面白山〜熊野岳〜蔵王温泉〜不忘山【蔵王縦走路】
- GPS
- 68:20
- 距離
- 84.5km
- 登り
- 6,166m
- 下り
- 6,303m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:08
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:45
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 10:09
天候 | 全日程とも雲が多めで強風。晴れる時も多くあった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ゴールは遠刈田温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
面白山から熊野岳手前までは少しヤブっぽい道 |
その他周辺情報 | 遠刈田温泉 神の湯 330円 石鹸シャンプーなし ロッカーあり |
写真
感想
JR面白山高原駅から面白山を経由して蔵王連山を縦走してみた。蔵王周辺は数年前に遠刈田温泉から後烏帽子岳経由で刈田岳へ登っただけで、それ以外は全て初めて行程。
【1日目】
朝のフライトで札幌から仙台まで移動。仙台駅で水と行動食を調達後、12:11発の電車に乗って面白山高原駅まで向かう。乗り換えが時間ギリギリで結構慌ただしかった。何とか予定通りの時間に面白山高原駅まで到着。
面白山高原駅のすぐ近くから登山道に入る。かもしかコースを通ってまずは面白山へ登る。登山道は広くて歩きやすかった。天気は曇り。気温は高くないけど湿度が高くて超不快。大汗かきながら登る。途中でヤブの方からガサゴソと音がする。鹿かと思っていたら数十メートル先を一頭のクマが横切った。一瞬の出来事だったけどかなりビビった。しばらく警戒しながら進んだ。稜線まで上がると強風。おかげで蒸し暑さからは少し開放された。面白山まではすんなりと到着。
面白山からは縦走路を通って南面白山方向へ向かう。さっきまでの広くて快適な登山道からヤブっぽい道に変わる。濡れた草木で全身びしょ濡れになってしまう。暑いのでクールダウンにはちょうど良かったかもしれない。何度も急なアップダウンを繰り返しながら縦走路を進む。濡れて滑りやすい道でかなりイライラした。ヤブが邪魔であまりペースも上がらなかった。
小東峠の手前辺りで真っ暗になってしまう。小東峠まで到着してみると少し広くなっていてツェルトも張れそうな場所だった。もう少し先まで進むか悩んだが、濡れて寒かったし泊まるにはちょうど良さそうな場所だったので今日はここまでとした。行動食を食べたら濡れたウェアのまま寝袋に入る。不快だった。峠は風の通り道なのか一晩中ツェルトが風でバタバタしていた。崩壊しないか心配だったけど何とか耐えてくれた。良かった。
【2日目】
昨夜は少し寒かったが朝まで熟睡。カッパの上下を着てスタート。清水峠へ向けて縦走路を進む。相変わらずヤブっぽい道で全身びしょ濡れとなる。風も昨日から止むこともなくずっと強風だった。今日もスリップしまくりで何度も転びそうになる。
清水峠からは水を汲みに高沢方向へ登山道を少し下る。事前に調べておいた水場情報の場所に来てみたが汲むと少し茶色く濁った水しか取れなかった。沢沿いに上流の方へも行ってみたが結局は同じだった。他に水が取れそうな場所も見当たらなかったので仕方がなくその水を飲むことにした。とりあえず1リッターだけ汲んでおく。浄水器を持ってくるべきだったと後悔。
笹谷峠が近づくとスライドする方が増えてくる。笹谷峠に下りるとたくさんの車が駐車してあった。笹谷峠からは雁戸山へ向けて進む。しかし少し進んだところで水の残りが少ないことに気付く。さっき汲んで残り500ミリリッターぐらいしかない。この先は水場もないようなのでこのまま進むのは厳しそう。面倒だけど一旦街まで降りて水を確保することにした。峠から関沢の街方向へ降りていく。登山道を下っていると途中で「水場」の看板を発見。清水峠の水と違って無色透明。3リッターを汲んでおいた。街まで下りる必要が無くて助かった。
一旦笹谷峠まで戻ったら再度雁戸山へ向けて進む。ここも滑りやすい道であまりスムーズには登れなかった。雁戸山の山頂で休んでいると蔵王ダムから登って来たという団体さんが到着。賑やかな雰囲気の山頂となって少し嬉しかった。雁戸山からは南雁戸山を経由して八方平の避難小屋まで進む。綺麗で大きな小屋だった。まだまだ先まで進む予定としていたけど快適そうな小屋だし濡れた装備も乾かしたかったしで、予定を変更して今日はこの避難小屋に泊まることにした。しばらくして単独男性も到着。この日の宿泊は二人だけだった。
【3日目】
前日は18時ぐらいには寝袋に入る。目覚ましをかけずにいたら翌朝まで約10時間以上寝てしまった。それにしても良く寝れる。今日もカッパの上下を着てのスタート。相変わらずヤブっぽい道が続く。熊野岳が近づくと樹林を抜ける。ようやくヤブっぽい道からは開放。しかし今度はガスと強風地獄が待っていた。寒いしガスで何も見えないしでマジ勘弁して欲しい気分だった。とりあえず熊野岳の山頂標識にタッチしたら急いで神社の建物内に逃げ込んだ。
熊野岳からは地蔵岳を経由して蔵王温泉街に一旦下山する。地蔵岳から少し下るとさっきまでの強風地獄とは違って穏やかな雰囲気となる。温泉街まで下りると晴れ間も見えて平和な雰囲気だった。温泉街のコンビニで行動食と水を調達。コンビニ隣の食堂でカツ丼を食べた。その後はロープウェイ沿いの登山道から熊野岳に登り返す。カツ丼パワーで足取りも軽かった。
上の方まで登ると徐々に風が強くなってくる。本日二度目の熊野岳山頂もやっぱりガスで強風だった。稜線を刈田岳方向へ進んでいく。馬の背を過ぎるとガスが晴れてくる。刈田岳方向も良く見える。ガスは熊野岳の山頂付近だけのようだった。お釜周辺は観光客が多くて薄汚い登山ウェアでは場違いな感じで少し恥ずかしかった。
刈田岳のレストハウスで今度はカツカレー大盛りを食べる。大盛りを食べたら腹がキツくてもう動きたくない気分だった。今日中に下山してしまおうと思っていたけど、面倒になってしまい刈田峠の避難小屋に泊まる予定に変更した。この避難小屋も綺麗で快適だった。僕一人の貸し切り。その後も風は治まらないしガスも酷くなって来るしで行動しなくて正解だったかもしれない。
【4日目】
前日は17時半頃には寝袋に入る。そのまま就寝。本当によく寝れるのだ。風で一晩中小屋がガタガタと揺れていた。3時頃起きたのでそのまま準備して出発。外は濃いガスで何も見えなかった。今日も相変わらず風が強い。僕が山に入ってから4日間ずっと強風というのもびっくり。冬にモンスターが出来るのも納得できる。
暗闇の稜線を黙々と進む。芝草平を過ぎた辺りで明るくなってくる。屏風岳を過ぎるとガスが晴れて眼下には雲海の風景が広がっていた。絶景。南屏風岳を過ぎると風も弱くなる。不忘山へ向けてこのルート最後の登りをこなす。これで最後だと思うとなんか寂しい気分になった。不忘山からはみやぎ蔵王白石スキー場方向へ下山する。
白石スキー場に下山後は遠刈田温泉まで車道歩き約14km。帰りのバスまではまだまだ時間があるのでまったりと歩いた。涼しくて快適だった。ゴール後は遠刈田温泉で温泉に浸ってまったり。最高。温泉を出てもバスの時間にまだ余裕があったので濡れた装備を広場で乾かした。山方向を見上げると蔵王の山頂付近が良く見えていた…。
大東岳や神室岳のピークは省略してしまったし熊野岳ではガスで真っ白だったので機会があったらまたこの山域を歩こうと思う。積雪期にスキーで歩くのも良さそうだと思った。
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