長き道と数多の峰を越えて！「霞沢岳」（日本二百名山）[通常ルート]

2019年08月24日(土) [日帰り]

• GPS: 08:43
• 距離: 23.0km
• 登り: 1,687m
• 下り: 1,672m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:09
• 休憩: 0:30
• 合計: 8:39

5:10 上高地バスターミナル
5:20 5:20 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
5:47 5:48 明神館
5:52 5:52 徳本口(徳本峠分岐)
7:42 7:43 ジャンクションピーク
9:09 9:11 Ｋ１ピーク
9:21 9:23 K2
9:37 9:58 霞沢岳
10:12 10:13 K2
10:25 10:26 Ｋ１ピーク
11:45 11:46 ジャンクションピーク
13:08 13:08 徳本口(徳本峠分岐)
13:11 13:11 明神館
13:38 13:38 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
13:44 13:44 河童橋
13:49 上高地バスターミナル

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー 自家用車

●自家用車を沢渡に駐車し、往路はタクシー、復路はバス利用で上高地を往復

【駐車場】
　・さわんどバスターミナル前のかすみ沢駐車場を利用（24時間入庫可能）
　・駐車料金：600円/日（普通車）
　・トイレはバスターミナルに有り

【往路】ジャンボタクシー
　0445　さわんどバスターミナル
　0505　上高地バスターミナル
　・さわんどバスターミナルから他登山者とジャンボタクシーをシェア
　・タクシー料金：1000円/人（8人乗車）
　
【復路】シャトルバス
　1405　上高地バスターミナル
　1435　さわんどバスターミナル
　・バス料金：1250円/人
　　（※シャトルバス往復の場合、2050円/人）

●詳細は下記HPを参照
　さわんど駐車場　https://www.kamikochi.or.jp/access/sawando
　シャトルバス　　https://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/sawando/

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：2〜3（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：4.5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）鎖場や岩場等の頻度及び危険性
★登山道の眺望：3〜4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：約20人（バスターミナルから明神区間を除く）】


◆登山道の状況（明神⇔徳本峠）
・徳沢口から標高1600m付近までは白沢左岸側の幅の広い砂利道を歩く。
・最初の木橋で渡渉する地点から本格的な登山道となる。徐々に急斜面になってくるが直登できない区間は九十九折で高度を上げるため、概ね一定の勾配で歩きやすい登山道が続く。
・特に危険性を感じる箇所は無いが、小沢の渡渉箇所は豪雨時等は要注意。

◆登山道の状況（徳本峠⇔霞沢岳）
・徳本峠分岐から標高差300mほど登ると標高2428mジャンクションピークとなるが、その後、最低鞍部まで標高差160mを下り、標高2567mの霞沢K1ピークまで標高差300mを登り返していく。更にK2ピークを越え、その先が山頂の霞沢岳となる。
・この区間は、片道4.3kmほどだが、アップダウンや急登もあり体力的にキツイ箇所が多いので、余裕のある計画で歩こう。
・鎖場のような特に危険性の高い箇所は無いが、急登で足場が悪い区間にロープが設置された箇所が4〜5箇所ある。補助的なロープだが、特に下りで滑りやすい箇所は注意して通過したい。また、技術的難易度は高くないが、K1、K2ピーク周辺は痩せ尾根区間もあるため注意して歩こう。
・登山口からK1ピーク直下までは、基本的に樹林帯歩きでスポット以外は眺望は悪いが、K1ピークから山頂までの稜線は、穂高連峰や焼山等を近距離で眺めながら歩くことができる。

写真

8/24 4:53

さわんどバスターミナルで始発のバスを待っていると、その前にジャンボタクシーが出るということで、他の登山者とシェアして上高地に向かう。

8/24 5:11

午前5時5分に上高地に到着。
タクシー利用で予定より約20分早く到着できた。

8/24 5:15

では、出発しよう。
ガラガラに空いている河童橋や穂高連峰を眺めながら歩く。

8/24 5:18

静かな小梨平キャンプ場を通過。

8/24 5:42

お〜、明神岳前衛峰に朝日が差し込み始める。

8/24 5:50

バスターミナルから約40分歩くと明神館に到着。

8/24 5:53

ようやく徳本口に。
分岐を右折し、次は徳本峠を目指す。

8/24 5:58

分岐から白沢の右岸側を緩やかに歩く。

8/24 6:08

標高1600m付近まで車道歩きだったが、ここから本格的な登山道が始まる。

8/24 6:24

黒沢の右岸側を更に登っていく。

8/24 6:28

お〜、今回もタマガワホトトギス発見。

8/24 6:31

標高1800m付近から九十九折しながら高度を上げていく。

8/24 6:35

昨年歩いた西穂（中央）から天狗ノ頭（右）までの稜線を眺める。

8/24 6:41

標高1880m地点で小さな沢を渡渉する。

8/24 6:43

今年お初のセンジュガンピ。

8/24 6:45

標高1910m地点から穂高連峰を眺めて小休止。

8/24 6:45

ジャンダルムは雲に隠れて見えなかったが、前穂（一番右）やその左隣の明神岳の鋭鋒が迫力満点だね〜

8/24 6:54

徳本峠まであと僅か。

8/24 7:08

本日の目的は霞沢岳なので、徳本峠（徳本峠小屋）に立ち寄らず、標高2100mの分岐からショートカットして山頂に向かう。

8/24 7:28

まずは、山頂手前にあるジャンクションピークに向かってやや急登な登山道を登っていく。

8/24 7:44

標高2428mのジャンクションピークに到着。

8/24 7:52

雲があるが乗鞍岳を眺める。

8/24 7:57

ジャンクションピークから一転して最低鞍部まで標高差160mほど下っていく。

8/24 8:06

最低鞍部は水が溜まっており、池の左端を進んで通過する。

8/24 8:26

いや〜、長いルートだ！
ひたすら樹林帯の中を歩くので長く感じるね〜

8/24 8:28

では、登り返していこう！

8/24 8:34

サラシナショウマやアザミ地帯を進む。

8/24 8:37

足場が悪いガレ場はロープが設置されていた。

8/24 8:47

ようやく、霞沢岳手前のK1ピークが見えてきた。

8/24 8:54

積雪期は難しそうな岩場のトラーバースをしたり、

8/24 9:01

結構な急登を登っていくと、

8/24 9:12

K1ピークに到着。

8/24 9:13

更に正面のK2ピークへ進む。

8/24 9:26

K2ピークに到着し、山頂を眺める。
山頂部は雲がかかり見えない。

8/24 9:31

幾度となくピークを越えて、ようやく最後登りだ〜

8/24 10:02

山頂に近づくと、ハクサンフウロの花畑が出迎えてくれた。

8/24 9:48

ようやく、霞沢岳の山頂に到着。
いや〜、長かったなぁ。

8/24 9:47

三角点にもポチっと。

8/24 9:41

山頂からの眺望。
雲が多く、穂高連峰等は見れなかったが、焼岳は顔を出してくれた。

8/24 10:04

山頂で早いランチタイム休憩し、下山。
再び、長き道を戻っていく。

8/24 10:13

焼岳を眺めながらK2ピークに戻る。

8/24 10:14

K2ピークから霞沢岳の山頂を振り返る。

8/24 10:17

次はK1ピークまで下っていく。

8/24 10:22

眼下には上高地温泉が見える。
直登で下れれば早そうなのになぁ。

8/24 10:25

雲で隠れていた前穂高岳の頭が姿を現してくれた。

8/24 10:26

やはり雲は取れず、奥穂やジャンダルムを見ることはできなかった。

8/24 10:38

徳本峠は、遠く前方に見えるジャンクションピークの裏側となる。
いや〜遠いね〜

8/24 11:44

アップダウンを繰り返し、最後はジャンクションピークまで標高差160mの登り返しがキツイ。

8/24 12:01

更に下山していくと、梓川を取り囲むように常念岳（右）から大天井岳（中央）までの稜線を見渡せた。

8/24 12:13

下山も徳本峠には寄らず、明神まで戻る。

8/24 12:51

昨日雨が降ったこともあり、沢は少し増水していたが、水は透明で美しかった。

8/24 13:12

明神館に戻ると、急に人が増えてきた。

8/24 13:17

梓川で遊ぶ観光客を見ながら車道を歩く。

8/24 13:49

上高地バスターミナルに無事に到着。

8/24 13:57

帰りはバスに乗ってさわんど駐車場へ。
お疲れさまでした！

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

感想

Joker

本日の山行は、甲信越100名山の全山登頂に向け、残り2座となった霞沢岳、農鳥岳のうち、霞沢岳に登ります。
上高地は観光客も含め入山者が多いため、私的にはあまり好みの場所ではありません。
でも、朝一のシャトルバスを待っているときに、他の登山者とジャンボタクシーをシェアすることができ、朝一で上高地に入れたので、出発から霞沢岳まで静かな山歩きを楽しめました。（帰りは、人混みで現実に戻りましたが。。）

天候が変わりやすく、奥穂やジャンダルムは終始雲に隠れてしまいましたが、前穂や明神岳といった迫力の岩峰は間近で眺めることができました。
樹林歩きが長く、アップダウンも多いので、思ったよりハードなルートでしたが、終始、涼しい風に癒されながら、秋の気配を感じた山行でした。

コメント

taromii

レコを拝見してビックリしました‼
Joker72さん、はじめまして。
山中、確かJokerさんがK1を下り終え樹林まで戻っていらっしゃった辺りでスライドした者(♀)です。「Jokerさんの後続には登山者が何人いるか」教えていただきました。
静かな山歩きを好んでいらっしゃること、独自のルート5段階評価をなさっているJoker72さんのレコに惹かれ拝読させていただいていたので、jokerさんにお会いしていたと分かって、今、興奮しています‼。
日帰りで歩かれていたことを知って、改めてjoker72さんのレベルの高さを実感。詳細で客観的なレコの完成度の高さに、製作途中の自分の稚出なレコのアップが躊躇われているところです。。
これからもレコの拝読を楽しみにしています。

Joker

Re: レコを拝見してビックリしました‼
taromiiさん、はじめまして！
また、以前からフォロー頂いていたようで、ありがとうございます

下山していた時に、「上にあと４人いるよ」って、確かにお話ししましたね！
ひと気を感じない山歩きが続いていたので、急にお会いして、少しビックリしたのを覚えています。

taromiiさんのレコも拝見させていただきました。
私が山頂にいた時分より天候が良くなったようで、もっと山頂で休憩していれば良かった〜
テン泊もいいな〜　と、
とても素敵なレコを色々と羨ましいなぁと思いながら読まさせていただきました。

私も今後、レコを拝見させてください！
よろしくお願いします。