ブナ立尾根〜竹村新道


- GPS
- 32:00
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 3,496m
- 下り
- 3,285m
コースタイム
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
自分世代には非常にインパクトのある名前、三百名山にもなっている野口五郎岳。この時期、混雑を避けようと少しマイナーなルートを選んだ。
8/10 駐車場はほぼ満車。数台の空きがあった。高瀬ダムまではタクシーがあるがまずは歩いてみた。普通の道で面白みもないし、ダムの背面道路は登るのがめんどうだ。ほとんどの人がタクシー利用のようで、何台ものタクシーに追い越された。
登山口に着くと「12」の文字があり、烏帽子小屋が「0」になるよう番号が設置してある。ブナ立尾根は北アルプス三大急登と呼ばれ、烏帽子小屋まで休みなく急登が続く。この番号だけが心の支えになった。途中の景色はときどき針ノ木が見える程度だ。
烏帽子小屋で受付を済ませテント設営しようとしたが、ペグを忘れた。砂地のサイトで快適だが、ペグは必須アイテム。何とか石を3個だけ見つけ固定した。風がなかったのが幸運だ。料金は800円/人、トイレは古い、水は有料200円/L、蚊が多い。テントサイトからは三ッ岳方面、小屋からは赤牛岳や薬師岳の眺望がある。
テント設営後に烏帽子岳を目指す。前烏帽子に来るとその姿が現れ、そそり立つ岩山にテンションが上がる。実際は写真の裏側から比較的容易に登ることができる。頂上には大岩がいくつかあり、低い岩には簡単に立てる。素晴らしい眺望だ。立山から薬師岳にかけての稜線と途中には五色ヶ原、水晶から赤牛、野口五郎、燕から餓鬼・唐沢、針ノ木・蓮華とその奥には後立山が見渡せた。高い方の岩の上には怖くて上がれないが、岩の根元には人ひとりが立てるくらいのスペースと山標がある。
8/11 3時過ぎ、周囲の音で目を覚ます。長丁場なので早めに準備を開始するが、結局歩き出しは5時となる。三ッ岳への登り途中で日の出となる。雲海の上に顔を出した太陽であるが、すぐに雲にさえぎられてしまった。
ここのコマクサはどれも株が小さく生育が良くない。元の環境が劣悪なのか、人に荒らされるからなのかはわからない。
登山道は三ッ岳山頂を巻いていて、山頂へ行く道はない。途中、展望コースとお花畑コースに分かれるが、花は少ないし天気が良いので展望コースを選択し、三ッ岳西峰へ登る。南側の展望が開け、槍ヶ岳と奥に穂高、大天井とその奥には常念。野口五郎からの景色にも期待が膨らむ。
しばらく進むと「あと400m」と岩に書かれている。意味が分からなかったが、野口五郎小屋の案内であった。小屋を通り過ぎるとすぐに野口五郎岳の山頂に到着する。うっすらであるが富士山も見える。八ヶ岳、浅間山、南アルプス、乗鞍、御嶽山などなど、名だたる山だらけである。景色を楽しみながらしばらく休憩した。
地図上では真砂岳への登山道が記載されていたが、実際は無く、山頂に行くことはできない。真砂岳を巻いて竹村新道分岐に出る。南真砂岳までの途中に崖をトラバースする所がある。ステップが切ってあるのでなんとかなるが、雨天時はやめた方がよいと思われる。あとは長い、長い道を湯俣温泉まで下るだけ。
湯俣温泉でコーラを購入、タープの下で涼む。高瀬川沿いの山道、林道を行くと高瀬ダムに戻った。トンネル出口の木陰のベンチで休憩していると、タクシー乗り場から1台のタクシーがこちらへ向かってやってきた。「いかがですか?」の誘惑に負けて乗ることに。七倉まで2,100円。七倉山荘の日帰り温泉は650円で、宿泊客の夕食時間帯であったため風呂はひとり貸切りであった。
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