠。さあ、硫黄岳へ。天候はむしろ悪化してる。
2011年06月06日 09:32撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/6 9:32
夏沢峠。さあ、硫黄岳へ。天候はむしろ悪化してる。
濃霧の中。繁殖期のイワヒバリが飛び交う。「チョッチョッチリリリ!」
2011年06月07日 07:58撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/7 7:58
濃霧の中。繁殖期のイワヒバリが飛び交う。「チョッチョッチリリリ!」
はあ。来た。硫黄岳山頂。なんだか、がんばった感、すごいあるんだけど、どうしよう。
2012年06月07日 14:04撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/7 14:04
はあ。来た。硫黄岳山頂。なんだか、がんばった感、すごいあるんだけど、どうしよう。
本当に悩んだ。横岳に行きかけ、しばし立ち止る。良くやったよ、降りよう。この天気ではツクモグサは開かない。
2011年06月06日 10:31撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
4
6/6 10:31
本当に悩んだ。横岳に行きかけ、しばし立ち止る。良くやったよ、降りよう。この天気ではツクモグサは開かない。
硫黄岳を後に下山する。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:05
硫黄岳を後に下山する。
これって敗走っていうのかな。
2011年06月06日 10:50撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/6 10:50
これって敗走っていうのかな。
残雪のナイフリッジ。はたまた、小さなアルプス。ガチガチの氷です。はい。この先でこけました。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/7 14:05
残雪のナイフリッジ。はたまた、小さなアルプス。ガチガチの氷です。はい。この先でこけました。
無人の赤岳鉱泉。このまま降りれば3時のバスに間にあう。良かった。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/7 14:05
無人の赤岳鉱泉。このまま降りれば3時のバスに間にあう。良かった。
って、なぜ、反対の行者小屋へ?
2011年06月06日 12:52撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/6 12:52
って、なぜ、反対の行者小屋へ?
まさか登らないよね。登りません。南沢に用があるんです。
2011年06月06日 12:44撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/6 12:44
まさか登らないよね。登りません。南沢に用があるんです。
今回はピラタスから赤岳の縦走。横岳のツクモグサの撮影。そしてもうひとつ、思いがあったのです。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
3
6/7 14:05
今回はピラタスから赤岳の縦走。横岳のツクモグサの撮影。そしてもうひとつ、思いがあったのです。
天候は回復していくが、最終バスはもう間にあわない。
2011年06月06日 14:10撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/6 14:10
天候は回復していくが、最終バスはもう間にあわない。
青空が見えてきた。こういうもんだ。山って。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:05
青空が見えてきた。こういうもんだ。山って。
ミヤマカタバミ(カタバミ科)が開きはじめる。
2011年06月07日 08:10撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6
6/7 8:10
ミヤマカタバミ(カタバミ科)が開きはじめる。
もうひとつの思い。この花に会いたかったんです。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
9
6/7 14:05
もうひとつの思い。この花に会いたかったんです。
ホテイラン(ラン科)。亜高山帯の貴婦人。数年前から夢見てた花。会えました。10株ほど確認できました。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
32
6/7 14:05
ホテイラン(ラン科)。亜高山帯の貴婦人。数年前から夢見てた花。会えました。10株ほど確認できました。
もう、敗走ではないです。
2011年06月06日 14:48撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
6/6 14:48
もう、敗走ではないです。
当初、計画した縦走は達成できなかった。でも、余りあるものを八ヶ岳でまた、もらいました。
2011年06月06日 15:20撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/6 15:20
当初、計画した縦走は達成できなかった。でも、余りあるものを八ヶ岳でまた、もらいました。
新緑に咲く花は、また次の登山を誘う。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
2
6/7 14:05
新緑に咲く花は、また次の登山を誘う。
これからが本当の花の季節です。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/7 14:05
これからが本当の花の季節です。
お疲れさまでした。ザックが相棒に見える。
2012年06月07日 14:05撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
1
6/7 14:05
お疲れさまでした。ザックが相棒に見える。
おまけ:ベランダのシナノナデシコが今年も咲きました。行きつけの床屋の親父さんが、山野草好きで去年株分けしてもらったんです。
2012年06月07日 14:03撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
5
6/7 14:03
おまけ:ベランダのシナノナデシコが今年も咲きました。行きつけの床屋の親父さんが、山野草好きで去年株分けしてもらったんです。
撮影機器:

感想

約ひと月ぶりの連休だ。テント担いで山へ行こう。

甲武信岳のシャクナゲはまだ堅い蕾のようだ。
だったら、八ヶ岳のツクモグサが見たい。
ソファーに横になり、手をいっぱいに伸ばし地図を広げる。
どこから行こう。

南八は阿弥陀を除いて歩いている。北八はまだ足を踏み入れていない。
森や苔がきれいだという。面白そうだ。
朝、家を出て、公共交通機関を利用するとなると、
登山口の出発はどうしても昼になってしまう。
ゴールの美濃戸口の最終バスは平日3時。早すぎるけど仕方ない。
それでもたっぷり歩くにはピラタスロープウェイから赤岳っていうのが
面白そうだ。ツクモグサも見れる。決まった。

特急あずさ3号に乗り、茅野へ。初めてピラタスロープウェイ行きのバスに乗る。
10名ほど乗車したが、終点では一人きりだった。
予報では青空が期待できたが、見事な曇りだ。ロープウェイの乗車客もまばらで、
なんだかさみしい。

ここでサンドウィッチを作りランチ。腹ごしらえをし、登山口へ。
一時間ほどで山頂駅へ上がる。初めて歩く道でなんだか、わくわくする。
天気はいまいちだが、樹林帯に入るとたちまち野鳥たちの声に癒される。
5,6種類の鳴き声が確認できたが、はたして何種類の鳥がいたことだろう。

青い羽根の鳥はオオルリだろうか。
頭に黄色の模様が入った小さな鳥はキクイタダキだろうか。
木々の隙間から一瞬姿を見せては羽ばたいて消えていく。
簡単に写真なんて撮らせてくれない。撮れたらホントにうれしいだろう。
鳥に夢中になる人の気持ちが少しわかる気がした。

縞枯山の縞枯れ現象は単なる山の荒廃だと思っていた。
帰って調べたら、まったく見当違いだったことが分かった。
山は不思議で分からないことがたくさんある。
縞枯山、茶臼山を越し、麦草峠へ出る。なんと立派な峠だろう。
国道299号だ。八ヶ岳を分断している。
麦草ヒュッテでは小屋の方が薪を割っていた。
国道をまたいで、興覚めしそうになったが、この響きを聞きながら、先へと進む。
ここからまた、樹林帯に入る。

素晴らしい苔の森だった。

コメツガやシラビソの原生林に様々な種類の苔が生きている。
その苔の中に小さな花が咲いていた。
ウスギオウレンだろうか。薄暗い森に小さな星がきらめいていた。
そこから丸山に登って降りると、森の中から高見石小屋が現れた。
時間はもう6時近かった。
黒百合ヒュッテまで行けたらと当初考えていたが、甘かった。

小屋には若い小屋番さんの他に2人の宿泊客がいた。
白駒の池から来たベテランの男性と若い女性。私も含め、皆単独だ。
少し、あいさつを交わし、テントを設営する。
5張りほどのテント場だったが、貸切だ。この上ない自由を感じる。

テントでパスタを茹でていると、空が朱色に染まっていることに気がついた。
急いで、火を止め、ニコンを手に高見石に登る。
歩いてきたいくつもの山にかかっていた霧が川のように流れていく。
何かが始まりそうだ。
蓼科山の奥から空が赤く染まっていく。
下に見える白駒池や自分のいる高見石も夕日色に染まっていく。
北アルプスが夕日色の雲海の中に浮かんでいるが見えた。
空と山は10分間のうちに次々に表情を変え、
最後には一瞬、真っ赤に染まり、そして暗闇に消えていった。
一編の映画を見たかのようだった。

ビールを小屋に買いに行ったときに、夕日がきれいだったと話をした。
後ろで女性の宿泊客が「見たかった!」と声を上げた。
独り占めしてしまった自分に反省した。見せてあげたかったとホントに思った。

夕食を済ませると、小屋番さんに少し遊びにきてもいいとのこと。
男性は寝てしまったいたが、消灯時間(この日の消灯時間は少しだけ、長かったようだ)まで、3人で飲んだ。
(ほとんど、ここには書けないけど本当に小屋番さん、ありがとうございました!また、遊びに行きます。)

夜半から雨は降りだした。朝には小雨になったが、止む気配はない。
当初の赤岳縦走は無理だろうと夜中に思った。でも。
行けるところまで行きたい。
小屋に泊まった男性も女性も、車で来ており、
良ければ、どちらかの車で駅まで送っても良いと言う。
この優しさに触れただけでも充分。一人、南八を目指す。
高見石小屋、本当にいい小屋でした。

天狗岳、根石岳を越えた。天候は変わらなかった。
夏沢峠から硫黄岳の登り。ここが今回の核心のような気がした。
霧の中にケルンが浮かぶたび、まだか、まだかと頂上を探した。
10時30分。頂上にたどり着いた。濃霧だが、風は弱い。
赤岳、行こうと思えば行ける。どうするか。
ツクモグサの開花は望めない。太陽の光の下に開花する花だ。展望もない。
それでも行くか。バスなんてもうどうでもよかった。

立ちあがり、横岳へと数歩、進んだ。でも、すぐに立ち止った。

赤岳鉱泉に向かい下山する。これって敗走って言うのかな。
花は持ち越しでいい。でも自分に負けたような気がしてならない。
途中、一瞬、感極まってしまった自分にびっくりした。
薄暗い樹林帯のガチガチした残雪は厄介でならなかった。

赤岳鉱泉に降りると、しばし考えた末、バス停と反対の行者小屋に向かい登り返した。南沢に咲くという花が見たい。
行者小屋に行くと今日、初めて山が見えた。歩くはずだった横岳、赤岳だ。
南沢コースは初めてだった。北沢コースより難しい。
御目当ての花は終盤だった。観光客も入ってこれる場所にひっそりと咲いていた。

ホテイランは光の戻った森のありきたりの場所に当たり前のように咲いていた。
発狂しそうになる自分を抑え、シャッターを押した。

林道を歩き、八ヶ岳山荘でタクシーを呼んだ。
車内で、青空の八ヶ岳を見ながら、すぐにでもまた来たい。と、そう、思った。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2682人

コメント

山野草
makasioさん、こんばんは。
八ヶ岳のテント泊、いいですね。
北八の森、いいなあ〜

ウスギオウレンの写真、神秘的ですごくかっこいいです。
色んな花がありますね。
縞枯れもそうですが、まだまだ人間の力では計り知れない自然の一面を知ると、なぜか僕は嬉しくなってしまいます。
縞枯れ、不思議ですね〜

ホテイラン、すごいですね
この造形、なんでこんなに美しくなってしまったのでしょうかね?
ホテイランの野生のものを見れるなんて、敗走ではないです!! うらやましい〜

シナノナデシコ、きれいですね。ナデシコ、好きです
他にも山野草を育てているのですか?
2012/6/8 23:03
夕焼け綺麗です。
makasioさん、こんばんは

夕焼け、良い感じですね〜
この夕焼け見れただけでも、行った価値有りですよ。
お天気は残念でしたが、山野草探しながら歩くのも中々楽しいですよね!
八つの花はこれから楽しみですね!

お疲れ様でした!
2012/6/9 1:07
森好きにはたまらんですよ。
momoさん、こんにちは。
北八、思った以上に良かったです。
是非、行かれてみてください。小屋もたくさんありますよ。
‐人間の力では計り知れない自然の一面を知ると、なぜか僕は嬉しくなってしまいます‐
分かります。 自然の魅力はそこにあるのかもしれませんね。
山野草、今はシナノナデシコしか咲いていませんが、
親父さんのつてで、ヤクシマスミレ、セッコク、
ハコネギクなど株分けしてもらいました。
まさか、親父さんが山野草好だったことに驚きました。
2012/6/9 9:18
夕焼けきれいでした。
houraikenさん、こんにちは。
ホテイランにも出会え、満足しています。

テントを背負って、山野草を探す山旅。
実は、これが一番、好きなんです。
夕焼けなど、いろいろなおまけがついてきますしね。

ただ、赤岳を諦めたとき、本当に悔しさが残りました。

自分の中に山への情熱がこんなに育っていたことに驚きました。
2012/6/9 9:25
高見石小屋
私も高見石小屋の大ファンです。

八ヶ岳に行くときは、なぜか高見石小屋を宿泊指定地にした計画を立ててしまいます。

オーナーの「星博士」原田さん初め若い小屋番さんも素朴な方が多く、大ファンです。
今回の山行でも、予定宿泊地でしたが、無念。

あげぱん、食べたいなー。
2012/6/10 7:25
ricalojpさん、こんにちは。
オーナーさん、星博士なんですね。

今回は、いらっしゃらなかったのですが、
晴れたら、望遠鏡を出しますよと、
小屋番さんがおっしゃっていました。

もし、晴れたら、どんな星空が広がるでしょう。
想像をしただけでもわくわくしますね。

また、お気に入りの山小屋が増えました。
一人では、テントでしょうけど。
2012/6/10 13:35
北八ヶ岳、いいですねぇ〜!
makasioさん、こんばんは。

ツクモグサは残念でしたが、
北八ヶ岳の樹林帯は綺麗ですね
カナダやアラスカのトレッキング写真を見ているようです。

大迫力の夕焼けも、最近行く度に雨続きなので、羨ましいです

自分も基本的に電車で行く山登りなので、ルートや料理が、非常に参考になりました。(冷凍パスタかぁ〜

北八ヶ岳は行った事無いのですが、
機会を見て行ってみたいと思います
2012/6/10 16:53
高見石小屋の小屋番です
どうも!やっと見つけました!
この前は楽しい夜をありがとうございました〜

硫黄岳まで行かれてたんですか!
赤岳はちょっと残念でしたが、ホテイラン見られて良かったですね

今度はゆっくり星でも見ましょう!
また来てください!
2012/6/11 0:26
makasioさん、こんばんは。
コメント遅くなり申し訳ありません。
また、当方の計画書に最新情報をお伝え頂き、本当にありがとうございました。

「高見石小屋」
テント場があるにも関わらず(テント装備だったのに)、「素泊まり」料金をはらってまで、
泊まったという過去をもつ私たち 

オーナーの原田さん、スタッフの若いオニーサンたちも
ホント、優しさあふれる方たちで
それが小屋の雰囲気にも如実に反映されています。

手作りの「反射望遠鏡」があるんですよ!!

冬に泊まった時、肉眼ではありますが、「冬の大三角形」と「スバル」を
教えて頂いた時は、発狂しそうでした。

夏には「苔の観察会」もあるようですし、「森好き」(森ガール?ちょっと古い??)
「星好き」(宙ガール)には
たまらん小屋だと思います、ホント。

小さい小屋ですけど、大好きです、超オススメ。
(実は一番のおススメは、スペインワインのフルボトルがあることだったりして
2012/6/11 19:10
nori0210さん、コメントありがとうございます。
北八、ぜひ行かれてみてください。
高見石小屋、お勧めです。

八ヶ岳、南八ばかり、目が行っていましたが、
北八の苔や樹林の美しさ、それ自体の
雰囲気が、良かったですよ。

カナダやアラスカのトレッキング。なんて。
行ってみたいなー。
2012/6/12 0:19
小屋番さん!
コメントありがとうございます

本当に楽しい八ヶ岳の一夜をありがとうございました。
オーナーさん、居なくて良かったですね?
チャリ旅のお話、面白かったです。
レインコート、助かりました。

また、星の見える夜にお邪魔しますね。
2012/6/12 0:23
lonさん、八ヶ岳、お疲れです。
lonさんも高見石小屋、お気に入りなんですね。
反射望遠鏡?なんざんしょ!

あの小屋の裏の高見石の上、もし、星が見えたら、
発狂してしまいそうです。

泊まりたい山小屋ベスト1に認定です。

揚げパン、ワイン?

絶対行くぞー!
2012/6/12 0:30
ゲスト
makasioさん、こんばんは
八ヶ岳、花の山としても、登る山としても素晴らしいですよね。
小屋の数も多くて、皆特色ある小屋ばかりの様子。
リピーターが多いのもうなずけます。

昨年、私も初めて行きました。
展望こそイマイチでしたが、ツクモグサもウルップソウも何とか見れて良かったです。
ただ、布袋蘭は終わってました。

少々遠いため、簡単に行ける場所ではないですが、機会があればまた行きたいものです。
2012/6/16 22:14
todokitiさん、コメントありがとうございます。
八ヶ岳、東京からも行きやすいですし、
生涯、付き合うことになりそうです。

花の種類や山の展望、樹林帯と
日本アルプスに比べ、規模は小さいかも知れませんが、
僕のほしいものは全てそこに行けばあると、
言う感じでしょうか。
冬もいろいろなチャレンジもできますしね、

北海道や東北の山々にも行きたいですが、
近くて、素晴らしい場所があるものです。
2012/6/17 4:33
お疲れ様です!
山での一期一会が最高の喜びとなりますよね!
平地に居る時よりも何故か優しい心の自分が居たりしております

赤岳は残念でしたけど、決して敗退ではないと思いますよ!
むしろ「転進」ですよ

昔話ですけど、八ヶ岳は富士山みたいに独立峰で余りに綺麗で嫉妬した神様が頂上を砕き海に投げ捨てて、それが今の伊豆七島であると聞いたことがあります

歴史もあり、綺麗ときたらやっぱり登らずに入られませんよね
2012/6/26 22:15
ワイルドすぎるぜえ。
なんて、ひどい神様なんでしょう!

ワイルドすぎるぜえ、その神様。

まあ、でも綺麗で嫉妬されるのは分かります。
神様も我々も一緒ということでしょうかね。

敗退でなく、転進。
優しい言葉、ありがとう、acchi!
2012/6/27 18:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら